アスク・ヒューマン・ケア

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アスク・ヒューマン・ケア
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特定非営利活動法人ASKの事業部、アスクヒューマンケア(AHC)の公式アカウントです。
東京都中央区a-h-c.jpJoined March 2011

アスク・ヒューマン・ケア’s posts

相手をコントロールする手段として、恥を植えつける・恥を喚起することがあります。「いつまでも泣いて、みっともない」「そんな大声を出して、みんなが見てるだろう」……泣きやんでほしい、静かに話してほしい、という自分の希望をかなえるために、相手に「恥」を与える(シェイミング)のです。
私は虐待を生きのびた人に「フラッシュバックで死んではダメ」と話します。 死にたかったのは「あのとき」であって、「今」ではない。 「今の死にたい気持ち」はいわばフラッシュバックなのです。 「これは症状だ」とわかるだけでも、少し落ち着くことができます。
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子どもへのシェイミングはポジティブな体験や感情をこわします。夫が妻へのシェイミング(鼻で笑う、間違いばかり指摘する、無視する、おちょくる)を続けると、妻の免疫力が低下する、という調査があります。(岩壁茂氏) 『シェイム…生きづらさの根っこにあるもの』
虐待を受けた子どもは、信頼や愛情などにかかわる「オキシトシン」遺伝子の一部でメチル化が進んでしまう。(中略) メチル化が起きると、その場所のDNAがぎゅっとたたまれたままになり、遺伝子の発現に必要なたんぱく質が近づけない。つまり、遺伝子のスイッチがオフになってしまうということだ。
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日本では、社会的に「怒りはよくないもの」とされることが多い。感情的になるのは幼稚だとみなされ、怒りは場をこわすもの、調和を乱すもの、恥ずべきことと思われている。 「ところがその一方で、親や教師が子どもに対して不適応な怒りをぶつける状態は、野放しにされています。
相手をコントロールする手段として、恥を植えつける・恥を喚起することがあります。「いつまでも泣いて、みっともない」「そんな大声を出して、みんなが見てるだろう」……泣きやんでほしい、静かに話してほしい、という自分の希望をかなえるために、相手に「恥」を与える(シェイミング)のです。
たしかに加害者には、被害者としてのバックグラウンドを持つ人が多いです。けれども、かつての被害者が、すべて加害者になるわけではありません。違いとして大きいのが、かつて受けた被害をきちんと「被害」として自覚しているかだと思います。
PTSDの発症には恐怖だけでなく「恥」が大きくかかわっていることが明らかにされています。 中でも対人トラウマ(虐待や性犯罪、DVなど加害者が存在するもの)の場合は、恥の感情こそがトラウマ症状を引き起こす重大な引き金となります。
「サバイバーミッション」(トラウマから生き延びた人が、トラウマを抱えた他の人を助けることを自分の使命とすること)にとらわれないでほしいのです。 いつまでもそのことをやり続けているために、自分自身の人生に踏み出せないということが、よく起こります。
PTSDの発症には恐怖だけでなく「恥」が大きくかかわっていることが明らかにされています。中でも対人トラウマ(虐待や性犯罪、DVなど加害者が存在するもの)の場合は、恥の感情がトラウマ症状を引き起こす重大な引き金となります。「私に落ち度があったのだ」(つづく)
生活保護のスティグマって、ありますよね。そこまで落ちたくない、みたいな。 しかし本来、生活保護は「そこまで落ちてしまった」ではなくて、問題を抱えた人が生活をやり直すきっかけとして使える支援ツールだと思うんですよ。
親が依存症から回復できずに淋しい末路を迎えたとしても、それは親が選んだ人生です。子どもは「親孝行」という言葉にがんじがらめになって自分の人生を捧げてはいけません。本当の親孝行は、自分の人生を自分らしく生き抜くことだと私は思います。
つらい現実から逃れるための解離。奥底にあるさみしさや孤独や恐怖から目をそらすため、リスカ、OD、ギャンブル、ゲーム、インターネット、出会い系、恋愛、アルコールなど、依存のバラエティ……それらはすべて、たった一人の力でたどり着き、獲得した、生き延びるための大切なスキルなのです。
オンラインでグループに参加するには「自分の空間」が必要なんですよね。でも、家の中に自分の空間が持てない人がけっこういるんです。夫から「一家の主婦がzoomなんてやるな」と言われた人もいます。「自分の家」の中で、妻が「自分に関与できない時間と空間」を持つことが許せないんですね。
【鈴木明子さんインタビュー】 フィギュアスケートでは、体重や体型もジャンプの出来を大きく左右する。鈴木さんの場合、高校までは母親が栄養バランスの良い献立を考えてくれていた。変化があったのは、大学進学で親元を離れてから。自由になってタガが外れたのではない。その逆だった。(1/2)
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被害を認めることと、被害者意識をもつこととは、まるで違います。 「被害を認める」=私は〈してはいけないこと〉をされた。そのことについて、私に責任はない。 「被害者意識をもつ」=私の期待通りに物事が運んでいないのは(私がつらいのは)、私ではなくて○○のせいだ。
投稿の多くに共通していたのが、不機嫌は何の説明もなく突然始まって、突然やむということ。「どうしてそんなに機嫌が悪いの?」と聞くことも許されない。理由は、想像するしかないんです。「説明しない」というのは、最高の権力行使なんですよ。(信田さよ子氏)
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(せっかくなので続けます) たしかに加害者には、被害者としてのバックグラウンドを持つ人が多いです。けれども、かつての被害者が、すべて加害者になるわけではありません。違いとして大きいのが、かつて受けた被害をきちんと「被害」として自覚しているかだと思います。
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ある体験がトラウマになったということは、そのときあなたは「ひとりぼっち」だったということです。 もしもその場に、他の大人がいたり、きょうだいがいたとしても、その瞬間、「ひとりぼっち」だと感じていたからこそ、トラウマになるのです。(2/2)
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誰とでも仲よくコミュニケーションをとらなければと考えていましたが、「関係を築きたい相手でなければ、わざわざリスクをおかしてまで気持ちを伝えなくてよい」と知りました。相手によって対応を変えていいんだと気づいて心が軽くなりました。目からウロコでした。(Yさん 女性相談・支援者)
『Be!』146号  令和時代の「子育ては親の責任」何が無理筋なのか 昭和時代のデパートではしょっちゅう迷子放送が流れていたし、泣いてダダをこねている子どももあちこちで見かけました。電車で子どもが騒いで親が大声で叱っている、なんていうのもよくある光景でした。 今はどうですか?
問題を直視せずに、「このつらい中にもいいところがある」とリフレームしたとしたら、それは、ごまかしです。僕は、最近の世の中はちょっと心理主義化しすぎだと思う。社会のゆがみは無視して、何でも個人の心理学的なレベルにしたり、家族の問題にしたりする。
「不眠治療の『超』応用編である、依存症、トラウマ、発達障害の不眠にきちんと正面から向き合った本は、これまでまったくなかった」 ――監修者の一人、松本俊彦医師がメッセージを寄せてくれました。 a-h-c.jp/book/9450 各分野の第一人者が解き明かします。 当事者の体験、眠るための工夫も。
【連載エッセイ】自己責任社会に抗う! どうしたら、つながれる? ――相談は難しい。 自分で相談窓口を検索し、アポをとり、時間の都合をつけて出かけていき、自分が「何に困っているのか」を相手が理解できるようにプレゼンし、「どうしてほしいか」を明確にリクエストしなければならない。
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回復とは、被害者でも加害者でもなくなり、サバイバーでもなくなり、そういう一般的な名前ではくくれない「他の誰ともちがう、私でしかない私」になることです。 回復の過程において、あなたが誰かに過去のトラウマ体験を語ることだけが、誰かを救うメッセージになるのではありません。
どのような種類の虐待であれ、恥ずべき行ないをしたのは相手のほうなのですが、それを子どもが、まるで自分の恥であるかのように「引き受けさせられてしまう」のです。 その結果、子どもは「変えられない自分の本質が、どこか間違っている」と感じながら生きることになります。
京急蒲田駅が1ヵ月「京急蒲タコハイ駅」に名称変更し、ホームでも酒場を期間限定開店するということで、ASKは主婦連合会と連名で中止を求める申し入れ書を送付しました。 駅は極めて公共性が高い場所です。20歳未満も、お酒をやめている人も、妊婦さんも、飲めない人もいます。
◆特集 何が起きている? どうすればいい?「不機嫌」の正体を探る 〈解説1〉混沌としたまま満たされることのない感情【岩壁 茂】 〈解説2〉「説明しない」という権力行使【信田さよ子】 〈知ることは力になる!〉感情の境界とは 読者の体験/お父さんへの手紙/手記
なぜか、人とぶつかってしまう。いつも自分は後回し、我慢ばかりしている。どれだけがんばっても、これでいいと思えない。……そんな「生きづらさ」の背景にある「心の体質」を改善するのが、認知行動療法の進化系である「スキーマ療法」です。治療の現場では、熟練したセラピストによる――(1/2)
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「脳内でオキシトシンが働かないということは、子ども時代の愛着形成が難しいだけでなく、大人になってからも人が信頼できない、安定した人間関係を築きにくい、といった困難につながります」 しかし最近、大切なことがわかってきた。(中略)
◆新連載【伊藤絵美×高知東生】 スキーマ療法で自分をたどるチャレンジ! 「スキーマ療法」の第一人者、伊藤絵美先生のリクエストで、高知東生さんが3時間×3回の濃厚なセッションに挑戦です。 子ども時代の傷つきをたどって「不適応なスキーマ」をあぶりだし、
抗議の効果があり、西口の看板と何枚かのポスター以外は、タコハイ仕様の装飾を極力取り外したとのことですが……。業界を挙げて考え、二度とこんなことが起きないようにしていただきたいです。
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京急蒲田駅が1ヵ月「京急蒲タコハイ駅」に名称変更し、ホームでも酒場を期間限定開店するということで、ASKは主婦連合会と連名で中止を求める申し入れ書を送付しました。 駅は極めて公共性が高い場所です。20歳未満も、お酒をやめている人も、妊婦さんも、飲めない人もいます。ask.or.jp/updates/12047
同じような事情を抱えているから、発達障害や精神疾患があるから、貧困や虐待の中を生きているから、学校から離れてひとりぼっちになっているから、だからといって、大人の意図した通りに「つながれる」とは限らない。 似たように見えるからといって、
嗜癖によって、トラウマの後遺症が「未発症」の状態に保たれている場合もしばしばあります。 依存を取り去ってみると、トラウマ症状が次々出てくる……。でもそれは、決して悪いことではありません。やっと本当の問題に光があたったのですから。
過去をふりかえるのは、親や家族を断罪するためではありません。自分をあわれむためでもありません。過去を書きかえるためでもありません。 私たちが過去をふりかえるのは、自分を縛っている鎖がどこにつながるのかを見つけ出すためです。
自分は価値がない。必要とされていない。誰にも愛されない。……こうした、存在そのものにかかわる恥の感情を「中核的な恥(コア・シェイム)」といいます。 それはいったい、どこから来たのでしょうか。 自分の中から自然に出てきたものでないことは確かです。
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「あれは、しつけだったんだ」と思っていれば、自分だって子どもをしつけるために殴るかもしれない。「自分が弱いから、こんな目にあった」のだとすると、もっと強くなって相手を見返そうとか、自分より弱い者に同じことをしてよいということになります。(以上、信田さよ子氏)
「今思うと父はすごく可哀想な人だったのかもしれない。人を信じられない、誰かに相談できないという典型的な依存症の特徴の持ち主でした。可哀想な人だったけど、彼の人生がうまく行かなかった責任は私にはない。父のことを映画の悪役のように思えるようになったのです。→
拒絶の言葉としての「大丈夫」ですね。私のことは放っておいてくれ、愛してくれないくせに、あっち行け、という。たとえ深刻な問題を抱えていて、自分でもヤバいとわかっていても、他人に入ってこられるほうがもっとヤバい。自分を守るために、「大丈夫です」と言う。(野坂祐子氏)
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迷子放送はめったに聞かないし、親と一緒に電車に乗っている子どもは驚くほど行儀がいいです。社会が求める「いい子」の基準がハイクオリティ化しているんです。(中略) 今の親たちは皆、こうした基準を内在化していて、子どもが騒げば恥ずかしいと感じる。
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それを生き延びたあなたの身体の動きや声が、あなたの創る詩や奏でる音楽や描く絵が、人に何かを伝えます。  あなたが生きているだけで本当に十分なのです。 (以上、白川美也子氏) 『赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア』 a-h-c.jp/book/4879 アマゾン
コツは「即答しない」。これに尽きます。 たとえば子どもからお金を無心された時、動揺してすぐにお金を渡してしまったり、頭ごなしに説教するなどはNG。相手の言い分を聞いた上で「わかったわ。知っている人に相談してから返事するわね」と言って→
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「私は汚れてしまった」など、加害者や社会的スティグマによって外から植えつけられる恥の感情です。 PTSDは、いわば「恥を通って起きる」のです。だからこそ、「あなたが悪いのではない」「この出来事によって、あなたの価値は少しも損なわれていない」ことを、(つづく)
『Be!』149号 特別企画 「宗教虐待」もうひとつのAC問題 「いやなら宗教をやめればいい」「大人になったら自分で決められるはず」と言われるけれど、二世の問題は子ども時代だけの問題ではなく、大人になった今の痛み、今の生きづらさの問題なんです。→
孤立の中でセルフケアはできません。人とつながっている、という前提があって初めて「他人ではなく自分に目を向ける」ことができるんです。その安心感がなかったら、周囲の様子が怖くて、自分に焦点なんてあてられません。(山本由紀氏 遠藤嗜癖問題相談室室長)
先日の、性被害に遭われた方々への配慮を欠いた投稿、誠に申し訳ありませんでした。当該ツイートは削除いたしました。 本件に関するお詫びと、当団体の方針について、文書を掲載いたしました。一連の対応が遅れましたこと、重ねてお詫び申し上げます。
外から見れば、単に会話したり、単に一緒にテレビを見ているだけかもしれないけれど、子どもにとっては、自分のことは話せなくて、お母さんの気分がよくなるように、お母さんが元気になるように、合わせていたりするんですね。 (澁谷智子氏)
子ども時代に自分を守ってくれるはずの相手から繰り返し否定されたり拒絶される体験、大切に扱ってもらえなかったり世話してもらえない体験は、中核的な恥を植えつけます。とりわけ性虐待は、中核的な恥の原因になります。
……もうひとつ重要な、慢性化したトラウマによる症状があります。それは、嗜癖(依存症、アディクション)です。 常に周囲を警戒してピリピリしている状態の人は、抑制系の薬物(アルコールや抗不安薬など)で覚醒水準を下げようとします。過食や、セックス依存、常に誰かとつながっている安心感を→

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