第13話

音色を奏でて
4,837
2022/09/16 17:13


めめんともり
あっ!間違えちゃった!
レイラ―
ちょっとめめさんそこ繰り返すとこです!
めめんともり
う、うう。ごめんね。
レイラ―
めめさんは技術は確かなんですから、もっと注意して演奏してよ!
めめんともり
ごめんごめん。


最近どうにも演奏に集中できない。


理由は明確。


イエモンさんだ。

めめんともり
(あ、また来てる……!)


最近よく木管の練習場所に来るんだよね。


だから緊張しちゃってうまく吹けない。

メテヲ
イエモンさん!またこんなところに……
iemon
はいはい、戻りますよ。
めめんともり
(ああ、もう戻っちゃうのか……)
レイラ―
ちょっとめめさん!!そこソロですよ!?
めめんともり
えっ?あ、ごめんっ!
レイラ―
正気ですか!?本番もそうやってすっぽかすんですか?
めめんともり
ごめん、本当にごめん。
めめんともり
もう一回頼んでも良い……?
レイラ―
しょうがないですね。
レイラ―
……じゃあ金管のみんなとも合わせますか。
めめんともり
へっ!?え、だってそんな……
レイラ―
じゃないとめめさん、本気でやらないもん。
レイラ―
(なんて嘘で本当は早くくっつけたいだけ。)
めめんともり
わかった、なら行こっか。


第二音楽室に行くと、金管のみんなとなぜかラテさんが居た。

Latte
あ、めめさん!なんでここに?
めめんともり
みんなで合わせようと思って。
iemon
おっ、いいねぇ。
まりょ
おお、期待が高まる。
ウパパロン
合わせよ合わせよ!
みぞれ
あ、合わせる感じですか?
ルカ
俺もやる。
メテヲ
俺もー。
八幡宮
みんな急にいなくなったと思ったらここにいるのね。
レイラ―
八幡宮さんも合わせます?
八幡宮
もちろん。ぐさおも呼んでくる。


その後、コンバスのガンマスさん、パーカッションのルカさんとぜんこぱすさん、オーボエのぐさおさん、バリトンサックスのレイマリさんも集まり、金管練習場所は人で溢れ返っている。

ガンマス
なに合わせるの?
ウパパロン
うーん、スーパーカリフラワー!
めめんともり
正確には「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」ね。
ウパパロン
うわよくそんなの言えるね。
スーパーカリフラワーでいいでしょ。
Latte
とにかく一回合わせよっか。


この曲は途中でラテさんがやるクラリネットとウパさんがやるトロンボーンのソロの二連続が一番の魅力。


恋人同士の二人が続けてやるとか考えるだけで尊い……!






めめんともり
いち、にっ!


私の掛け声で演奏が始まる。


どの楽器も素敵な音色で聴いていてうっとりしてしまう。


これだから吹奏楽部はやめられない。






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ぜんこぱす
ふぅ、終わった。
ぐさお
いやー疲れたね。
Sレイマリ
久々に本気で吹いたかも。
iemon
お疲れさまでしたー!


みんなでわいわいとしているとあっという間に部活の終わりの時間が。

めめんともり
そろそろ部室に戻るよー。
ヒナ
はいはーい。









そして部室に戻っている時イエモンさんが後ろから追いかけて話しかけてきた。

iemon
めめさんの音、やっぱり綺麗です!
さすが部長。上手ですね。
めめんともり
う、うん……ありがと。


真正面から褒められて照れてしまう。

iemon
文化祭頑張りましょう。
めめんともり
はい!












実は私は貴方に褒められてたいがために必死に練習しているんだよ。


合奏中でも貴方の耳に聞こえるように、届くように、透き通った音色を頑張って出してるの。


ちゃんと聞こえていたみたいでちょっと嬉しいような、照れくさいような。







今日も私は、貴方のために音色を奏でる。
















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作者
途中で出てくる曲名、実はこれは私の所属している吹奏楽部で文化祭でやるんですよ!
作者
高2の付き合っている2人の先輩が、文化祭で実際にソロをやるんです…!
作者
考えただけでエモすぎる、尊い。
作者
今回はそんなストーリーを入れたいがために、作者の自己満で入れました。



         ~お知らせ~
作者
それと、あともう一つ。
作者
日曜日のお昼から午後あたりに何話か一気に出します。(14時くらいかな?まだ未定です。)
作者
きっとこの頃私は文化祭をエンジョイしてます。
作者
これからこの作品でも文化祭のストーリーもいくつか入れようかな、とかも思ってますので、ぜひ楽しみにしていてください!

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