JR各社では例年普通列車乗り放題の青春18きっぷを発売しているが、2024年夏シーズンの発売予告がない。今回はこれについて見ていく。
青春18きっぷ、2024年春をもって廃止内定か!
例年2024年7月~9月に利用可能な青春18きっぷであるが、いまだに発売に公式発表がない。
青春18きっぷはJR在来線普通列車5回日人分乗り放題の企画乗車券で、春夏冬の期間限定で発売・利用可能としている。発売価格は2020年~2023年時点で12,050円で、1回あたり2,410円だったため破格の安さとなっていた。
1996年の券1枚化以降消費税増税分の値上げを除いて基本的な構造が変わっていない。もっともJR在来線の廃止・転換により在来線飛び地特例を設定するようにはなったが、2024年3月16日の北陸新幹線敦賀延伸に伴う北陸本線転換に伴う七尾線の飛び地処理変更と越美北線飛び地化により特例を加えたばかりだった。
例年青春18きっぷの発売は1年分をまとめて2月~3月ごろに公表するものだが、このプレスリリース自体は2024年春季発売分のみリリースにそぼったものではあった。というのも2024年春季は特例追加で文章が煩雑になるための措置だと思えばそれまでだし、そもそも特例追加してルールを変更するということは継続意思を持っていると普通はみなすわけで、2024年2月時点では今後もJR旅客各社は発売する予定であるとの情報が流れていた。このため2024年夏以降も青春18きっぷは当然発売するものだと思って、各出版社が特集を組んでいる。
もっとも市場に流通する本の印刷は発行の1か月前には原稿を仕上げなくてはならない。6月発売の書籍は5月には原稿を仕上げなくてはならないので青春18きっぷが発売するものと思って記事を書かざるを得ないのである。
2024年6月10日発売の交通新聞社発行旅の手帖7月号は夏の青春18きっぷ特集だし、2024年6月20日発売のJTB時刻表2024年7月号も青春18きっぷを特集するとしている。もっとも交通新聞社はJR公式のJR時刻表を発行している出版社のため、JR各社からの情報が一番早く正確に届く出版社であるため正確性が高い。このため青春18きっぷは2024年夏以降も発売するものと思っていた。
が、2024年6月14日、旅の手帖公式Xから以下のようなポストが投稿されたのである。
このポストをわざわざ投稿するということは、交通新聞社にJR各社から青春18きっぷについて何らかの通達、つまり青春18きっぷを発売しないであろう旨の通達が着た可能性が高い。つまりこのポストは青春18きっぷ廃止内定宣言ではないだろうか?
青春18きっぷ発売中止になる条件とは
そもそも青春18きっぷ発売中止となる条件とは何か。
そもそも青春18きっぷは春夏冬のみ発売の期間限定の企画乗車券である。通年発売しているわけではないので発売のたびにプレスリリースを打つ必要があるが、わざわざ廃止のプレスリリースを打つ必要はない。
JR各社では夜行列車削減の際に列車を廃止したとわざわざプレスリリースを打つことはほとんどなかった。というのもムーンライトから始まる夜行快速臨時列車は定期列車から臨時列車に変更した上で、臨時列車のご案内から記載を消して対処してきた。
つまり青春18きっぷの案内も公表がなければ発売しないのだ。
例年通りであれば青春18きっぷは7月1日から発売となるため、6月30日までに公表がなければ廃止確定だろう。
青春18きっぷが抱える問題点
また青春18きっぷには様々な問題点がある。
青春18きっぷが安すぎるがゆえ各エリアの在来線フリーパスが値上げしにくいことや高速バスが安い運賃を強いられて人件費を上げられないことのほか、手動改札しか使えないため係員の合理化をしにくく経営状態が改善させずらいこと、そして青春18きっぷ利用者自身が安さだけを求めて新幹線を使わず普通列車に乗るので利用者本人の収入が低所得となりがちなことなどがある。
これらの面において青春18きっぷの存在は社会経済的に極めて問題のある商品である。廃止するなら廃止、廃止できなくてもせめて値上げした方が良い。
本当に普通列車が好きだったら世紀の普通運賃でも乗りに行きますから。
結び
今回の2024年青春18きっぷ発売中止内定では、全国規模で使えるお得なきっぷがなくなることとなった。
今後各エリアの在来線きっぷの値上げががあるのか、見守ってゆきたい。
青春18きっぷを縮小・値上げ・廃止すべき3つの理由はこちら!
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