ミセス「コロンブス」問題、「タブー化せず議論を」
人気ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)」の新曲「コロンブス」のミュージックビデオ(MV)に「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現」があったとして、レコード会社のユニバーサルミュージックがビデオの公開を停止した。専門家からは映像内容への批判とともに、歴史や社会問題に関わる表現を作品にどう取り込めばよいのかについて、冷静かつ生産的な議論を求める声が上がる。...
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(更新)- 吉田徹同志社大学政策学部 教授ひとこと解説
曲の撤回されたMVを歌詞と突き合わせながら観てみたが、「差別的」と捉えられて致し方ないものの、送り手が差別的だと捉えられることを意識しないはずがないだろう、と思わせるものだった。「あなたとの相違は私である為の呪いで卑屈は絶えないがそんな自分を本当は嫌えない愛すべき名誉の負傷が盛大に祝われる微妙が大切な様な」との歌詞は今のキャンセルカルチャーをめぐる対立的な感情を指摘するものと読める。恋愛ソングとしても聴かせようとして楽しそうなMVに仕上げてしまったことの齟齬もあると思うが、そうであれば、なぜかくも安易に撤回したのかが疑問だ。
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(更新)
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