航空自衛隊主催の航空祭シーズンがスタート

 令和6年(2024年)5月19日(日)、静岡県焼津市の航空自衛隊静浜基地で静浜基地航空祭2024が開催された。今年度、航空自衛隊創設70周年を迎える中、最初の航空祭だ。静浜基地発表で25,000人の来場者が参加した。
 静浜は曇天で時より小雨の降る天候ながら雲底も高く、すべての展示飛行が予定通り実施された。航空自衛隊の飛行場を持つ基地としては小さく狭い基地であるが、静浜基地所属の初等練習機T-7をはじめ、百里、浜松、岐阜からと近隣の基地からリモートで、充実した展示飛行が披露された。
 ブルーインパルスは浜松基地に展開し、リモートで曲技飛行を展示した。5月25日(土)に鶴岡天神祭での展示飛行を控えているためか、土日の2日展開でこれを完遂し、往年の機動力が健在であることも示した。
 陸上自衛隊から第1偵察戦闘大隊の16式機動戦闘車が参加したほか、民間からもウイスキーパパ競技曲技飛行チームが参加し、空自70周年の静浜に華を添えた。
 そのほか、輸送ヘリコプターCH-47Jの機内公開や70年の歴史の中で運用された歴代初等練習機が格納庫内で公開された。
 同じ週末、18日(土)、19日(日)には横田基地日米友好祭が開催され、ブルーインパルスの参加はなかったものの、横田~静浜とはしごしたファンも多いはずだ。

画像: 第11飛行教育団のT-7によるオープニング飛行のファンブレイク。地上では静浜基地司令の芳賀和典1空佐と静浜基地後援会長の榊原昇次氏によるテープカット(写真・今村義幸)

第11飛行教育団のT-7によるオープニング飛行のファンブレイク。地上では静浜基地司令の芳賀和典1空佐と静浜基地後援会長の榊原昇次氏によるテープカット(写真・今村義幸)

 第11飛行教育団の教官らによるT-7の4機編隊によりオープニング飛行が行われ、それに合わせ、第11飛行教育団司令兼ねて静浜基地司令の芳賀和典1空佐と静浜基地後援会長の榊原昇次氏によるテープカットで航空祭が開幕した。
 ブルーインパルスは退場の混雑を分散するためか、午前中の展示となった。以下に展示飛行のトピックを記すが、記述順と展示順は異なるので留意いただきたい。

画像: 当日の展示飛行スケジュール(出典・静浜基地HP)

当日の展示飛行スケジュール(出典・静浜基地HP)

ブルーインパルスは第2区分の曲技飛行

 静浜基地の西約10kmに静岡富士山空港がある。15km(8海里)圏内の空域を使うブルーインパルスはその上空も飛ぶことになるが、その離発着で展示飛行が中断され待つようなストレスはまったく感じられなかった。これは展示飛行の全体を通じて感じたことで、用意周到にスケジュールされた入念な計画によるものと感じられた。観覧会場も滑走路奥の裏側との構内での行き来ができないなど以前よりも制限された部分もあったが、会場中央エリアをブルーインパルスの時のみベルトパーティションを移動させて前方まで広げるといった工夫がなされており、スケジュールのみならず全体の運営が的確で良い航空祭だった。

画像: 第2区分で6機編隊による曲技飛行課目のデルタ・ループの実施された(写真・今村義幸)

第2区分で6機編隊による曲技飛行課目のデルタ・ループの実施された(写真・今村義幸)

 浜松から飛来したブルーインパルスは、まず4機のアローヘッド・ローパスでスタートし、曇天ながら高度7000ftまでを使用する第2区分の曲技飛行を静浜スペシャル(静浜基地航空祭のための課目構成)で展示した。岩国フレンドシップデー(FSD)の第1区分に続き、2回連続でループなど高高度に達する縦系課目を駆使する曲技飛行となった。終盤に取り入れられたデルタ・ローパスは、通常は1番機がスモークオフであるところをオンし、富士山ローパスとして披露された。晴れていれば静浜基地の遠くに富士山が見えるが、この日は見えなかった。

静浜基地航空祭2024 ブルーインパルス『富士山ローパス』✈︎(動画・Yuka Miyamoto)

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静浜基地航空祭2024 曲技飛行・実施メンバー

1番機 川島良介3空佐(飛行班長)
2番機 松永大誠1空尉、松浦翔矢2空尉
3番機 藏元文弥1空尉
4番機 佐藤裕介1空尉
5番機 藤井正和3空佐、浅香光司1空尉
6番機 加藤拓也1空尉
地上統制官 江尻卓2空佐(飛行隊長)
ナレーター 横澤弘恭3空曹(飛行管理員)

ブルーインパルスOBが大活躍

画像: 第11飛行教育団のT-7による富士山隊形による編隊飛行(写真・今村義幸)

第11飛行教育団のT-7による富士山隊形による編隊飛行(写真・今村義幸)

 静浜基地配置の第11飛行教育団からは、オープニング飛行に加え、T-7x6機の編隊飛行でこちらもブルーインパルスとは違う八の字隊形での「富士山ローパス」等がお家芸で披露された。6機中4機にはブルーインパルスOB(1番機後席・日高明3空佐、2番機後席・海野勝彦3空佐、5番機・永岡皇太1空尉、6番機・橋本健二3空佐)が搭乗しブルーインパルスファンを沸かせた。T-7は初等飛行教育を担う練習機であるが、ここ静浜で初めて操縦桿を握る操縦学生にとっては、ブルーインパルス経験者から指導を受ける機会もあり、憧れの存在とパイロット人生をスタートできることは大きな意味を持つことだろう。

画像: 「次の世代へ」 写真のT-7は元ブルーインパルス4番機のASHさん(永岡皇太1空尉)が操縦していたと聞いています。ASHさんは現在教官として未来のパイロットを育てており、肩車されて見ていたお子さんもまたT-7の展示飛行を見て(パイロットへの)将来を描いたかもしれません。 静浜基地はコンパクトな基地ですが、その分展示飛行する機体や隊員との距離感も近く感じられ、アットホームな雰囲気でした 《写真/コメント・馬場史知》

「次の世代へ」
 写真のT-7は元ブルーインパルス4番機のASHさん(永岡皇太1空尉)が操縦していたと聞いています。ASHさんは現在教官として未来のパイロットを育てており、肩車されて見ていたお子さんもまたT-7の展示飛行を見て(パイロットへの)将来を描いたかもしれません。
 静浜基地はコンパクトな基地ですが、その分展示飛行する機体や隊員との距離感も近く感じられ、アットホームな雰囲気でした
《写真/コメント・馬場史知》

画像: お手振りありがとうございます。フライト後にもかかわらず、爽やかな笑顔でお手振りしてる姿はブルー時代のままでした 《写真/コメント・吉本恵子》

お手振りありがとうございます。フライト後にもかかわらず、爽やかな笑顔でお手振りしてる姿はブルー時代のままでした
《写真/コメント・吉本恵子》

 ブルーインパルスで4番機を務めた永岡皇太1尉(TACネーム“ASH”/航学62期出身/在隊期間・平成30年〈2018年〉12月~令和4〈2022年〉4月)は誠実かつ気さくな人柄でファンから慕われているメンバーだ。離隊後に各地航空祭へT-7の地上展示機に乗っていったことで静浜基地に居ることは周知の事実となっている。在隊中のコロナ禍の中、TV番組のイッテQでイモトアヤコさんがブルーインパルスに体験搭乗したことがあった。当時、イモトさんは大切な友人を亡くし辛い中、気丈にもそれを見せずに体験搭乗の収録を成し遂げた。そのイモトさん搭乗機を操縦したのが永岡1空尉だった。搭乗前から飛行中まで、持ち前の明るさで接し、課目ごとに気遣いの言葉を掛け、体験搭乗を成功させた。番組内ではバラエティ番組の企画でもありイモトさんの辛い状況を説明することはなかったが、視聴者は皆それを知っていて見守った。こう書いていて、あの番組を思い出すだけで何度でも泣けてくる。
 展示飛行を終え、会場の片隅に永岡1空尉が立つと長い行列ができた。その列に並んでいると「あれは誰ですか?」と来場者から質問を受け、「イッテQでイモトさんを乗せた人です」と答えると皆納得してうなずいていた。自分の番が来て「今日はブルーインパルスのように整備員が行列を締め切ることがないからエンドレスですね」と言うと「ありがたいことです」と明るい声で返ってきた。その後もずっと誰にも変わらずに接していたその姿はまさにイッテQと同じ永岡1空尉だった。

画像: 長く並んだファンの要望に応えてサインする永岡皇太1尉。戦闘機パイロットとして鍛えた身体で疲れを見せずに長い列に対応した(写真・今村義幸)

長く並んだファンの要望に応えてサインする永岡皇太1尉。戦闘機パイロットとして鍛えた身体で疲れを見せずに長い列に対応した(写真・今村義幸)

焼津市出身のF-2飛行隊長が凱旋飛行

画像: 空自百里基地からリモート展示の第3飛行隊F-2編隊(写真・伊藤宜由)

空自百里基地からリモート展示の第3飛行隊F-2編隊(写真・伊藤宜由)

 百里基地の第7航空団第3飛行隊からは静岡県出身パイロット2名によるF-2戦闘機が航過飛行を披露した。第3飛行隊は日本で最も古くからある戦術戦闘飛行隊で、首都圏唯一の戦闘機部隊でもある。空自70周年の最初の静浜基地航空祭に同隊が飛来したことには大きな意義があろう。また、1番機編隊長は第3飛行隊長の山本豊2空佐で静浜基地のある焼津市生まれ。さらに焼津市内の高校出身で航空学生に入隊した経歴を持つ。まさに地元への凱旋飛行であり、パイロット紹介では、わーっと歓声が上がっていた。

充実の展示飛行、WPは3連続共演

 静浜または防府北でT-7による初級操縦課程を習練すると、戦闘機パイロットに進む者は芦屋基地および浜松基地でのT-4での基本操縦課程に進む。輸送機や救難機に進む者は浜松基地でT-400による基本操縦課程に進む。
(それ以外にもT-7の後に米国留学するコースもある)

画像: 戦闘機パイロットになるまで(出典・航空自衛隊航空教育集団司令部HP) www.mod.go.jp

戦闘機パイロットになるまで(出典・航空自衛隊航空教育集団司令部HP)

www.mod.go.jp

 浜松の第1航空団からは操縦学生がT-7の後に乗るT-400x1機とT-4x2機が混成編隊で飛来し、会場正面で編隊解散した後には、T-4x2機がこれも教官による熟練の機動飛行で会場を魅了した。

画像: 浜松基地よりリモート展示のT-400〈写真右〉とT-4〈写真左〉(写真・今村義幸)

浜松基地よりリモート展示のT-400〈写真右〉とT-4〈写真左〉(写真・今村義幸)

 競技曲技飛行チームWP(ウイスキーパパ)は鹿屋、岩国に続いて3連続のブルーインパルスとの共演となった。Extra EA-300Lによるエアショーは競技専用機だけあって自由自在に上空を飛び回り、特にきりもみや前転といった常識的な航空機の飛行とは違った特異な機動に歓声が上がった。地上展示時には同チームスタッフによりワッペン等グッズが機体前で販売され、発売前から行列が出来ていた。チーム代表でパイロットの内海昌浩選手もファンサービスに立ち、サインや記念撮影に応じた。

画像: WPのExtra EA-300L(写真・今村義幸)

WPのExtra EA-300L(写真・今村義幸)

 浜松救難隊のUH-60Jや岐阜基地飛行開発実験団からはF-15JとF-2A戦闘機がリモート展示し高い機動性と操縦技量の高さを示した。どれも圧巻であったが、F-2Aは試験飛行塗装の試作2号機/502号機であり最初にF-2Aの特長であるフェイズドアレイレーダーを搭載・試験した機体だ。量産機の配備が完了した現在でも耐久性能試験や制御則のアップデートの試験、ミサイル等最新兵装の試験に活躍している。静浜基地航空祭では先立って第3飛行隊の量産型F-2戦闘機が飛行した。量産機と試験機が同じ航空祭で見られる航空祭は、両方を試験飛行のために運用する岐阜基地以外では珍しく画期的であり、主力戦闘機部隊の基地でもなく比較的小規模な穴場的航空祭である静浜も、なかなか侮れない充実した航空祭であった。

サプライズの機動走行展示

 サプライズは陸自朝霞駐屯地から参加した第1偵察戦闘大隊の16式機動戦闘車による機動走行展示だ。スケジュールには書かれておらずいつもの静態展示であるとばかり思っていたら、2度も機動走行を実施してくれた。しかもそのエリアは、ブルーインパルスJr.ライクなバイク展示飛行(走行)チーム「T-7jr.リトルウィング」と同じ狭小なスペースで、小回りの効く機動性を見せていた。また、航空祭終了後の帰路、東名高速で東京方面に向かっていると、まさに自走するこの16式機動戦闘車に遭遇し追い越した。これが戦車の展示であったなら、有事でもない限り特大型セミトレーラーによる深夜帯の移動となろう。

画像: 第1偵察戦闘大隊の16式機動戦闘車(写真・今村義幸)

第1偵察戦闘大隊の16式機動戦闘車(写真・今村義幸)

 展示走行は、スケジュールにない16式機動戦闘車が2回、スケジュールにあったT-7jr.が1回、行った。あるいは静岡富士山空港の離発着のある時間にこれらを行なったかもしれない。良く準備された空自70周年の皮切りにふさわしい航空祭であることは、この待たせないスケジュールからも感じられた。

画像: 展示飛行〈走行〉を開始するT-7jr.。ここと同じエリアで16式機動戦闘車が走行展示した(写真・今村義幸)

展示飛行〈走行〉を開始するT-7jr.。ここと同じエリアで16式機動戦闘車が走行展示した(写真・今村義幸)

横田基地日米友好祭でもブルーインパルスOBが活躍

 静浜基地航空祭2024と同じ週末の令和6年5月18日(土)/19日(日)には米空軍ならびに航空自衛隊航空総隊司令部等が配置される横田基地において日米友好祭が開催された。展示飛行こそ限定的なものの、日米双方から戦闘機など主要装備品が地上展示され、その規模は岩国FSDに次ぐ大規模なものである。来場者はなんと302,000人だったという。
 今年の最大の話題はステルス戦闘機F-22ラプターがハワイ州ヒッカム空軍基地から参加したことだ。12年ぶりのF-22の参加という。
 ブルーインパルスは昨年、一昨年と単機ながら地上展示で参加し、F-35A等と同時に展示された。今年は静浜と日程が重なり参加はならなかったが、ブルーインパルスとしても体が二つあったらといったところであろう。この翌週には山形県で鶴岡天神祭の展示飛行を既に終えているが、その週末も美保基地航空祭と重なっており参加できなかった。美保も静浜も一昔前は毎年参加する定番の航空祭であった。現在では年間スケジュールの半分近くが航空祭以外のイベントであり、これも時代の趨勢かつ人気のバロメーターと言えるものだろう。
 体が二つほしいブルーインパルスの代わりに活躍しているのが航空自衛隊の各方面で活動しているブルーインパルスOBだ。入間基地配置の中部航空方面隊司令部支援飛行隊からは、元5番機の井川広行3空佐(TACネーム=“SETTER” /航学47期)がT-4で参加した。テレビ番組で有名人を乗せたパイロットとしては草分け的で、2010年に俳優の木村拓哉氏を後席に乗せた。今では毎年のように芸能人や有名人が登場するテレビ番組が放送されているが、あの頃は木村拓哉氏が初めてで画期的な番組となった。井川3空佐はブルーインパルス創設50周年でも5番機を務めた優秀なパイロットであるが、自身も航空ファンとして空に憧れ戦闘機パイロットになる夢をかなえた人である。我々ブルーインパルスファンの気持ちも理解してくれており、休日返上で航空祭に参加してくれ、サインや記念撮影に快く応じてくれる。横田ではブルーインパルスファンのマニアックな話にも、そうでない来場者にも笑顔でハキハキとした会話で対応していた。
 ブルーインパルスの年間スケジュールの半数近くが航空祭以外のイベントとなった今日、井川3空佐や前述した永岡1空尉のようなブルーインパルスOBの活躍は、航空自衛隊の広報活動全体の中でも重要な役割を担ってきているのではなかろうか。

画像: 横田基地日米友好祭にT-4で参加した井川広行3空佐(写真・塚田圭一)

横田基地日米友好祭にT-4で参加した井川広行3空佐(写真・塚田圭一)

 横田基地日米友好祭では東京地方協力本部がブースを設け、自衛隊装備品を展示したほか、併設で自治体ブースが設置された。両者共にご当地のゆるキャラを持っており、そろって来場者を出迎えていた。
 航空機地上展示エリアは、話題となったF-22がダントツで人気だった。F-22の参加が発表され、静浜と掛け持ちの週末を決意したファンも多いのではないか。自衛隊機の地上展示では、ヘルメットやサバイバルベストを着ての記念撮影が子供たちに人気だった。イケメン自衛隊員と記念撮影する女性ファンも多く見かけられた。
 初日はとにかく暑く、展示対応の隊員も大変だったはずだが、常に爽やかにリラックスした様子で日米友好祭を盛り上げていた。
 そのほか、横田基地所属米第374憲兵隊のK-9軍用犬訓練デモも人垣ができるほどの人気だった。

読者投稿受賞作品(防衛日報社賞)

 応募で防衛日報社賞に輝きましたのは、吉本恵子さんの「爽やかな笑顔でお手振りしている永岡1空尉」です!
 吉本恵子さんには防衛日報社賞、採用させて頂いた馬場史知さんにはブルーインパルスファンネット賞の記念品を贈らせて頂きます。

次号は東北地方におけるブルーインパルス

 この記事を書いている時点で既に翌週末の鶴岡天神祭の展示飛行も終了している。その様子は6月8日(土)に予定されている東北絆まつり2024仙台と一緒に東北におけるブルーインパルスの存在と役割としてお伝えするつもりだ。6月8日(土)の好天を祈る。

《文と写真/動画》ブルーインパルスファンネット 今村義幸/塚田圭一/伊藤宜由/Yuka Miyamoto


 30日午前8時42分ごろ、山梨県忍野村にある陸上自衛隊北富士演習場の手りゅう弾投てき場で、隊員が手りゅう弾の投てき訓練をしていたところ、投げた手りゅう弾が爆発。その破片が別の隊員に当たる事故が発生した。隊員は、病院に搬送されたが、同10時50分に死亡が確認された。事故を受けて、陸自は手りゅう弾や小銃など火器を使ったすべての訓練を全国で見合わせることを決めた。
 
陸自東部方面総監部に事故調委を設置
 

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「天皇賞(春)競走」華やかに鳴り響くファンファーレ|京都地本

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海自舞鶴音楽隊による演奏

 京都地本(本部長・田方1陸佐)は4月28日、京都競馬場で開催されたG1レース「天皇賞(春)競走」で、海自舞鶴音楽隊(隊長・野澤1海尉)の協力を得てファンファーレ、表彰式で生演奏を披露するなどの広報活動を行った。

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警察、自衛隊、消防が連携して採用案内を実施|東京地本

路上説明会の様子

 東京地本足立地域事務所(所長・辻本2陸尉)は4月14日、足立区の北千住駅東口ロータリーで開催された警察、自衛隊、消防の合同展示イベント「働く車の展示会」に1普連と連携して参加した。

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【1面記事他ラインナップ】**
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見て触れて、自衛隊を身近に感じる|玖珠駐屯地

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 <大分>玖珠駐(司令・中村1陸佐)は5月5日のこどもの日に実施された玖珠町主催の「第75回日本童話祭」に参加し、玖珠川河川敷で同駐所在部隊が保有する車両の装備品展示を実施した。

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【2面記事他ラインナップ】**
・ヴィリアント・シールド
・陸自高等工科学校
・美幌駐6即応機動連隊
・福島駐屯地

→防衛日報5月30日付PDF


 京都地本(本部長・田方1陸佐)は4月28日、京都競馬場で開催されたG1レース「天皇賞(春)競走」で、海自舞鶴音楽隊(隊長・野澤1海尉)の協力を得てファンファーレ、表彰式で生演奏を披露するなどの広報活動を行った。
 
6万人を超える競馬ファン

 令和7年に開設100周年を迎える京都競馬場では、自衛隊が初めて演奏した昨年4月開催のG1レース「天皇賞(春)競走」、10月のG1レース「菊花賞」で好評を博したことにより、今回で3度目の出演となった。

 古馬最高の栄誉を懸けて争い、長い歴史と伝統を誇る「天皇賞(春)競走」。初夏を思わせる日差しの中、6万人を超える競馬ファンで埋め尽くされた場内は、さわやかな白い制服に身を包んだ音楽隊の演奏に合わせて手拍子で盛大に盛り上がった。

 そして、華やかに鳴り響いたファンファーレとともに、大歓声が場内に沸き起こり、「天皇賞(春)競走」の幕が開けた。

 レース後には芝コース内で行われた表彰式で、音楽隊は国歌「君が代」、得賞歌を演奏し、花を添えた。また、レースの合間には大型映像ディスプレー装置であるターフビジョンをはじめ、場内に設置された全てのモニターでは自衛官募集の㏚動画のほか、音楽隊による生ファンファーレ演奏の告知が放映された。

画像: 海自舞鶴音楽隊による演奏

海自舞鶴音楽隊による演奏

 京都地本は「老若男女問わず幅広い年齢層の方が多数来場される中、知名度の高いレースの場で広報ができる機会に恵まれた。また、全国放送のテレビやラジオのほか動画サイトやSNSでも多く取り上げられるなど、抜群の広報効果が得られたと感じている。今後も自衛隊に対する理解を深めていただくため、自衛隊の活動を府民のみなさまに幅広く紹介していく」としている。


◆関連リンク
自衛隊京都地方協力本部
https://www.mod.go.jp/pco/kyoto/

<編集部より>

 スポーツ好きのため、冒頭からご勘弁を。今月26日の大相撲夏場所千秋楽をご覧になった方も多いと思います。小結・大の里の史上最速の幕内優勝を決めた瞬間は、テレビの前で思わず拍手をしてしまいました。会場にいた父親の涙を流す映像にも、もらい泣きしてしまいました。先場所の尊(たける)富士の新入幕での110年ぶりの優勝に続き、大相撲が新旧交代を強く印象づける時代に入ってきたと感じました。

 歓喜に沸いた両国国技館。その余韻が残る中、その後の表彰式に入れば騒然とした空気は収まり、「国歌斉唱」へ。そこで華麗なメロディーを響かせたのは、航空自衛隊中央音楽隊でした。

 これまで陸自の音楽隊も同じ舞台に登場しています。その瞬間、観客がどれだけ意識していたかはわかりませんが、音楽隊の存在がNHKの国民が注目した全国中継で伝えられ、なぜかとてもうれしくなりました。可能な限りの国民が知るところとなったわけですから。

 前置きが長くなりました。防衛日報の本日(5月30日付)1面では、京都地本が競馬のG1レース「春の天皇賞」で、海上自衛隊舞鶴音楽隊の協力を得てファンファーレや表彰式での生演奏の実施を支援した話をトップ記事で紹介しました。何と言ってもビッグレースの天皇賞、そして会場には6万人のファンです。多くの国民に自衛隊を意識してもらい、音楽隊員も大きなやりがいを感じながらの活動だったことでしょう。

 新聞ではちょっぴり大げさとは思いながらも、「6万人の心つかむ」の見出しで大きく展開してみました。もちろん、ファンはレースを見に来ているわけですが、レース前の迫力あるファンファーレやレース後の大相撲と同じ荘厳な雰囲気の表彰式で流れる音楽を聴き、レースを一味も二味も楽しめたのではないかと思います。

 地本と音楽隊のコラボは全国各地でさまざまに趣向を凝らしたかたちで実施されます。音楽への興味・関心がある、ないにかかわらず、メロディーは空気を変えてくれるものでもあると思うのです。少しでも音楽隊に関心を持ってもらうこと。それはイコール自衛隊に対する認識の大きさへとつながります。少しでも多くの一般国民にアピールする場はとても重要。タッグを組むことになる地本にとっては、「腕の見せどころ」ともいえます。

他記事は防衛日報PDF版をご覧ください。

→防衛日報5月30日付PDF


 東京地本足立地域事務所(所長・辻本2陸尉)は4月14日、足立区の北千住駅東口ロータリーで開催された警察、自衛隊、消防の合同展示イベント「働く車の展示会」に1普連と連携して参加した。
 
警視庁騎馬隊の展示も

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