11歳少年が無免許で油圧ショベル運転も…月20万円前後の費用払わせ“違法労働”させた「自立支援施設」の評判
入所者の両親からは高額の月額費用も
今回働かせていた少年らの入所にあたり、氷室は高額な入塾金や準備金、月額費用を両親らから受け取っていたという。 前出の記者が続ける。 「『粋塾』のHPを見ると、長期入塾の場合、入塾金は20万円、準備金として15万円がかかり、月額費用は年齢によって差異はありますが、10代なら月16万5000円~27万5000円。30代~なら24万円~40万円もの費用がかかります。そのような高額な費用を受け取りながら、無償で少年らを労働搾取していたとすれば悪質性は高いといえます」 その後の調べで、少年らに労働の対価として、数千円程度を現金で渡していたという情報もある。 過去にはその活動をメディアなどで取り上げられたこともある氷室容疑者――。県警は児童らへの金銭の授受の有無や過去にさかのぼり他にも労働をさせていた少年らの有無を調べるとともに、動機についての捜査も慎重に進めている……。 「人の基本はありがとうごめんなさい」 HP上で塾代表としてそうメッセージを送っていた氷室容疑者。法を逸脱した自立支援を主宰した責任を、どんな形でとるのだろうか。
弁護士JP編集部