Conversation

当時の刀剣乱舞や刀剣乱舞ファンに何も問題がなかったわけではありません。 刀の所有者の中には自分の刀を勝手にゲームやミュージカルにされた(厄介ごとが増えた)とお怒りになったり何が何だかよくわからず困惑される方もあり、ファンの中にも人の邪魔になるのも構わず地蔵のように動かずメモを取り続けたりする人もありました。 私がananの取材を受けたのがそんな頃で…刀剣乱舞オンラインというゲームについてのインタビュー掲載の条件に、名刀の所有者様お二人のお名前を入れていただくことをお願いしました。「私のインタビューはどんなに小さくなってもいいからお二方のお名前と研師さんのお名前、ゲームとミュージカルの記事は大きくお願いします」という頼みを快く聞いてくださった、とても誠実なインタビュアーさんでした。 発売後自腹で雑誌を購入し、所有者様へ差し入れしながら刀剣乱舞というコンテンツとそのファンの皆様の未来の可能性を語りました。 実は所有者様のうちお一人はミュージカルに自分の刀が出されていることに当初ひどく難色を示されていたのですが、刀のファンの人達が全国にどれだけいるか、東京公演を経ての大阪公演がどれだけ楽しみにされているかをお伝えしたことで「そんなに好かれているのか…」と受け入れてくださいました。 もうお一方にはananの記事をお見せしながら「書籍に研師さんのお名前を掲載することの大切さ」について語らせていただきました。 「刀匠の名前は銘で残っても研師の名前は残らない」、このことがずっと引っかかっていて。研いだ刀と研師の名前が本に載れば、国会図書館に名が残る、と。 (…掲載された写真と研がれた刀が別物だった、というちょっとした手違いはあったのですが///) そうして所有者様達や展示を行う側の皆様にコンテンツやファンについて説明しながら、日々DMなどで個人的に持ち込まれるトラブル対応や頼まれごとに追われながら、全国各地の刀剣展を応援したり、展示情報をつぶやいたり、感想や考察を流したり…辛いことも多くありましたが、あの時の頑張りは無駄ではなかったと思っています。
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