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ガイド役の天使を殴り倒したら、死霊術師になりました ~裏イベントを最速で引き当てた結果、世界が終焉を迎えるそうです~【1巻5/15発売】 作者:エリーゼ

第六部

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◆ 自室 ◆


 いや~ゲーム内でおなかいっぱいになるまでドラゴンステーキ食べたのに、リアルに帰ってきてみればお腹が空く不思議な現象ね。前はVR過食症とか色々問題視されてVRでの食事機能に制限を~なんて活動があったらしいけど、すぐに居なくなったな~あの活動団体。真弓が前に『どこかの企業に都合が悪かったのではなくって?』って言ってたっけね。まあそういうことよね。


「ん~~……。あ、そっか。今日は大雨で行けないって連絡あったっけ」


 そういえばいつも掃除から料理の作り置きから色々やってくださる方が大雨で来られないから、今日は作り置きがないんだったね。とりあえずお風呂に入って~夕飯は~……うわ、まだ雨降ってるんだ。これまだまだ降るのかな~?


「…………スマホどこだっけ……あったあった。え~っと? うわ~明日の昼ぐらいまで降るんだぁ~」


 ぎょえ~……この大雨明日の昼過ぎぐらいまで降るじゃん……って、学校から連絡入ってる! おぉぉお~~~明日もお休みだ~!! 残念ながら来週は調整で毎日授業が1時間ずつ増えるけど、明日! 明後日! 明明後日!! 今日も合わせたら4連休だよ~~!! いいね~最高!


「…………あ!!」


 そうだ、お風呂も……。何もかも用意されてないから、当然お風呂もお湯溜まってないじゃ~ん……。ん~じゃあ、お風呂が溜まるまで軽く運動でもしようか? 一日ゲームだけやってたら体が鈍っちゃうし。運動用のお部屋で汗を流しておこう! そしたらもっと気持ちよくお風呂入れるもんね、完璧だ~!! 運動前に水分とカロリーバーだけ摂って、よし!! やーるぞー!!




◆ ◆ ◆




「な~るほど、良く考えられたシステムですわね!」

「だよねぇ~。まあ未だに武器覚醒の書がないだけかもしれないし、防具融合の書がないだけかもしれないけどね~」

「これだけの数が出回って、ピンポイントにこれだけないとなればやはり存在しないのではなくって?」

「確かにね~。とりあえず暫定これで決定かな~?」

「ですわね!」


 オークションが終わる頃にはもう夕方近く、その中でわたくしが気になったのは『地獄覚醒の書(武器)』と『地獄融合の書(防具)』が存在しないということですわね。更には『超地獄融合の書』はアクセサリーにしか使用できないという点と、超地獄融合アクセは1点のみしか装備出来ないなど、他にも様々なルールに気がついてしまいましたの。こうなったら徹底的に調べたくなるのがわたくしの(サガ)、各々が知っているルールを繋ぎ合わせ! わたくし、調べ上げましたわ!!!


『ギルド掲示板:プレイヤー【ペルセウス】が【アップグレードルールブックver0.1】を掲載しました』


 これがわたくしが調べた、とりあえず暫定のアップグレードルールですわね! これから先、新しいアイテムが見つかればこの限りではないかもしれませんけど!




――――等級について――――

★=レジェンダリー

★★=ミスティック

★★★=アルティメット

◆=シークレット

◆◆=スーパーシークレット

◆◆◆=トップシークレット

※1


■=解読不能

※2


※1:あくまでレアリティが高いかどうかだけで、レアリティが高い≠強いとなっている。中にはアルティメットよりも強いレジェンダリーも存在する

※2:つくねが出したが全くの意味不明。いかなる方法でも解読・透視不可だった。情報求む



――――装備の質について――――

神器:武器・防具・アクセで1個ずつ (※3)使える

 ┗神由来のアイテム

将器:武器・防具・アクセで1個ずつ (※3)使える

 ┗英雄等由来のアイテム

超機:武器・防具・アクセで1個ずつ (※3)使える

 ┗異常技術、オーパーツ

※4


※3:例:剣・盾・鎧・指輪だと4点な上、剣と盾が武器扱いなので装備不可能

※4:神器将器超機は別系統を装備しても合計4点以上使用できない(準神器・準将器、準超機等も含む)



――――アップグレードについて――――

地獄融合の書・武器:同じ武器種でなければならない

 ┣★+★=★★~★★★

 ┣★+★★=★★~★★★

 ┣★★+★★=★★★~◆

 ┣★★+★★★=★★★~◆◆

 ┣★★★+★★★=◆~◆◆◆

 ┣◆=不可

 ┗◯◯印と書かれている装備=不可

※5

※6

地獄融合の書・防具:存在しない?

地獄融合の書・アクセ:2個まで装備出来る。合成レアリティルールは武器と一緒?


武器超融合:存在しない?

防具超融合:存在しない?

アクセ超融合:1個までしか装備出来ない。地獄融合アクセを1個以上装備している場合装備不可


武器覚醒:存在しない?

防具覚醒:ある、等級アップ (ミスティックは真覚醒の証1枚、アルティメットは証5枚+αの素材 (※7))

アクセ覚醒:ある、等級アップ (ミスティックは真覚醒の証1枚、アルティメットは証5枚+αの素材 (※7))


超武器覚醒:存在しない?

超防具覚醒:存在しない?

超アクセ覚醒:存在しない?

※8


※5:融合時に完成予想を見ることが出来るが、これは『最良の結果』であり必ず完成するわけではない

※6:これ以上のレアリティができる可能性もある。情報求む

※7:覚醒済みには使用出来ない。アルティメットの追加要求素材は装備毎に異なる

※8:超融合があるんだから超覚醒がありそうな気がする? 情報求む



――――装備アップグレードキット――――

基本的に【◆シークレット】を開始のベースとする

【◆◆アップグレードキット】:【◆ベース】にのみ使用出来る (※9)

【◆◆◆アップグレードキット】:【◆◆ベース】にのみ使用出来る (※9)

※10


※9:例外として装備自体に独自のアップグレードが可能な物があり、これに関しては消費型アップグレードキットを使用することは出来ない

※10:アップグレードキットは対応している武器種が決まっているので、しっかりと確認すること




「大体合ってると思うんだけどね~」

「ですわね! ふう~なんだかすっきりしましたわ!」

「既に確定している部分に関しては注意しないとね。もしかしたら何かしらのクエストとかをクリアすると神器とか取り扱える数が増えたりして」

「ありえそうですわね! ん、そういえばクエストといえば……」

「ん~?」


 確かに制限されている部分はアンロック要素がありそうですわね! ところで今クエストと言われてようやく思い出したのですが、わたくし達の誰も……このクエストをクリアした人が居ませんの?


「お昼寝さん、誰か【ミシリ・ローレイのお願い】をクリアした人はいらっしゃって?」

「え? 誰かやったんじゃないの? あ、僕もまだ残ってるよそれ」

「…………これ、誰かがクリアすると消えるタイプのクエストですわよね?」

「あっ……!」


 やっぱりこれ、誰もクリアしてませんわ!? ローレイを海賊から解放して、ローレイ領主に感謝されて報酬を与えられてギルドハウスを貰ったり色々と良くして貰ったのに、ローレイ領主の娘であるミシリお嬢様のお願いを……誰も! クリアしていませんわ!?


「た、確か、ステラヴェルチェ砂漠の北にあるらしい巨大樹の調査、だっけ……?」

「丈夫な船を建造する為に有用かもしれないからと、言われていましたわね……?」

「ヤバい、やりに行こうこれ!」

「ヤバいですわ! 誰もやってないのはマズいですわ!!」


 絶対にこれは『誰かがやるだろう』で誰もやらなかったパターンですわ!? しかもこれ、巨大樹から何かを持って帰ってきてくれってわけではなく、ただ巨大樹に行くまでの道を調査すれば終わりというクエストでしたのに!! 赫さんもやってないだなんて、わあ~~!?


「ちょっと、方向音痴じゃない子もいないと絶対迷子になるから……」

「流石に遠くに見える巨大樹ぐらい、大丈夫ではなくって?」

「……確かに!」

「マナの嵐もかなり弱いですし、今ならサクッと行けますわ!」

「暇人誘って行こ~!」

「行きますわ!」


 これは大変、凄く今更になってしまいましたけれど、クエストを消化しに行きましょう! 思い立ったが吉日といいますもの、今が! 旬ッ!!


『ギルドメッセージ:ミシリ・ローレイのお願いクエストを完全に忘れていました。消化のためのメンバーを募集中です』

「これでよしっと……」

「集まるといいですわね!」


 リンネさんは――――あら、お風呂にしては長いですわね? ご飯も一緒に済ませるのかしら? こんな時に居ないのはバッドタイミングですわね~……。でも、居ないなら仕方ありませんわ! お互いにこういう時は『居ない時は仕方ない、居る時にいっぱい遊べればいい』としていますものね。それでは、砂漠を歩きますし……暑さ対策をしなくてはなりませんわね! 用意をしなくっちゃ~!


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