先日、仕事を終えた僕は、大阪の街をぶらぶらしていました。デパートに入って食事をし、その後、外の座椅子に座ってタバコを吸っていました。僕の前には、後ろ向きに屈んだ女性がいます。ローライズジーンズを履いており、はみ出たお尻に思わず目が行ってしまったのですが、ふと振り返った女性が、完全にオバハンだったのです。

 お前、オバハンがローライズ履くなよ!吐くやろ!

 瞬間的に、自分を殺したくなりました。

 ただ、オバハンだとわかっても、見てしまうのです。このオバハンは、ヒクソン・グレイシーそっくりです。なのにこんなブサイクでさえ、気がつくと見ているのです。それは周囲も同じです。僕の隣にいた若いイケメンも、見たくはない、と思いながらも、何度もオバハンのお尻に視線を投げていたのです。

 「男は、ババアがローライズを履いていても目が行く」

 こう考えて、間違いないです。年齢、ルックスを問わず、「ケツや!」というだけでとりあえず見てしまい、これはっきり言ってね、ジジイでも目が行きますよ。男の本能で、「ケツが見えてる=見ないのはもったいない」という脳の指令に逆らえないのです。パーツが良ければそれでいい、と思っている節があり、性別の壁でさえ、エロスは取っ払ってしまうのです。

 男というのは、例外なくスケベです。個人差こそあれ、「男の脳内は二十四時間、三百六十五日、エロスに支配されている」といっても過言ではないのです。

 そこで今回は、「男の脳内はどれだけエロスに支配されているか?」の考察?です。

 以下、男がどれだけエロスに支配されているかについて、ご紹介します。とはいえ今回の考察は、S級の下ネタです。過去、最高レベルのゲスさなので、下ネタが苦手な方は、ここで引き返してください。

1 彼女とのデート中でさえ、すれ違う女性を全員チェックしている

 女性の方には申し訳ないですが、これは事実です。男は、彼女と一緒にいるときでさえ、目に入る女性すべてを、さりげなくチェックしているのです。

 無論、見てどうこう、という話ではありません。ただ、「かわいいか、かわいくないか?」「自分の好みか、好みでないか?」だけは、チェックせずにはいられないのです。

 もちろん、交際当初は、そんなことはありません。彼女にしか目が行かないのですべてではないものの、半年もすれば、愛情がエロスに負けてしまうのです。性欲の強い奴だと、「やれるか、やれないか?」をチェックしている節もあり、「これはやれる、これはやれない、これは酒飲んだらやれる・・・・・・」などと、前から来る女性を、のきなみ値踏みしているのです。

 一方、女性は、そんなことはありません。「かっこいいな、あの人!」とは思っても、「やれるか、やれないか?」という見方などしないのです。なのに男は、口では綺麗ごとを言うものの、なんやかんやでエロス目線なのです。

 ちなみに僕は、目に入った女性全員、頭の中で点数つけてますよ。つい先日も、仕事でお世話になった女性に食事をごちそうしたのですが、口では「いつもお世話になってます!」とペコペコしているのに、はっきり言ってその女性、三十六点ですからね。しかも、そのうちの三十点はおっぱいで、「~さんがいなかったら、今の僕はないです!」とは言うものの、口にしてる僕の目線は、完全におっぱいの方を向いているのです。

 もっと言えば、万が一、彼女が自分の女友達を交えた3Pを申し込んできたら、断る男なんていないですよ。「むしろ!」みたいなところがあり、口では「俺は、お前しか見えない!」と言いつつも、いざ3Pをしたら、女友達しか見ていないのです。彼女に対しては、「普段の違った一面が見えた!」と興奮するだけで、しかも偶然を装い、フィニッシュを女友達の方で決めようとするのです。

 男は性に対し、エゴ丸出しです。たとえば、別れた彼女と、数年ぶりに会うことになったとします。この場合、男の誰もが、やらしてもらえる、と思っている節があるのです。それ目当てで連絡を取った、といっても過言ではなく、最初こそ再会を懐かしむものの、「いつ、やらしてくれと言おうかな・・・」とタイミングを計っているところがあるのです。

 ちなみに僕は、別れた彼女と会ったことはありません。ただ、やらしてくれると言えば余裕でやりますし、男の大半が僕と同じだ、と考えて間違いないのです。

2 見知らぬ女性を助けてあげる際、「あわよくば!」と考えている

 若い女性が道端で倒れているとします。この場合、救急車を呼んであげるのですが、頭の片隅では、「助けてやってんから、あとで一回やらせろ!」と思っている節があるのです。救急車を呼ぶときはそんなことはないものの、いざ女性が助かり、「なんとお礼を言ったらいいか・・・」と口にされると、「だったら体で返してくれ!」と思わずにはいられないのです。

 えっ、そんなことない?そんなことを考える奴は、頭がおかしい?

 じゃあ訊きますけど、その女性が上戸彩そっくりだったら、どうですか?おっぱいが大きくて、「ここ五年、彼氏がいない」という情報を聞けたらどうですか?

 そう、これ、思うんですよ。手を貸してあげたお礼に、「お前の手を貸してくれ!=手コキしてくれ!」と考えてしまうのです。女性に差し伸べた手は、「代わりにお前の手を貸してくれ!」と同義で、「お気になさらずに!じゃあ、僕は急いでますんで!」とは言うものの、家に帰ってから、確実にしこるのです。「しこるために急いでいる」といっても過言ではなく、少なくとも、「あの子から連絡ないかな・・・」と、間違いなく思うのです。

 ほかにも、若い女性がチンピラに絡まれていたとします。女性を助けてあげるとて、深層心理では、「性的なメリット」を計算している部分があるのです。

 えっ、そんなことない?女性がかわいそうだから、助けてあげた?

 じゃあ訊きますけど、「お礼に、私を好きにしていいですよ」と言われたらどうですか?「私、SEXが好きなんですけど、相手してもらえませんか?」と、めちゃくちゃかわいい子にお願いされたらどうですか?好きにするでしょ?チンピラ以上に痛めつけるでしょ?

 これ、よく考えたら、チンピラよりも助けた方がタチ悪いんですよ。「手の込んだナンパ」みたく、突き詰めると、助けた男も十分にタチが悪いのです。ペニスの立ちこそいいものの内面はタチ悪く、女性がチンピラに絡まれる反面、男のペニスも半勃起で陰毛絡んでるんですよ。チンピラ以上に絡んでおり、もっと言えば、チンピラが絡んでいる最中に、すでに男の陰毛は絡んでいるのです。「その後の展開」を勝手に予想して興奮し、ペニスに絡んだ陰毛を助けながら女性を助けているのです。

3 恋愛の相談に乗る際、真摯な態度を見せるものの、女性がぶっちゃけ始めたのを見て、「過去のSEX遍歴」を訊きだそうとする

 女性と飲みに行くと、十中八九、恋愛の話になります。そして必ず、「今、彼氏とうまくいってないねん・・・」と口にする女性がいるのですが、男はその際、相談に乗るフリをしながら、話をエロスに持って行こうとするのです。

 恋愛話は、時間を追うにつれ、話がディープになります。お酒が入っていることもあり、何人かの女性がぶっちゃけて話し始めるのですが、その際、「ちなみに訊くけど、お前、今まで何人と付き合ったん?」と質問するのです。ただ、この質問には裏があり、男からしたら、何人と付き合ったか、ではなく、「何人の男とやったか?」を訊きたいのです。もっと言えば、「何本のペニスを入れられたか?」というのが本丸で、さりげない質問で女性のSEX遍歴を暴き、心の中で興奮しているのです。

 これは、非常にズル賢いです。「そういうつもりで訊くのとは違うから!」という見え方になるので、紳士さを担保できるのです。

 そして、「私、最近、彼氏の家に行ってない!」と、女性が口にしたとします。この場合、口では「大変やな!」とは言うものの、頭の中では「SEXレス=ペニスが入ってない=誘えば、やらしてもらえるかもしれない」と因数分解し、「どうしたら、この子とSEXできるか?」という作戦に脳が切り替わるのです。急に、優しさや男らしさをさりげなくアピールし始め、「俺は今日、お前とSEXする用意があるよ玉」を投げつけるのです。

 しかも、エロい感じが出始めた場の空気を察知し、「でも、SEXは大事やで!SEXしないとホルモンが分泌されないので、女性は肌が荒れるよ!」的なことを口にするのです。さりげなくお酒を勧めて女性を混乱させ、これ下手したら、『ソーセージの盛り合わせ』を食わせますよ。

 とはいえ、こんなエロい男でも、ブサイクには、こんなことはしません。「お前の恋愛なんて知らんがな!」という話で、性的なメリットを感じないことから、妙にドライなのです。表面的には相談に乗るものの、今後の展開になんらメリットを感じないので、話は上の空なのです。

 はっきり言いますけど、男は相当、ブサイクには冷たいですよ。たとえば、美人ができちゃった結婚をしたとします。美人に対しては「おめでとう!」と祝福したくなるのに、ブサイクに対しては「計算やな!」と思うのです。美人がオシャレをしていると「かわいい!」と思うのに、ブサイクには「無理しやがって!」と考えるのです。

 ほかにも、頭のいい美人には「知的美人」という解釈をするのに、ブサイクには「がり勉」と思うのです。すべてをマイナスに捉えてしまい、もっと言えば、前を歩く美人の重い荷物は持ってあげるのに、それがブサイクだったら、「ごめん、後ろ、つかえてるんやけど!」と、罵倒するぐらいの勢いなのです。

4 力士の嫁を、卑猥な目で見てしまう

 男は、彼氏という存在に対し、「この女と毎日やっている奴」と解釈するところがあります。恋愛の対象ではなく、「SEXの相手」と捉えるのです。

 そこで、力士です。力士は腰が強いです。ガブりよるイメージがあり、結果、力士の嫁さんを見ると、「こんな屈強な奴に、毎晩、ガンガンにやられてる!」と思ってしまうのです。そのイメージが強すぎて頭から離れず、結婚記者会見で「子供は何人ほしいですか?」なんて質問を聞いた日には、正常位でガンガンに突かれている姿を想像せずにはいられないのです。「最低、五発はやってるな!」「太りすぎてるから騎乗位ばっかりやろな!」「塩をまいた手で潮を吹かしてるな!」と、すべてをエロスに結びつけてしまうのです。

 そして嫁の父親からすれば、力士になど嫁がせたくはないのです。女将さんになるのは大変、とかそういうことではなく、「うちの娘にすごいのが入れられる!」と思ってしまうのです。本音では、ちんこの小さい男を望んでおり、ひーひー言わされる娘を想像するとたまらないのです。

 ところでその昔、曙と、タレントの相原勇が交際していました。これね、この二人がSEXしているところを想像してオナニーした奴、この国に五百万人いますよ。「あんな小さい女に、あんな大男が!」と考えて、ほとんどの奴が一度はしこったのです。

 中でも、宮沢りえです。宮沢りえはその昔、貴花田と交際していました。しかも、宮沢りえはヘアヌードも出したので、宮沢りえのヘアヌードでしこった奴と、貴花田とSEXしているところを想像してしこった奴を合計したら、これね、三千万人を超えますよ。「三軒隣はしこった」といっても過言ではなく、今あなたが働いている会社の、男性社員ほぼ全員がしこったのです。あなたの上司は当時、毎晩、違う意味でサービス残業をしていたのです。はじけたのはバブルだけではなく、ペニスもはじけまくっていたのです。

 そしてこれは、外国人の嫁も同じです。これ絶対、色眼鏡で見ますよ。「すごいのが入ってる!」と考えて興奮し、「自由の女神ごと入れられてる!」「アソコがグラウンドゼロになっている!チン・ラディンにやられてる!」的なことを考えてしまうのです。

 そして万が一、片思いの女性が黒人と付き合い始めた日には、夜眠れなくなりますよ。鬱になり、医者に「どうなさりました?」「好きな女の子が、黒人と付き合い始めたんです・・・」「わかるわかる!」と同情され、死ぬほど話を聞いてもらえますから。

5 女子大生を面接する際、軽くちんこ立ってる
 就職活動をしているそこの女子大生、残念ながら、これは事実です。ナイスバディーの子が来ようものなら、面接官は、確実に勃起しているのです。ギンギンとは言わないまでも、一度は必ず、ピクンとするのです。

 そんなことはない?真剣に面接する?お前は頭がおかしい?

 じゃあ、そこの人事担当者に訊きますけど、その子が爆乳だったらどうですか?唇がテカテカしていたらどうですか?名前が『栗田立子』だったら、どうですか?

 そう、これ立つんですよ。立たないわけがないのです。『面接の達人』を読んできた女子大生に対し、面接官は「面接の立つ人」なのです。

 とりわけ男は、リクルートスーツが大好きです。リクルートスーツを着たキャピキャピの子が来た日には、これね、立ちすぎて机が浮いてますよ。途中でトイレに行く奴が現われてもおかしくなく、一対一の面接の場合、机の下でしこってる奴がいても驚けないのです。「性感帯はどこですか?」という質問を、寸でのところでこらえているのです。

 男としては、自分の部下を選ぶわけです。本音では、かわいい子を選びたい、と誰もが思っており、かわいい子が来ようものなら、興奮するのは当たり前なのです。その場では真剣さを装うものの、休憩の際、「さっきの子、かわいくなかった?」「俺も思った!おっぱいも大きかったな!」と会話し、リクルートスーツフェチの奴なんて、思い出して確実にしこるのです。

 中でも、TV局です。女子アナ志望者はのきなみ美人なので、これ、全員立ってますよ。「女子穴」みたく、その子の穴のことばかり考えてしまうのです。面接に立ち会う久米宏は、言うなれば『アクメ宏』で、古館伊知郎なんて、『古立イジロー』てなものなのです。

 ほかにも、家庭教師。女子高生を担当する家庭教師なんて、四六時中、ギンギンですよ。「トンボが止まるわ!」というぐらいフル勃起で、やたらと「マンデー!」と言わせてみたり、69ページにアンダーラインを引かせまくったりと、自分を、家庭教師もののアダルトビデオと重ね合わせてしまうのです。

 もっと言えば、女子高の男性教師。こいつらなんて、常にちんこ立ってますよ。中でも、教頭。教頭は暇なので、毎日、女子生徒の縦笛を順番に舐めていってますよ。「総舐め」みたく、「今日は二組の山田にしよう!」とか言って舐めまわし、ひどい奴だと、アナルに突っ込んでますよ。「カッコーのコーはコーモンのコーや!」と訳のわからないことを言いながら突っ込み、その後何食わぬ顔で、進路の相談に乗るです。

6 兵藤ゆきでも、バックならあり、と思っている節がある

 男性のみなさま、「さすがに無理!」と思ったでしょ?ただ、よく考えてください、あの兵藤ゆきとはいえ、バックですよバック?顔が見えないんですよ?

 そりゃね、面と向かってのSEXは無理ですよ。ただ、ムラムラが頂点に達すると、あの兵藤ゆきでさえ男は、あり、と思ってしまうのです。家に帰ると、兵藤ゆきがお尻を突き出していたとします。「私は兵藤ゆきです!後ろからお願いします!」とお願いされたら、これ入れますよ。「元気が出るペニス」てなもので、念のため、顔に紙袋をかぶせる奴がいても、ムラムラする男にとって、突かない、という選択肢はないのです。

 えっ、そんなことない?兵藤ゆきは無理だ?顔が見えるとシャレにならない?

 じゃあ訊きますけど、兵藤ゆきの体から、あなたの好きな香水の匂いがしたらどうですか?この日のために、胸にシリコンを入れていたらどうですか?悩み相談に乗ってもらいながらやらしてくれるなら、どうですか?

 これ、全員やりますよ。「はあはあ、ゆき姉、僕、仕事がうまくいってないんですよ・・・」「なんとかなるよ!」などと会話しながら、誰もがやるのです。顔を隠してくれるなら、最低、二発はやるのです。

 「ババア以外は、バックならあり」

 男は全員、こう思ってます。暴走する性欲は、眠るリビドーに猛々しさを与えます。結果、年齢、ルックスなどいとも簡単に吹き飛ばし、あの兵藤ゆきですら、「女=SEXの相手」と見てしまうのです。口では「無理無理!」と紳士の仮面をつけるものの、ムラムラの振り子に比例して、倫理と見識が飛んでしまうのです。

 中でも、思春期の男子高校生。彼らは、「穴ならなんでもいい!」と思ってしまうほど、常時、ムラムラしてます。兵藤ゆきでもできる、ではなく、「兵藤ゆきでもいいから、やりたい!」と思っている奴が、三分の一はいるのです。ババアでもいい、と思っている奴もおり、ババアが小奇麗にしていた日には、これ下手したら、おはぎ持参で家を訪ねますよ。もっと言えば、「人間じゃなくてもいい!」と考えている奴すらおり、表向きは「松坂慶子?無理無理!あんなオバハンとできるかいや!」とは言うものの、松坂慶子どころか、松坂牛とすらやるのです。


 そして、最後。これこそが、男のエロスの真骨頂です。

7 お風呂に入っていない女性とやりたい
 男は、汚れた女性でも、問題ありません。全員ではないものの、お風呂に入っていなくても平気なのです。「入ってない女とやりたい!」と考える男も多く、下手したら、半分以上なのです。

 一方女性は、そんなことはありません。汚い男に興奮する、なんてタイプはおらず、清潔な男に越したことはないのです。「お風呂に入ってくれないと無理!」と考える女性も多く、汚さにエロスを感じることなどないのです。

 僕はここに、ジェンダーの本質を見ます。無論、男も女も、スケベだというのは事実です。ただ、汚れをプラスと考える性的嗜好に、男特有の変態性が垣間見えるのです。

 ほかにも男は、家族と血がつながっていない、とわかった瞬間から、見る目が変わります。これも悲しいかな、男の性です。血がつながっていない、と知らされた瞬間から、「女」として見てしまうのです。もちろん、母親をそんな目では見ません。歳が離れていますし、何より、「育ててもらった」という縦の関係から変わることはないのですが、兄弟であれば、見る目が変わってしまうのです。

 中でも、妹です。「自分の方が偉い!」という血の優劣関係から、「できる!」と思ってしまうのです。やるやらないは別としても、とりあえずは「できる子=自分のゾーンに入る」のです。結果、その瞬間から、妹が洗濯カゴに入れたパンツに対し、見る目が変わってくるのです。今まではなんとも思っていなかった物体が、途端に色彩を帯びてくるのです。

 翻って女性は、そんなことはありません。お兄ちゃんはお兄ちゃんであり、弟は弟なのです。仮に、恋愛対象と見てしまうことがあっても、即、エロスにつながることはないのです。

 男は、「気心の知れた女性」に対し、「血」という縛りがないかぎり、すべてを性の対象として見ます。やるやらない、付き合う付き合わないは別にしても、自分のストライクゾーンの中に、とりあえずは入れるのです。

 ところで、あなたに小さい子供がいるとします。子供が病気で入院したら、あなたたち夫婦はSEXしないですか?しますよね?一、二週間の短期入院なら「不謹慎だ!」と我慢しても、一、二年のスパンになった場合、しますよね?

 とはいえ、あなたがSEXをしているとき、あなたの子供は病魔と戦っているのです。なのにあなたは、そんな子供をさしおいて、快楽に浸るのです。

 ただ、SEXした夫婦を否定できますか?できないですよね?人間とはそういうものだ、と考えて、自分を納得させますよね?「お父さんたちは愛し合っているだけだから!」と表面的な正当性を訴えて、シックスナインをしますよね?

 そうなのです、エロスは罪ではないのです。人に迷惑をかけないかぎりは、すべてのエロスは自由で、「人間とは、そういう生き物」なのです。

 「男は誰もが変態である。女も誰もがスケベである。ただ、エロいことは罪ではない」

 これが、今回の考察の結論です。

 はっきり言ってね、人間がスケベであるかぎり、人類は滅亡しないですよ。リビドーという名の、根源的な欲望こそが明日への活力になり、それがあるかぎり、この世は維持できるのです。

 そしてだからこそ、人間は美しいのです。なにしろうちの父親、先日、六十八になりましたけど、いまだに、雑誌のエロ袋閉じを、開けて見てますからね。ただ、どこか情けないとはいえ、少しうれしいのです。「人間って、いいよね!」とばかり、生きてることが素晴らしく感じられるのです。

 ちなみに僕は、還暦を過ぎても、オナニーをします。そして僕が死んだ場合、棺桶から、ペニスを出しときますよ。「ローション葬」を行なうので、みなさまも、僕のペニスにローションを塗りに来てください。