2024.06.09
「遺体はすでに硬直し、足は曲がったままで…」秋田でクマに襲われ死亡した男性の「第一発見者」が明かす「恐怖の現場」
クマに襲われ警官2名を含む計3人が死傷
秋田県鹿角市(かづのし)大湯の山中で、一人の男性が亡くなった。佐藤宏さん(64歳)。5月15日、この時期に旬を迎える根曲り竹を採りに、妻と親族女性とともに現地へ向かったあと、一人で山に入ったのちに行方がわからなくなった。通報を受けた地元の警察と消防は3日間捜索を続けたが、佐藤さんの姿を発見することができなかった。
これまでの報道では、行方不明後4日目の5月18日に佐藤さんを発見、現場から搬送する際に警官2名がクマに襲われ重傷を負ったと伝えられている。佐藤さんの遺体はその場に放置せざるを得ず、数日かけて重機を使い林道を広げ、猟友会など多くの人員を配置してようやく運び出すことになった。その遺体は損傷が激しく、妻も見ることができなかったという。
発情期を迎えるこの時期のクマ関連のニュース報道は大きく取り上げられる傾向にあるが、警察官2名の重傷被害を受けたこのケースは、単なる行方不明事案から大きく展開し、多数の報道機関を集める結果となった。
しかし実は、これまでの報道で触れられていない事実がある。亡くなった佐藤さんと長年交流を続けていた「仲間」Aさんの存在だ。
Aさんの独自行動が、行方不明になっていた佐藤さんを山中から見つけ出し、遺体を連れ戻すきっかけになったのだが、重傷者を出したことを重く受け止め、これまで世間に事実を公表することはなかった。
Aさんが語る。