今回は、四角形を組み合わせた面積の問題です。
実はこうした問題を解くことで、大人もロジカル思考を鍛えることができます。
すぐに答えを求めるのは難しいかもしれませんが、順序立てて少しずつ解いていくことがポイントです。
この過程で、論理的に計算の見通しを立てる力が身につきます。ぜひ一緒にロジカル思考を鍛えていきましょう。
問題
上の画像の?に当てはまる数字を答えなさい。
※図の中の四角形は全て長方形です。
※長さや面積の縮尺は、必ずしも正確に描かれていない。
解説
この問題の答えは「5.6」です。
一気に答えまで求めようとせず、計算できるところから少しずつ計算していきましょう。
解いていくために必ず覚えておかなければいけないポイントは、長方形の面積の求め方とそれをもとにした縦の長さと横の長さの求め方です。
長方形の縦・横・面積についての公式
1.面積=縦×横
2.縦=面積÷横
3.横=面積÷縦
よく見慣れた公式ですが、注意しなければいけないのは単なる「四角形」ではなく「長方形」というところです。
全ての角が直角(90度)の図形に限り、この公式は使えます。そのため、きちんと図形を見てから計算することが大切です。
さて、今回の問題に出てくる図形の角は全て直角(90度)ですので、この公式が使えますね。
分かるところから少しずつ手がかりを増やしていきましょう。
右側二つの小サイズと中サイズの長方形ですが、それぞれ面積と横の長さが分かっているので縦の長さを求めることができます。
小サイズの長方形について
縦=16÷4=4
中サイズの長方形について
縦=42÷7=6
以上のことから、縦の長さはそれぞれ4cm、6cmということが分かりました。
続いて大サイズの四角形について考えていきましょう。面積は分かっていて、求めたいのは横の長さですので、縦の長さが分かれば公式に当てはめて求めることができますね。
ここで、小サイズと中サイズの長方形の縦が図形のどの部分になるのかしっかりと記しておきましょう。
赤い線が小サイズと中サイズの長方形の縦を表していますが、よく見るとそれぞれを足したものは、大サイズの長方形の縦と一致していますね。
つまり、大サイズの縦=4+6=10
10cmということが分かりました。ここまできたらあとは公式に当てはめて計算するだけですね。
?=56÷10
?=5.6
ということで、正解の「5.6」に辿り着きました。
求められそうなところを確実に求めて、その結果をどんどんメモしていくことで正解を導くことができました。
まとめ
「ここがこうなら、こっちはこうなるはずだ」というロジックで問題を解くことができましたね。
ロジカル思考は計算問題だけでは身につかない力です。大人はロジカル思考を求められる場面もあるので、ぜひ身につけておいて損はないのではないでしょうか。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文・編集(監修):うおうお 数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。
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