熱中症予防で体育館に空調設備 災害想定した対応訓練 伊丹

ふだんは体育の授業などが行われ、災害時には住民の避難場所にもなる伊丹市内の学校の体育館では、熱中症を防ごうと空調設備の整備が進められ、31日、地震で停電した場合を想定した対応訓練が行われました。

伊丹市は、日頃は体育の授業や部活動が行われ、災害時には地域住民の避難場所にもなる学校の体育館で熱中症が起きるのを防ごうと、今年度から来年度にかけて、市内の公立の小中学校と高校、あわせて26校の体育館に空調設備を整備することにしています。
5月31日は市立神津小学校で、大規模な地震が起きて停電した事態を想定し、非常用の発電機を使って空調設備などを稼働させる訓練が行われました。
市の職員や、市と協定を結ぶ会社の社員などおよそ10人が参加し、はじめに、地震の発生を知らせるアナウンスが流れて停電が起きると、市の職員が状況を無線で防災センターに伝え、対応を要請しました。
そして、作業員2人が体育館の外で非常用の発電機を電気系統の設備につなぎ、空調や照明を稼働させました。
空調設備は前日に設置が完了したばかりだということで、参加した人たちは真剣な表情で手順を確認していました。
伊丹市危機管理室の新屋誠 主幹は、「避難した人たちの負担を軽減する空間を作れたと思います。ほかの体育館でも空調設備の設置を急ぎたい」と話していました。

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