望月 麻由MAYU MOCHIZUKI
経理部
教養学部 | 2017年卒 ※所属部署は取材当時のものです
MY CAREER
- 2017年
- 経理部
丸紅を志望した理由を教えて下さい
就職活動にあたって、私は2つのことを重視していました。ひとつは多様な価値観、考え方を持つ人々と関われること。世界中で多彩なビジネスを展開する商社は、いくつもの個性ある会社の集合体です。多様性に富んだ商社なら、さまざまな人々と関わることができると思いました。もうひとつは、自分なりに付加価値を与える仕事をしたいというものです。これは大学時代にカフェチェーン店でアルバイトをしていたことも影響しています。どの店舗も商品は同じなのに、選んでくださるお客さまがいらっしゃる。それは店舗ごとに工夫を凝らし、付加価値を高めているからです。商社のトレードも同様で、原料や商品はどの商社を通して購入しても同じだからこそプラスαの価値を提供できるかどうかが重要になります。その2つの理由から、私は商社を志望しました。最終的に丸紅を選んだのは、面接などで接した社員の方々の人柄です。とても親身で、しっかり話を聞いてくださる様子に、この会社ならやりたいことにチャレンジさせてもらえそうだと思いました。
現在の仕事内容を教えて下さい
入社して経理部に配属され、今年で5年目となります。私が所属する公表決算課は、事業年度末や四半期ごとの決算内容を、有価証券報告書や決算短信にまとめ、開示しています。また、丸紅には15の事業本部※があり、各本部の経理部門からの問い合わせ対応やサポートも行っています。私は決算開示業務のほか、昨年からキャッシュ・フロー担当を務めています。キャッシュ・フロー計算書は営業キャッシュ・フロー、投資キャッシュ・フロー、財務キャッシュ・フローに着目して作られるもので、企業の内部の資金の流れをつかむ財務諸表のひとつです。企業の経営成績はP/L(損益計算書)で示されますが、手元資金の流れはキャッシュ・フロー計算書で示され、P/L(損益計算書)だけでは確認できません。経営判断や投資判断には利益だけではなく、リアルなキャッシュ・フローを把握することが不可欠です。キャッシュ・フローを担当するようになって、事業の流れや投資の狙いなどがわかるようになりました。 ※2021年4月時点
商社の経理業務の面白さ、
また大変なところとは?
会社の動きがわかることですね。商社のビジネスはとても幅広く、同じ丸紅社員でも、所属する本部が異なればどんな事業やプロジェクトが進められているのかわかりづらいこともあります。その点、数字を通してどのような取引が行われ、どんな成果を上げているかを理解し、経営層や各本部の意図や事業の狙いを見ることができるのは非常に面白いですね。
大変なのは、その扱う数字が大きいことでしょうか。丸紅の収益はおよそ7兆円、連結対象会社※1は約450社に及びます※2。連結決算ではそのすべての数字を吸い上げ、区分・仕分けし、正確にまとめあげなければなりません。また、決算は会計基準に則って行われますので、新会計基準への適用等、知識のアップデートが欠かせません。2018年度にも国際会計基準の新基準適用があり、その対応に非常に苦労しました。
ちなみに、私は入社後にOJTで0から会計を学びました。何も知らない私に、毎日1時間の勉強時間をつくり、丁寧に指導していただいた先輩には大いに感謝しています。 ※1 連結子会社及び持分法適用関連会社
※2 2020年3月末時点
今後の目標、キャリアビジョンを教えて下さい
経理部で業務経験を重ね、2年で企業会計の全体像がわかるようになり、5年目には数字を通して事業の流れや投資の狙いをつかめるようになりました。会計についてはある程度理解を深めることができたので、今度は税務を担当します。会計と税務は企業経営の基本です。この2つのスキルを高めていけば、事業投資やスタートアップの支援、企業の設立など“自分にできること”が大幅に広がり、さまざまな事業に携わるチャンスも増えると考えています。
丸紅の一員として、
あなたが大切にしているポリシーは?
いろいろなモノを取り入れて、自分らしさを生み出すことです。そのために心がけているのは、さまざまな意見や価値観を理解すること。入社以来ずっと経理部に所属しているので、もしかしたら経理的な思考に囚われ、頭が固くなっているかもしれない。そのように自分を疑いつつ、常に柔軟に、いろいろな考え方を取り入れていきたいと思っています。
After Work
アフター5や休日は、友人と食事や買い物に出かけることが多いです。コロナ禍でステイホームを心がけている現在は、運動不足解消を兼ねてNintendo Switchのフィットネスソフトで体を動かしています。