渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

キャンプツーリング ~CAMPING OUT~

2024年06月07日 | open




キャンプツーリングは1980年代
からやっていたし、今もやる。
だが、本音のところはバイクで
キャンプに行くのはさほど好き
ではない。
キャンプを主体に考えるならば
四輪でキャンプに行ったほうが
楽しみが広がるからだ。
二輪で行くのはキャンプが目的
ではなく「道行き」にこそある。
ツーリングが主体で、宿泊はそ
の付随物だ。

ただ、二輪にキャンプ道具を積
載した場合、最大のネックが生
じる。
それは積載物過多により、二輪
独自の機動性や軽快性が損なわ
れる事だ。
つまり、車体を直立させて真っ
すぐ走る事が自ずとメインとな
り、二輪で走行性能を楽しむ事
はほぼ捨象される。
そうなると、二輪が単なる移動
手段の車両となってしまう。
これは、永遠の解決テーマで、
二輪に対してそのような接し方
をするのは、二輪本来が持つ
能力特性を丸無視する事になる
のだ。
単なる移動手段としての車両な
らば四輪でいいじゃん、という
結論が即答で出て来てしまうの
だ。
そこは二輪でのキャンプツーリ
ングにとっての永遠の課題。

できるだけ装備は必要最低限に
絞り込むのはアウトドアでの
野営や踏破の大原則だが、連泊
キャンプとかになると、二輪に
積載する装備も絞り込んでもか
なり多くなる。
すると二輪で軽快な旋回等は不
能になる。ただ立てて真っすぐ
行くだけ、という走り方になる。
そうなると、わざわざ二輪で行
く意味は?という問題が生じる。
そこなのだ。

オートバイを全く寝かさずに、
ただゆっくりと真っすぐ立てて
走るだけで二輪を楽しめる人た
ちは一般的キャンツーでも問題
も疑問も感じないだろう。
だが、やはり、旋回走行をエン
ジョイできる行程が道行きの
途中で無いなら、私は全く二輪
を楽しめない。玉子かけご飯の
玉子抜き、みたいな感じで。

解決方法。
それは装備を極限まで減らす事。
大西部を愛馬に跨って旅をした
ワイルドウエスタンの男たちが、
馬にはベッドロールと食器と
少ない食料だけ積んで、そして
ピースメーカーとウィンチェス
ターとナイフだけを装備して荒
野を行く。

そういうスタイルに完結させる
事で、現代でも二輪野営旅=
モーターサイクルキャンプツー
リングのキャンピングアウトは
二輪でのロード走破性が拡大す

まあ、人それぞれだけどさ。


スタイルとして、ただの一泊の
300km圏内のキャンピン'ナウト
などは
装備は、真夏はこれだけ
で充分だ。

フルフェイスさえいらねえ。

こんなもんだってばさ。
ナイフは必携ね。これは絶対に。
食事用と工作用の2丁が必要。
衛生管理を舐めたら野外
では
自分で死を招く。
「アウトドアでは豪快に」とか
言って不衛生なナイフで食材を
カットしては絶対にいけない。
なかなかいいぜ。
実際にやると。
シンプルモーターサイクルツー
リング。キャンピングアウト。

(実際のキャンピン’ナウトで
私が撮影した画像)

これはキャンプでも野営でも
なく宿泊に
は宿を取ったとい
う特殊事例
だが、2泊3日での
2,000kmちょい切り行程であっ
ても、装備はこれだけ。
理由は宿泊や観光がメインでは

なく、走りが目的だから。

ロンツーだろうと、軽快に
走れないのなんて嫌だいっ。

夜明け前に出発して走り初め
てから約540km時。
まだ午前中だ。
最高のロードはどこまでも続く。
日没まではまだ8時間以上ある。
まだまだ走る。
こうでないとさ。
還暦過ぎても実際にこれ。
走れるならば、走れるだけ走る。
走るためだけに走る。

 


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