現在の世界経済において、<アジア>の占める割合は日ごとに大きくなっています。また<アジア>のなかでも、大国中国や東南アジアを中心に活躍する華僑は存在間があります。
しかし、大陸中国や華僑社会の中で、極めて強力な力を持つ<客家>の存在は、彼らが目立つことを嫌うせいか、意外なほど世の中に知られていません。
ところで、最近、2008年3月に行われる台湾総選挙の候補者たちが相次いでシンガポールを訪問し、客家の実力者であるリー・クアンユー顧問相に挨拶をしています。
リー・クアンユー氏といえば、<シンガポール奇跡の発展>を牽引した『シンガポール建国の父』として有名ですが、客家のリーダーとして、南洋客族総会の永久顧問を勤めています。
そもそも、客家とは何者なのか?トウ小平、孫文、リー・クアンユー、タイのタクシン元首相などの大物政治家はもちろん、香港の大財閥ハチソングループの総帥、タイガーバームの創業者、タイ最大級の金融機関であるバンコック銀行の創業一族など経済界で活躍する人々も客家です。
現在世界中で活躍する華僑には、人口の多い順に広東系、福建系、海南島系、満州系、それに客家系の五つがありますが、客家系の人口は全体の1割にもなりません。しかしながら、経済活動の規模では全体の3割を支えるといわれています。つまり、華僑の中でも客家は特別な存在で、<東洋のユダヤ人>といわれることもあります。
ベトナム、やタイを初めとするアジアの国々の多く(特に経済)が華僑(客家)に支配されていることは、良く知られていますが、その中でもシンガポールと台湾はもっとも成功した客家(華僑)国家といえるでしょう。
現在、本土中国の圧力などからシンガポールと台湾は正式(外交上の)な国交が無いため、総裁に当選した後に台湾からシンガポールを訪問するのは難しいから、その前に訪問するのは、ある意味合理的かも知れません。
しかし、最大野党である国民党の馬英九・全主席が6月に、与党・民進党の謝長廷・元行政院長(首相)が7月中旬に相次いで、客家の実力者リー・クアンユー氏を訪問したことは、台湾の政治(代表者)を決定するのは、台湾国民というよりも客家の実力者達ということを如実に示しています。
シンガポールでも、台湾でも経済や政治を実際に操っているのは、ごく少数の客家です。米国の政治や経済を、ごく少数のユダヤ人が操っているのと同じ現象と言えるでしょう。
また、台湾に対しては(一つの中国政策により)厳しい態度を取る中国政府も、台湾政府の要人が、シンガポールの客家の実力者を訪問することについては気にとめません。何故なら、それは国と国との外交ではなく、<客家一族の同族会議>のようなものであるからです。
大陸中国の、トウ小平を初めとする支配者の多くも客家ですから、広大なアジア地域を含めた大中華圏は、客家のネットワークによって既に一つになっているといえます。ですから、一族の台湾とシンガポールの客家同士が何をしようと、それは身内の中の話にしか過ぎません。
ちなみに、文化大革命によって疲弊・荒廃していた当時の、中国の『改革・開放政策』にいち早く手を上げ、投資を始めて現在の中国大陸の繁栄を導いたのも台湾・シンガポールを中心とした客家たちです。
ですから、大陸中国政府も、外交上の建前は別にして、彼らを軽々しく扱うことはできないというわけです。
(OH)
(以下、次週に続く)
*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」
■大原よりお知らせ■
私の友人の甘粕正が本を出版することになりました。投資家・ビジネスマン向けに、東洋のユダヤ人といわれる客家(はっか)の成功哲学を易しく説明しています。
『客家(はっか)18の金言』 甘粕正(あまかす・ただし)著
10月20日頃発刊予定 講談社
東洋のユダヤ人=客家たちは、なぜゼロから大成功したのか?
孫文、トウ小平、李登輝、陳水扁、リー・クアンユー、コラソン・アキノ、李嘉誠(香港NO.1財閥首領)、林紹良(インドネシアNO.1財閥首領)
「幸運は誰にでも平等に訪れる」ものである。「18の金言」は、客家の世界を飛び越えて、成功を手に入れるために、世界中の誰もが使うことの出来る普遍的法則と言える。特に、古代より中国と文化的交流のあった日本に暮らす読者にとっては、皮膚感覚としても受け入れやすいだろう。そして、この「18の金言」をもとに大成功をおさめた人たちの多くは、貧しい中国に生まれ、非常に困難な境遇からスタートした。まさに、「ゼロから始めて大成功した人たち」ばかりなのである。(前書きより)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
しかし、大陸中国や華僑社会の中で、極めて強力な力を持つ<客家>の存在は、彼らが目立つことを嫌うせいか、意外なほど世の中に知られていません。
ところで、最近、2008年3月に行われる台湾総選挙の候補者たちが相次いでシンガポールを訪問し、客家の実力者であるリー・クアンユー顧問相に挨拶をしています。
リー・クアンユー氏といえば、<シンガポール奇跡の発展>を牽引した『シンガポール建国の父』として有名ですが、客家のリーダーとして、南洋客族総会の永久顧問を勤めています。
そもそも、客家とは何者なのか?トウ小平、孫文、リー・クアンユー、タイのタクシン元首相などの大物政治家はもちろん、香港の大財閥ハチソングループの総帥、タイガーバームの創業者、タイ最大級の金融機関であるバンコック銀行の創業一族など経済界で活躍する人々も客家です。
現在世界中で活躍する華僑には、人口の多い順に広東系、福建系、海南島系、満州系、それに客家系の五つがありますが、客家系の人口は全体の1割にもなりません。しかしながら、経済活動の規模では全体の3割を支えるといわれています。つまり、華僑の中でも客家は特別な存在で、<東洋のユダヤ人>といわれることもあります。
ベトナム、やタイを初めとするアジアの国々の多く(特に経済)が華僑(客家)に支配されていることは、良く知られていますが、その中でもシンガポールと台湾はもっとも成功した客家(華僑)国家といえるでしょう。
現在、本土中国の圧力などからシンガポールと台湾は正式(外交上の)な国交が無いため、総裁に当選した後に台湾からシンガポールを訪問するのは難しいから、その前に訪問するのは、ある意味合理的かも知れません。
しかし、最大野党である国民党の馬英九・全主席が6月に、与党・民進党の謝長廷・元行政院長(首相)が7月中旬に相次いで、客家の実力者リー・クアンユー氏を訪問したことは、台湾の政治(代表者)を決定するのは、台湾国民というよりも客家の実力者達ということを如実に示しています。
シンガポールでも、台湾でも経済や政治を実際に操っているのは、ごく少数の客家です。米国の政治や経済を、ごく少数のユダヤ人が操っているのと同じ現象と言えるでしょう。
また、台湾に対しては(一つの中国政策により)厳しい態度を取る中国政府も、台湾政府の要人が、シンガポールの客家の実力者を訪問することについては気にとめません。何故なら、それは国と国との外交ではなく、<客家一族の同族会議>のようなものであるからです。
大陸中国の、トウ小平を初めとする支配者の多くも客家ですから、広大なアジア地域を含めた大中華圏は、客家のネットワークによって既に一つになっているといえます。ですから、一族の台湾とシンガポールの客家同士が何をしようと、それは身内の中の話にしか過ぎません。
ちなみに、文化大革命によって疲弊・荒廃していた当時の、中国の『改革・開放政策』にいち早く手を上げ、投資を始めて現在の中国大陸の繁栄を導いたのも台湾・シンガポールを中心とした客家たちです。
ですから、大陸中国政府も、外交上の建前は別にして、彼らを軽々しく扱うことはできないというわけです。
(OH)
(以下、次週に続く)
*ブログ「大原浩の金融・経済地動説」
■大原よりお知らせ■
私の友人の甘粕正が本を出版することになりました。投資家・ビジネスマン向けに、東洋のユダヤ人といわれる客家(はっか)の成功哲学を易しく説明しています。
『客家(はっか)18の金言』 甘粕正(あまかす・ただし)著
10月20日頃発刊予定 講談社
東洋のユダヤ人=客家たちは、なぜゼロから大成功したのか?
孫文、トウ小平、李登輝、陳水扁、リー・クアンユー、コラソン・アキノ、李嘉誠(香港NO.1財閥首領)、林紹良(インドネシアNO.1財閥首領)
「幸運は誰にでも平等に訪れる」ものである。「18の金言」は、客家の世界を飛び越えて、成功を手に入れるために、世界中の誰もが使うことの出来る普遍的法則と言える。特に、古代より中国と文化的交流のあった日本に暮らす読者にとっては、皮膚感覚としても受け入れやすいだろう。そして、この「18の金言」をもとに大成功をおさめた人たちの多くは、貧しい中国に生まれ、非常に困難な境遇からスタートした。まさに、「ゼロから始めて大成功した人たち」ばかりなのである。(前書きより)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)