1986年と2024年をタイムス
リップで行き来する中学教師
が、世相の違う時代の社会で
人としての大切な事は何かを
両時代の人に訴える。
ライトタッチながらも、深い。
思わず目頭が熱くなる。
途中おちゃらけミュージカル
もあるが、基本はシリアスで
悲しく切ない物語だ。
1986年1月時点で25才だった
私にはタイムリーに経験した
事が本作品で描かれる1986年
の人間模様であるので心が
揺さぶられた。
また、現代の2024年の人々の
心の冷たさ、際限の無い陰湿
さも正確に克明に描かれてい
る。
本作テーマに肉迫するシーン
では涙腺が緩む。
宮藤官九郎、天才。
そして、俳優陣たちの熱演と
演技力が極めて冴える作。
特に主人公小川市郎(阿部サダヲ)
の娘の小川純子役の河合優実が
最高に良い。
上戸彩さんと原田知世さんが
合体して降臨したような感じ。
演技もぴか一だった。
さすがは賞を総なめの実力派
女優だ。
これは名作。