無理して怒るのが面倒くさい
https://news.yahoo.co.jp/articles/46c9697545ba7bf3cc2f1537c948d12d14f3860d
わたしはこの記事を見て、なんとも思わなかった。というか、この記事を読んで本気で怒っているひとは実のところいないと思うが、それでも怒りの拳がたくさん見えるのは、もはや正義の兵役の様相である。いつまでわれわれは徴兵されるのであろうか。この教師が「血管性認知症」と書いたのは、ピンとこないながら、おもしろくないジョークであろうし、また、こうやって大々的に記事になるのは、つまるところ、障害者に対しては、どんな揶揄も差別なのである。他人を揶揄するのが素晴らしいはずはないが、普通の人間であれば、クソみたいな揶揄をされながら生きている。くだらない冗談に囲まれて辟易としているが、それだけである。怒らないのが真っ当な姿勢である。
UHB 北海道文化放送
札幌市にある北海道立高校の男性教師が、知的障害がある生徒の資料にうその病名を記入し、教師に共有していたことが分かりました。不適切な言動はそれ以外にも。
「すごく信頼していた先生だったのに…」「ショックが大きすぎて、人間不信になった」(生徒の母親)
こう話すのは知的障害のある高校生の母親です。子どもは2023年4月から札幌市にある道立高校の定時制に通っていましたが、男性教師から数々の不適切な対応を受けました。
「内部文書における診断歴のない血管性認知症の病名を記載。保護者の同意なき心理検査の実施などの対応に問題があった」(道教委・第三者会議 大崎 康二弁護士)
この問題を調べていた道教委の第三者会議は5月31日、報告書を公表。
この生徒について、男性教師は2023年3月、診断されたことがない「血管性認知症」という病名をつけた資料を配布。そのうえで「保持される情報量は幼児並み」などと記載していました。
男性教師は保護者の同意を得ずに、日常生活の能力を測る検査をしたり、保護者に生徒の転校や自主退学を促す発言をしたりもしていました。
関係者によりますと、男性教師は学校内でこんな発言も…
「この子、うちの学校無理」「親は親でサイコパスだ」「現実と妄想の区別が分かっていない」(男性教師の発言)
5月31日の会見には道教委も同席しました。
「生徒と保護者にご心配とご心労をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます」(道教委 高田 安利高校教育課長)
しかし、母親は納得できない点があると感じています。
「なぜ先生がこんなことをしたのかが分からない。理由が知りたい」「これでは改善につながらない」(生徒の母親)
生徒はいま、こう話しています。
「私は先生が好き」「今の学校に通いたい」「でも、うそ(の記載)はいけない」(すべて生徒)
わたしはこの記事を見て、なんとも思わなかった。というか、この記事を読んで本気で怒っているひとは実のところいないと思うが、それでも怒りの拳がたくさん見えるのは、もはや正義の兵役の様相である。いつまでわれわれは徴兵されるのであろうか。この教師が「血管性認知症」と書いたのは、ピンとこないながら、おもしろくないジョークであろうし、また、こうやって大々的に記事になるのは、つまるところ、障害者に対しては、どんな揶揄も差別なのである。他人を揶揄するのが素晴らしいはずはないが、普通の人間であれば、クソみたいな揶揄をされながら生きている。くだらない冗談に囲まれて辟易としているが、それだけである。怒らないのが真っ当な姿勢である。