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サーボ基板の設計(KiCADの使い方・発注編)

Updated at2023-05-16 16:44 JST

この記事はサーボ基板の設計(KiCADの使い方・基板編)の続きです。未読の方はそちらを先に読んでください。

基板をどこに発注するか?

googleで「基板 発注」とかで検索すると色んな業者が引っかかります。国内と中国の業者がありますが、値段が10倍くらい違うので余程のことがない限り中国業者を利用します。私が主に使っているのはJLCPCBなので、ここで発注する方法を紹介します。

アカウント作成

JLCPCB公式にアクセスして、アカウントを作ります。新規ユーザーだとなんかクーポンが貰えるらしいです。
ログインして右上のOrder nowから発注画面を開きます。

ガーバーデータの準備

基板製造用のファイルを作ります。
KiCADの基板編集画面でファイル→製造用出力→ガーバーを選択します。
出力ディレクトリに適当な新規フォルダ(gerberとか適当に名前を付けておく)を選択し、「プロット」を押します。

ServoBoard_for_education — PCB Editor 2023_05_15 14_54_09.png (36.8 kB)

「ドリルファイルの生成」を押し、ドリルファイルを生成します。

ServoBoard_for_education — PCB Editor 2023_05_15 14_54_19.png (26.9 kB)

ドリルファイルを生成したらウィンドウを閉じて大丈夫です。
エクスプローラーで先程のディレクトリを開き、ガーバーデータをzip圧縮します。

図22.png (582.4 kB)

これでガーバーデータの準備は完了です。

発注

JLCPCBのトップページ>Order nowから発注画面を開いたら、先程のgerber.zipをドラッグ&ドロップで放り込みます。
基板の完成予想図と各種データが自動入力されます。

PCB Order & Online PCB Quote & PCB Assembly Quote - JLCPCB - Google Chrome 2023_05_15 15_11_11 (2).png (216.9 kB)

基板の色、厚み、銅箔厚などが指定できます。今回は赤色にしてみます。

PCB Order & Online PCB Quote & PCB Assembly Quote - JLCPCB - Google Chrome 2023_05_15 15_11_20 (2).png (124.2 kB)

リフローしたいのでステンシルも頼みます。Customized sizeにチェックを入れてサイズを指定しとかないと巨大なステンシルが届いて大変なことになるので注意しましょう。

PCB Order & Online PCB Quote & PCB Assembly Quote - JLCPCB - Google Chrome 2023_05_15 15_12_02 (2).png (113.0 kB)

全部設定したらSave to Cartします。
あとはSecure Checkoutして手順通りに住所や決済手段を入力していくだけです。発送手段は最も安いOCS NEPかOCS Expressを選択します。

図24.png (110.8 kB)

Pay Directlyを選択し、決済を完了させたら発注終了です。お疲れ様でした。
Order Historyに製造の進捗が表示されるので時々眺めてみましょう。特に何もなければ1週間ちょっとで基板が着弾します。