港区長選 候補者はどんな人?…プライベートは?生い立ちは?

2024年5月29日 07時13分
 6月2日投開票の東京・港区長選には、ともに無所属新人で、元都議の菊地正彦さん(71)と元区議の清家愛さん(49)、6期目を目指す現職の武井雅昭さん(71)=自民、公明推薦=が立候補している。3人の横顔を紹介する。(小沢慧一)(届け出順)

◆菊地正彦(きくち・まさひこ)さん(71)無新
 「妻に怒られ…」でも政治

菊地正彦さん

1993年の都議選で、一般公募で旧日本新党の公認候補に選ばれて出馬。新党ブームにも乗ってトップ当選し、1期を務めた。その後は港区長を目指し、4回目の挑戦となる。
 区の第1種再開発事業への多額の予算投入や、利用者の少ない区民保養所の維持費用など、見直すところは多いと語る。「財政豊かな区だからこそ、見落とされている無駄が多い。それを徹底レビューし、区民に還元したい」
 妻と2人暮らしで、趣味はゴルフ。スポーツ関連のマスコミに勤めた経験があり、地域を対象にしたスポーツ企画会社や、ゴルフ練習場の経営にも携わった。コンサルタント会社の役員も務める。稼いだお金は、ほとんど政治活動につぎ込んできたと話す。
 「政治とはそれぐらい突き進まないとやれない世界。妻にはいいかげんにしてと怒られますが」と笑う。

◆清家愛(せいけ・あい)さん(49)無新
 娘にSNSを教わり発信

清家愛さん

 港区に生まれ、青山学院大国際政治経済学部を卒業後、産経新聞で記者として主に事件・行政取材を担当した。出産を機に退職するが、子どもを保育園・幼稚園に入れられなかった経験から「港区ママの会」を主宰し、ブログで子育てに関する区の実情を発信した。
 「キャリアを持つ人が子育てのために仕事を辞めなくてはいけない現状はおかしい」と、区議選に打って出てからは3期連続トップ当選。現場を重視し、13年間で約3000件の陳情に対応し、会の活動は「マニフェスト大賞」最優秀賞を受賞した。
 趣味はダイビング。「魚のようになっている時間が一番楽しい」と語る。区議初当選時に3歳で、今は16歳になった娘に交流サイト(SNS)の操作を教わりながら、情報発信に励む。「前例、縦割り主義の古い政治を一新し、未来の港区を作っていきたい」

◆武井雅昭(たけい・まさあき)さん(71)無現<5>自公
 動画で初孫の成長見守る

武井雅昭さん

 「コロナ禍で地域経済は疲弊している。港区ならではの支援策を打ち出すためにも、リーダーとして次の4年間を使いたい」。6選を目指して出馬した理由をこう語る。
 港区役所に入庁し、区役所と区民の間に距離を感じた。「役所をもっと身近に」と2004年の区長選に出馬し、初当選した。
 役所の中で区民の要望を待つのではなく、自ら町に出て課題解決に汗を流すことを信念にしている。区役所改革では総合支所を設置。5期20年の間にはリーマン・ショック、東日本大震災、新型コロナ禍など国難が幾度もあり、地域と連携して対応した。
 趣味はウオーキングで、鎌倉のハイキングコースに出かけることもある。3人の子どもは自立し、1人暮らし。昨年には初孫が生まれた。息子から動画を送ってもらい、成長を見守っている。

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