このブログ、全然更新してなかった。お久しぶりです。
当記事は僕が入り浸っているMisskey鯖、みすてむのアドベントカレンダー(レシピ)の3日目です。
adventar.org
2日目はYMDさんの豚肉とレタスのポン酢炒めでした。
misskey.systems
レタスはサラダにしがちだけど、寒いときは炒めるのもサイコーだよね。
いや、「ITに関わる人のサーバー」なのになんで「レシピ」のアドベントカレンダーなんかあるんだよ!っていうのはみすてむ外の僕のフォロワーから出る当然の疑問なんだけど、僕もわかってない。ごめんね。
まぁさすがに比較的ちゃんと作った日ではあるんだけど
僕は料理が趣味だ。
でも、料理が趣味という人は得てして、こだわった料理を作るものだ。
そういう料理をするときは、あらかじめ何かを作るものを決めておいてそこから買い物に向かう。(TikTokのlast mealとても好き)
それでは日頃の献立にはならないと僕は思う。
買い物でスーパーや八百屋に赴き、適当に旬やその日安かった肉や魚、野菜を買い、それから献立を組み立てることこそが、毎日の食事を支えることができる料理だと僕は思っている。
なので僕は基本的に何を作るかあまり考えずに買い物をしている。
鶏肉と豚肉と、安ければ牛肉。ひき肉なのか、塊なのか、細切れか、薄切りかは、値段と相談。最近買ってないなって思ったら高くても買うときはある。
魚が意外と難しい。スーパーの魚は正直あまり質が良くない。
干物はまぁまぁ。迷ったら干物を買っておけば焼くだけでメインになる。
前はクックパッドマートでよさげな魚を引っ張ってこれたのだが、近くに魚屋が無いので、本気を出すなら隣駅まで行かなくてはならない。
野菜は安く売ってくれている八百屋で買うことが多い。
旬のもの、葉物、根菜、彩りを考えてバランスよく買うことを心掛ける。
ここまで書いたが、買い物は熟練の技なので、数を重ねていくしかないとは思う。
私も自炊8年目になるが、昔は料理も買い物もみすぼらしいものだった。
なによりもまず米を炊く
僕はとにかく米が好きなので、麺類やパンが夕飯になることは極稀である。
海外暮らしができないだろう理由の一つが米である。米が無ければ軽く死ねる。No Rice No Lifeである。
3合
今日は3合炊く。カップ摺り切りで計るよりも、スケールで計る方が安定するので強く推奨したい。
水を入れた
米と水は150:180。これは固めだとこれがベスト。水の量もグラムで計って調整する。
今ははえぬきの新米を使っている。「固め」「あっさり」が好きなので萌えみのりとかも好んで買うことが多い。
ミルキークイーンとか魚沼産コシヒカリとかおいしいとは思うんだけど、甘いしやわらかいし、あれ塩むすびとかで食べるのが一番おいしいと思うの……。
米の炊飯ボタンを押してから、今日の献立を考える。
献立を立てる
とりあえず冷蔵庫の中身を並べてみよう。
冷蔵庫にあった食材
タンパク質としてメインになるものが今日の冷蔵庫には左下の鶏もも肉と干物しかなかった。記事を書くのに干物を焼いて終わりとするには寂しいので今日は鶏もも肉一択である。
大根が鎮座していて目を引く。鶏肉×大根といえば、鳥大根が思い浮かぶ。鳥のうまみが溶け出した甘辛ダレが大根に染み渡れば最高だ。
だが今日は11月30日、さすがに12月にもなろうとするとき。寒かったので汁物が欲しい。
味噌汁で一番私が好きなのは大根の味噌汁である。大根の旬は秋から冬。今が一番おいしい。そういえば、冷凍庫に油揚げがある。油揚げと大根の味噌汁にしよう。
そうなると大根被りしてしまうので、鳥大根は却下である。
普段から買っていない野菜は春菊かマッシュルームか。マッシュルームは八百屋で謎に安かったのでとりあえず買った。マッシュルームは生でサラダに入れて食べてもよいのだ。だが今回は、マッシュルームと鶏肉で何かソテーにしよう。
ご機嫌なソテーのレシピを見つけた。家にパセリはないのでバジルで代替しよう。ちょっとタイムなんか混ぜてもよい。
delishkitchen.tv
メインも決まったところだし、脇役を固めよう。
今日は時間があるので、日持ちする脇役を作りたい。
画像にはないが、冷蔵庫に玉こんにゃくがあったので、これを煮つけてやろう。
レシピは安心と信頼の白ご飯.com、いつもお世話になります。(ちょっとめんどくさいが)確かなものができる丁寧なレシピを提供してくれる。
www.sirogohan.com
野菜のなかで、期限が迫っているのはピーマンだ。先日、袋の半分をつかって残ってしまった2つだ。
白菜と合わせて何か副菜にできないだろうか。「ピーマン 白菜 副菜」で検索する。
www.lettuceclub.net
よさそうなレンジレシピが出てきた。今回はこんにゃくがコンロを一つ長時間占領するだろうから、レンジで一品作れるのはうれしい。
レシピを調べるときに一つ注意を促したい。CookPadには気をつけろ。CookPadは良いレシピから悪いレシピまでピンからキリまで存在する。投稿者がプロや企業だったり、栄養士のれしぴ☆さんなど信頼できる投稿者であればそのままでよいが、味付けの調合については特にアイデアとしては採用しても基本的に信用しない方が良い。「勘」でレシピを改変して作る必要が出てくるから初心者にはオススメしない。
リュウジさんとか山本ゆり先生とか使っとけ。僕の好みの味付けに対して、両人のレシピは濃いことが多いので材料増やすか調味料減らすかで調整しがち。
レシピが決まったから作ろう
今回は僕が実際にどういう順番でどういう平行作業で作っているかわかりやすくライブ感を表現するため、品々を行ったり来たりしながら作っている通りをそのまま書いていく。個々のレシピは追いづらいので、参考にしている上のレシピを参照してほしい。
まずこんにゃくから仕込む。どう考えても時間がかかるからだ。
白ご飯.comでは塩での下味はつけていなかったが、玉こんにゃくで味染みが心配なので多少塩につける。コンロではこの後こんにゃくをゆでるためのお湯を沸かしておく。
玉こんにゃく
それを待つ間に、中華胡麻和えの野菜を切ったりしていく。
白菜の計量
白菜は芯に近い部分から使う。その方が持ちがよいからだ。
レシピではピーマン2つに白菜150gだったが、適当に取ったら251gだったので多少(?)多いことを頭に入れながら細切りにする。
ピーマンを切った画像を撮り忘れているが、ピーマンも同じように細切りにする。
ピーマンと白菜はボウルに入れてラップをかけて、電子レンジで2分とレシピには書いてあるが、量が多いこと、寒いことを考慮して2分30秒とする。これは完全な勘である。
ラップをかけてチン
そうこうしているうちに、玉こんにゃくに塩が回って、お湯も沸いているので、こんにゃくをゆでる。
こんにゃくをゆでる
3分茹でたら、ざるでお湯を切って、そのまま雪平鍋で空煎りする。
空煎り
ここまですると暇になるので、大根と油揚げを切っておく。
切った油揚げと大根
大根の皮と葉はもったいないのでなんとなくごま油で炒める。ごはんが余った時に上にのせて食べるとおいしい。
大根の葉と皮
その間に空煎りができているので、醤油・みりん・砂糖・ごま油を加えてこんにゃくを煮ていく。僕は甘いよりもしょっぱい方が好きなので、レシピよりもみりんと砂糖は若干押さえて、醤油を気持ち多めにする。
こんにゃくを煮る
電子レンジに入れたまま忘れかけていた白菜とピーマンを取り出してざるに上げる。
冷ましてから、ぎゅっと握って水気をよく切る。この水気を切るのを妥協すると、調味した後に野菜から水が出て味がぼやけてしまう。
親の仇くらいぎゅっとしてよい。
火の通ったピーマンと白菜
クッキングペーパー使いがち
ごまと塩とごま油で味付けとレシピには書いてあるが、これでは多少旨味が足りないだろうと思ったので(ごま油を多く使いたくない)ただの塩ではなく、あじ塩を採用。多少味に奥行が出る。1品目完成。
ピーマンと白菜の中華ごまあえ
今日は食べないけれど、大根の葉と皮を炒めたものが完成。タッパーに入れ、よく冷ましてから冷蔵庫へ。
大根の葉と皮を炒めたん
最初は味噌汁とソテーを最後に同時並行しようと思っていたが、思ったよりもこんにゃくに時間がかかりそうなので、先に味噌汁を作ってしまおう。
僕も鰹節とかからだしを取ったりしていた時期があるが、最近はだしの素で十分だと思ってる。いざという時に作れるけれど、いつもは省略する、という状態は好ましいと思う。
お湯を沸かしてだしの素を入れる
大根が透き通るまでゆでる
味噌汁に構っているとこんにゃくのタレが煮詰まったので、鰹節をかけて完成。
こんにゃくの甘辛煮
メインのソテーを作る。
オリーブオイルを引いて、つぶしたニンニクと鷹の爪を火をつけない状態から弱火でじっくりとオイルに香りを出す。これをテンパリングという。これはインドカレーやペペロンチーノなんかでも使える。ニンニクは焦がさない程度で。
テンパリング
その間、マッシュルームの石づきを落として半分に切る。
マッシュルーム
鶏肉も切る。肉は一番最後に切ると、肉を切った後に包丁を洗わなくて済むので効率的だ。こういうソテーは大きくカットした方が、ジューシーに仕上がる。ことは分かっているのだが、母が保育園の管理栄養士だったこともあって、細かく刻みたがるのを受け継いで僕も細かくなってしまいがちだ。
切ったら適度に酒を振っておく。まな板の上で構わない。
切った鶏肉
大根がいい感じになったので、味噌を解く。味噌マドラー便利。昔はおたまでやっていたが、完全に味がぶれていた。まぁ味噌を変えるたびに結局ずれるんだけども。
味噌を解く
鶏肉を焼く。必ず皮を広げて、皮目からである。肉をフライパンへ直に焼くと、急激な温度変化で縮んだり固くなってしまう。鳥の皮はしっかりと焼いて、皮から油を出してカリッとさせた方が大体の料理でおいしい。ぶよっとしていいのはよだれどりか水晶鳥くらいだ。
そしてしっかり広げたら動かさない。触らない。この辛抱が大事だ。僕はこのタイミングでまな板と包丁を洗ってしまった。
鶏肉を焼く
皮がこんがりと焼けて、表まで白くなり始めたらマッシュルームを入れる。マッシュルームの火の入り具合を見ながら炒めすぎないようにする。
焼けてきた
最後に塩と胡椒、バジルを加えればメインディッシュの完成である。
鶏肉とマッシュルームのバジル炒め
盛り付け
言うまでもなく、盛り付けまでが料理である。でも、料理の盛り付けまでが大事だとちゃんと実感として理解するには数年を要した。
盛り付けする心遣いまでが、料理の一環であり、食べやすさと見目の良さを気にすることは些末なことではなく、十二分に大事なことなのだ。
今日の献立、鶏肉とマッシュルームのバジル炒め
今日作ってはいないが、冷蔵庫で眠っていたオクラのポン酢和えも乗せている。
お皿は岐阜へ旅行に行ったときに、欲しくて買ったものだ。サイズをミスって食洗器に入らないことだけが残念である。
実食と感想
メイン:鶏肉とマッシュルームのパセリ炒め
テンパリングが上手く行っていて、ニンニクの香り・マッシュルームのうまみが鶏肉に合わさってここのところの自分の料理では一番おいしかった。
バジルはいつでも手元にあるので、マッシュルームではない野菜と鶏肉で同じようなレシピを試してみても良いなと思う。
汁物:大根と油揚げの味噌汁
美味い。いつも通り。いつも通りでいいんだよ、家の自炊なんてものは。
副菜:こんにゃくの甘辛煮
味が染みてて美味しい。このレシピは何度か試しているが、いつも2日目くらいからは味が染みておいしくなるが、1日目がいつもパッとしないのが、塩の下味で改善した。逆に2日目以降がしょっぱくなってしまっていたらまた考えよう。
副菜:ピーマンと白菜の中華ごまあえ
味付けをごま油と塩とは思えない。めちゃくちゃおいしい!まではいかないけど、まぁこういうのあるといいよねって感じ。
自炊とはすべてがめちゃくちゃ美味しくなきゃいけないわけではないのだ。
終わりに
長々と書いてしまった。この献立がこのまま誰かに再現されることはないだろう。
だが、自炊をいつもする人間が何を考えて、どう献立を立て、どう調理しているのか、という部分でちょっとでも知見が読者に生まれれば幸いである。
好評そうなら自炊のショート動画とか作りたいんだよね~~。
明日はイナモトさん。「伍魚福のおつまみをお手軽なメシにしちゃうぞ」とのことです。
実は伍魚福に縁がなくてですね……。東京に期間限定ショップが出るのを待つか、オンラインショップかって感じかなぁ……。美味しそうだったら、思い切ってオンラインショップ使っちゃうかも。
珍味で日本酒と洒落こみましょう。