5目中手ごもくなかでとは、5目もくの陣地じんちの中に打って相手の石を殺ころすテクニックのことです。下の図では、白が5目もくの陣地じんちを囲かこっています。黒から先に打つと、この白石は死んでしまいますが、どこに打てば良よいか分かりますか？

例たとえば黒1の場所に打つと白に生きられてしまいます。

次の黒1と打つのも失敗しっぱいです。

下の図も失敗しっぱいです。

同じく下の黒1に打っても、打った石が取られて失敗しっぱいです。

ということで正解せいかいは下の黒1でした。ここ以外いがいの場所に打つと白に生きられてしまいます。

続つづいて白2と打って黒石を取りにきました。

黒3と打ちます。ここで白は陣地じんちの中に打つことができないので、他の場所に打たないといけません。

もし白が下のように陣地じんちの中に打つと、逆ぎゃくに取られてしまいます。

なので、白4と他の場所へ打ちました。

次に黒5と打ちます。

そして白6と打って黒石3つを取りました。この形、どこかで見覚おぼえありませんか？そうです、3目中手さんもくなかでと一緒いっしょですね。4目中手よんもくなかでも5目中手ごもくなかでも、最初さいしょはそれぞれ形が違ちがっても、最終的さいしゅうてきには3目中手さんもくなかでの形になります。

あとは3目中手さんもくなかでと同じです。白の陣地じんちの真ん中に黒7と打ちます。

白8と他の場所に打って…

黒9と打ち…

白10と取らせます。

続つづいて黒11と打ちます。

白12と取らせたら…

最後さいごに空いている所に打って全部取れました。白石のつかまえ作戦完了さくせんかんりょうです！

このように中手なかでの急所に打てば、どうやっても生きることは不可能ふかのうなので、黒が最初さいしょの1手目を打った瞬間しゅんかんに白石は死んでしまうということになります。以上いじょう、5目中手ごもくなかででした。