眼のようで眼じゃない欠け眼とは
下の図を見てください。この黒石、眼が2つあって生きているように見えますね。でもこれ実は死んでいるのです。
左の眼のようになっている方をよく見ると、アタリになっています。次に白は下のように白1と打って取ることができるので、そうすると黒の眼が1つになってしまいました。
それでは、白に取られる前に黒1に打ってみるとどうなるでしょうか。
すると今度は全部白に取られてしまいます。
つまり黒は、下図のAに打っても全部取られますし、放っておいても白にアタリの石を取られて、眼が1つになってしまうので、このままの形で「黒が死んでいる」のです。
下のAのような、眼によく似ていても、いずれアタリにされて眼ではなくなってしまう形のことを欠け眼といいます。
いろいろな欠け眼の形
欠け眼の形をいくつかご紹介します。
次の図の黒石は、パッと見ると眼が2つあって生きているように見えますが…
左側の部分をよく見るとアタリになっていますね。ということは次に白1に打たれると取られてしまいます。つまり、この1の場所は欠け眼です。
下は「ウッテガエシ」というテクニックのところで出てきた形で、Aの部分が欠け眼です。
白1と打つと取ることができます。
辺や隅でも欠け眼はできます。下図のどこに欠け眼があるか分かりますか?
欠け眼は左のほうでした。白1と打つと取れます。
下の図で次に白が打つ番だとするとこの黒石はどうなるでしょうか。
ここでは白1のように打ちます。するとAの場所が欠け眼になるので…
次に白2と打って取ることができます。