PORTキャリアによる「女性は化粧をするべき」という指南に強く抗議します。
2024年1月6日、ポート株式会社に対し、抗議文を送付しました。
サイト「PORTキャリア」の記事「就活はすっぴんで行っちゃだめですか?」の中で、
キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表の渡邊 裕樹氏、マナー講師/アカデミー・なないろスタイル代表の樋口 智香子氏により、「化粧は社会人のマナー」
「お化粧をせずに素顔のままで、就活をするのはおすすめできません。」
などと、大変性差別的な指南が掲載されております。
「化粧とは社会人としての身だしなみの一部としてマナーと考えられています。納得いかない部分もあるかもしれませんが、現在の日本社会ではそう認識されているのは事実です。」
「仕事の中で会う相手に対して、まずは不快な感覚を与えないようにと配慮をして身だしなみを整えるのが社会人の考え方です。」
「男性であればネクタイなど窮屈でしたくないと思う人も多いでしょう。しかしノーネクタイは身だしなみができていないという認識が存在するので、失礼のないように身に付けるのです。」
「ただそのような考えがどうしても自分に合わないのであれば、すっぴんで就活を続けて、採用してくれるところを探すのも自分の道だと思います。」
自身が発信している性差別を、日本社会のせいにしないでください。
納得いかない云々ではなく、性差別であるから抗議をしていることを認識して下さい。そして、性差別を発信し強化し再生産し広めているのは紛れもなくあなた自身です。
また、多くの「男性」とされる人は、仕事の際に化粧をしていないと思われますが、彼らは相手に不快感を与えているのでしょうか。
「そのような考えが自分に合わない」などと差別の問題を矮小化しているようですが、人のジェンダーアイデンティティを一方的に決めつけたり、その決めつけに基づいて化粧はマナーなどと指南することは性差別であり、性差別は許されないことを認識して下さい。
「化粧は自分のアピールではなく相手へのおもてなし」
「お化粧をせずに素顔のままで、就活をするのはおすすめできません。お化粧をすることは、身だしなみを整えることの一環だからです。」
「職種にもよりますが、社会人になれば、お化粧をして出勤します。だからこそ、就活でもお化粧をするのだとお考え下さい。」
化粧をしているとは思えない多くの「男性」も、実は、お化粧をして出勤をしているのでしょうか?あまりそのようには思えないのですが、お化粧をすることなく働いている彼らは、相手へのおもてなしを怠っているのでしょうか?身だしなみがなっていないということでしょうか?
この抗議文は、ポート株式会社および、渡邊氏、樋口氏にも送付しており、2024年1月末日までに、回答を頂けるよう要望しています。
ポート株式会社には、再三、抗議と要望を行ってきました。その都度、どういった点が問題なのかをすべて挙げ、丁寧な説明をしてきました。そしてその都度、対策委員会を設置することやこれまでの記事を見直すことなどの回答をもらってきました。
しかし、ポート株式会社は、自社サイトにおいて、性懲りもなく、「ヒールの高さは3〜5cm程度にするとほどよくスタイルが整い、歩きやすさも確保できます。」などと、ヒール付きパンプス前提の指南を行っています。
記事の定期的な見直しをすると言っていましたが、一体全体、何を見直したのでしょうか。
これを受け取る私たちは、これ以上どうすればいいのでしょうか。ポート株式会社は、どうすれば、差別をやめてくれるのでしょうか。
今回の抗議文では、ポート株式会社に対し、
1.当該記事の即刻の取り下げ(この抗議文を受け取り次第)
2.再三の改善宣言にもかかわらず、いまだにこのような差別を発信していることに関して説明(2024年1月末日までに)を求めており、
また、渡邊 裕樹氏および樋口 智香子氏に対し、
1.性差別に関して理解を深めること。性差別を肯定するような指南は今後一切やめること。
2.それぞれの問題のある発言について文書の中の質問に答えること(2024年1月末日までに)を求めています。
抗議文全文は下記よりご覧ください。
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