Lesson 7

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Lesson 7 全訳

➊日本の有名な新幹線の清掃作業を描いて[映して]いる短い動画がネットで人気となっており,ユーチューブで7月1日現在,400万回を超える視聴回数を集めている〔→400万回以上視聴されている〕。➋2020年(開催)のオリンピックに先駆けて,東京と「おもてなし―日本流のもてなし方―」を世界に売り込む方法の1つとして,昨年の秋,都当局は6週間のデイトライン東京プログラムに参加するように,6人の外国人ジャーナリストに依頼した。➌彼らは,都民が気づいていないかもしれない首都(東京)特有の側面を発見するように依頼された。

➊その(参加した)ジャーナリストの一人で,ニューヨークを拠点としているチャーリ・ジェームズは,10月に「7分間の奇跡」というタイトルをつけた動画を制作したが,それは新幹線の1編成全体が7分間で清掃されている様子を映していた。➋動画中の英語字幕には,「一日に323本の新幹線が東京駅を出発し,毎日40万人近くの乗客を運んでいる」と書いてある。➌動画の別の箇所では,字幕に「作業員はそれぞれ,車両一両,およそ100席(の清掃)を担当する」と書いてある。➍ジェームズは新幹線の清掃手順[作業]を撮影した理由を聞かれて,「私はデイトライン東京プログラム(の仕事)を始める前に新幹線で東京から京都へ移動しましたが,その列車(=新幹線)にすごく感銘を受けました」とジャパンタイムズ紙に語った。➎「アメリカでは,電車は(日本の電車[新幹線]ほど)清潔ではないし,時間通りに来ないので,アメリカ人は日本でこの方向転換の作業(=東京駅に到着後,進行方向を変えるまでの作業)がどのように行われるのかを見ることに興味をもつだろうと思ったのです」と彼女はつけ加えた。➏彼女はまた,日本文化について独特だと感じることは,「日本人は自分の仕事やサービス[接客]にとても誇りをもっていて,何事も最善をつくそうとすることです」とも言った。➐東京都庁広報課のナイトウノリコ氏は,そのジャーナリストたちは,日本人にはごく普通でもほかの国では珍しいかもしれないことを見つける手助けをしてくれていると言った。

➊ジェームズの動画は清掃手順の一部を映しているが,それは早送りで再生されている。➋動画は,作業員が掃除機では吸い取れないごみを集めているところから始まる。➌それから,彼らは荷物棚の上に(忘れ)物が置き忘れられて〔→残って〕いるかどうかを確認する。➍すべての座席は片付けられ,各トレイはふいてきれいにされる。➎そのあと彼らはブラインドを上げ,床を掃除する。➏最後に座席は(もとの)垂直の位置[状態]に戻され,180度回転されて前を向く。➐動画は「作業が終わると,作業員は整列しておじぎをする。(それは)誇りと勤勉な仕事のあかしである」という(字幕の)ことばで終わる。

➊それ(=動画)は1月16日に,ユーチューブ上の東京都の公式チャンネルにアップされた。➋当初,その動画はあまり注目されなかった。➌しかし,5月下旬にインドのあるメディア支局がリンクを貼ったあとは,視聴回数が著しく増加し,フランスのメディアに取り上げられ,フランスの超特急でもそのサービス(=同様の清掃サービス)が利用できればいいですねと提案された。

➊新幹線は,JR東日本のグループ会社である株式会社テクノハートTESSEIに清掃されている〔→TESSEIが清掃している〕。➋「私たちにとっては,ふつうの(掃除の)やり方なのです。何か特別なことをしているわけではありません」と会社の広報担当は言った。➌「そのやり方は10年前に導入されましたが,業務を改善するために何か特別なことをしたというわけではないんです。ひょっとすると,それは日本人の気質〔→国民性〕なのかもしれませんね」と彼は言った。➍「従業員は仕事を楽しむことによって,やる気[やりがい]を感じているのです」。

 

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