Livedoor News 当サイトの要請受け記事削除
松田 隆
@東京 Tokyo
Livedoor Newsが5日、当サイトが靖国神社の石柱に落書きをした犯人が韓国の芸能人であるかのように報じているとする記事を掲載したが、当サイトの抗議を受けて6日午後に当該記事を削除した。文章作成者は「サーチコリアニュース編集部K」となっており、当サイトでは運営する株式会社SMG及び、その配信先であるgooニュース等の運営会社にも同様の記事削除の要請を行った。
元記事サーチコリアニュース
Livedoor Newsが扱った記事は「SEVENTEENメンバーが“靖国神社事件”の犯人?確認もせず報じた日本メディアにファン激怒」というタイトル(既に削除)。その内容は、当サイトが3日に公開した、靖国神社の石柱に落書きをした犯人が既に帰国したという記事(”鉄頭” 既に帰国 仲間と乾杯の動画アップ)で、鉄頭ではない韓国を拠点にする芸能人の写真を掲載し、「THE 8の動画を記事に使用し、あたかも彼が鉄頭であると報じたことで、SEVENTEENファンから批判が殺到した」とするもの。
元記事はサーチコリアニュースに掲載された同タイトルのそれと思われ、他にgooニュース、dメニューニュース等への転載が確認できる。
当サイトでは靖国神社の石柱に落書きをしたのは何度も犯人は鉄頭(铁头、本名・董光明)と特定している。それを「あたかも彼(筆者註・THE 8という芸能人)が鉄頭であると報じた」というのは事実としての根拠を全く欠く記事と読んでいい。これを読んだユーザーは、当サイトがそのような報じ方をしていると誤解してしまうのは避けられず、サイトの信用を著しく低下させる。
そのため、まず、目についたLivedoor Newsに5日夜に記事を削除するよう求める依頼書を提出した。Livedoorに記事の削除を依頼するためには個人情報を2種類提出する必要があり、運転免許証とマイナンバーカードをコピーして添え、提出した。
Livedoorへの依頼書
ここで、Livedoorに提出した依頼書の一部を紹介する。
Livedoor News 編集部御中
貴サイト掲載の「SEVENTEENメンバーが“靖国神社事件”の犯人?確認もせず報じた日本メディアにファン激怒」の記事の削除を依頼します。
…同記事は韓国内で流れたニュースを翻訳したものと思われますが、著しく事実の根拠を欠いています。
当サイト(令和電子瓦版=主宰・松田隆)が掲載した記事(原題・”鉄頭” 既に帰国 深夜の上海空港拍手と歓声、タイトル修正後”鉄頭” 既に帰国 仲間と乾杯の動画アップ)は、靖国神社の石柱に放尿・落書きをしたのは「”鉄頭(铁头、本名・董光明)」と明記しており、韓国のSEVENTEENメンバーが犯人などとは一言も書いていません。
…中国の動画サイトbilibiliに「铁头成功归来,极限脱逃」(鉄頭は無事に帰国し、極限状態から脱出しました)、「铁头在日本回来了,在上海下的飞机,有很多接机人员」(鉄頭は日本から戻り、上海で飛行機を降りた、多くの出迎えの人がいた。)、「铁头涂鸦后续:王者归来,朋友们把酒庆祝吃饭」(鉄頭の落書き事件の後:王者が帰還し、友人たちは一緒に食事をして祝福した。)という、鉄頭(铁头、本名・董光明)が帰国したことを示すタイトルの動画が投稿されているという事実を伝えたものです。
…上記のように、当サイトでは犯人は鉄頭(铁头、本名・董光明)と明記しており、SEVENTEENメンバーが犯人であるなどとは一言も書いておりません。
以上のように、貴サイト掲載の記事は事実の根拠を著しく欠き、当サイトの信頼性を大きく毀損するものとなっています。早急に削除をお願いいたします。
ご対処いただけない場合は、法的措置を検討いたします。…
以前の日韓関係で見た光景
この依頼書提出から一夜明け、6日午前11時前ぐらいに「現在確認中なので、しばらく待ってほしい」との連絡があり、午後3時前に削除がなされた旨の通知が届けられた。大手サイトにしては迅速な対応であり、最後は「ありがとうございました」とお礼のメールを出した。
その後は大元のサーチコリアニュースに記事の削除を求めたが、果たして要求に応じるかどうか。gooニュースなどにも同様の要望書を提出している。
今回の件は上記の依頼書に書いたように、元は中国の動画サイトにアップされていた鉄頭が帰国したという動画を「中国ではこのように報じられている」と紹介したのがきっかけ。「鉄頭が帰国したと伝えられている」として当該動画からの別人の写真を掲載したことは、その人物には迷惑であったと思うし、不快に感じた人は少なくないと思われる。また、結果的に誤った情報を伝える形になり、読者を混乱させたのも事実。そうした思いから当該記事を修正し、関係する人や読者相手にX上でお詫びをした(6月3日23時22分投稿)。
ところが、どういうわけか「事務所に謝れ、本人に謝れ」という声が止まらない。Xでは4日に日付が変わるあたりまでに100件近い書き込みがあったが、そのほとんどは事務所や本人への謝罪をというものであった。それらの人々がどれだけ当サイトの記事やポストを読んだのかと思う。
3日夜までにポストにコメントがつけられたが、その後はほとんど反応がないのは、動員されて攻撃をしているのではないかと疑いたくなる。また、一度謝ると「相手が非を認めた、さあ、続けて叩こう」という合図でもされているのか、以前の日韓関係でよく見たような光景を間近で感じる結果となった。
せいぜい首を洗って待ってろ、クソゴミ
折角なので、この機会に当サイトに届けられたコメントを紹介しよう。女性の名称でコメントされたもので、公序良俗に反する表現があったために公開をしていないが、公開されることを前提に送ってきたのであろうから、ここでその一部を紹介する。
「…私たちはあなたを絶対に許すことはないでしょう。
せいぜい首を洗って待ってろ、クソゴミ。」
どういう育ち方、育てられ方をすれば、このような品のない言葉で罵倒できるのか不思議に思う。
この後は、サーチコリアニュースがどう出るか、別の大手サイトはどうか、しばらくはこの件に関わることを余儀なくされるかもしれない。
機会があれば、続報で情報をお伝えする。