Masafumi Gotoh
胸打たれる文章だった。
ひとぞれぞれに感じ方があり、見え方があり、感じられないことがあり、見えないことがある。でも、社会や街はざっくりと、「ここらへんが普通でしょう」という合意とも呼べないような暗黙の何かによって、自明のように設計されている。例えば、建築家たちが、それに逡巡した様子はほとんどないし、もちろん僕たち音楽家も、聞こえない可能性について逡巡したりはしない。掬い上げることのできない、拾いこぼしている誰かについて想像したり、そのことについて無力感に苛まれたりすることは、例え実際に何の役に立てなかったとしても、大事なことなのではないかと思う。そういう想像の積み重ねは、仕事に限らず生活者や市民のひとりとして、ちゃんと何かできる瞬間に僕らを導いてくれると思う。
そんなことを考えました。
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