ネット記事を読んでいて、ある教育心理学の専門家の方が書かれていたことを読んで腑に落ちるところがありましたので取り上げてみたいと思います。
専門家が指摘するところは次の2点です。
1 遺伝は知能に深く関係している
「知能の半分は遺伝的な要因で決まる。」
「残りは環境要因で決まってくる。」
知能に対して影響を及ぼす割合は、遺伝的要因と環境要因がほぼ半々。
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確かに、遺伝要因は大きいと思いますが、環境要因によるところも同じくらいあるので、自分の力ではどうにもならない、というわけではなさそう。
むしろ、環境要因が割合として大きい印象をもちます。
遺伝的なものは変えられませんが、環境は変えることが出来るはず。
「遺伝で100%決まる」ということだとしたら「努力する意味はない」と言われているようで悲しくなりますが、環境によりカバーできるというのは希望がもてます。
2 知能は学業成績に直結しない
「知能がそのまま学業成績に結びつくとは限らない」
知能が高いのに学力がそれほど高くない、あるいはその逆で、知能はそれほど高くないのに学力が高い子もいる。
そうした子がいること自体、知能が直ちに学業成績に結びつかないことを示している。
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知能が高ければ学校の成績は良くなるイメージがあるかもしれませんが、実際には両者はあまり関係はないそうです。
知能がいくら高くても学校での勉強に向かわなければ、成績は上がらない、ということだと思います。
知能は正規分布すると言われるので、常に一定の割合で高知能の子がいるはずですが、学校の教育システムという「規格」にはまらなければ評価として現れてきません。
潜在能力を発揮できる環境の確保がとても重要になると思います。
中学受験は、中高6年間の「環境」を買うという側面があります。
IQという指数があるけれど、いくつ以上だったら頭がいい、という単純な話ではないと思います。
子どもがこれからどう成長するかが大事。
受験も一つのきっかけで、我が子に合った、より良い環境を追求する、有力な選択肢になりうると思います。
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