さて、比企谷八幡は今大ピンチです。お前はいつもピンチだろって?ははっ、その通り。いつでも不遇な目に遭うのがヒッキークオリティでございます。
そんなヒッキージョークはさておき、結構ガチで命の危険に晒されている。
俺の目の前には、複数人の男達が。イカつい男だったり、コワモテの男だったり、鉄バットを持った男だったり、様々な男達が俺の目の前に居る。
「こいつ本当に龍珠組総長の右腕なんですかい?見た感じ腕へし折れば喋りそうな風体してますよ?」
「さぁな。それが事実かどうか、こいつを吐かせてしまえば済む話だ」
どこに逃げても彼らはしつこく追って来て、今や俺は追い詰められた状況にある。
「今なら腕1本で許してやる。龍珠組の長はどこだ」
リーダー格の人間が目の前に迫り、尋ねる。
「そんなポロポロ教えるわけないだろ。普通に考えて」
「そりゃそうだ。だがボロ雑巾にしてしまえば会話すらままならねえだろ?だから腕1本で許すっつってんだ。早く言った方が身の為だぜ。次断れば、四肢全部へし折る」
「だから教えねぇって。絶対に」
そんな事をすれば、俺はあいつを裏切る事になる。それだけは絶対に嫌だ。あいつを裏切るくらいなら、四肢を持ってかれた方がまだマシだ。
「兄貴!さっさとこいつボコって吐かせようや!そんで首をあの女の前に持って行ってよぉ!」
「忠告はしたんだがな。死ぬのが本望なら、お望み通り吐かせてから殺してやるよ」
いつかこうなるとは思っていた。あいつと一緒に居る以上、危険と隣り合わせの人生を歩む事になる。でも、俺はそれを理解した上で、あいつの隣に居る事を選んだ。
小町。お兄ちゃんは先立つけど、お兄ちゃんみたいなゴミくそ人間に成長しないようにな。
「オイ」
覚悟を決め目を閉じると、男達の背後からドスの効いた声が聞こえる。それは女が出すような高い声色ではなく、全てを凍てつかせるような絶対零度の声色。
「お、お前は……」
高校の時から被っている鍔の無い帽子に、短くしていた水色の髪は長くなっている。鋭い目付きで目の前の男達を威嚇し、ポキポキと骨を鳴らす彼女こそ、俺が隣に居ると決めた人物。
「桃…」
彼女こそ、暴力団"龍珠組"の長を務める龍珠桃。その彼女は、目に見えて怒っている。まるで悪鬼の如く。
「お前ら、私の八幡に何してんだ?あぁ?」
「こいつが龍珠組の…!」
「どうやら、ターゲットが自ら出向いて来てくれたみてえだな。おいお前ら!」
すると、今度男達は桃を囲んだ。俺への警戒も忘れずに。
「桃!」
「こいつさえ倒せば、俺達の組は成り上がる。だが殺すなよ。意識を奪う程度で良い。女なら使い道はいくらでもあるからな」
不味い、こいつらボコるだけが目的じゃない。桃が負ければ、おそらく想像もしたくない末路が彼女には待ち受けている。
「大丈夫だ。こんな連中、私1人で十分だ」
「そんな余裕もいつまで保つかねぇ。すぐに泣き叫ばせてやるよ」
リーダー格以外の男達が一斉に彼女に襲いかかる。しかし彼女は動じずに、全ての攻撃をかわしてカウンターをぶち込む。たった1人の女に傷を付ける事も出来ず、ただ地に伏していく。一方的な蹂躙。気付けば、リーダー格以外の男達は血塗れで意識を失っていた。
「泣き叫ぶどころか声すら出ねぇな。手加減でもしたのか?」
「ば、化け物がッ…!」
するとリーダー格の男は折りたたみナイフを取り出して、桃に向かって突撃する。しかし桃はその攻撃をいなし、隙を突いて鳩尾に蹴りを入れる。良いのが入ったからか、リーダー格は蹲る。
「ぐぅっ…!」
蹲るリーダーの頭に自身の足を勢いよく乗せて、グリグリと踏み躙る。
「これで分かったろ。私1人が出張れば、お前らごとき壊滅させられんだよ」
「く、クソが…!!」
「元からお前らの組なんざ興味もねぇ。無関心だったから手を出してやらなかったのに、残念だったな。今日でお前らはお終いだ。恨むんなら、八幡に手ぇ出しちまった自分の浅はかさを恨むんだな」
桃は勢いよく足を振り下ろして、リーダーの脳天に衝撃を加えた。リーダーは気を失ったのか、動かなくなってしまった。
「ったく、だから言ったろ。屋敷の外は危ねぇってよ」
「まさか尾けられるとは思わなかったんだよ…」
呆れた物言いで、俺を嗜める。俺が彼女の右腕だと言う事は龍珠組では周知の事実でも、外には知れ渡っていない。俺は表立って動かないから。それでも知られたって事は、桃と2人で出掛けているとこを見られたせいか。
「ていうか、なんで俺の居場所知ってたんだ?」
「お前にあげたアクセサリーあるだろ?その首に引っ掛けてるの。それは特注品で、中にはGPSが入ってんだよ。お前がどこに居るのか、私には筒抜けなんだよ」
道理で俺の居場所が分かったわけだ。つかプレゼントに貰ったアクセサリーの中にGPS入れた特注品とか怖ぇよ。誰がそんな商品作る事了承したんだよ。
「さっさと帰んぞ。車も寄越してるからよ」
「あぁ。…ありがとな、桃」
「馬鹿かお前。お前を守んのが私の役割なんだよ。お前はただ私の隣に居てくれりゃそれで良い。それだけで十分だ」
何この子カッコ良すぎん?式守さんかな?式守さんのイケメン要素持っているのん?改めて惚れそう。
桃が乗って来たであろう黒いバンに乗り込んで、龍珠組の屋敷に戻って行く。道中、桃は当たり前のように俺に身体を寄せて委ねる。
「やっぱお前を外に出すべきじゃなかったんだ。今後一切、外出禁止だ。買い物なんぞは他の奴に任せる。お前はただ、私の隣に居るだけで良い。それ以外どこにも行くな。私から離れるな」
「それ普通に監禁じゃない?」
「お前の大好きな専業主夫になれば良いっつってんだ」
俺は今、龍珠組組長補佐という立場に居る。しかしやる事は参謀的な役割のみ。武力に関してはその道に長けた連中を使う。残念ながら、俺には武力もクソも無い。
肝心なのはここから。俺の名前はもう比企谷では無い。ヒキタニなどと間違えられる事も無くなった。では変わる名前は何か。無論、龍珠である。
つまり今の俺の名前は、龍珠八幡である。
婿として迎え入れられ、そして結婚も済ませた。長は桃の親父さんが引退して、娘の桃が引き継いだ。そんで彼女の夫である俺が、彼女を支える為に必然的に補佐という立場に抜擢された。この選抜に、異論を唱える者は誰も居なかった。
「私はお前が隣に居ないと落ち着かねぇんだ。お前が居るから、私は私で居られる。その八幡がどこかに行こうもんなら、手足ぶった斬ってでも止めてやる。私の手元に置いて、一生愛でてやるさ」
「それ、ジョークだよね?桃なりの面白いジョークよね?」
「私が今まで嘘吐いた事あるか?」
おっと彼女は大真面目なようだ。つまり勝手に外に出れば俺の四肢はさよならバイバイという事になる。典型的なヤンデレちゃんかよ。式守さんから監禁したい系のヤンデレちゃんになっちゃったよ。
「これはお前の為でもあり、私の為でもあるんだ」
確かに、ずっと屋敷に居れば守られる。しかし桃は?今日のように、桃が出張って外に出る事はあるだろう。
もし彼女が危険な目に遭ったら?龍珠組よりも上手の集団が現れたら?
俺は桃の下っ端みたいに強くは無い。むしろ弱すぎるレベル。クッパ城にクリボーが居るみたいなもんだ。そんな奴に、彼女を守れる力は無い。ただ踏み躙られるのみだろう。
それでも、俺の見えない所で彼女が傷付くというのは。
「…なら、俺が鍛えれば監禁する理由も無くなるよな」
「は?」
「要のところは、今の俺には太刀打ちする力が無い。けど逆に言えば、その力さえあれば監禁される事も無い」
桃や桃の下っ端に頼めば、今の俺はそれなりに強くなるかも知れない。少なくとも、桃にとって使える盾になる。それで彼女を守れるのならば、本望なのかも知れない。
しかし。
「ふざけんな。そんなの要らねぇんだよ。お前に力なんざ無くて良い。私が守るっつってんだろ」
「違う。桃に守られるのは別に良い。けど、俺だって流石に桃が危険に晒されて棒立ちしてんのは気が引けんだよ。俺を守る為でもあるけど、桃を守る為にも力を付けたいって言ってんだ」
ていうか、今の俺めっちゃ恥ずい事言ってんじゃね?なんか主人公みたいな事言ってない俺?ジャンプの主人公にでもなっちゃうのだろうか。
「テツ」
「はい?」
「もっとスピード出して屋敷へ帰れ」
運転手のテツさんに、桃はスピード違反の命令。何のつもりなのかと考えていると、俺の口内に温かく、かつ柔らかい何かが入り込んで来たのを察知した。
「んっ…む……ちゅっ…」
何度もされたからすぐ理解した。これは桃のディープキス。これを突然仕掛けるという事は、今の彼女は。
「ぷはっ……。…帰ったらぶち犯し確定な」
はい、発情してましたー。
目は完全に捕食者のそれであり、かつ上気した表情を見せる。先程のキスのせいなのか、息も荒い。目の前に居るのは紛れも無い、獲物を捕食する龍である。…ていうか龍って肉食系なのかな?
「そういう事言うからざわつかせんだよ。だからお前を離したくないんだ。危険な目に遭わせて失いたくない。他の女に見せたくもない。お前の全部は私だけのモノなんだよ」
「にしてもお前、毎日ヤリ過ぎじゃない?昨日も午前中に2回ヤって、午後に5回ぐらいヤったぞ」
しかも今まで全て生。避妊具なんて一切無し。これで子どもが出来てないのがおかしい話だ。
「知るかそんなもん。何度ヤろうが一緒だ。お前は私だけを考えて、私だけを想って腰振りゃ良い。そんでありったけの精液をぶち込めば良いんだよ」
「表現生々しいから。もしかしたら良い子も見てる作品かも知れないでしょうよ」
どうすんの?子どもが親に「おかーさん!せーえきってなーに?」とか言ってたら。この小説が子どもに悪影響になっていつか消さなきゃならなくなるよ?
「そんな事はどうだって良いんだよ」
「どうでも良いのかよ」
「お前は私を愛する事だけを考えろ。私もお前を愛する事だけを考える。帰って馬鹿みてぇにセックスして、たくさん愛し合うんだよ」
兎かなこの人。龍の名前付いてるのに中身は兎なのだろうか。
「そろそろ屋敷に着きやすぜ」
「運転ご苦労だった。…八幡」
桃はこれ以上無い笑みで、俺に向かって言い放つ。
「覚悟しろよ」
…どうやら死刑宣告を言い渡されたようです。
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「はぁ…はぁ……」
場所は変わって、俺達の寝室。ダブルベッドのシーツは乱れまくっており、そこかしこには子どもには見せられない液体が飛び散っている。そんな中に、俺と、そして桃は、一糸纏わぬ姿で息を切らしていた。
「…し、死ぬ……お前、俺の体力も考えて…?」
「お前なら保つと思ったんだよ。つか途中から八幡も自分から腰振りまくってたじゃねぇか」
毎日毎日10回行くか行かないかの回数で交わっている。なんならこれのお陰で若干体力が付いた事は否めない。否めたいけど。体力の付け方絶対違うだろ。
「…あーあっつ……。すっげぇ出されたし……こんだけヤってガキ孕まないのもすげぇ確率だなおい…」
とんだ下ネタピロートークだ。ラブラブするとかそんなチャチなもんじゃねぇ。
「ま、それも時間の問題だがな…。もし孕めば、あの女に見せつけてやる」
「あの女…?」
「惚けんなよ。お前、街中で女助けたろ。誰だっけ、由比ヶ浜とか言う名前だったか?」
それを言われて思い出した。依然、車に轢かれそうになった犬を助けたのだ。俺も車も犬も無事で、大事にはならなかった。その飼い主は俺と同い年の女の人だったのは記憶にあるが、確かそんな名前だったな。
「あの女はお前にほの字だ。身辺調査もさせて、そこは把握済みだ」
大丈夫か由比ヶ浜、何もされなかったか。
「お前が犬助けた事に文句は言わねぇ。だが、あの女はお前の隣には私が居るって事を知らねぇ様だからな。八幡に惚れんのは勝手だが、手を出すもんならあの女の想い諸共ぶっ壊す。2度と八幡に近づけさせやしねぇ」
由比ヶ浜、頼むから俺から手を引け。じゃないと要らねぇもんまで砕かれてしまうぞ。
「お前は私だけのモノだ。未来永劫、その事実は絶対に変わらない。変えさせない」
そう言って、彼女は仰向けに寝ている俺の上に重なるように、身体を委ねる。そして、自身の唇を俺の唇に当てた。熱から彼女の想いが確かに伝わり、それに呼応するように俺は彼女を抱きしめる。
「ずっと一緒だからな」
彼女はそう言って、また触れるだけのキスをした。
龍珠桃は、強い女の子だ。彼女の華奢な身体には、強い心と武力が備わっている。でもそれは、俺の勘違い。彼女にだって弱い部分だってある。
だから桃が出来ないところを。桃が弱いところを。俺が隣に立つ事で、彼女を支える。それが俺の、龍珠八幡の役目なのだ。
補佐として。そして、彼女の夫として。
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しばらくの歳月が経つ。裏方として、そんでもって彼女の専業主夫として動いていた。
「デキちまった」
桃がそう言った。デキたと言うのは十中八九、俺と彼女の子どもだろう。いつかはこの日が来ると思っていた。だがいざ言われてみると、現実なのかと疑ってしまう。
「確かに最近生理が来ねぇし、身体も怠かったりはしたとは思ってたがな。改めて言われると、言葉も出ねぇわ。まぁあんだけヤリまくってたらそら孕むわな」
彼女はあっけらかんとそう言った。だが対して、その報告を受けた俺は。
「そう、か…。桃のお腹には、子どもが…」
なんか泣きそうなのである。目がなんか熱くなってきてる。ポロポロ涙溢しそうなんだけど。
「おいおい、まだ泣くのは早ぇぞ。まだ産まれてねぇんだから」
「いや、泣くだろ。なんか分からんけど、なんか泣きそうになるだろこれ」
「ボキャ貧かお前」
「うるしゃい」
「噛みやがった」
彼女はもう妊婦さんだ。過度な運動などは控えなければならない。きっと今まで以上に、彼女の身体に負担が掛かる。その負担を少しでも楽にさせる為に、俺が桃を支えなければならない。
「…さて、とりあえず今屋敷に居る連中全員集めろ。この事を報告する」
「…分かった」
俺達は屋敷の中にある大広間に、組員を全員集める。出払っている者は仕方が無いので、また後から報告する事に。
「しばらく私は組から離れる事になる。理由はこれだ」
桃は自身のお腹を優しく撫でる。それを見てすぐに理解した組員は、一斉に視線を俺に向ける。
「察しての通り、私の腹の中には八幡との子どもが居る。その為、私はしばらく組から離れて休まなきゃならねぇ。まぁ産休ってとこだ。だから私の代わりにはテツ、お前が組を動かせ」
「了解しやした、お嬢」
「良いかお前ら。今や龍珠組は裏世界で狙われる立場にある。だが私が居ないからって、龍珠組の名に泥を塗るような真似はすんなよ。分かったな」
桃がそういうと、組員は頷いた。その産休報告が終わり、俺は桃が安静に出来るように寝室へと連れて行った。
「にしても、私達に子どもか……。目付きの悪さとか遺伝しそうだな。互いに目付きが悪ぃし」
「それと性格とコミュニケーションに難があるかもな。俺もお前もお世辞にも良いとは言えないからな」
「違いねぇ。…でも、ちゃんと芯のある子には育つと思う。意思を曲げない強さを持つ人間ってのは、それだけで人としての魅力があるからな」
「…どう育つかは、俺達次第だな」
「あぁ。…私達の下で生まれて来て良かったと思えるように、育ててやりてぇな」
桃はそう呟いて、お腹をさする。
子どもの人格形成は環境や親によって影響する。どういう子に育つかなんて、今から考えたからといって分かるわけじゃない。むしろ暴力団の親から生まれたなんてレッテルを貼られてしまって、子どもに悪影響を与えてしまうかも知れない。
だからこそ、俺は桃との子に、情愛を持って接したい。それが父としての役割だから。
「あぁ…めっちゃ幸せだわ。マジで」
「どうした急に」
「暴力団の親から生まれて、要らねぇレッテル貼られて、ずっと1人だった。親ガチャ失敗したとかは微塵も思ってねぇけど、それでも辛かった。なんもしてない私が、なんでこんな畏怖されてんだってよ」
彼女と出会う前はどうだったのかはあまり知らないが、少なくともずっと1人だった。自分から進んで孤独を選んだのではなく、周囲によって孤立させられた。
自分から孤独になるのと、周りによって孤立させられるとでは意味が違う。彼女はそんな境遇に耐えて来たんだろう。
「ずっと暴力団の娘だって言われて。謂れのない誹謗中傷も受けて。私の人生クソカスみてぇに終わるんだって思ってた。…でも八幡やつばめ先輩とかに出会って、私は救われた。誰かの隣に居る事が、誰かと一緒に居る事が、こんなに心地の良いものなんだって知れた」
一頻り話すと、彼女はこちらに一言。
「ありがとな、八幡。私を幸せにしてくれて」
普段の人相の悪い顔付きや、獰猛な表情とは対極にある表情。彼女がお礼と共に見せたその表情は、1人の女性の笑みだった。
「…おう」
なんかこそばゆい。お礼を言われ慣れてないだけか。それでも、彼女の感謝に対して少し気恥ずかしい気もするのは確かだ。
「これからもずっと、私の隣で支えてくれよ」
「…おう」
頼むからそれ以上口を開かないで?益々惚れちゃいそうだから。いやもうとっくに惚れてるけどね?こういう時々見せるギャップとか天使だし俺を守ろうとするとことかイケメン過ぎてマジ崇拝するけどね?まだ俺を惚れさせてどうすんだ。
「まぁ私の隣から離れたら殺すけどな」
「え」
「当たり前だろ。浮気なんてさせねぇし、そんな気すら起こさせねぇ。私から離れたくなくなるようにさせる。お前は私と、私達とのガキの事だけ考えてりゃ良い。勿論、そんな原因作った奴も跡形も無く潰す」
…愛が重いのは承知。それすら受け入れて好きになったから文句は無いけど、お前の口から物騒な言葉並べられるとマジ漏れそうなくらい怖いよ。
「それでも離れるようなら迷わず殺す。私以外の誰かのモノになるぐらいならお前を殺す。私の下で永眠させてやるよ」
この手のタイプは本当に殺します。覚えておいてください、読者の方々。惚れた相手を逃さない為なら非情な手段も厭いません。既に桃ちゃん、殺すまではいかなくとも俺に手を出そうとした女性を再起不能にしてますので。
「…一思いにやってください」
龍に惚れられたヒキガエルに、逃げ隠れは出来ない。
次回は形容し難いヒロインの藤原千花ちゃんルートです。その後は一旦個別ルートはお休みして、ハーレムハッピー(バッド)エンド。そして不知火ころも、藤原姉妹となります。多分後半の3人はそこまで病む事も無いでしょう。
セブンアップでした。