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~女子トイレにて 30分前~
八幡宮が嘘をつく時は必ずと言っていいほど首を手でかく癖がある。
つまり今は絶賛嘘をついているということ。
八幡宮は恐らく頑なに話す気はないようだった。
それでも私との長時間の謎の見つめ合いに負けたのか渋々愚痴を零した。
分からない恋!?
まさかそんな難しい恋を??
先生と禁断の恋、てきな……
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八幡宮は初恋を自覚して、今やっとスタートラインに立ったところだと思う。
だから私も少しだけ勇気を出してみようと決めたんだ。
何も行動しないでうじうじしてても変わらないから!
なんとなく可愛い女の子はみんなスカートを2回も3回も折ってる気がする。
だから私も気合いを入れて2回折ったら、
『う、うん。頑張る…!』
ふと八幡宮の言葉を思い出した。
よく言った!私!でかした!
あとはオーケーが貰えるかどうかだけ……
ぜんこぱすさんは本当に空気読むの得意。
さすが吹部一の優男!(レイマリ基準)
嗚呼、好きな人と一緒に居るってこんなにも幸せなんだ。
胸がドキドキして止まらない。
この心臓の音が聞こえてないと良いな。
『やめた方が良いよ。』
その言葉が頭の中に重く響いて心がスッと冷えた。
やっぱり私には似合ってない?
そう、だよね。
いつもおしゃれなんかしない女が突然着飾ったって、きもいよね……。
まるで太陽のような暖かさと光を持つ貴方に、私は今日も照らされている。
さっき貴方は「日焼けしちゃうから」と言ったよね。
でも私は自分の足も心も、貴方になら燃やされてもいいと思ってしまうの。
それほど心から惚れてしまっているんだよ。
夕焼けに照らされた帰り道は、人生で初めて好きな人に褒められた思い出になった。
貴方はこんなことを聞いたことがありませんか?
『月』は『太陽』がいないと輝けない、と。
『太陽』の灯が消えたら、『月』もまるで『運命共同体』のように煌めくを失ってしまう。
私と貴方はまるで『月』と『太陽』のような関係ではないかと密かに思ってる。
私は、広い広い宇宙の中で貴方と巡り会えたことに、ただただ感謝します。
薄暗い宇宙の中でも私が輝けるのは、貴方が隣にいるから________
もちろん、この時私はガンマスさんのことなど頭になかった。
嬉しさと恥ずかしさだけで満たされていたから。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!