挿絵表示切替ボタン
▼配色






▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒーローズエイト〜神に選ばれし8人の戦士達による新八犬伝最強救世主伝説〜 作者:蒼月丸

第四章 花咲く都のロベリア

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました
110/111

第108話 炎の鎧を打ち砕け

 バブーフは炎の鎧を身に纏いながら零夜達に襲い掛かり、彼等は次々と回避しつつ攻撃を仕掛ける。


「アローショット!」

「ブレイドスラッシュ!」

炎魔脚(えんまきゃく)!」

飛龍弾(ひりゅうだん)!」


 カルミナの弓矢、ソニアのカタール攻撃、キララの蹴り技、ジェニーのアッパーが襲い掛かるが、鎧はとても硬く、攻撃が効かぬどころか炎によって火傷を負ったりしてしまった。


「「あっちー!」」

「今、治療するわ!」


 キララとジェニーは拳と足を火傷してしまい、マリーが魔術で彼女達の火傷を治療し始める。


「なんて固さだ!おまけに火傷まで付いているなんて……」

「どうやら一筋縄ではいかないわね……」


 ソニアとアミリスは冷や汗を流す中、バブーフは両手から炎を出す。


「次はこちらの番だ!フレイムトス!」


 バブーフは炎の球を投げまくり、零夜達は再び回避する。すると、炎の球は途中で向きを変えてしまい、倫子のお尻に当たって爆発した。


「キャッ!」

「倫子さん!」


 倫子はお尻に炎のダメージを喰らってしまい、服に焦げ跡が付いてしまった。


「痛い……」

「すぐに治療します!」


 倫子は既に涙目となってしまい、ミミが彼女の火傷を治す為にヒーリングを行い始める。


「俺の炎は自由自在!操る事ができたり、サーチも可能だ!」

(くそっ……なんて厄介な炎だ……せめて水攻撃で奴の鎧の隙間に入れる事ができれば……)


 零夜が冷や汗を流しながら考える中、トラマツがすぐに弱点を察知する。


「ん?ちょっと待て。バブーフの鎧、なんか罅が入ってないか?」

「へ?」


 トラマツがバブーフの鎧を見ると、罅が少し入っているのが見えた。


「あそこにある罅……もしかすると……」


 零夜はすぐに考えて推測した直後、倫子の方を向く。


「倫子さん。ちょっと耳を貸してください」

「ん?」


 零夜はボソボソと倫子に耳打ちし、その内容に彼女は納得する。


「任せて!アクアビーム!」


 倫子はすぐに魔術を発動させ、ウィザードガントレットから水を放出。そのままバブーフの鎧に直撃した。


「ふん!その程度が効くか!」

「それはどうかしら?」


 倫子がニヤリと笑ったその時、鎧に次々と罅が入り、炎も次第に沈静化していた。

 倫子は鎧に罅が入っているところに狙いを定めていた為、それに水が直撃。罅は次第に広くなり、今にでも破壊されるのも時間の問題だ。


「馬鹿な!俺の鎧が!」

「止めは私が参ります!ランスブレイク!」


 止めはジャンヌの槍攻撃がバブーフに炸裂し、鎧は破壊されて消滅してしまった。


「俺の鎧が……粉々に……」

「これでお前も終わりだな。すぐに諦めろ」

「くっ……くそっ……」


 バブーフは両膝を着いて降伏してしまい、シャングリでの戦いは終わりを告げられた。

  • ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いいねをするにはログインしてください。
ポイントを入れて作者を応援しましょう!
評価をするにはログインしてください。

感想を書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
作品の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。