涙が出るほどかっこいい。
趣味の木登りをしていたら「木を切ってくれ」と頼まれ、木を切ったら「うちのも切って」とご近所さんが集まり、快刀乱麻の太刀捌きでバッサバッサ切っていたら、定期的にご近所さんから献上品が届くようになった。日頃から下駄を履いているため、足裏のグリップ力には自信がある。隣のおばあちゃんから「天狗みたいだね」と言われた。地域社会に貢献していると、貢物だけで生きていけるようになる。神社のはじまりを感じた。私は、私の中に素戔嗚尊の存在を感じる。映画でも小説でも漫画でも、素戔嗚尊を感じる登場人物が出てくると、震える。
セックスピストルズを聴きながら茶を点てる。一級品の茶碗などない。その辺のものを適当に見立て、甘酒があれば甘酒を、豆乳があれば豆乳を混ぜたりしながら、花を添え、客人に振る舞う。驚いたことに、そんなことで泣かれることがある。心遣いに打たれましたとか、型破りに感激しましたとか、もっと好きに生きてもいいのだと思いましたとか、言われる。やりたいことをやりたいようにやっただけなのに、泣かれると困る。困ると言うのは嘘で「よし」と思う。ポイントを稼いだ気持ちになる。良い涙には三種類あると思う。面白いものを見た時。美しいものを見た時。かっこいいものを見た時。
素戔嗚尊には三種類の全部がある。面白く、美しく、かっこいい。素戔嗚尊は「面白くも美しくもかっこよくもないことはやるな」と言う。空を飛ぶ鳥を見ろ。あいつらは全裸だ。お天道さまは、そんな奴でも生かしてくださる。鳥がバックパックを背負っていたら嫌だろ。獣がキャリーケースを引っ張っていたら嫌だろ。焦らされるだろ。鳥や獣に蓄えはない。それでも元気に生きておる。餓死する者は、千人に一人。残りは、食い過ぎて死ぬのだ。だから、あんまり深刻になりなさるな。気楽に思うておれ。素戔嗚尊が一番嫌いなことは、ちぢこまって生きること。もっと伸び伸びと感じ、伸び伸びと考え、伸び伸びと動きたい。この要求に応えることができている時、私の体は生き生きとする。
私はカラスに素戔嗚尊を感じる。毎日カラスに手を振っていたら、いよいよ、カラスが私の腕に止まるようになった。前田慶次郎にとっての松風を獲得した。カラスは良い。無愛想なのが良い。カラスは「なまくら坊主に騙されるな」と警告する。何が死後の世界だ。何が死後の裁きだ。臭い金の匂いがする。スズメも飼い慣らした。モンシロチョウも飼い慣らした。カエルも飼い慣らした。次はリスだ。ひまわりの種を家の周辺に撒き散らし、私の肩に続く導線を作った。あとは「ヘッセが書いたシッダールタ」のように待つ。私には、考えることができる、待つことができる、断食をすることができる。
徹底した大楽天主義に生きる。何が起きてもジタバタしない。この世のすべてを「あ、そう」と昭和天皇ばりに受け流す。死んだらルンルン気分で火葬場に行く。潔さ、晴々しさ、清々しさを目指して、疾風怒濤に駆け抜ける。絶対矛盾の自己同一。それが素戔嗚尊であり、それが私だ。私を殺してもまた別の私が、私と似た顔で現れるだろう。そのことに安心する。豪放磊落。軽妙洒脱。当意即妙。万教同根。生きることも死ぬことも全部祭り。神は空の上に、神は土の下に、神は私の中に。私は私の神を仰ぐ。素戔嗚尊は「どうせ死ぬのなら、俺と一緒に死んでみないか」と囁く。私は、その声に従う。
圭吾さん
お会いできて本当にうれしかったです!興奮冷めやらず、今まだバス停のベンチで動けないまま書いてます。
綺麗な便箋に素敵な字のメッセージと、しおりの押し花(私の大好きなスミレ?)、頂いた本と一緒に返す返す眺めて、正念場を乗り切りたいと思います。(甥っ子姪っ子には同じ本を別で買ってやる予定!)
圭吾さんは優しくてカラッと熱い、素敵な人でした。荷物も少なくて、かっこつけてないのにちゃんとかっこいい、見ると何だか涙が出そうにぬくぬくあったかい人でした。
今、好きな人がいます。歳が離れていて、ここから一緒になるには難しめな案件なのですが、なんか上手く行く気がしてて、我ながら頭おかしいかも?とか思うのですが。
今の生活は良きタイミングで終わります。何も持たず、着の身着のまま流れて行こうと思います。きっと大丈夫!
また、事の顛末を報告させてください!
今日はありがとうございます🌻
おおまかな予定
6月14日(金)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!
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