シーンを想像するとより一層……
真に不気味な音というのは、脊柱を震え上がらせ、恐怖で脳をコーティングしてしまうもの。「The Apprehension Engine(アプリヘンション・エンジン)」と名付けられたこの楽器は、不安感エンジンという名称にふさわしいホラーサウンドを奏でます。
映像はINDIE FILM MAKERより。
金属板や金属棒、磁石を使った音などをスプリングリバーブで強力に反響させるこの楽器は、カナダの弦楽器職人Tony Duggan-Smithさんが、映画『ウィッチ』などで知られる映像作曲家の友人Mark Korvenさんのために制作したものです。ハーディガーディのようなハンドルも付いていて音を揺らすこともできるようですが、出る音すべてがホラー属性というのもまたすごい。金属音のもつ不愉快さ、ランダムさ、そのバリエーションやアプローチの多彩さに驚きます。とはいえ、動画にすることで録れていない帯域もあると思いますし、生で聞いたらもっとクる気がしますね……。
やがて「The Apprehension Engine」を用いた映画が公開された時、その音響的恐怖の威力が実証されることでしょう。劇場を満たすホラーエンジンサウンドです。
・ホラー映画の効果音を奏でる楽器「ウォーターフォーン」の音
・北朝鮮・平壌で毎朝ながれる不気味すぎる音楽
(ヤマダユウス型)