毎日、熱戦が続く高校野球。応援団も色々工夫をしてパフォーマンスしています。
吹奏楽経験者かつ野球オタの私にとって、高校野球ほど素晴らしいコンテンツは他にありません。
そんな吹奏楽部にとっても関係の深い高校野球ですが、今大会に出場し、ベスト8に入った高校の吹奏楽部に、とある問題が起きており、ネットで話題になっています。
熊本・秀岳館の吹奏楽部「野球部と日本一に」 コンテスト断念し甲子園へ
熊本・秀岳館の吹奏楽部が全国コンテスト断念し、甲子園応援に Twitterで炎上
記事によると、昨センバツではベスト4、監督はNHKで高校野球の解説としてお馴染みだった鍛冶舎巧さんと、野球ファンの間でもよく知られる秀岳館高校の吹奏楽部が、地元で行われる南九州大会(小編成)を辞退して、甲子園での応援に専念するとのこと。
これは・・・・あかん・・・あかんで・・・。
この判断は、吹奏楽経験者として断じて納得できないですね。
<納得できない理由①>
吹奏楽部の最終目標は甲子園でのアルプス応援ではないはずです。
記事等によると、秀岳館高校吹奏楽部はここ4年のコンクール熊本県大会Bパート(小編成と思われる)で金賞を受賞しているとのこと。小編成には全国大会にはありませんが、「南九州小編成吹奏楽コンテスト」という支部大会のようなものがあって、そこが「最終目標」となっていたようです。
高校球児の最終目標が「甲子園」であれば、吹奏楽部の最終目標は「全国大会」あるいは規模によっては支部大会や県大会、ともかく上がれるだけ上がったところの大会であるはずです。
大会の規模や注目度によって、優先順位をつけてよいものなのでしょうか。その優先度により、「最終目標」をないがしろにされることがあってよいのでしょうか。
たしかに、応援は大事です。最近は、応援がきっかけとなって、球場内に独特の空気が形成されて、その勢いで逆転してしまう。そんな試合もよく見かけます。
(直近だとつい先日の東邦×八戸学院光星で問題になったタオル回しとか)
しかし、応援はあくまでも応援じゃないでしょうか?吹奏楽部がコンクールのため抜けたからといって、試合に負ける要因になるとは思えません。むしろ、吹奏楽部なしで応援をしているアルプスに、外野席や内野席の観客が味方してくれるかもしれませんよ。
<納得できない理由②>
この判断により、秀岳館高校吹奏楽部の今年の成績は、「県大会B部門金賞(南九州大会辞退)」となってしまいました。これは実質、吹奏楽用語でいうところの「県大会ダメ金」です。
秀岳館の野球部員は、これだけの成績を残せば、主力選手はプロになるかもしれないし、大学に推薦入学して、六大学や各地の学生リーグで活躍する選手も多くいるはずです。
しかし、吹奏楽部だって、コンクールで成績を残せば大学への推薦枠があること、ご存知でしょうか。今回、南九州大会に出場しなかったことで、大学推薦入試を受けれなくなったり、不利を受けてしまう部員が、もしかすると出てくるかもしれません。
その一例をご紹介します。吹奏楽界では関東の強豪として知られる「神奈川大学」です。
神奈川大学では、吹奏楽部の他に多くの部活動の成績により、推薦入試制度を置いているようです。<参考>
紹介ページ内、「出願資格」の項目を見てみましょう。(抜粋)
1.全国レベルのコンクール、大会等に出場し、優秀な成績をおさめた個人または団体に所属している者。ただし、団体の場合は競技等に出場した者。
2.地域のコンクール、大会(関東大会、北海道大会等)もしくは都道府県のコンクール、大会等で特に優秀な成績をおさめた個人または団体に所属している者。ただし、団体の場合は競技等に出場した者。
秀岳館吹奏楽部の場合は2に該当します。ここでは支部大会と県コンクールが両方明記されているため、秀岳館の吹奏楽部員は神奈川大学の推薦入試を受けることができそうですが、推薦入試でポイントが高くなるのは、当然のごとく全国出場や支部大会に出場した学生さんだと思われます。
県大会で金賞取っても、支部大会出てないんだから、支部大会で銅賞だった吹奏楽部よりも、評価は低くなるはずです。こういった事情を知っていたとしても。
ですから、最悪のリスクを想定しますと、吹奏楽部がコンクールより野球部の応援を優先したために、部員が推薦入試に落ちるという可能性も考えられるわけです。
<こういったことが起こらないようにするには>
現在8月も半ば。
吹奏楽経験者の皆さん、この時期ってどうでしたか?
そりゃあ支部大会より上や、マーチングコンテストを目指していたら忙しいと思いますが、県大会ダメ金だった残念!・・・という場合、比較的うなだれてる時期じゃなかったですか?
たしかに次の演奏会の予定とかあるかもしれないけど、コンクールほど力を入れなくてもなんとかなるよな、そういう時期じゃなかったですか?
コンクールの終わった吹奏楽部にとって・・・この8月後半というのは比較的余裕のある時期なのではないでしょうか。
そして、甲子園球場のある兵庫県や、大阪など関西近辺には、そういった吹奏楽部がたくさんあるはずなのです・・・!
(経験上の憶測で申しております。地元のみなさん、忙しかったらすみません(--〆) )
吹奏楽部だけじゃないです。関西というのは昔から吹奏楽がさかんな地域なので、楽器の吹ける人はたくさん甲子園の周辺に潜んでいるはずなのです。
だから、遠方の代表校で吹奏楽部のスケジュールがタイトなのであれば、演奏は関西の吹奏楽を頼ってみてはどうか、という話です。
今年の夏の甲子園、兵庫県代表は市立尼崎高校でした。この高校の吹奏楽部は、顧問が沖縄出身の方で、昔から沖縄代表校のアルプス応援の支援をしています。
市立尼崎が1回戦で敗退した数日後、嘉手納高校の応援にも当然のごとく参加しているのです。もし1回戦が市立尼崎と嘉手納の試合になったら、顧問の先生は「部員を1塁側と3塁側に分ける」とマジで言ってたくらいです。
しかも嘉手納高校を応援した翌日、コンクール兵庫県大会で金賞・代表ですよ!すごい!
だから、西にしろ東にしろ、市尼ほど深い関係でなくとも、遠方の学校は甲子園の近隣の支援を受けられるよう、事前に調整等されてはいかがでしょうか。
(ずいぶん勝手なことを言ってます。関西の吹奏楽関係者の皆さんスミマセン)
私は甲子園球場から半径3kmくらいの学校で吹奏楽部に入っていましたが、2つくらい下の後輩の代の時に、春のセンバツで九州の某高校のアルプス応援を支援したことがあったのを覚えています。
それから、こういう時こそSNSの力を使うべき。
関係者がFacebookやらツイッターやらで「部員をコンクールに参加させたいから吹奏楽部は帰らないといけない!○○日に応援手伝っていただけませんか!((+_+))」と一言書き込むだけで、関西中から有志が飛んでくる(はずです)。
勢いで書いたはいいがまた0時を回ってしまった・・・こないだのブラック部活といい、なぜ22時すぎてブログネタが沸いてくるんだ・・・。
明日起きれるかな・・・。
【2016.08.18 21:45 追記】
関連するネット記事にいくつかコメントしてみたいと思います。
① 秀岳館吹奏楽部はなぜ甲子園応援を選んだのか 「学校圧力」説の真相を顧問に聞く
一部で「教師から圧力があった」という意見があったことについて、顧問へのインタビューをしたとのことで。
「甲子園で演奏できるなんてうらやましい」という意見もあるのか。色々、何度か甲子園球場で演奏させてもらったことあるから、この考え方あまりなかった。
② 秀岳館の吹奏楽部がコンテストを断念して野球部を応援 ネットで疑問の声
> 野球応援が高校吹奏楽部の花であることは言うまでもなく
何言ってんの?吹奏楽部は高校野球の応援のためにあるのではありません。
③ 悔しさとトランペット、後輩に託した 東邦マネジャー
吹奏楽経験者の女子マネがアルプスで一緒になって演奏していたとのこと。
そうだ・・・甲子園に出場したけど吹奏楽部のスケジュールが合わないなら、どうせ応援する野球部の控え部員が楽器を演奏すればいいのよ!
【2016.08.20 15:30 追記】
残念ながら秀岳館高校は準決勝で敗退となりました。
あの騒動以降、初めて秀岳館のアルプス応援を聴いたのですが、少人数なのでボリューム的には難しいところがある。しかし巧い。いいサウンドだった。ちゃんと南九州大会に出場していたら・・・と思うと、やっぱり悔やまれる。
来年はなんとか事前調整して、野球部も吹奏楽部も頂点を目指せる環境を作ってほしい。

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吹奏楽経験者かつ野球オタの私にとって、高校野球ほど素晴らしいコンテンツは他にありません。
そんな吹奏楽部にとっても関係の深い高校野球ですが、今大会に出場し、ベスト8に入った高校の吹奏楽部に、とある問題が起きており、ネットで話題になっています。
熊本・秀岳館の吹奏楽部「野球部と日本一に」 コンテスト断念し甲子園へ
熊本・秀岳館の吹奏楽部が全国コンテスト断念し、甲子園応援に Twitterで炎上
記事によると、昨センバツではベスト4、監督はNHKで高校野球の解説としてお馴染みだった鍛冶舎巧さんと、野球ファンの間でもよく知られる秀岳館高校の吹奏楽部が、地元で行われる南九州大会(小編成)を辞退して、甲子園での応援に専念するとのこと。
これは・・・・あかん・・・あかんで・・・。
この判断は、吹奏楽経験者として断じて納得できないですね。
<納得できない理由①>
吹奏楽部の最終目標は甲子園でのアルプス応援ではないはずです。
記事等によると、秀岳館高校吹奏楽部はここ4年のコンクール熊本県大会Bパート(小編成と思われる)で金賞を受賞しているとのこと。小編成には全国大会にはありませんが、「南九州小編成吹奏楽コンテスト」という支部大会のようなものがあって、そこが「最終目標」となっていたようです。
高校球児の最終目標が「甲子園」であれば、吹奏楽部の最終目標は「全国大会」あるいは規模によっては支部大会や県大会、ともかく上がれるだけ上がったところの大会であるはずです。
大会の規模や注目度によって、優先順位をつけてよいものなのでしょうか。その優先度により、「最終目標」をないがしろにされることがあってよいのでしょうか。
たしかに、応援は大事です。最近は、応援がきっかけとなって、球場内に独特の空気が形成されて、その勢いで逆転してしまう。そんな試合もよく見かけます。
(直近だとつい先日の東邦×八戸学院光星で問題になったタオル回しとか)
しかし、応援はあくまでも応援じゃないでしょうか?吹奏楽部がコンクールのため抜けたからといって、試合に負ける要因になるとは思えません。むしろ、吹奏楽部なしで応援をしているアルプスに、外野席や内野席の観客が味方してくれるかもしれませんよ。
<納得できない理由②>
この判断により、秀岳館高校吹奏楽部の今年の成績は、「県大会B部門金賞(南九州大会辞退)」となってしまいました。これは実質、吹奏楽用語でいうところの「県大会ダメ金」です。
秀岳館の野球部員は、これだけの成績を残せば、主力選手はプロになるかもしれないし、大学に推薦入学して、六大学や各地の学生リーグで活躍する選手も多くいるはずです。
しかし、吹奏楽部だって、コンクールで成績を残せば大学への推薦枠があること、ご存知でしょうか。今回、南九州大会に出場しなかったことで、大学推薦入試を受けれなくなったり、不利を受けてしまう部員が、もしかすると出てくるかもしれません。
その一例をご紹介します。吹奏楽界では関東の強豪として知られる「神奈川大学」です。
神奈川大学では、吹奏楽部の他に多くの部活動の成績により、推薦入試制度を置いているようです。<参考>
紹介ページ内、「出願資格」の項目を見てみましょう。(抜粋)
1.全国レベルのコンクール、大会等に出場し、優秀な成績をおさめた個人または団体に所属している者。ただし、団体の場合は競技等に出場した者。
2.地域のコンクール、大会(関東大会、北海道大会等)もしくは都道府県のコンクール、大会等で特に優秀な成績をおさめた個人または団体に所属している者。ただし、団体の場合は競技等に出場した者。
秀岳館吹奏楽部の場合は2に該当します。ここでは支部大会と県コンクールが両方明記されているため、秀岳館の吹奏楽部員は神奈川大学の推薦入試を受けることができそうですが、推薦入試でポイントが高くなるのは、当然のごとく全国出場や支部大会に出場した学生さんだと思われます。
県大会で金賞取っても、支部大会出てないんだから、支部大会で銅賞だった吹奏楽部よりも、評価は低くなるはずです。こういった事情を知っていたとしても。
ですから、最悪のリスクを想定しますと、吹奏楽部がコンクールより野球部の応援を優先したために、部員が推薦入試に落ちるという可能性も考えられるわけです。
<こういったことが起こらないようにするには>
現在8月も半ば。
吹奏楽経験者の皆さん、この時期ってどうでしたか?
そりゃあ支部大会より上や、マーチングコンテストを目指していたら忙しいと思いますが、県大会ダメ金だった残念!・・・という場合、比較的うなだれてる時期じゃなかったですか?
たしかに次の演奏会の予定とかあるかもしれないけど、コンクールほど力を入れなくてもなんとかなるよな、そういう時期じゃなかったですか?
コンクールの終わった吹奏楽部にとって・・・この8月後半というのは比較的余裕のある時期なのではないでしょうか。
そして、甲子園球場のある兵庫県や、大阪など関西近辺には、そういった吹奏楽部がたくさんあるはずなのです・・・!
(経験上の憶測で申しております。地元のみなさん、忙しかったらすみません(--〆) )
吹奏楽部だけじゃないです。関西というのは昔から吹奏楽がさかんな地域なので、楽器の吹ける人はたくさん甲子園の周辺に潜んでいるはずなのです。
だから、遠方の代表校で吹奏楽部のスケジュールがタイトなのであれば、演奏は関西の吹奏楽を頼ってみてはどうか、という話です。
今年の夏の甲子園、兵庫県代表は市立尼崎高校でした。この高校の吹奏楽部は、顧問が沖縄出身の方で、昔から沖縄代表校のアルプス応援の支援をしています。
市立尼崎が1回戦で敗退した数日後、嘉手納高校の応援にも当然のごとく参加しているのです。もし1回戦が市立尼崎と嘉手納の試合になったら、顧問の先生は「部員を1塁側と3塁側に分ける」とマジで言ってたくらいです。
しかも嘉手納高校を応援した翌日、コンクール兵庫県大会で金賞・代表ですよ!すごい!
だから、西にしろ東にしろ、市尼ほど深い関係でなくとも、遠方の学校は甲子園の近隣の支援を受けられるよう、事前に調整等されてはいかがでしょうか。
(ずいぶん勝手なことを言ってます。関西の吹奏楽関係者の皆さんスミマセン)
私は甲子園球場から半径3kmくらいの学校で吹奏楽部に入っていましたが、2つくらい下の後輩の代の時に、春のセンバツで九州の某高校のアルプス応援を支援したことがあったのを覚えています。
それから、こういう時こそSNSの力を使うべき。
関係者がFacebookやらツイッターやらで「部員をコンクールに参加させたいから吹奏楽部は帰らないといけない!○○日に応援手伝っていただけませんか!((+_+))」と一言書き込むだけで、関西中から有志が飛んでくる(はずです)。
勢いで書いたはいいがまた0時を回ってしまった・・・こないだのブラック部活といい、なぜ22時すぎてブログネタが沸いてくるんだ・・・。
明日起きれるかな・・・。
【2016.08.18 21:45 追記】
関連するネット記事にいくつかコメントしてみたいと思います。
① 秀岳館吹奏楽部はなぜ甲子園応援を選んだのか 「学校圧力」説の真相を顧問に聞く
一部で「教師から圧力があった」という意見があったことについて、顧問へのインタビューをしたとのことで。
「甲子園で演奏できるなんてうらやましい」という意見もあるのか。色々、何度か甲子園球場で演奏させてもらったことあるから、この考え方あまりなかった。
② 秀岳館の吹奏楽部がコンテストを断念して野球部を応援 ネットで疑問の声
> 野球応援が高校吹奏楽部の花であることは言うまでもなく
何言ってんの?吹奏楽部は高校野球の応援のためにあるのではありません。
③ 悔しさとトランペット、後輩に託した 東邦マネジャー
吹奏楽経験者の女子マネがアルプスで一緒になって演奏していたとのこと。
そうだ・・・甲子園に出場したけど吹奏楽部のスケジュールが合わないなら、どうせ応援する野球部の控え部員が楽器を演奏すればいいのよ!
【2016.08.20 15:30 追記】
残念ながら秀岳館高校は準決勝で敗退となりました。
あの騒動以降、初めて秀岳館のアルプス応援を聴いたのですが、少人数なのでボリューム的には難しいところがある。しかし巧い。いいサウンドだった。ちゃんと南九州大会に出場していたら・・・と思うと、やっぱり悔やまれる。
来年はなんとか事前調整して、野球部も吹奏楽部も頂点を目指せる環境を作ってほしい。
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