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【トピックス】後藤新平考案ミュージカル初上演 平和訴え社会に一石
【トピックス】後藤新平考案ミュージカル初上演 平和訴え社会に一石
水沢出身の政治家、後藤新平が112年前に考案したミュージカル「劇曲『平和』」が31日、東京都千代田区の内幸町ホールで初上演された。真の平和の在り方を訴えた後藤の思いが込められた芸術作品。1世紀以上の時を経て、武力紛争の絶えない現代社会に一石を投じた。
(児玉直人)
後藤の顕彰団体「後藤新平の会」と、同会事務局の藤原書店(東京都新宿区)が主催。毎年恒例の「後藤新平賞授賞式」やシンポジウムに合わせて企画した。
後藤が同作を考案した当時の世の中は、第1次世界大戦前の混沌(こんとん)とした雰囲気に包まれていた。後藤は武力や人種差別などで状況打破を図ろうとする風潮に警鐘を鳴らし、真の世界平和への道筋を提示すべく、劇作家・平木白星(ひらき・はくせい)の協力を得てミュージカル化を試みた。しかし、長く上演されることなく、作品自体の存在すらほとんど知られぬまま今日に至った。
政治家が原案をつくったミュージカルという特異な作品の初演を一目見ようと約180人が来場。奥州市からは小野寺隆夫副市長、後藤新平記念館の佐藤彰博館長らが足を運んだ。形だけの平和を暴き、人々を戦争に向かわせようとする「誘惑者」役の俳優・高橋和久さん(福島県出身)らキャスト陣の熱演に見入った。
上演に先立ち、本年度後藤新平賞授賞式が行われ、JT生命誌研究館名誉館長の中村桂子さんに同賞が贈られた。