タレント上沼恵美子(69)が2日、読売テレビのバラエティー「上沼・高田のクギズケ!」(日曜午前11時40分)に出演。膵(すい)がんのため、27日に亡くなった漫才師今くるよさんをしのんだ。
上沼は冒頭、「もう本当にね。悲しいことをお伝えしなければいけないことが毎週言うてる。くるよさんがお亡くなりなってたんですね」と切り出した。
幼少期から舞台に立ち、姉と姉妹漫才コンビ、海原千里・万里として芸能活動をしていた上沼にとって、「今いくよ・くるよ」は「同期っていや同期なんですね。私は子供やったんで」。圧倒的な男性上位だった当時の上方演芸界で、多くはない女流コンビだった。
2人について「すごいなと思っていた」といい、「一緒に四国と九州回ったことあるの。女流大会言うて、女ばっかりの一座で」と10日間巡業に回ったことを告白。「本当に穏やかで明るいいいコンビ、いい方で、あの頃は派手な衣装着てなくてスーツで出てはったんですよ。いくよ・くるよさんもウケないし、私らもウケないし、新人だったので慰め合ってた」と懐かしんだ。
後年、NHK「バラエティー生活笑百科」でも共演。「時々、法律の相談に見えて4分漫才やるの。その時は派手な、売れてはるから。出てきたら華やか」。
いくよさんが15年に先立ったことに触れながら、「コンビともにいなくなる。めちゃくちゃ寂しい。支えみたいなのがないのね。道しるべって言うのかな。キダ先生もそうだけど。関西は多いですね。シンボルがトントンといなくなってる」としんみりしながらも、上沼節は忘れず。
「私、次行きますから、その時はお見送り芸人しんちゃん、あなたがお見送りだよ、私を。分かった?」とゲスト出演のお見送り芸人しんいちを指名し、笑いを誘っていた。