いまある本を全部捨てろ。
天国みたいな暮らしをすれば金がなくても生きていけるという仮説を立て、自分を使って検証している。私はこの十年間労働をしていない。普通、労働しないと死ぬ。だが、生きている。なぜか。それは「天国みたいな暮らしをしているから」である。金があろうがなかろうが、家があろうがなかろうが、今、この瞬間から天国みたいな暮らしをする。すると、地獄みたいな暮らしをしている人から「なんでそんなに幸せそうなのですか?お金を払うので教えてください!」と言われて、お金や食べ物をいただく。私は「別に教えるほどのものはありませんが、自分がどうやって生きているのかくらいだったら話せます」と言って、自分の生き方を語る。
地獄みたいな暮らしをしている人は「私も坂爪さんみたいな暮らしに憧れます!だけど、そんな勇気はありません!金がなければ不安で押し潰されそうになります!好きなことだけをして生きるだなんて言語道断です!」と言う。それは別に悪いことではない。天国が良くて、地獄が悪いとかはない。好きにやればいい。私は、単に地獄が無理だっただけだ。私は弱い。嫌なことをやると死ぬ。死なないためには嫌なことを極力減らす必要がある。他の人より大胆に。豪邸に暮らして高級車に乗って金持ちになったら幸せになれるのは普通。天国の上級者は「金も家も仕事もないけど平気で幸せ」を目指す。
天国には目標がない。選択もない。あるのは気分。「なんとなくそうしたくなったから」だけが人生の羅針盤。深い意味も深い洞察もない。軽い。極端に軽い。愉快。極端に愉快。天国は軽い。地獄は重い。天国は愉快。地獄は不快。超絶偏見だが、目標がある人は目標がある割にたいして達成をしない。天国生活の上級者は、目標なんか何もない癖にやたらと達成をする。海外旅行をする金なんてない癖に、人から呼ばれて海外に行く。高級料理のコースを食べる金なんてない癖に、人から呼ばれて高級料理のコースを食べる。垣根を越えて、見聞が広がる。昨日も高級料理をご馳走になった。高級料理をご馳走してくれた女性M様から、別れ際に「私のことをぶった斬ってください」と言われた。
悩み多きM様は「買ったのに一年くらい読んでない本が山ほどある」と言った。あと、長年の悩みとして「自分とは何かを知りたい」というものがあると言った。高尚で、高潔な悩みだ。M様は、嫁入り道具に『夜と霧』を一冊だけ持参した、腹の座った女性である。ぶっちゃけ、現在は旦那と別れたくて仕方がないと言った。私は「いまある本を全部捨てろ」と言った。M様は「きゃー!できません!そんなの無理!」と言いながら、なんで嫌いだし邪魔だし絶対に読まないのに捨てられないのだろうと、自分の業について真剣に悩み出した。自分とはスペースである。スペースがなければ自分を見失う。
いまある本を全部捨てる。いまある服を全部捨てる。いまある人間関係を全部捨てる。それを考えるだけで怖い。震える。ゾクゾクする。身近にこんな冒険があるなんて最高じゃないか。羨ましい。本当にやりたいことは、常に怖い。だからこそ、自分が刷新される喜びになる。メルカリに出すなんて中途半端なことをするな。全部捨てろ。いまある本を全部古本屋に売り、売った金で新しい嫁入り道具を一冊買う。夜と霧は地獄の本だから、もっと明るくて生きることが楽しみになるような本を一冊買う。その本だけを持って生きる。自分自身に嫁入りする。いまある本を全部捨てろ。いまある服を全部捨てろ。いまある人間関係を全部捨てろ。以上、説教くさく終わるが、天国を嫌いになっても、私のことは嫌いにならないでくださいと願う。
おおまかな予定
6月18日(火)東京都品川区界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!
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