2024.06.09
最初はまだ「クマに喰われていなかった」!遺体の「第一発見者」が告白…秋田でクマに襲われ死亡した男性が明かしていた「恐怖」
自分もそろそろ潮時か…
蓄えもなく、高齢になって体力が落ちてきて、これから先どうやって生きていこうか考えるものです。運よく日雇いの土方にありつけても、1日で6000円くらいなものです。単価の高いタケノコなら、数時間で1万円にはなる。
佐藤さんはその日の食い扶持さえあれば、すぐに家に帰って大好きな酒を一杯やりたい、そんな人なんです。今日を生きるのに精一杯だったのです。せめて私のところに寄ってくれれば一緒に山に入ったものを…悔やんでも悔やみきれません。
佐藤さんのこともあるので、私も山に入ることが怖くなりました。
若い頃の私は、クマの新しい糞があれば「より良いタケノコがあるから」と、さらに奥に進んでいくような、怖いもの知らずでした。でも、「そろそろ自分も潮時なのかもしれない」と思ってます。
これまで危険を承知で山に入ってきましたが、やつらの縄張りの中で武器も持たずにいるわけなのです。こちらが気が付くずっと前から、彼らはジーッと観察をしているのです。