俘虜名簿には国内で初めてバウムクーヘンを作ったカール・ユーハイムも載っている
(写真 全10枚)

 第1次世界大戦中のドイツ人捕虜たちが暮らした似島俘虜(ふりょ)収容所(現広島市南区)の様子を伝える新たな資料が見つかった。通訳男性が残した捕虜の名簿とノート、アルバムで、広島経済大の竹林栄治准教授(日独交流史)が1920年の収容所の閉鎖から1世紀を経て入手した。研究者は「捕虜の人物像や日本人との交流の様子が伝わる第一級の資料」と評価する。