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【支援者募集】滝本太郎によるデマ・名誉毀損・セクハラを告発します

一、滝本太郎によるデマ拡散・名誉毀損などの不法行為


 作家の李琴峰です。
 先日、滝本太郎が私について、Twitter(X)でこんなでたらめな投稿をしました。

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 私はSNSの毒を遠ざけ、創作のための時間と精神的余裕を得るために、ふだんはTwitterをほとんど見ないようにしています。
 したがって、友人から連絡が来るまで、私は自分がこんなことを書かれたのを知りませんでした。
 
 当たり前だが、滝本太郎のこの投稿は完全なるデマであり、何ひとつ確かな根拠がなく、事実に基づかない悪質な誹謗中傷でしかありません。
 滝本太郎は「朝日新聞は大誤報をしている」とまで書いていますが、私は法的にも身体的にも、あらゆる意味において女性だし、レズビアンであることも自分で公表した事実です。朝日新聞は何も誤報していません。
 
 さすがに滝本太郎自身もマズイと思ったのか、約3日間でこの投稿を削除しました。しかし、当該投稿はすでに150回以上拡散され、1万回近く表示されていました。
 
 滝本太郎の行為は名誉毀損罪に該当し得るのではないかと判断し、私は警察署に相談しました。警察官にはこのように伝えました。 
「もし滝本氏が当該投稿を削除したうえで、自らの行為について誠心誠意に謝罪し、謝罪文を掲示してくれれば、私も刑事事件化にはこだわりません」
  滝本太郎もかりにも弁護士の方なので、刑事事件化の重みは知っているだろうと考えていたのです。
 
 しかし滝本太郎は投稿は削除したものの、「誠心誠意の謝罪」とはほど遠い対応を取りました。
 滝本は自らの不法行為について、何ひとつ反省していないように見えました。のみならず、ぐたぐたと言い訳を並べ立て、自らの行為を正当化しようとしました。
 
 かくなる上は、私もしかるべき対応を取るしかありません。あらゆる法的手段で権利救済を図っていきたいと考えております。
 滝本太郎のような、卑劣な行為を行う人は決して野放しにしてはならないと思います。
 
 どうか皆さん、力になってください。

二、「李琴峰トランス説」の愚と、新刊『言霊の幸う国で』


 ところで、滝本太郎によるデマとは別に、「実は李琴峰はトランスジェンダーだ」という説は、私が芥川賞を受賞した翌年から、一部のトランスヘイターの間でまことしやかに流されていました。
 
 断っておきますが、これは私自身による発表でも何でもありません。
 
 ヘイターたちは、何ひとつオフィシャルではない断片的な情報をかき集めては妄想で補完し、「李琴峰はトランスだ!女の敵だ!」と、何度も何度も騒いできました。そのたびに「李琴峰は手術をしているのかしていないのか」みたいな、他人の下半身や医療歴を詮索する愚劣な発言を繰り返してきました。
 
 あろうことか、嫌がらせ専用の匿名アカウントまでいくつも作成しています。「特定されないように嫌がらせをしようね」と呼びかける人もいます。
  トランスヘイターの下劣さは、奴らが私に対して行ってきた数々の加害行為からもよく分かります。
 
 滝本太郎による前述のデマは、トランスヘイターどもが流布していた風説に依拠したものだと思われます。
 
 この「李琴峰トランス説」は、どうやら一部のヘイターどもによってかたく信じられているようです。ここまで読んだあなたも知りたがっているのかもしれません。「で、李琴峰は本当にトランスなの?」
 
 私はそんな興味本位の質問に答えるつもりは全くありません。そもそもセクシュアリティというのは個人のプライバシーの中核をなす機微な個人情報です。

 論理的に考えてみてください。私はこれまで、一度も自分のことをトランスジェンダーだと言ったことはありません(まあ、シスジェンダーだとも言っていないけれどね)。
 
 かりに私が本当にクローゼット(未公表)のトランスだとしたら、「李琴峰はトランスだ」と言いふらすヘイター連中は、アウティング(プライバシー侵害)という不法行為をしていることになります。
(ちなみに、一橋大学の転落死事件からも分かるように、アウティングは人を殺す極めて悪質な行為です。つまり私をトランスだと思い込んでいて、なおもその情報を拡散しているヘイター連中の目的は、私を死に追い込むことです)。
 
 また、かりに私がトランスでなかったら、ヘイター連中はシンプルに「デマによる名誉毀損」という不法行為をしているということになります。

 どう転んでも不法行為しかやっていない連中に、「はい」と答えようが「いいえ」と答えようが、結局は自分の尊厳を受け渡すことになります。どっちみちヘイターどもの思う壺なのです。
 
 常識的に考えてください。
 滝本太郎のような60代も後半のいい歳をしたおじさんが、30代の女性である私に対して、性器の手術をしたかなどといったことを詮索したり決めつけたり、あげくの果てにそれを80億人が見られるインターネット上で公言したりしているのです。
 これは明らかなセクシュアル・ハラスメントです。
 そんなことをやっていいと思える感性は、それだけで十分にキモくて、グロくて、怖くて、とても耐えられないものなのです。

 だから、私が「李琴峰トランス説」に正面から応答することは、断じてありえません。
 良識ある人はこのことだけを肝に銘じておいてください。
「私自身が発表した情報以外の、私に関するあらゆる風説は、すべて捏造であり、デマだと考えたほうがいい」
 
 当たり前のことじゃないですか。私の個人情報なんだから。

 ただ、かわりに、私は「李琴峰トランス説」を取り入れて、大長編を1冊書きました。題して『言霊の幸う国で』。書き下ろし1000枚、計34万字の力作です。
 6月下旬、筑摩書房より発売予定です。

 この新刊において、私は私自身と似て非なる人物「L」を主人公に据え、彼女の視点から2020年代前半の日本における様々な差別問題を記録し、批評しています。この時代の差別がいかにおぞましく愚かしいものかを論じるために、たっぷり紙幅を割いています。

 差別者を鋭く批判する内容も含まれるため、これまで何社もの出版社から刊行を断られてきました。このまま日の目を見ることができないのではと心配していましたが、気骨ある筑摩書房さんから出すことができました。
 
 この本は広く読まれなければならないものだと信じています。差別者のおぞましさと愚かしさ、被差別者の痛みと苦しみ、すべてが表現されています。

 身を切る思いで書いた本作を、ぜひ読んでください。

三、李琴峰さんは本当に色々と大変そう。とても心配。何か私にできることはない?

 
 心配してくださってありがとうございます。
 応援したいと思われる方々にできることは、いくつかあります。 

■カンパ

 まずは、カンパをください。身も蓋もないのですが、これがもっとも重要なことです。裁判は、本当に気が遠くなるほどお金と時間を食います。

 加えて、今回の相手・滝本太郎自身が弁護士です。裁判をやれば、加害者である彼は弁護士費用をまったく負担する必要がないのに、被害者の私は高額の弁護士費用を負担しなければなりません。あまりにも不均衡な状況です。

 そして、裁判というのは総じて長くなりがちですが、今回の裁判は特に長丁場になると予想されます。裁判に時間(と精神力)を取られると、そのぶん仕事をする時間も減り、収入にも影響します。

 この一件の裁判だけで、私の負担は100万円近くになります。時間的コストや控訴審・上告審の可能性など、もろもろ勘案すると数百万円に上る可能性もあります。カンパは多いに越したことはないのです。

 だから、カンパにご協力ください。皆さんの力はどうしても必要なのです。
 本当に本当に、力を貸してください。

【カンパ情報はこちらです】

■paypal:
https://paypal.me/sakkabunbu

■銀行振込:
銀行名:ゆうちょ銀行
支店名:〇一九(ゼロイチキュウ)
預金種目・口座番号:当座0364827
口座名義:李 琴峰(リ コトミ)

■note:
直接この記事のサポート機能を使ってカンパしてください。
(プラットフォーム手数料が高いのであまり推奨しません)

※5000円以上カンパしていただいた方で、ご希望の方には、裁判の経過や詳細に関する情報などをメールで不定期にご報告します。
 この【
裁判カンパ支援者登録フォーム】から連絡先等の情報をご登録ください。

■新刊の購入と宣伝

 もしカンパをするだけの余裕と財力がなければ、ぜひ私の新刊『言霊の幸う国で』を購入し、読んでください。
 
 自分で読むだけでなく、できるだけたくさん購入し、家族や友人など、身近な人に配ってください。読む人が増えれば、印税という形で私の役に立つだけでなく、差別問題の深刻さも広く知れ渡ることになります。
 
 そして、もしあなたが書評家、評論家、あるいは新聞や雑誌の記者・編集者であれば、どうか書評欄や時評欄などで本書を取り上げ、広めてください。
 
 もしあなたが書店員であれば、この本を目立つところに置いてください。文芸書の棚でも人文書の棚でも結構です。
 
 そうでない一般読者は、SNSでたくさんつぶやいて、広めてください。本書に対する肯定的な口コミは、それだけで深刻な差別に晒されているマイノリティへの連帯になります。

■本告発文の拡散

 この告発文を、Twitterをはじめ、各種SNSで拡散し、滝本太郎の私への加害行為を周知してください。

■原稿の依頼

 もしあなたが新聞や雑誌、またはウェブメディアの編集者なら、原稿を依頼してください。私は自分の経験を書きます。

 私がどんなおぞましい被害に遭ってきたか。どのように苦しんだか。誰の助けを得て立ち直ったのか。どのように裁判に決心したのか。裁判はどのようにすすめるのか。裁判の場でどのような二次被害に遭ったのか。加害者がいかに恥知らずで、訴えられても加害行為を続行したのか。書きたいことはいくらでもあります。

 私は作家です。作家は書くことによってしか困難を乗り越えられないし、書いて原稿料を得る分、助かります。
 
 私が耐えた苦しみ、私が流した涙、私がうなされた悪夢、それらのすべてが、きっと将来被害に遭う誰かの役に立つと信じています。
 
 どうか書く場を与えてください。

追伸:本件を取材したい新聞記者の方へ


 本件に関心をお持ちになり、取材されたい新聞記者の方もいらっしゃるかと存じます。

 しかし、私は滝本太郎による加害行為のあと、心身に不調をきたしています。具体的には不眠に苛まれ、手足が震え、動悸がし、胃の中がひっくり返る感じになり、食欲も低下しています。そんな状態がしばらく続き、今でも完全には立ち直れていません。
 
 だから本件への取材対応は、現段階ではできかねることを、あらかじめご了承ください。
 いずれしかるべきタイミングで取材を受けたいという考えはありますが、しばらくお時間をください。

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書くためには生きる必要があり、生きるためにはお金が必要になってきます。投げ銭・サポートは、書物とともに大切な創作の源泉になります。

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