Front Runner 2 Lesson 1

１

➊切り花〔←切ったばかりの花〕を購入するとき、どこから来たか〔→産地がどこか〕について考えますか。❷切り花はどこか近くで栽培されたと考えることは当然かもしれない。❸ところが実は、切り花業はますます国際的になっている。❹今日では、飛行機やハイテク〔先端技術〕の冷却装置のおかげで、どんなに傷みやすい花でも輸出できるし、栽培されたところ〔→栽培地〕から何千キロも離れた花屋で売ることもできる。

２

❶世界の切り花業で優位に立っている国は、オランダである。❷オランダは、世界は（全体）の切り花のおよそ60％を取り扱っている。 ❸そして、 実際にオランダの生花卸売市場は(どれも)非常に巨大だ。 アムステルダム近くのアールスメールは、東京が（全体で）1つの都市であり、 エベレストが（全体で）1つの山であるという（のと同じ）意味で、（その町自体が）1つの生花卸売市場（のようなもの）である。 ❹およそ120個[面]のサッカー競技場が、そのメインの建物に入るだろう〔→そのメインの建物は、サッカー競技場がおよそ120個[面]入るぐらいの大きさである〕。 ❺ここでは、バラやユリ、そしてもちろんチューリップも含めて、通常の日で（一日に）1900万本の花が売られている。

３

➊オランダはまた、新種の花を開発することにおいて世界のリーダーでもある。 ❷オランダの企業と政府は、花の研究にかなりの金額を投資する。 ❸そこの（=オランダの）科学者たちは花瓶の〔→花瓶に生けられた〕切り花の寿命を延ばす方法、輸送中に傷むのを防ぐために〔→傷まないように〕花を強くする方法、 それに花の自然な香りを強くする方法も探す。

４

❶生花市場におけるオランダの優位にもかかわらず〔→オランダが生花市場を独占してはいるが〕、花を栽培するのに（オランダ）より適した気候の場所はたくさんあり、エクアドルの気候はほとんど申し分ない。 ❷マウリシオ・ダバロスは、エクアドルの生花業界を興すことに貢献した人〔→興した立役者〕である。❸「私たちの最大の強みは自然です」と彼は主張している。 「私たちのバラは世界最高です」と。 ❹予測しやすい雨期と毎日12時間の太陽光がある〔→雨季が予測しやすく、毎日太陽光が12時間降り注ぐ〕ので、エクアドルのバラは、花の頭の部分が大きく、茎も長くてまっすぐなことで有名だ。 ❺毎年エクアドルは、アメリカ合衆国向けだけでおよそ5億本の花を売っている。 ❻生花業は、エクアドルの各地域に雇用機会や（以前）より強力な〔→景気のよい〕経済をもたらしている。 ❼「うちの家族は今ではテレビをもっています。ラジオも（何台か）ありますよ」と、（仕事として）4年間バラを摘んできた20歳のヨランダ・キシュペは言っている。

５

❶（オランダやエクアドルなど以外の）ほかの人たちにとっては、生花業のますます高まる国際性〔→生花業がますます国際的になっていくこと〕は、非常に悪い〔困った〕状況である。 ❷近年、アメリカ合衆国（各地）の地元の栽培農家は、国際的な生花企業からの大規模な〔激しい〕競争に直面して、多くの農家が仕事を失っている。 ❸カリフォルニア州の自営のバラ栽培農家であるリーナ・ヘイルは、父親がその（ような）状況を1980年代に予測していたと言った。 ❹父親はリーナに「（外国産の生花を載せた）貨物列車が線路を走ってくるのが見えるよ。 しかも、まっすぐ私たちのほうに向かって来ているよ」と警告したのである。