2024.06.13
# 教養

「帰化申請」が通りやすい…!中国人富裕層に同行取材してわかった「日本の寺」を爆買いする「驚愕の理由」

週刊現代 プロフィール

日本人になりたい中国人

そしてゆくゆくは、自身が中国人向けに宗教法人売買の仲介業をやりたいという野望も語った。

「宗教法人の代表は通常の営利法人よりも帰化申請が通りやすい、というのが中国人の定説になっています。日本に永住したいと考えている中国人は驚くほど多い。財産没収の不安、医療事情の脆弱さ、言論の不自由さなど理由は多岐にわたりますが、なかでもよく聞くのは、『子供の教育を中国では受けさせたくない』という声です。習近平政権下における徹底した愛国教育に不安を覚え、自由に学べる日本で子供を育てたいという富裕層は急増している。

子供のためなら、彼らはお金に糸目は付けない。中国人富裕層向けの宗教法人仲介ビジネスには、大きな可能性があると感じています」

 

ものの15分程度で内見を終えた王さんは、この寺が気に入り、現在、所有者と金額の交渉中だという。

文化庁は、急増する宗教活動以外を目的とした宗教法人の売買を「脱法行為」として警鐘を鳴らしているが、具体的な罰則規定はない。このままでは、菩提寺が知らぬ間に中国寺に—というケースが頻発しそうだ。

「週刊現代」2024年6月8・15日合併号より

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つづく記事『「富士山が見えないから切った」…中国資本のホテルが隣人宅のヒノキ23本を無断伐採した、「身勝手すぎる言い分」』では、富士山を一望できるとして人気のエリアで起きた、“信じがたい出来事”について、詳しく紹介します。

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