登録者を数字としか見ていない? “カウンター動画”で成功したヒカキンに批判の声が続出

“カウンター動画”で登録者を爆増させ、「日本のYouTubeの新時代を開幕させてしまいました」と語った「ヒカキン」(登録者数1850万人)に対し、批判の声が多く寄せられています。

カウンター動画の成功で登録者を420万人増やしたヒカキン

ヒカキンのメインチャンネル「HikakinTV」は、4月下旬から驚異的なスピードで登録者が急増しており、5月だけで約420万人も増加。ユーチュラが発表した歴代月間登録者数ランキングでは、2位にランクインしました。

急増のきっかけとなったのが、“カウンター動画”です。登録者カウンターを表示したモニターの前にヒカキン立ち、登録者の増減に一喜一憂する姿を映したショート動画で、これが世界でバズったことで登録者が爆発的に増加しました。この成功を受け、多数のYouTuberがカウンター動画を投稿。「はじめしゃちょー」(同1390万人)や「こたせな」(同433万人)は登録者数を200万人以上増加させました。

6日に公開された動画で、ヒカキンは登録者の急増を改めて報告するとともに「日本のYouTubeの新時代を開幕させてしまいました」とコメントしました。

海外でカウンター動画が流行しているのを発見したヒカキンは、世界一のYouTuberである「MrBeast(ミスタービースト)」(同2億7800万人)も投稿していたことから、世界のトレンドだと確信したとのこと。日本ではまだ挑戦している人がいなかったため、日本のYouTubeを世界にアピールするという目的で挑戦したと語りました。

ヒカキンは、「YouTubeは海を越える」と改めて実感したとしつつ、「僕はやっぱり、この日本が大好きだし」「今までのスタイルを大きく変えたくはない」と発言し、今後も長尺動画をメインにしつつ、ショート動画も投稿していくとしていました。

YouTube

ヒカキンへの批判の声

この動画について、8日、あるXユーザーが

これマジで戦犯すぎてヤバい
ここ数年のウン發で1番の悪行だろ

と投稿。ポストには、ヒカキンが「カウンターショート動画を日本で流行らせて日本のYouTubeの新時代を開幕させてしまいました~!」と発言した部分のスクリーンショットが添えられていました。

これに対し、「マジでなんの面白みもないクソみたいな動画なのに流行らせないで」「視聴者をただの数字とかして見てないのが、昔のヒカキンなら絶対やらないようなことしてる」「今までヒカキン好きだったけどこれで嫌いになった」など、同調するユーザーが続出。ポストは、現在までに表示回数が2000万回を超える反響となっています。

ユーチュラ調べでは、カウンター動画は、バズれば極めて効率的に登録者を増加させられることがわかっています。しかし、動画の内容のほうは、多少のバリエーションはあるものの、いずれも同じ型枠で、独創性が感じられるものではありません。しかも日本ではなく海外で流行っているため、これで登録者を集めたところで、今後メインの動画を見てくれる視聴者になる可能性は低そう。そうした理由から、数字だけにためにカウンター動画を投稿しているとの批判が上がっていると思われます。

ヒカキンの動画のコメント欄でも、当初は応援のメッセージが多く寄せられていましたが、最近の投稿では、「何だろうこの気持ち。ネズミ講にハマった友達に勧誘された気分」「好きだったヒカキンはどこ行ったんだよ」といった批判が多数寄せられる事態に。すると、「叩く人の考えてる事が分からない」「何が悪いのかわからん」といった擁護コメントも寄せられ、賛否両論となっています。

これに加え、コメント欄が“言論統制”されているという指摘も上がっています。Xでは「アンチコメ数百件近く消されててガチで笑えない」という投稿が上がったほか、動画のコメント欄でも「書き込んだはずのコメ消えてるんだけど何で?」「言論統制されてるw」といった声が見受けられました。しかし、これについては明確な証拠がなく、YouTubeの規制による削除の可能性もあるため、真偽不明となっています。