2024.06.09

クマの攻撃で鼻が半分取れ、「顔中血まみれ」の警察官が「助けてください」と…秋田でクマに襲われ死亡した男性の「壮絶すぎる捜索現場」

秋田県鹿角市(かづのし)大湯の山中で一人の男性が亡くなった。佐藤宏さん(64歳)。5月15日、この時期に旬を迎える根曲り竹を採りに、妻と親族女性とともに現地へ向かったあと、一人で山に入ったのちに行方がわからなくなった。通報を受けた地元の警察と消防は3日間捜索を続けたが、佐藤さんの姿を発見することができなかった。

これまでの報道では、行方不明後4日目の5月18日に佐藤さんを発見、現場から搬送する際に警官2名がクマに襲われ重傷を負ったと伝えられている。

しかし実は、これまでの報道で触れられていない事実がある。亡くなった佐藤さんと長年交流を続けていた「仲間」Aさんの存在だ。

前の記事『秋田でクマに襲われ、命を落とした男性の「死の瞬間」…遺体の「第一発見者」は“最期の声”を聞いていた!』につづき、Aさんの独白を紹介する。

キレイな姿のままの捜索員たち

佐藤さんが行方不明になってから3日目の5月17日、私は午前7時頃には現場に行きました。家でじっとしていても仕方がない。佐藤さんは長年の山仲間ですから、心配で仕方がなかったのです。

 

とにかく、72時間が命が保てるギリギリとのことですから、気が気ではありません。その日は雨風が強く、捜索隊はクルマの中で朝から午後2時ごろまで何もせず、ジッとしていました。クルマの中で待機しているだけでした。それでは捜索にはなりません。

その後、1時間ほど捜索していましたが、10人ほどの捜索員が帰ってきた彼らの姿を見たら、泥などもついておらずキレイなままでした。薮には入らず、道路を往復していたのだと思います。

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