僕はニセ科学についての講演を繰り返す中で、「分野としてはニセ科学ではないが、怪しい主張が入り込みやすい問題群」に触れるようになりました。それは科学的に白黒つけづらく、リスクに関係し、社会的意思決定を必要とする問題群です。
それらをトランスサイエンスと呼ぶことを知るのはだいぶ後のことです。僕がそれらについて語り始めた頃にはまだ小林先生の『トランスサイエンスの時代』も出ていませんでした。
僕はニセ科学問題の周辺領域(そして、ニセ科学よりも重要な問題)として、トランスサイエンスに相当する問題群があることをおぼろげに理解していたわけです。
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