2024.06.09
秋田でクマに襲われ、命を落とした男性の「死の瞬間」…遺体の「第一発見者」は“最期の声”を聞いていた!
なぜか自信満々の警察官たち
午前10時頃には、捜索本部が立ち上がっていました。まだクマが原因だともわからない状況です。現場にはタケノコ目的の人がまだ入っていました。
警察と消防は合計で20名くらい。それぞれ装備を固めていました。半数くらいが捜索をし、残りの半数が待機して各所への連絡などをしていました。交互に捜索をするのです。
上空ではヘリコプターで佐藤さんを探すということでした。薮の生い茂る中、上空からの目視だけでは捜索など、到底できないと思いましたが、警察官は自信を持っていました。
私は佐藤さんの友人だということ、昨日のリュックサックの位置やルートなどを捜索隊に教えようとしましたが、「いいです。襲われる可能性もありますし、我々が探します」と、警察官は相手にしてはくれませんでした。結局その日は捜索終了まで、佐藤さんを見つけることができませんでした。
捜索隊の中には、待機中にタケノコを採って袋に入れている者もいました。ヒマだったのか何なのかわかりませんが、あまり真剣に捜索しているようには見受けられませんでした。佐藤さんを探すのではなく、なんとタケノコを探していたのです。