『動物農場 おとぎばなし』 『1984年』。新語法の実例
Posted on 2024.05.24 Fri 22:14:27 edit
2024年5月30日に「付録 ニュースピークの諸原理」の抜けが無い原文と、英単語記憶法(英英辞典の活用)を追加。
本記事は、
本記事の作成過程、
『動物農場 おとぎばなし』 (川端康雄訳、岩波文庫、2009年)の備忘録(メモ)と考察、
ジョージ・オーウェル『1984年』(高橋和久訳、ハヤカワepi文庫、2009年)の備忘録(メモ)と考察、
参考資料
の順に書かれています。
忙しい人は本記事を読まなくていいので、最重要である
一九八四年 ニュースピークの諸原理
https://open-shelf.appspot.com/1984/appendix.html
を読むか(長くないです)、
【朗読/小説/SF】一九八四年 付録 ニュースピークの諸原理(ジョージ・オーウェル)【リマスター版】
https://www.youtube.com/watch?v=MhM8buQOZrU
を聞くかして下さい。
以前呟いた「西周の誤訳が害悪なので、演繹(ディダクション)と帰納(インダクション)は語源などを使って、下導と上導と正名した。観念(イデー)も誤訳。思考関係の単語が汚染されている。」の単語の汚染よりも危険。実例は本記事にある。
『動物農場 おとぎばなし』
”七戒
一、二足で歩くものはすべて敵である。
二、四本足で歩くもの、あるいは羽根があるものはすべて友だちである。
三、動物は服を着るべからず。
四、動物はベッドで寝るべからず。
五、動物は酒を飲むべからず。
六、動物はほかの動物を殺すべからず。
七、すべての動物は平等である。”
”スノーボールは、〈七戒〉がけっきょくはひとつの格言、つまり「よつあしいい、ふたつあしだめ」に要約できるのだと宣言しました。かれが言うには、これは〈動物主義〉の根本原理を含んでいるのであり、これを徹底して把握していれば、人間の影響を受けずにすむのだそうです。”
謀議追及者は、〈陰謀論〉がけっきょくはひとつの格言、つまり「きりすといい、ゆだやだめ」に要約できるのだと宣言しました。この人が言うには、これは〈陰謀論〉の根本原理を含んでいるのであり、これを徹底して把握していれば、聖書の影響を受けずにすむのだそうです。
冒頭(本記事の作成過程)
2019~2020年ごろに作成していて未完成のまま放置していたと思われる記事をようやく完成させた。
2019~2020年ごろというのは呟きの年月日による判断だ。5年ぐらい放置していた記事を完成させた。
今の私と見解が違う場合でも、内容はできるだけ変えないことにする。「できるだけ」というのは誤字脱字は直すからだ。それと文意がより明確になるように変えた箇所もある。作りかけつまり未完成の個所は完成させた。
↓が埋め込まれているのである程度いつごろから放置か推測できる。
上記を埋め込まずに引用すると
https://x.com/kitsuchitsuchi/status/1280842644231340033
”子×5(ねここねこ。子子子子子。五つ子)
@kitsuchitsuchi
NWの元ネタは恐らく
99%尻社(Order)員のシェイクスピア『嵐』(テンペスト。魔術師が気象操作で嵐を起こす)
"How beauteous mankind is!
O brave new world,
That has such people in't."
人はこんなにも麗しい!
何てすばらしい新世界、
彼らがいる所!
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-334.html
ハクスリーと伊藤計劃!
yomenainickname.blog.fc2.com
【シェイクスピア】すばらしい新世界の元ネタで魔法使いが嵐を起こし 不死鳥も登場『あらし(テンペスト)』。 題名が夏至なのに5月1日前夜『夏の夜の夢』。左目青牛鬼とグランドブルーロッジカリオストロ
今回は超短いよ新世界の元ネタ『あらし(テンペスト)』と、題名が夏至なのにわざわざ5月1日前夜の話『夏の夜の夢』、
午後9:34 · 2020年7月8日
”
2020年の呟きだ。ただし、シェイクスピア記事は2019年の記事だ↓
【シェイクスピア】すばらしい新世界の元ネタで魔法使いが嵐を起こし 不死鳥も登場『あらし(テンペスト)』。 題名が夏至なのに5月1日前夜『夏の夜の夢』。左目青牛鬼とグランドブルーロッジカリオストロ
Posted on 2019.11.30 Sat 21:36:17
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-334.html
以下も、久しぶりにこの記事を(作りかけのときに)覗いたら埋め込まれていた呟きなので時期特定に使える↓
一般に近代的なパブリック・スクールの創始者と見られているアーノルド博士は、スポーツなど時間の浪費だとしか考えていなかった。ところがスポーツは、その後、主にイギリスとアメリカで膨大な観客を動員して野蛮な情熱をかきたてることのできる非常に金のかかる活動に仕立てられた。
— ジョージ・オーウェルBot (@EricBlairBot) 2019年11月12日
[スポーツ精神]
冒頭部分に埋め込まれていた呟きは以上だ。埋め込まれた呟きを開いてRTする作業のついでに、和訳を表示させてみた↓
https://x.com/Chimaera925/status/1193066391118606336
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
Big Sister is watching you
お姉ちゃんがあなたを見守っています
さらに表示
この翻訳は正確でしたか?改善のため、フィードバックをお寄せください:
午後4:22 · 2019年11月9日
”
和訳で意味が変わりすぎだ(笑) ビッグ・シスターってそのままにする方がいいな。
動物農場
以下などで訳文と翻訳者を比較した結果
主要な翻訳全てを引用して比較している
マナーをわきまえない「動物農場」新訳
https://numabe.exblog.jp/237669601/
「動物農場」を読むなら、おすすめの文庫はどれ? 各社版徹底比較!
http://www.squibbon.net/archives/22059832.html
『動物農場 おとぎばなし』 川端康雄訳、岩波文庫、2009年
を選択。
オーウェル研究の第一人者が翻訳しているから。
p.7
” 荘園農場(マナー・ファーム)のジョーンズさんは、
にわとり小屋にかぎをかけて夜のとじまりをしましたが、
ひどくよっぱらっていたので、
くぐり戸を閉めるのを忘れてしまいました。
ランタンからもれでるまんまるの明かりを左右にゆらしながら、
中庭をふらふらとすすみ、
裏口でブーツをけっとばしてぬぎすて、
台所のビヤだるから寝しなの一ぱいをごくりと飲んで、
二階のベッドにあがってゆきました。
ベッドのなかではおくさんがすでにいびきをかいてねむっています。
寝室の明かりが消えると、
すぐに農場の建物じゅうでざわざわ、ばたばたという物音がしました。
昼間のあいだにはなしが広まっていたのです。
なんでも、品評会で入賞したミドル・ホワイト種のおすぶた(ボアー)であるメージャーじいさん(1)が
昨晩ふしぎな夢を見たので、
ほかの動物たちにそれを伝えたいのだとか。
それでジョーンズさんがいなくなってだいじょうぶになったら、
すぐにみな大納屋(おおなや)に集まろうということになったのです。”
川端康雄 訳 (2009年)
p.170 訳注
1
「ボアー」(boar)とは去勢していない雄豚。
つまり種豚のこと。
精肉用の雄豚は商品価値の維持のために生後まもなく去勢(睾丸を切除)してしまい、
生体重が六〇-七〇キログラムに発育した頃(だいたい生後半年で)殺されるのだが、
ボアーであるがゆえにメージャーは寿命をまっとうできる。
「メージャーじいさん」(Old Major)のmajorは
(英陸軍の)「少佐」、広義にはグループの「長」を意味する。
メージャーじいさんの演説
p.17
”「もうあまり言うことはない。
ただくりかえすしかない。
人間とそのやり口のすべてに対する敵対心というみんなの義務をつねに忘れないでいるようにとな。
二本足で歩くものはすべて敵じゃ。
四本足で歩くもの、あるいは羽根をもつものはすべて味方じゃ。
さらにおぼえておいてほしいのじゃが、
人間とたたかうにあたって、わしらは人間と似てしまわぬようにせねばならぬ。
人間を打ち負かしたあとでさえ、やつらの悪徳をとりいれてはならぬ。
いかなる動物も、家に住んではならぬ。
ベッドで寝てはならぬ。服をまとうのもいかん。
酒も飲むべからず。たばこもいかん。
金にふれるのも、商売もまかりならぬ。
人間の習慣はすべて悪しきものじゃ。
そしてなによりも、いかなる動物も、
自分の同胞(はらから)に横暴なふるまいをしてはならぬ。
弱かろうが強かろうが、
頭がよかろうが悪かろうが、わしらはみな兄弟なのじゃ。
いかなる動物も、ほかの動物を殺してはならぬ。
動物はみな平等なのじゃ。”
(ルソー教的な、人間の文明否定演説。
しゃべっているのが豚)
演説集会から三日後にメージャーじいさん(教祖)は死亡。
それは頭がよいほうの動物たちに、
くらしについてのまったく新しい見方を与えた。
メージャーが予言した〈反乱〉がいつ起きるかはかれらにはわからず
自分たちが生きているうちに起きるとはとても思えなかったが、
それでも、その準備をするのが自分たちのつとめだとはっきりわかっていた。
ぶたは動物のなかでいちばん頭がいいとみんなみとめられていて、
なかでもきわだっていたのが二頭のおすぶたの
スノーボールとナポレオン。
農場にいるほかのおすぶたはみんな食用ぶた(ポーカー)だったが、
そのなかでいちばんよく知られていたのがスクィーラーで
黒を白といいくるめることができる、そんな評判だった。
この三頭(教祖の話を直接聞いた者)はメージャーじいさんの教えをねりあげて
ひとつの完全な思想体系にし、
それに〈動物主義(アニマリズム)〉というなまえをつけた。
(教義体系を整備するのは教祖ではなく頭の良い弟子)
〈動物主義〉の原理を秘密集会でほかのものたちにくわしく説明。
(できたての頃は大っぴらに布教しない)
ぶたたちのもっとも忠実な弟子は二頭の馬、ボクサーとクローヴァーで
自分でものをかんがえるのは大のにがてだが、
ひとたびぶたを自分の先生とみとめると、
かれらのはなしをすべて吸収し、
それをかんたんなことばでほかの動物たちに伝えた。
しかも集会にはかならず出席し、
集会のおしまいにいつも歌われる「イギリスのけものたち」(最初に歌ったのは教祖)の音頭をとった。
(宗教が歌を作るのは音楽は人間の無意識に強力に影響するから。
思想体系を作ったり完全に理解できるほどには頭はよくないが
信者になると非常に熱心な人々は、
そこまで頭がよくないがゆえに
かんたんなことばに訳すのが上手い)
(宗教ができる過程の描写がうまい。
スクィーラーは『新世界より』のスクィーラーの元ネタだろう)
〈反乱〉は成功し
荘園農場(マナー・ファーム)の文字はぬりつぶされ、
動物農場(アニマル・ファーム)となる。
p.34-35
”…〈動物主義〉の原理を七つの戒律に要約することに成功した。
…
七戒
一、二足で歩くものはすべて敵である。
二、四本足で歩くもの、あるいは羽根があるものはすべて友だちである。
三、動物は服を着るべからず。
四、動物はベッドで寝るべからず。
五、動物は酒を飲むべからず。
六、動物はほかの動物を殺すべからず。
七、すべての動物は平等である。”
(けものフレンズならぬ
人をのけものフレンズ!)
豚が支配層なのは既存の一神教の否定。
一番うまくやっているのは突然いなくなる猫だな
” 日曜日には仕事はありませんでした。
朝食はいつもより一時間おそく、
朝食のあとには儀式があって、
それは毎週かならずおこなわれました。
まず旗がかかげられました。
スノーボールは馬具室で
ジョーンズおくさんの使い古しの緑のテーブルクロスをみつけ、
そこに白ペンキでひづめと角を描いておいたのです。
これが毎週日曜の朝に、
おやしき(ファームハウス)の庭にある旗竿にかかげられました。
スノーボールの説明によれば、
旗が緑色なのは、イギリスの緑の田野をあらわすためで、
ひづめと角は、
人類をついに打ち負かしたあかつきに成立する
〈動物共和国〉を意味しているそうです。
旗をかかげたあと、
動物たちはみな大納屋まで行進し、
そこで全体集会を開きました。”
p.41
()はルビの代用。
(旗の色が緑)
p.45(動物たちがアルファベットを習得しようとする場面の次)
” そのほかの動物たちはAの文字より先には進めませんでした。
また、ひつじやにわとりやあひるのような、
頭がわるい動物たちは、
〈七戒〉を暗記できないのだということがわかりました。
いろいろかんがえたあげく、スノーボールは、
〈七戒〉がけっきょくはひとつの格言、
つまり「よつあしいい、ふたつあしだめ」に要約できるのだと宣言しました。
かれが言うには、これは〈動物主義〉の根本原理を含んでいるのであり、
これを徹底して把握していれば、
人間の影響を受けずにすむのだそうです。”
p.62
”〈集い〉ではスノーボールが見事なはなしぶりで
大多数を勝ち得るのがしばしばでしたが、
ナポレオンは会議の合間に根回しをして支持をとりつけるのが上手でした。
ひつじにはとくにうまくやりました。
最近ではひつじたちは「よつあしいい、ふたつあしだめー」と
時をかまわずにとなえるくせがついてしまっていて、
これで会議をさまたげてしまうことがよくありました。
とりわけ、スノーボールの発言でかんじんなところにくると、
「よつあしいい、ふたつあしだめー」と鳴きはじめるきらいがあることがわかりました。”
(羊はクリスチャンの象徴)
第六章
〈第四戒〉(改竄後)
”『動物はベッドで寝るべからず、【シーツを用いては】』”
p.84
【】は太字の代役。
よつあしいい、ふたつあしだめ!
が
ろうどういい、やすむのだめ!
に変わっていく悲劇
第七章の終わりで
『いぎりすのけものたち』をナポレオンが廃止。
歌うことを禁止。
反乱の歌であり反乱は完了したから。
別の歌が作られそれが歌われるようになった。
『いぎりすのけものたち』の歌詞のうち特に
”われらが自由になるその日には
その日のためにみんなでがんばるんだ
その日が来るまえに死んでしまおうとも
うしもうまも、がちょうもしちめんちょうも
みんなで自由のためにはたらくのさ”
p.20
が都合が悪かったのだろう。
第八章最初のほう
〈第六戒〉(改竄後)
”「動物はほかの動物を殺すべからず、【理由なしには】」”
p.110
【】は太字の代役。
第八章末尾
〈第五戒〉(改竄後)
”「動物は酒を飲むべからず、【過度には】」”
p.132
【】は太字の代役。
”ナポレオンは、
週に一度、〈自主デモ〉なるものを挙行すべしと命じました。
その目的は、動物農場のたたかいと勝利を祝うことでした。”
p.138
(自主と言う名の強制。
人工芝ガス抜きデモ
)
第十章(最終章)
”ナポレオン自身が、ごうまんな目つきであたりを見まわしながら、
どうどうと立ってあらわれました。
けらいのいぬたちがそのまわりをはねまわっています。
かれは前足に鞭をもっていました。
あたりがしーんとしずまりかえりました。
動物たちはびっくりし、ぞっとし、
よりそって、ぶたの長い列がゆっくりと庭をまわってゆくのを見ていました。
まるで世界がさかさまにひっくりかえってしまったかのようでした。
それから、最初のショックが消え、
たとえなにがあっても――いぬたちがおそろしかったし、
また、なにが起ころうともけっして文句をいわない、
けっして批判はしない、というのが長年にわたって習い性になってしまっていたのですが、
それもかなぐりすてて――
ひどいじゃないかと、抗議の声を出しかけたのです。
ところがまさにそのとき、
まるで合図があったかのように、
ひつじたちがいっせいに、
すさまじい声で鳴きだしたのです。
「よつあしいい、ふたつあし【めーっぽういい】!
よつあしいい、ふたつあし【めーっぽういい】!
よつあしいい、ふたつあし【めーっぽういい】!
それはえんえんと五分間つづきました。
…
いまや、〈戒律〉はたったひとつしかありませんでした。
それはこう書かれていたのです。
すべての動物は平等である。
しかしある動物はほかの動物よりも
もっと平等である。
”
p.159-161
【】は太字の代役。
すべての~もっと平等である、は原文でも文字が大きいので大きくした。
第十章(最終章)の最後まで
”ナポレオンはさらに言います。
昔の疑念はもはや残ってはおらぬかと存じますが、
みなさまからの信用を高めていただくことをはかり、
最近、当農場で慣例としていたことがらについて、
多少の変更をくわえました。
従来、農場の動物たちは、
たがいを「同士」と呼びあうという、
はだはだ愚劣な習慣を有しておりました。
これを廃止することといたしました。
さらにまた、起源は存じませぬが、
庭の柱におすぶたのしゃれこうべが
くぎで打ちつけられておりまして、
毎週日曜の朝に、
そのまえを行進して通りすぎるという、
まことに奇妙な習慣がありました。
これもまた廃止しました。
しゃれこうべはすでに埋めてしまっております。
お客さまがたには、
旗竿にひるがえる緑の旗もごらんいただけたでしょうか。
そうであれば、以前に見られた白いひづめと角がすでに除去されておることに
お気づきになったのではありませんか。
今後は、緑一色の旗となります。
…
「動物農場」のなまえは廃止されました。
今後は、この農場は「荘園農場(マナー・ファーム)」となります――
これこそが、わたくしの信じるところ、
正式な、本来の名称なのです。
…
いまや、ぶたたちの顔がどうなってしまったのか、
疑いようはありませんでした。
外から見ている動物たちは、
ぶたから人間へ、
人間からぶたへ、
そしてぶたから人間へと目をうつしました。
でも、もうむりです。
どっちがどっちだか、見わけがつかなくなっていたのです。
『おしまい』
一九四三年十一月 - 一九四四年二月”
p.167-169
『』は太字の代用
(この骸骨はメージャーじいさんの頭骨。
結局、よつあしいい、ふたつあしだめすら否定され
豚はふたつあしになったバッドエンド)
資本主義と共産主義の両建て
これは割と面白いと思いました。共産主義がキリスト教のコピーであるという点は読んでいくと納得がいきます。https://t.co/C60aGycCI6
— 何も無い (@ficshion1) 2019年3月11日
"原始共産制社会(エデンの園)
→ 私有財産制度が発生(原罪が発生)
→ 階級支配と搾取(人間の堕落)
→ 共産主義革命(最後の審判)
→ 共産主義社会(神の国)が実現し、人間の究極的な開放が実現する
キリスト教は、「神の国」は必ず実現する、と言っています。
なぜならばそれが神の意思だからです。
マルクスも、「共産主義社会は必ず来る」と言っています。
なぜならばそれが歴史の必然だからです。
「神の国が必ず来るという証拠を示せ」と言われても、それは無理です。
神を信じている人が、「必ず来る」と信じ込んでいるだけなのです。"
(見事に設計図が聖書。
悪の原因説明
→悪の定義は~です、
善の定義は~です
→悪をできるだけなさず、
善をできるだけなしましょう
→悪は滅され善行は報われる
ってのが宗教のよくある設計図)
1984
2足す2は5である(2+2=5、Two plus two makes five)
にすら
英語版ウィキだと専用記事がある。
原文が英語だから一番充実しているのが当たり前か。
日ユ同祖論が英語版の方が充実している理由はやはり〔検閲済み〕
The phrase "two plus two equals five" ("2 + 2 = 5")
https://en.wikipedia.org/wiki/2_%2B_2_%3D_5
List of Newspeak words
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Newspeak_words#Unperson
Nineteen Eighty-Four由来の英単語が普通に使われるレベルに浸透しているから
すさまじい影響力の小説だな。
1984を未読でも知っている人が意外といるほどだ。
強意表現はplus-, doubleplus- といった接頭語な作品。
doublethink。
平和のために半永久的に戦争を継続。
戦争は平和である (WAR IS PEACE)
自由は屈従である (FREEDOM IS SLAVERY)
無知は力である (IGNORANCE IS STRENGTH)
『1984年』
BIG BROTHER IS WATCHING YOU
高橋和久 訳の
ジョージ・オーウェル『1984年』ハヤカワepi文庫 2009
ジョージ・オーウェルの『1984年』ではビッグブラザーはB・B。
本編の後に『ニュースピークの諸原理』という作者不詳の解説文が附されており、標準的英語の過去形で記されている。これは、スミスの時代より遠い未来においてこの支配体制が破られることを暗示しているらしい。ジョージ・オーウェルは、この部分を修正・削除するように要請されても、「削除は許せない」と修正を拒否したらしい。
倍超良い作品。
この作品自体だけでなくその用語にもウィキの記事があるほどの作品。
今でもディストピアもので
言語自体を支配用に徹底変更するものは少ない気がする。
※ニュースピークの諸原理の翻訳がネットで無料公開されている。
本書とは翻訳者が異なる。
ニュースピークの諸原理
https://open-shelf.appspot.com/1984/appendix.html
これ以外のところもすべて訳しているのがすごい。
この人
【日本語訳】動物農場(Animal Farm)
http://blog.livedoor.jp/blackcode/archives/1518842.html
も作成している。
附録 ニュースピークの諸原理
p.1(横書きで左から右ページに進む)から
ニュースピークはオセアニアの公用語であり、
元来、イングソック(Ingsoc)、つまりイギリス社会主義(English Socialism)、
の奉ずるイデオロギー上の要請に応えるために考案されたものであった。
1984年の段階では、話しことばにせよ書きことばにせよ、
コミュニケーションの手段としてニュースピークだけを使うものは、
まだ一人としていなかった。
《タイムズ》の社説はニュースピークで書かれていたものの、
これは一人の専門家だけがやってのけられる離れ業であった。
ニュースピークは2050年頃までにはオールドスピーク(即ちわれわれの言う標準英語)に最終的に
取って代わっているだろうと考えられた。
…
ニュースピークの目的はイングソックの信奉者に
特有の世界観や心的習慣を表現するための媒体を提供するばかりではなく、
イングソック以外の思考様式を不可能にすることでもあった。
ひとたびニュースピークが採用され、
オールドスピークが忘れ去られてしまえば、
そのときこそ、異端の思考――イングソックの諸原理から外れる思考のことである――を、
少なくとも思考がことばに依存している限り、
文字通り思考不能にできるはずだ、という思惑が働いていたのである。
ニュースピークの語彙は、党員が表現したいと正当な欲求を覚える意味それぞれに対して、
正確で、しばしば正常に巧妙でもある表現を与えるように構築され、
その一方で、それ以外の意味をすべて排除し、
また間接的な方法でそのような意味を表現する可能性をも排除したのだった。
このような排除が成功した一因は新語が発明されたことにあるが、
何と言っても、好ましくない語を除去し、
残存する語についてはそこから非正統的な意味を、
そして可能な限り副次的な意味をすべて、
剥奪した効果が大きかった。
ひとつだけ例を挙げよう。
「自由な/免れた」を意味するfreeという語は
ニュースピークにもまだ存在していた。
しかしそれは
「この犬はシラミから自由である/シラミを免れている」とか
「その畑は雑草から自由である/雑草を免れている」といった言い方においてのみ
使うことができるのである。
「政治的に自由な」或いは「知的に自由な」という古い意味で使うことはできなかった。
なぜなら、政治的及び知的自由は、概念としてすらもはや存在せず、
それゆえ、必然的に名称がなくなったのだ。
明らかに異端性を帯びた語が禁止されたのは当然として、
それに加えて、語彙の削減それ自体がひとつの目的であると看做され、
絶対に必要不可欠とは言えない語は生き残ることを許されなかった。
ニュースピークは思考の範囲を拡大するのではなく
『縮小』するために考案されたのであり、
語の選択範囲を最小限まで切り詰めることは、
この目的の達成を間接的に促進するものだった。
(『』は傍点の代用。)
…
A語彙群…は日ごろ暮らしていく上で必要な語から成っていた。
…
意味の多義性や微妙なニュアンスはすべて一掃されてしまったのである。
[2024年5月25日に追加:
あ、「正確で、しばしば正常に巧妙でもある表現 」は書き間違いだ。原文は「exact and often very subtle expression」なので「正常」ではなく「非常」だ。
追加ここまで]
(動詞と名詞が同じ綴りというか同じ語。
不規則動詞も排除しているのがすごい。
不規則な複数形も排除。
不規則な比較級変化も排除。
外国語として学ぶ人にとっては実に習得が楽な言語。
すでに詳しい要約もあるし、
全訳もネット上に公開されているので詳しくメモるのはやめる。
超plus-
倍超doubleplus-
ある単語と反対概念で一対をなすなら片方を消しても構わないというのもすごい。
badは消滅しungoodを採用。
語彙が減ると抽象思考がかなり制限されるのは確か。
語彙が年々増えずに減っていく言語はニュースピークだけ!
発音が難しい語、
或いは
聞き間違えられやすい語は『そのこと自体によって』悪い語であると考えられた。
(
単語は減らしてく方針だが、
B語彙群
=政治的目的のためにつくられた造語は許される。
名誉、正義、道徳、国際協調主義、
民主主義、宗教、サイエンスなどは廃止。
B語彙群の語はほとんど例外なく
二音節または三音節の短い単語で
アクセントが最初の音節と最後の音節に等しく配分された。
duckspeak
=アヒルのようにガーガーしゃべること。
他のB語彙群と同様
発っせられる意見が正統派のものであれば
称賛以外の含意を持たない。
doubleplusgood duckspeaker
倍超良アヒル話手
は熱い賛辞
新語法の専門家サイムも消されてたな。
党上層だけオールドスピークも使うようにしたいのだろう。
オーウェルの『1984』にあるようなニュースピーク語法だな。
ディストピアはディストピアでも日本の場合はハイテク技術が使いこなせないから、旧ソ方式の方が合ってるんだろうな。シュレッダーとドリルとニュースピーク、
意味不明な言い換え語でやりくりしても、国民は管理できるんじゃねぇかな。旧ソですら簡単に重要書類破棄なんてしなかったか。
語感とやってる感だけでやってきたからな。何かやったように見せかけてるか、隠蔽するか。
国旗に交差するドリルとシュレッダーを書き加えないと。いや、シュレッダーはちょっと絵面が悪いな。ドリルとハサミか、極太マーカーあたりでどうか。
革命的なドリルで岩盤規制も解体して、規制緩和して多国籍企業に解放しているし象徴として悪くないな。
言葉、単語やその定義に鈍感な奴は言葉遊びに騙される。
デジタル版安部語録でクイズに正解して社会信用スコアのポイント獲得なんて事になったら、色々な意味で恐ろしいな。「これまでのお約束とは異なる、新しい判断」
「重要なことは結果だ。100の言葉より1の結果だ」
「パートは月25万稼げる」
迷言録になってしまう。
風評被害を消す、無かった事にする為に、その問題を指す言葉を削除する。あるいは見聞きして即座に意味が解らないようなアルファベットの羅列や全く異なる印象を抱く言葉に言い換えさせる。
例:ゴミの島→夢の島
これらは幅広く使われている。FTAにしてもそう。FTAってタグがバズってトレンドに載ってもFTAが何か知らない者や興味を持たない者や、単語だけで理解した気になった者はその三文字が視界に入ったからといって何かする事はない。そして彼らの中で者は無かった事になる。
これはマニア向けのアカウントだから略称で通すけど、
一般向けに書くなら日米貿易協定も併記した方が良いだろうな。見も蓋も無い話、貿易分野以外にも影響及ぼすから、
根本的に名付けの段階で不適切と言えるのだけど。
囲い込みにも使われる。ウチとソトを分ける内輪でしか通じない言葉。方言も似たようなもの。
日米貿易協定と(日米)FTAを(日米)TAGと言い換えるだけで別物に見えるし、それだけで検索エンジンに介入できる。各々が同じ事を調べても、検索ワードが異なれば結果、得られる情報が変わってくる。ある種のSEO対策ワード、か。
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峨骨
@Chimaera925
6 時間6 時間前
CSF、豚コレラにしたってそう。CSFって単語で中身が解らないようにしておいて、CSFという単語で検索エンジンの上位に安全という情報が並ぶようにしておけば、風評被害対策という名の情報操作ができる。放射能汚染にしたって、単語使うのを自粛させりゃ、な。
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峨骨
@Chimaera925
6 時間6 時間前
広めたくないものは検索エンジンに紛れる単語にすりゃいい。日米付けずにTAGでGoogle検索するとタグホイヤーだったか。検索ワードが適切でないと、適切な情報は出てこない。
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峨骨
@Chimaera925
6 時間6 時間前
現FTA関連で安全だの危険論はデマなどと情報操作が行われるのは情弱に対して。知恵袋や5ch、Twitter等が主戦場か。ライト層は新聞なんか見ないし、資料も見ない。ましてpdfなら尚更だ。ついでに頭のおかしい奴に罵倒合戦させておけば政治の話から遠ざけられる。政治の話はタブーと思わせてあるから尚更
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峨骨
@Chimaera925
6 時間6 時間前
あとは、政治的な話をすると新しいおかしいやつに罵倒される同一視されると思わせておけば、一部の奴の趣味みたいな位置付けになって政治クラスタという蛸壺に隔離できる。政治の話をするとフォロー外されるなんて恐れる者も黙らせる事ができる。
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峨骨
@Chimaera925
6 時間6 時間前
そういえば、絡まれた事ってここ暫く無いな。棒くらいか。人種差別発言しまくってたから通報して終わったので、何しに来たのか解らない。
)
p.11
”真理省(ミニストリー・オブ・トゥルー)――
ニュースピーク(原注)では〈ミニトゥルー〉と呼ばれる――は
視界に映る他の対象とは驚くほどかけ離れていた。
巨大なピラミッド型の建築で、
白いコンクリートをきらめかせ、
上空三百メートルの高さまでテラスを何層も重ねながら、
聳え立っている。
その白い壁面に優雅な文字によってくっきりと浮かび上がった党の三つのスローガンは、
ウィンストンの立つ窓辺からも辛うじて読めた。
戦争は平和なり
自由は隷従なり
無知は力なり
真理省は地上部分に三千の部屋を持ち、
それに対応する分室が地下に展開されていると言われていた。
ロンドンには他に同じような外観と大きさの建造物が三棟点在していた。
原注 ニュースピークはオセアニアの公用語であった。
その構造と語源については「附録」参照のこと。”
※()は傍点の代役
(3好きだね。
真理と名付けられているのに中身は虚言症で
建物がピラミッド型で300mって結社シンボル狙ったのか
狙ってないのか微妙なラインだな。
ちなみにこの本が出たのは1949年。
原注を見るに、本書は後世による当時の記録を再構成したものっぽい。
附録は普通の英語(オールドスピーク)で書かれているから
イングソック体制が崩壊しニュースピークが公用語でなくなった世界の文章だろう。
単語を少なくしても概念は消えないし、消えてもまた生まれるから新しい単語や表現が発明されるだけでは?
ニュースピーク(新語法、Newspeak)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AF
)
二分間憎悪の場面
p.28-29
”戦争は平和なり
自由は隷従なり
無知は力なり
しかしなお〈ビッグ・ブラザー〉の顔は数秒間、
スクリーン上に残っているようだった。
見ているものの眼球に与えた効果が
すぐには消えないくらい鮮烈だったということだろうか。
薄茶色の髪をした小柄な女は前の椅子の背の上にまで思わず身を乗り出していた。
どうやら「わが救い主!」と声を震わせて言っているらしい呟きを洩らしながら、
スクリーンに向かって両腕を差し伸べている。
それからその女は両手のなかに顔を埋めた。
祈りを捧げているらしかった。
このとき、集まっていた全員が低くてゆっくりとした声でリズムを刻みながら、
急に「B・B!……B・B!……B・B!」と繰り返し唱え始めた。
それはとてもゆっくりとした朗詠で、
「B」と「B」のあいだに長い休止が置かれるのだった。
…
感極まったときにはよくことばが繰り返されるものだが、
まさにこれはそうした反復句だった。
〈ビッグ・ブラザー〉の叡智と威厳に対する賛歌という一面もあったが、
それ以上にこれは、自己催眠の行為、
リズムを刻む音によって意識の働きを故意に消すものだった。”
(二分間憎悪は二分間では終わらない。
最初に敵=ゴールドスタインを憎悪させたあとで
救世主としてビッグ・ブラザーを崇めさせる仕組み。
BBちゃん。
ビッグ・ブラザーのモデルはスターリンらしい。
ビッグ・ブラザーって偉大なるメイソン員って意味?
p.22”痩せたユダヤ人のような顔”の
エマニュエル・ゴールドスタインがボスの秘密結社『兄弟同盟』のモデルがメイソンで
ユダヤ・フリーメーソン陰謀論が元ネタの一つだろう。
ユダヤ・フリーメーソン(なぜかクリスチャンがいない)陰謀論は支配用サンドバッグなので
ユダヤ・フリーメーソン陰謀論は毒入りの餌だとオーウェルは考えたのかも。
ビッグ・ブラザーのモデルもメイソンだから
メイソンの派閥対立を作者は知っていたかも。
モデルの人物はトロツキー説が有力らしい。
ゴールドスタインという姓はユダヤ人のもので、
ユダヤ人であるトロツキーの本名がブロンシュテイン。
1984は反共主義のバイブルとされたのだが
共産主義に対して二分間憎悪させられていると気づいた人は意外と少ないだろう。
”1984年に発売されたアップルコンピュータのMacintoshの発売予告テレビCM『1984 (広告)』は、
小説『1984年』に想を得て、当時同社製のApple IIIを市場で凌駕していたIBM PCのメーカーであり、
「Big Blue」のニックネームを持つIBMを「ビッグ・ブラザー」として描いた。”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B6%E3%83%BC
ビッグ・ブラザー(偉大な兄弟とも、英語: Big Brother)
村手 さとし
? @mkmogura
1月31日
農家が消費税の増額、食品の軽減税率の運用によって、インボイスというシステムの申請が必要になる。
仕事柄、多少、食べ物を扱うし、苗(軽減非対称)を扱うので、調べているのだが、小さい農家とJA以外、政府の息のかかってない仲介業を潰しにきてる。
これは、TPPなどに付随する農業潰しだ。
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村手 さとし
? @mkmogura
1月31日
トマトでなら、食べ物、減税だね。誰が作ったの?を明確にするため、インボイス、売買契約の条件を履行したことを売主が買主に証明した書類。
生産者が売ったよと、事業者番号を紐つけ書類を義務づける。マイナンバーの事業版の1984の社会。
農家がこれをやるかJA、市場が仲介をやらなきゃならない。
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村手 さとし
? @mkmogura
1月31日
JA、農協などに依存しなきゃ、小ちゃい農家はやれないし、自分でどこかのお店に直売りすると、仕入れた材料費などは仕入税額控除ができなくなる。
しかもインボイスは事業者登録番号が必要。小ちゃい規模の売上の消費税免除の農家は税務署から番号がもらえずインボイス発行できない。
大手にも断られる
1件の返信 11件のリツイート 10 いいね
村手 さとし
? @mkmogura
JAに完全依存みたいな形でしか、売上の少ない日本の農家は、やれなくなり、直で小売に売ることは禁止されるようなもんだ。
それが嫌なら、消費税を収めるため課税売上高が1000万を越して、税金納めろと脅してるようなもん。
家庭菜園的なのの延長である農家は潰される。
村手 さとし
? @mkmogura
2月28日
日本で兵役が義務化されるには、なにが必要か考えてる。
情報統制と言う名の洗脳を機能するにおいて、18歳以上とかのタイミングで、問題起こしそうな奴を、兵役として強制拘留、洗脳を出来るというのは、この日本1984化計画において、実に理にかなってるからだ。
とりあえず、改憲だな。
逃げろ。
)
p.56
党のスローガンは言う、
”過去をコントロールするものは未来をコントロールし、
現在をコントロールするものは過去をコントロールする”と。
p.102から
〈反セックス青年同盟〉といった組織すらあり、
男女ともに完全なる禁欲を目指すべきであると唱導していた。
子どもはすべて人工授精(アーティフィシャル・インセミネーション)…
で生まれ、公共の施設で養育されるべきだというのである。
(
)
p.131と132より
プロール(大衆労働者)の楽しみが宝くじであるが
賞金は大部分が架空のものであり
少額の賞金だけが本当に支払われ
高額の賞金当選者は実在しない人間。
(日本の宝くじ人脈が闇なのだが
高額当選者って本当にいるの?
いるとしてもその当選者って支配層側ではない被支配層?
)
p.236
毎日のようにロンドンに飛来してくるロケット弾は、
おそらく『ただ人々をおびえさせるために』
他ならぬオセアニア政府が発射している、というのだ。
『』は傍点代役
(政府、支配層が自作自演テロで大衆を殺している現状と同じだ)
p.272
”〈ブラザー同盟〉は通常の意味での組織ではないので、
一掃されることは決してない。
その団結を保証しているのは何をもってしても破壊できない思想だけなのです。
メンバーにとってその思想以外、自分の支えになるものは何もない。”
(支配層が倒れにくい理由。
薔薇十字システム)
p.302
外国語の習得も禁じられている。
p.306
”現在の戦争とは、支配集団が自国民に対して仕掛けるものであり、
戦争の目的は、領土の征服やその阻止ではなく、
社会構造をそっくりそのまま保つことにある。”
p.307
”たとえ三つの超大国が、
争い合う代わりに、
恒久的な平和のなかで生きていくことで意見の一致を見、
互いに相手国の領地は侵犯しないようにしたところで、
結果は対して変わらないだろう。”
(
世界を分割する3大国が結託し、
支配階層が権力を半永久的に維持できるようしているという記述を見かけたのだが
この個所が根拠なら、この個所はあくまで仮定。
でもこれが実際に作中でもなされているだろう。
明確に結託しているという記述を見逃したかも)
p.319
ビッグ・ブラザーは絶対に誤りを犯すことがなく、全能である。
(全知全能のゴッドの言い換え)
(記録ごと人が蒸発することが何度も描かれる。
その人を記憶する人々も全員消し、
記録も抹消したら
神格化ができなくなるから公開処刑より有効)
被支配層ほど自由なのが皮肉だ。
バッドエンド。
名作だった。
参考資料
「哲学なき政治、感性なき知性、労働なき富、この三つが国家崩壊の要因なり」とはタゴールの言葉だったか。
動物農場
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%95%E7%89%A9%E8%BE%B2%E5%A0%B4
ピート@夏への扉@susanoo
2010年5月4日
そうそう、今日新訳版の「1984年」を買ってきましたよ。
新訳版についている「附録 ニュースピークの諸原理」のほうがいいかもしれない。ニュースピークの訳し方が直訳っぽいのだけど、
それがかえってニュースピークのナンセンスさを際立たせている。非人間的言語って感じでダブルプラスグッドだ。
ミヒャエル・エンデの『モモ』
『一九八四年〔新訳版〕』ジョージ・オーウェル/高橋和久訳
動物農場」を読むべきなのは、日本人の場合でも変わらない。
1984のテレスクリーンかよ
中華系企業が同じ機能を開発すると警戒されるが、GAFAが同じ事をすると
「わぁ、便利な機能!画期的」だろ?どうかしてるぜ。
タージマハ アル @aru11_off
1月29日
今日結構でかい火傷をしてしまったんだけど、
焼けた金属に皮膚が当たった瞬間肉の焼けるいい匂いがしたんですよ。豚肉の匂いだった。
「人間の肉の味は豚肉に近い」説正しいかもしれない。
犬ペニちゃん @OQOQ_000
3月22日
私がおばさんになったら
20XX年、試験管で食用人間が生み出され日常的にカニバリズムが行われいる恐ろしい世界になっていた
人間の肉は低カロリーで豚肉に似た味、また豚より味が濃く野菜で巻いて食すことに非常に向いていた
田舎の本屋さん(農文協)@doburockman
2015年9月7日
【農業書センター入荷】
古代ローマ人も愛した、安くておいしい「肉の優等生」豚肉。
豚肉と人間の豊かな歴史を、偏見/タブー、階級意識などの視点も交えながら描く。
「豚肉の歴史」 原書房
http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=05_56205168/ …
大原K @lazarasta
要するに知りたいのは「献本」と明記しながらネガティブなことを書けるのかってとこかな。
Hidekazu GOTO @kachikukenz
2012年12月2日
今読んでる文章によると2世紀の医者ガレノスは
「豚と人間の新陳代謝は似てるから、豚肉が人間にとってもっとも消化のいい肉なんだよ」って書いていたらしいよ。(今日は羊を食べました)
nekokan @nekokan
磁器健康器具では「健康」というキーワードで老人をつっていた。中世では「煉獄」だったが現代では「健康」をネタにすれば免罪符を売れるかもしれない。部分的には中世とメンタリティが変わっていない。
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nekokan
? @nekokan
5時間5時間前
先ほど磁器健康器具商法のニュースを見ましたが勧誘やセミナーの言葉が「陽の気」にあふれていました。私が陽の者をあんまり信用しないのは詐欺の者は基本的に陽の者というのもあります。
1件の返信 4件のリツイート 1 いいね
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輝井@「空手バカ異世界」第2巻5/17発売!
? @terry10x12th
6時間6時間前
「時計の長針と短針は11時台には重ならない。時を得る前にはタイミングがあわない、人生にはそういう時もある」
とか、
「日本人は伝統的にこういう文化だから今はこうなんだ」
っていう言説は「魔術」や「呪術」の領域で、まぁ一定の効果はあるよね。
いわゆる意識高い系とか、日本の伝統的企業文化の求める人材像って、この「魔術」に長けた人だよなぁ
まぁ、商品企画なんかもそんなとこはあるから間違ってはないのかもしれないけど。
魔術師と名乗ることそのものが魔術として機能するみたいな構造、面白いよね
あわい
? @adanamistm
5 時間5 時間前
返信先: @terry10x12thさん
わたし占いをやってる、とは言うけど、自分で占い師です、とは言わないんだが、そこの間に発動させてないもんがあるって事かもなぁと捉えると楽しい
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モテワン応援団たかお
?@takao_4321
2 時間2 時間前
返信先: @terry10x12thさん
なるほど……自分で自己の定義をしちゃうのはたしかに魔術の入り口っぽい。
山本貴嗣
? @atsuji_yamamoto
「実は生も死も存在しない」
「創造も破壊もない」とかいうヒンドゥーの覚者とか禅の思想とかに親しんでいると、今更感がありすぎて「輪郭線の有無」など語る気も起きない。究極私さえも存在しない。私と思い込んでいるものがいるだけ。
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山本貴嗣
? @atsuji_yamamoto
7 時間7 時間前
「いいですか、実は輪郭線など存在しないんですよ」「オマエモナー」(死語か
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山本貴嗣
? @atsuji_yamamoto
人は同じものを一生懸命小分けにする。「あれから一年経った」は「365日」でも「8760時間」でも「525600分」でも同じ。小分けにするほどいっぱい感あるが単位をとっぱらうと現在過去未来一生もただの一つに過ぎない。地上に国境線を引くように人は時にも線を引く。元々そんな線はなく観念に過ぎない。
ネッサ
? @Nesstar2
2013年9月11日
うへ、新世界よりの「スクィーラ」って動物農場からのオマージュ?そもそもハックスレーのすばらしい新世界からタイトルを考えた?貴志さんのインタビュー記事とかないんかなあ
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Matsuzaki
? @pen9_08
2016年4月4日
返信先: @t0yoheiさん
@toyoda_de @tacte_a そういえば、新世界よりって作品にもスクィーラって名前の人間に反逆するバケネズミが出てる。動物農場から来てるのかな
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ta-ro
? @ta_ro_pro
2016年3月1日
ジョージ・オーウェル『動物農場』読了。スクィーラ(豚)が独裁者(豚)の政策を他の動物たちに口八丁で納得させる描写がなんともよかったw
そういえば貴志祐介『新世界より』の口のうまいネズミ(?)もスクィーラだった気がするがここからとってたりするんだろうか
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イルシス(雪星/イル)
? @Irrsys
2017年2月13日
最近オーウェルの動物農場を読み返したんですが、新世界よりに登場したスクィーラ(バケネズミ)は動物農場に登場するスクィーラー(新版:スクウィーラー)が元ネタってことでいいんでしょうか。動物農場のラストも考えると、もうそれ以外にない気がしますが
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冬日あおい
?7fes_ラー14
? @aoi_sne11
2017年5月18日
積んでた動物農場読んでるけど、新世界よりのスクィーラの元ネタってこれのスクウィーラーなのかな
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いし??かく 工数登録
? @ishikaku_530k
2018年6月30日
新世界よりのスクィーラって動物農場のスクィーラから来てんのかな…
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りべる@PSO2復帰8鯖
? @liberation_kei
2018年5月26日
新世界よりのハダカデバネズミの裁判で我々は人間だ!って言ったやつは好きになったなぁ
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をきゅう
? @blazbluecspura1
1月16日
最後を見たら、スクィーラをやこまるとは呼べない。
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をきゅう
? @blazbluecspura1
1月16日
スクィーラは可愛そうなんだよな。
ネズミネズミと言われていて、でも調べて見たら、ハダカデバネズミとは違うDNA配列で、そのDNAは人間と。スクィーラがしたことは許されないけど、でも彼の気持ちには同情の余地がある。あの最後は悲しすぎる。
新世界よりはかなり胸糞悪いけど、何回でも観たくなる。
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レフ
? @perfectspeIl
3月2日
#サイエンスZERO
#新世界より でお馴染みのハダカデバネズミ特集。蟻のような真社会性を持つ哺乳類との事。人間も進化して社会性を持たねば。
アフリカのケニア・エチオピア・ソマリアに住む。
生物は通常、ブドウ糖と酸素をエネルギーとするが、果糖のままでもエネルギーとして使えるとの事。両方OK。
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レフ
? @perfectspeIl
3月2日
ハダカデバネズミは低酸素の状況でも生存できるし、酸化せず老いにくいとか何とか。活性酸素を除去するような遺伝子も。
人間は 経年変化で段々と死にやすくなるが、20歳より50歳の方が生物的に死にやすいし、50歳より70歳の方が死にやすい。ハダカ~は死亡率が一定。横ばいグラフ。
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てんちょー
? @phantom1215
2013年5月19日
「新世界より」講談社文庫読み終わった。アニメの最後に出てくる、化けネズミは呪力を使えない人間の遺伝子にハダカデバネズミの遺伝子くわえて人間より下に落としてしまったんだってとこが気になって仕方なかったのがちゃんと読めて納得
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すずそら?28ニコ超
? @suzurora_kosu7
2月28日
妹「呪力をさずけられなかったワンコだ」は草
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すずそら?28ニコ超
? @suzurora_kosu7
2月28日
私「ハダカデバネズミみたいに尻尾がはげてんぞ(犬見ながら)」
妹「そいつバケネズミだからいつか反逆起こすぞ」
母「なら元人間だなこいつは」
突然の「新世界より」ネタ
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popo@W見てる
? @poyo_taya
2018年1月27日
あ、違うわ!バケネズミはハダカデバネズミが進化したもの、って通説だったけど、調べてみたら遺伝子の対が違うから進化説はありえない、っていう話だったわ。そんで(あとはネタバレ
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popo@W見てる
? @poyo_taya
2018年1月27日
新世界より、に記述があった、ハダカデバネズミの遺伝子が23対で人間と同じだとかなんとかうんとかすんとかを思い出し
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ホモ東さん
? @pannacottaso_v2
2016年9月7日
意識の高いハイスペックな人間が言うワークライフバランスと言うのがめちゃくちゃ嫌いだわ。完全に僻みですけど、下の人間を新世界よりのハダカデバネズミみたいにしたらオッケーみたいなことしか基本的に言ってない。
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☆かおりのすけ☆
? @kaorinosuke
7 時間7 時間前
死後まで油断ならないなんて最悪
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政志@「悪」は善意を装うもの。詐欺師に気をつけて←
? @nioumasashi
7 時間7 時間前
アインシュタインは脳が保存されてるんでしたよね
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☆かおりのすけ☆
? @kaorinosuke
7時間7時間前
返信先: @nioumasashiさん
リアルマモーになって喋ってるかも知れませんね^ ^;
脳が抜き取られた人はおそらく他にも沢山いるのでは。。
雄豚と雌チンパンジーのハイブリッド=豚 説 ? pic.twitter.com/dChPHRdJgu
— ☆かおりのすけ☆ (@kaorinosuke) 2019年4月26日
人間=猿と豚のハイブリッド!? 少し薄気味悪いブタの雑学 - NAVER まとめ https://t.co/EVo5z5DFwG
— ☆かおりのすけ☆ (@kaorinosuke) 2019年4月26日
チンパンジーは言わずと知れた、人間にDNAが一番近い種である。しかしチンパンジーの臓器を人間に移植する事は出来ないが、豚の心臓や皮膚は人間に移植できる。ここがポイントだと思う。
死なないネズミ
— なるみん (@narumin500001) 2019年3月7日
アフリカのハダカデバネズミはガンにならないし、普通のネズミは3.4年で死ぬが、ハダカデバネズミは30年、人間で言うと90歳までいきる。これはARFというガンを予防する遺伝子もあるし、増殖も防ぐ、これが人間に応用出来たらノーベル賞ものだ! pic.twitter.com/0yf125ovSd
びたー
? @bittersweet256
2018年2月23日
『新世界より』では人間にハダカデバネズミの遺伝子を入れて醜い容姿にして、「人間ではない」として思いっきり奴隷扱いしてましたね…。めちゃくちゃナチュラルに。
☆かおりのすけ☆
? @kaorinosuke
5時間5時間前
RT
ここでハダカデバネズミとは!真社会性生物。親(女王)の為に子が生贄になるというシビれる設定。これからは彼らに夢を託そう(キメラアント編的な)…「固有の遺伝子グループを96種類発見。細胞老化に伴って短くなるテロメアを保護したり、DNAの傷を補修してがん化を防ぐ遺伝子など(読売)」
1件の返信 2件のリツイート 2 いいね
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自分がリツイート
☆かおりのすけ☆
? @kaorinosuke
5時間5時間前
> 親(女王)の為に子が生贄になる
>時に蛇に自ら食べられることで群れを守る兵隊デバ(兵隊ではなく生け贄デバといったほうが近いかも知れない) pic.twitter.com/ld4Dt0rRcn
— ☆かおりのすけ☆ (@kaorinosuke) 2019年4月26日
ホモ東さん
? @pannacottaso_v2
2018年2月17日
ホモ東さんさんがBugbearRをリツイートしました
そうすると、まさに誰の目にも明らかな「単なる奴隷制」に戻るわけですね。
そこで新世界よりではハダカデバネズミの遺伝子を混ぜて
「人間ではない(から奴隷として使って良い)」と思わせるソリューションが行われていました。
ホモ東さんさんが追加
BugbearR
@BugbearR
人工子宮早く作って、工場で必要なだけ量産が最終解なんだろうか。
2件の返信 33件のリツイート 58 いいね
ホモ東さん
? @pannacottaso_v2
黒人が黒いのはそういう意味でも奴隷制に都合が良いんだろうな。
また、金髪碧眼が劣性遺伝なのも
「奴隷と支配層の遺伝子が混ざらないためのシグナル」として有効だったんじゃないかという気もする。
ZAZ(ざーず)
? @zazbigerhart
2月13日
「素晴らしい新世界」に登場する条件付けされた人間達にとって、全ての判断は自明の理に近いのだろう
だとしたら、伊藤計劃の「ハーモニー」にて「人間の意識=わたし」が消失した世界の人間とあまり変わらないのではないか
アプローチの方法が違えど、どちらも哲学ゾンビに思えてならない
君は素晴らしい新世界を愛するフレンズなんだね!
— Mifa://Ax2 (@Mifa_Ls7) 2017年2月26日
すごーい!#けものフレンズ #ハーモニー pic.twitter.com/ZTHKgxQrnT
あかさや@カクヨムなろう
? @saya_39
2017年3月4日
ジャパリパークって動物農場と素晴らしい新世界と新世界よりとハーモニーの世界のいいとこどりした最強のユートピアではないかと
Mummy Takara
? @nukimidaru
2016年6月14日
私が知っている数少ないディストピアには二種類ある。
一つ目は高度に科学技術が発達して、清潔で均整がとれている世界。管理は潜在化している。ハックスリーの素晴らしい新世界や伊藤計劃のハーモニーが好例。
二つ目は雑然として薄汚い世界。管理は顕在している。オーウェルの1984年が好例。
どちらも監視の目は遍在する。
システムの中枢に人間がいないことも共通するが、後者の場合は準中枢と言える場所には人間がいる(cf.オブライエン)。私が以前中澤系の3番線の歌に1984年のような雰囲気があると言ったのは、この人間の存在が感じられるせいかもしれない。
3番線快速列車が通過します理解できない人は下がって/中澤系
下の句でアナウンスが読者である自分自身に向けられる錯覚がある。
訳がわからないうちに誰かに背中を押されて、
ホームに突き落とされる不安に襲われる。この恐怖も後者のディストピアに特有だ。
ふぃー氏@ただの魚@fiii04
2013年9月4日
主なディストピア小説の分類
鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス:「新世界より」
鳴かぬなら 鳴かせてみしょう ホトトギス(物理):「1884年」
鳴かぬなら 鳴かせてみしょう ホトトギス(生化学):「ハーモニー」
鳴かぬなら 生まれてこない ホトトギス「素晴らしい新世界」
峨骨
? @Chimaera925
メルトダウンやメルトスルー、原子力災害、放射能汚染という言葉を無くせば、それらは無くなるか?それに対する言葉が無ければ、それを表現することも思考することもできなくなる。イデオロギー的にはそれを言及できる者が居なくなるからなくなる。しかし、現象は消えない。そこで別の原因にすり替える
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峨骨
? @Chimaera925
11時間11時間前
言語と思考によって性差を超克するのではなく、言語、語彙を縮小して思考停止させることで性差について、男女の違いについて考える事ができないようにして性差を無くそうとする。この行き着く先は男女の違いが認められず、同じ水準で同じ役割を求められる社会なんだけどな。
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峨骨
? @Chimaera925
2012年4月16日
酒の肴に一九八四年。新訳版は巻末付録だけでも買う価値あり。
ニュースピークについての記述がある。
語彙がいかにして削減、意味の改竄、思考統制に用いられたか記されている。
語彙の選択範囲が狭まれば思考そのものも狭められ、
自由に思考する事すら出来なくなる。
2015年9月27日
オーウェルの1984年で使われるニュースピークみたいのものだろうか。作中ではニュースピークが「世界で唯一、毎年語彙の数が減ってゆく言語」と記述されていたけど、現実世界では世界史で唯一とは言えなさそうだ。政府はダブルスピークやダブルシンクを使いこなすし、現実は小説よりも奇なりってか
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峨骨
? @Chimaera925
2016年9月7日
百科辞典の語彙や定義が頭に入っていれば、そこにあるものだけであらゆるものごとを言葉で表現することができる。故事成語や四字熟語、歳時記に親しんでおくとより豊かな表現が可能となるだろう。
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峨骨
? @Chimaera925
2016年9月7日
ゲリラ豪雨などと味気ない造語が一般的に用いられるのは語彙力の低下から。ゲリラ(のイメージ)+豪雨の組み合わせで構成されている。定形のイメージをもたらす単語と単語の合成。
オーウェルの1984年では語彙や思考を縛り、党のイデオロギーに反する物事を考えられなくすることに成功している。
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峨骨
? @Chimaera925
2016年8月27日
まるで1984年のニュースピークだ。文法と語彙を単純化し、政治的に作られた合成語(日本だと輸入語も含む)政府や財界にとって好ましい思想を話者に植え付ける為の単語や定義が曖昧でイメージだけの単語、意図的に連想を防ぎ考えさせない為の略語等が用いられる。言語化できない事柄は思考できない
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峨骨
? @Chimaera925
11時間11時間前
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180405/k10011391471000.html …
>性別を決めつけるような言動を避けることなどを盛り込んだ、職員や教職員向けの対応指針を策定しました。
モロにニュースピーク(1984年)の手法じゃねぇか。語彙を縮小してイデオロギーに反する思考をできなくする。適切な語彙が無ければそれについて思考できない。
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峨骨
? @Chimaera925
1月7日
1984でもあったな。3つの大国は裏で結託していて(天下三分の計も見方を変えれば人民の統治のツールだ)、それらは権力構造や支配体制を守り人民を監視・統治する為に平和の為の終わりなき戦いを続ける。その為、3つの大国の最終戦争は起きない。小国を舞台に、テロや内乱を引き起こし介入、代理戦争。
峨骨
@Chimaera925
2018年4月9日
何を食うかを気にする者は多い。食物が自身の体を作るから。自身がどのような情報や環境から影響を受けているか日頃から気にかけて、なりたい自分に合った情報や環境をその都度取得選択する者は少ない。
2017年1月8日
言文一致運動も燃やさない焚書と言えるだろう。明治以降に西洋の書籍や物事、概念を翻訳するために大量の言葉が作られた。そして膨大な数の同音異義語が生まれた。片仮名語が増えたのは戦後な。明治の中央集権の為に共通規格の標準語
が求められ、言文一致の文学が共通規格の標準口語成立を助けた。
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峨骨
? @Chimaera925
2017年1月8日
返信先: @Chimaera925さん
その結果、古文がすらすら読めなくなると。明治はまだまだ英語を訳すための訳語が不足していて翻訳が不十分だったから大学は英語。英語を身に付けていた者がエリートだった。訳語をふんだんに使った会話が知的とされていた、今のカタカナ語だらけのよくわからん会話みたいにな。
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未熟な浅学者
? @asai_hukai
4月5日
戦後教育の最大の功績は古典に興味関心を持たせない人を増やさせたところにあるといっても過言ではないでしょう。時代が下るにつれ、歴史や哲学といったその手の分野で話が出来ない・理解出来ない人が増えてきているので、その点で戦後教育がいかに日本を蝕んでいるかが分かります。
芦辺 拓
? @ashibetaku
1月15日
戦前かなりの盛り上がりを見せていた漢字廃止・ローマ字化運動は、実は漢字教育を廃止すれば小学校の年次を短縮でき、すぐ労働者として使役するのが目的で、てことは上流階級はこれまで通りの文字言語を学べる目論見だったはず。 #古典は本当に必要なのか という論議には、またかいという感じしかない
開田あや
? @ayanekotunami
1月15日
返信先: @ashibetakuさん
実用教科のみ教える学校と、古典はじめ教養も教える学校で、就職先も職種も分断されて、社会に階級差を固定したい、つまり、社会の指導層には俺らの子孫しかつけないようにしたいってことだと思うんだけど、賛成してる人は皆さん上流指導層階級の方なんすかねー。
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芦辺 拓
? @ashibetaku
1月15日
自分たちは自分たちのままで、下々の人間の知識教養を削ろうというところが図々しいです。
twincities21
? @twincities21
1月16日
返信先: @ashibetakuさん
漢字を廃止したら結果がどうなるかは、現在の朝鮮半島が如実に示していると思います。
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芦辺 拓
? @ashibetaku
1月16日
「冥王星」の各国名称を調べていたら、
ベトナムでも「閻王星」と呼んでいたのが、漢字廃止で今は音だけになっているとき聴きました。もう由来はわからないでしょうね。
ニー仏
? @neetbuddhist
1月15日
「役に立つというのは必ず『何かのために』役に立つわけだが、
この場合のそれは何か」「そのような『役に立つ』の規定を形成した権力とはいかなるものか」といったことは普通に考えるわけだけど、そのような「枠組みの前提自体を問う思考」が、自身にとっては不要であると考える人々も多いのでしょう。
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47NEWS
? @47news
40分40分前
軽自動車保険料に最大1万円の差 20年1月から3クラス
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峨骨
? @Chimaera925
57分57分前
全て言語化するべきだとは思わない。非言語の領域で双方だけが理解できる秘密の共有なんて共犯関係は対人関係で有効な場面もあるしな。何もかも言語にするのも無粋だし、言葉にしてしまえば途端に色褪せて安っぽくなる事柄もあるだろう。敢えて言葉にしないのと、出来ないからしないのは違う。
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47NEWS
? @47news
1時間1時間前
勤務間インターバル導入1.8% 目標に遠く、普及に課題
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峨骨
? @Chimaera925
1時間1時間前
言語化して説明するという行為は他者に働きかけるだけのものではなく、自分自身の理解度を深める行為でもある。理解していなければ説明できない。知らないものや考えられない事柄は言語化して説明することができない。言語化を続ける内に理解が深化していく。出力せずに入力だけしても完成しない。
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峨骨
? @Chimaera925
1時間1時間前
悪いものは悪いと言っても具体的に何が悪いのか指摘できなければ改善できない。企業を批判するにしても、具体的に労基法に落とし込む事もせず、ブラック企業だなどと喚いたところでまともに取り合って貰えない。言語化しなくても察して貰えるのは大抵、相手に利点がある時はくらいなものだ。
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峨骨
? @Chimaera925
8月13日
もともとの主義がご都合主義なんてのもよくあるお話で。だからと言って、それを学んだり分析しなくていいってお話ではない。知らなければ具体的にそれに付いて語る事ができない。反論や反対をしようとしても「よつあしいい、ふたつあしだめ」になってしまう。
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峨骨
? @Chimaera925
2016年8月26日
動物農場 https://ja.m.wikiquote.org/wiki/%E5%8B%95%E7%89%A9%E8%BE%B2%E5%A0%B4 …
七戒
1.二本足で歩く者は誰であっても敵である。
2.四本足で歩く者または翼を持つ者は誰であっても仲間である。
3.動物は衣服を着てはならない。
4.動物はベッドで眠ってはならない。
5.動物は酒を飲んではならない。
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峨骨
? @Chimaera925
2017年8月14日
返信先: @Chimaera925さん
6.動物は他の動物を殺してはならない。
7.全ての動物は平等である。
頭の悪い動物は七戒を覚えられなかった。ナポレオンは「よつあしいい、ふたつあしだめ」の格言に要約できると宣言。羊達はこの格言を繰り返して、それ以上は考えなかった。 単純化は権力側によって政治的な目的で行われる
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峨骨
? @Chimaera925
1時間1時間前
言葉の通じない異国で病院に行って症状を説明しようとしても上手く説明できないだろう。身振り手振りだけで済む範囲なら良いが。一応、相手が客だから聞いてくれる。これが裁判や喧嘩ならどうだろう。言語で表現できなければ主張は無いものとされて相手の言い分が通ってしまう。
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峨骨
? @Chimaera925
4月8日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180405/k10011391471000.html …
>性別を決めつけるような言動を避けることなどを盛り込んだ、職員や教職員向けの対応指針を策定しました。
モロにニュースピーク(1984年)の手法じゃねぇか。語彙を縮小してイデオロギーに反する思考をできなくする。適切な語彙が無ければそれについて思考できない。
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峨骨
? @Chimaera925
4月8日
言語と思考によって性差を超克するのではなく、言語、語彙を縮小して思考停止させることで性差について、男女の違いについて考える事ができないようにして性差を無くそうとする。この行き着く先は男女の違いが認められず、同じ水準で同じ役割を求められる社会なんだけどな。
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峨骨
? @Chimaera925
1時間1時間前
表現規制の行き着く先は頭の中の思考規制。それについて考えられなければ、表現そのものが生まれてこない。具体的に言語化する為の語彙がなければ、何かを感じてもそれについて語ることはできないし、他者に説明することもできない。単純化された言語で複雑な物事を語れば、それは単純化されるだろう。
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峨骨
? @Chimaera925
2017年2月22日
返信先: @Chimaera925さん
>オセアニア国民(社会を支配するエリート層も含む)の思考の管理と操作である。このうち言語を通じた思想管理の手段が、新しい英語である「ニュースピーク」で、思考を直接管理する手段が「二重思考」である。
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峨骨
? @Chimaera925
2015年9月27日
オーウェルの1984年で使われるニュースピークみたいのものだろうか。作中ではニュースピークが「世界で唯一、毎年語彙の数が減ってゆく言語」と記述されていたけど、現実世界では世界史で唯一とは言えなさそうだ。政府はダブルスピークやダブルシンクを使いこなすし、現実は小説よりも奇なりってか
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峨骨
? @Chimaera925
2012年4月16日
酒の肴に一九八四年。新訳版は巻末付録だけでも買う価値あり。ニュースピークについての記述がある。語彙がいかにして削減、意味の改竄、思考統制に用いられたか記されている。語彙の選択範囲が狭まれば思考そのものも狭められ、自由に思考する事すら出来なくなる。
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峨骨
? @Chimaera925
2016年8月27日
まるで1984年のニュースピークだ。文法と語彙を単純化し、政治的に作られた合成語(日本だと輸入語も含む)政府や財界にとって好ましい思想を話者に植え付ける為の単語や定義が曖昧でイメージだけの単語、意図的に連想を防ぎ考えさせない為の略語等が用いられる。言語化できない事柄は思考できない
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峨骨
? @Chimaera925
2時間2時間前
後のニュースピークである。
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スラド 公式
? @sradjp
2時間2時間前
https://srad.jp/story/18/10/23/0857222/ … #gnu Stallman、対人コミュニケーションガイドラインを策定
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峨骨
? @Chimaera925
2時間2時間前
苦しみで成長だの位階が上がるだの変われるだのと、
自分探しの延長でわざわざ苦しみに投じるようなトチ狂った真似しても無駄だからな。自分探しの場が外国や未知の世界でなく苦しみになっただけでな。これだけ苦しんだから何か得なくてはいけないという妄想や苦しみからの逃避で拗らせると手に負えん。
708とリサのエンタメ活字談義 第11回:G・オーウェル「1984年」
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34820614
(コード・ギアスの設定に影響しているのではという指摘が見事)
検索して調べただけで頭でっかちになれてしまうから、
ネットは使い方を誤ると危険だ。
自分の頭使わなくても検索ワードが適切ならば誰かが考えた自分に響く答えを用意してくれるしな。誰かに宿題やって貰うようなもので、地頭は良くならん。
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峨骨
? @Chimaera925
6月14日
ネットを使わせれば天才になれたとしても、ネットが使えなけりゃ只の人ってな。只の人以下かもしれない。検索ワードだけ思い付いたって、検索して出てこない問題を考え倒す事も出来んし、知っているようで知らない事などざらだ。血肉になったものが無けりゃ生兵法で大火傷なんて事もあるだろうよ。
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峨骨
? @Chimaera925
6月14日
後から見ればちっぽけな悩みだとしても、自分で悩み抜いて結論が出せたなら、その結論を導きだすまでの過程は一生役に立つ。検索すれば誰かにとっての結論は書いてある。自分が納得出来る自分の為に用意された結論の導き方は検索しても何処にもないし、自分の理想や未来も検索したところで出てこない。
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峨骨
? @Chimaera925
6月14日
当事者意識もなく他人事のまま自分の人生が終わっていくのは恐ろしいものだ。客観視できるくらいなら良いんだけどね。自分さえも他人事のままゾンビみたいに死にながら生きるのはちよっとな。常に生き生きしている必要は無いが、本当に必要な時くらいはね。
1件の返信 4件のリツイート
6月14日
今を生きていないヤツが明日こそは生きるなんて言ったって、明日から本気出すという言葉くらいアテにならん。もっとも、生きる気力や体力を奪う環境に居たらそれ以前に環境変えるか逃げるのが先だけどな。
新しい会話
峨骨
? @Ch
6月14日
こんな時代になると、検索して出てこない情報はそもそも存在しないと思われたり、少数しか出てこない情報は信憑性が低いとか価値が無いと思われたり、埋もれてしまう事が多いから、同じ情報を大量投下してしまえば物量で人を信じさせる事が出来てしまう。受け身になると怖いぜ。
1件の返信 7件のリツイート 12 いいね
峨骨
? @Chimaera925
6月14日
検索エンジンにしたって、中立ではないからな。利害が絡む。検索したからと言って、真っ当な答えが反ってくる訳ではないし検索の順番変えたり検索結果から外すなんて事も出来てしまう。
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峨骨
? @Chimaera925
6月14日
そんな事しなくても、空気を作り出して空気読ませて自主規制や自粛させておけば最初から無かった事に出来てしまう。
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ネットやテレビの情報でテンプレ化している所もあるだろうけど、その受ける情報や環境、立場や視点がそれぞれ異なるから、どう頑張ったって全く同じにはならないだろうな。
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峨骨
? @Chimaera925
6月14日
同じだという共同幻想が作られる事はあるだろうけどね。それを真に受けて同化していくのは危うい。
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主戦場となっているのは我々の人体、頭の中。
現実と創作の入り混じった編集物を現実だと信じ込ませたならば、
人々はその現実があたかも存在するかのように振る舞うだろう。
STB @RC_StB
情報技術は成り立ちからして少数者による多数者への支配(管理)を効率化するためのツールである。
「ITの発達はいいことばかりではない」のではなく、
「悪いこと」が起きているのに乗っかる形で、
生活/経済活動上の便益をおこぼれとして受けているに過ぎない。
「技術にはいい側面と悪い側面がある」式の優等生的定型で情報技術を評価すると、政治的側面を見誤る。
ネットは本質的自由を削減し制限付き自由をもたらす技術だ。
ネットの発達で人間は原子化し、古典的な紐帯技術が退化している。
ネットによって烏合の衆として容易に人間が管理捕捉されている。
『1984年』ジョージ・オーウェル
https://owlman.hateblo.jp/entry/20081025/1224924614
『すばらしい新世界』オルダス・ハックスリー
https://owlman.hateblo.jp/entry/2013/04/08/103629
小説『侍女の物語』ラストネタバレ有【ディストピア】
https://www.mitsukaruko.net/entry/handmaids-tail
『華氏451度』レイ・ブラッドベリ
https://owlman.hateblo.jp/entry/20081031/1225445708
岡沢 秋(maat)@Aki_Okazawa
えーなんかまたエジプト番組に吉村のおっちゃん出したの…?
もう人前に出られる状態じゃないよあの人…。
ケーキイーターP
@CakeEaterP
横リプ失礼します。やはり何かあったぽいですね。口調が病人臭い…。
岡沢 秋(maat)@Aki_Okazawa
返信先: @CakeEaterPさん
もともと専門家と名乗るにはヤバいレベルで、
オカルトブームの時代ならともかく今の時代にはそぐわない芸風な上に、
最近は激太りとか色々体調も悪そうなのになぜテレビ局は声かけちゃったのかと。。
墓として作られたことが明確なピラミッド(中身がない場合は盗掘されている)と、
そもそも中に空洞がないなどモニュメント的な意味で作られたピラミッドがある。もう何度も言ってるけど…。
嘘をいまだにTVで流し続けるのやめろやっていうのと、それでも否定し続けないと定着する面倒くささ
花咲正直(鬼退寺桃太郎)
?@hanasakimasanao
花咲正直(鬼退寺桃太郎)さんが岡沢 秋(maat)をリツイートしました
とりあえずピラミッド造ったんで「墓にしちゃったテヘペロ」説( ・ω・)
花咲正直(鬼退寺桃太郎)さんが追加
岡沢 秋(maat)
@Aki_Okazawa
墓として作られたことが明確なピラミッド(中身がない場合は盗掘されている)と、
そもそも中に空洞がないなどモニュメント的な意味で作られたピラミッドがある。
もう何度も言ってるけど…。
嘘をいまだにTVで流し続けるのやめろやっていうのと、それでも否定…
岡沢 秋(maat)@Aki_Okazawa
返信先: @hanasakimasanaoさん
作ってる途中で棺搬入しないと入りません。
通路が狭いんで後から入れて中で組み立てるのはムリ。
そもそも棺入れて葬祭施設もあわせて作ってる時点で、
最初から用途の計画くらいしてるって判ります
1月1日
返信先: @yuka_veneziaさん
お墓まつる担当で、ピラミッド門前通り集落みたいなんがあったんや。
そこまで発見されててまだ言うかこやつは、くらいの話
MTGフレイバーbot@MTG_FTbot
29分29
共犯者たちが神託者を毒殺したのは、彼女の幻視が間違っていたからではなく、正しかったからである。
《一口の草毒/Sip of Hemlock(THS)》
オルダス・ハクスリーからジョージ・オーウェルへの手紙
https://open-shelf.appspot.com/LettersFromHuxleyToOrwell/chapter1.html
"
カリフォルニア、ワイトウッドにて
一九四九年十月二十一日
オーウェル氏へ
あなたの作品を私に送るよう出版社へ言ってくれてありがとうございます。到着した時、ちょうど私はたくさんの参考文献を読み込んで調査することが必要な仕事をおこなっている最中で、見積もりが甘かったために自分のための読書で手一杯でした。「一九八四年」に取りかかれるようになるまでにずいぶん時間がかかってしまいました。
評論家たちが既に書いているのでこの作品がどれほどすばらしく、どれほど深い重要性を持っているかについては改めて私が書く必要も無いでしょう。代わりにこの作品の細部……究極的革命……について書かせていただけるでしょうか? 究極的革命……この革命は政治と経済にまたがり、個人の心と肉体の完全な破壊を目指しています……の根本原理に関する最初の手がかりは自身をロベスピエール[1]とバブーフ[2]の後継者であり完成者であると考えていたマルキ・ド・サド[3]に見つけられます。「一九八四年」の支配的少数者の根本原理はサディズムで、これは性的なものの超越と否定から論理的帰結として導かれています。しかし実際のところ、この「人間の顔を踏みにじるブーツ」というやり方が永続的であるかどうかは疑問に思えます。支配的少数独裁者たちは統治と権力欲を満たす方法としてもっと困難と無駄の少ないやり方を見つけ出す、そしてそのやり方は私が「すばらしい新世界」で描いたものに似たものになる、というのが私自身の信じるところです。私は最近、動物磁気と催眠術の歴史について詳しく調べる機会に恵まれ、そこでのやり方に大きな衝撃を受けました。百五十年の間、世界はメスメル[4]、ブレイド[5]、エスデイル[6]といった人々の発見を真剣にとらえることを拒絶してきたのです。
それは一部には広まっていた物質主義のため、また一部には広まっていた世間体のためです。十九世紀の哲学者と科学に通じた人々は政治家や軍人、官憲といった実務的な人々のための奇妙な心理的事実を研究したり、統治という分野に適用しようとはしなかったのです。私たちの父祖を自主的に無視したおかげで究極的革命の到来は五、六世代、先送りにされました。もうひとつの幸運な偶然はフロイト[7]が催眠をうまく再現できず、結果として催眠術を軽視したことです。これによって精神医学に対する催眠術の全体的応用が少なくとも四十年は先送りにされたのです。しかし今や精神分析は催眠術と結び付けられつつあり、またバルビツール酸系薬物の利用を通して催眠術は容易に、そして無限に延ばすことができるようになりました。そこには軽催眠や暗示状態も含まれ、それらは最も反抗的な被験者に対してさえ有効です。
次の世代のうちに世界の支配者たちは、未熟状態と麻酔催眠の方が警棒と牢獄よりもずっと統治の手段として効果的であること、人々が隷属を愛するよう仕向けることは鞭や蹴りで服従させるとの同じくらい権力欲を満たすことに気がつくだろうと私は信じています。言い換えれば「一九八四年」の悪夢は別の世界の悪夢へと変化する定めにあり、その世界は私が「すばらしい新世界」で想像したものの方により似ているだろうと感じるのです。この変化は効率を上げる必要を感じた結果としてもたらされるでしょう。もちろん一方で、生物兵器や核兵器による大規模な戦争が起きる可能性もあります……その場合には私たちは別の、ほとんど想像もつかない悪夢を迎えることになるでしょう。
本については改めてお礼を申し上げます。
敬具
オルダス・ハクスリー
^ロベスピエール:マクシミリアン・ロベスピエール。18世紀フランスの革命家、政治家。
^バブーフ:フランソワ・ノエル・バブーフ。18世紀フランスの革命家。
^マルキ・ド・サド:18世紀フランスの貴族、小説家。
^メスメル:フランツ・アントン・メスメル。18世紀ドイツの医師。「動物磁気」の存在を提唱し、これが後に催眠術の基礎となった。
^ブレイド:ジェイムズ・ブレイド。19世紀イギリスの医師。当時提唱されていた「動物磁気」を研究し、それが暗示によるものであることを証明し「催眠(Hypnotism)」と命名した。
^エスデイル:ジェームズ・エスデイル。19世紀イギリスの医師。インド駐留時に麻酔の代わりに催眠を使用して外科手術を行っていたことで知られる。
^フロイト:ジークムント・フロイト。オーストリアの精神医学者、心理学者。精神分析学の創始者として知られる。"
何かあって警察に捕まっても、事件の捜査を行うのは警察であって、被疑者じゃないから。
— TommyS (@ts1029) 2019年11月19日
だから被疑者になった場合は完全黙秘すべき。
拇印も不要
早く帰りたいとか誰それに連絡とか、そういう余計なことを考えずにいた方が、自分が不利になることはないから。
供述した内容は原則ほぼ不利な扱い。 https://t.co/yxANK9psug
地元の顔見知りの個人商店で地産地消して地域活性化ってのもコレか。
今や大企業のチェーン店や輸出入の多国籍企業を富ませたり食べて応援させる為に、
逆の事をやっている訳だけど。
地域が衰退して、国境に囚われない一握りの人間や企業だけが豊かになる仕組み。
ふれあいルソー動物園のフレンズから知恵の実を吐き出させる訳だ。蛇は相変わらず蛇蝎の如く嫌われているなぁ。ところで、ニーア・オートマタとどっちが先だろう。どうでもいいか。
魂だけとなり人間より上位に昇華(SIN化)したエエ霊達が最終的に勝利する訳だ。どっちも肉体蔑視やないけ。
自分達の霊魂SIN化論やSIN痴学に基いて、戦争や闘争しないと魂の位階が上がらないなんてかなりアレな啓蒙思想を普遍的な物としてジョンブルやサムおじさんみたいに武力で押し付ける。焼き鳥君の永劫回帰、破壊と創造。はた迷惑なウォーモンガーはそれを進化だの進歩だのとのたまう。
洋画映画では良く大統領が黒幕で日本系だと何かの会長か総理+総理の側近の暗躍部隊、ファンタジー系なら魔王。竜王なら世界の半分をくれる。
ある程度の知識と言っても、条文読むだけなんだけどFTA関連の話題が盛り上がらないのはそこもあるだろうな。芸能や政治のスキャンダルみたいに解りやすくて、頭使わなくて良いハッピーセットじゃないから、なかなか難しい。
1件の返信 4件のリツイート 7 いいね
峨骨
@Chimaera925
17 時間17 時間前
頭がいい奴は難しいことを誰にでもわかるように簡単に説明できる、難しいことを言うやつはバカみたいな価値観も影響しているだろうな。特に、LINEやTwitterに慣れると長文なんざなかなか読まないし。人の繋がりがあれば読んでくれる事もあるかもしれないが。
3件の返信 4件のリツイート 7 いいね
峨骨
RTも悪くはないけど、自分なりに噛み砕いて言葉で書く事も大事。
RTってのはフォロワーからしたらフォローしているアカウントからの紹介みたいなもので、本人の言葉では無いから読み飛ばされる事もある。誰が言ったかよりも何を言ったかが大事だけど、誰が言ったかが重視されるからそう言われてる訳で
花風仙
@hasenhu360
17 時間17 時間前
返信先: @Chimaera925さん
でも私は、思いのたけを短くはできなくて、長い文章になってしまうよ。私は、頭がわるいのかな?
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峨骨
@Chimaera925
16 時間16 時間
自分なりに伝えたい内容がまとまっていたならばそれで宜しいかと。短さを求める相手に対しては煙たがられるかもしれませんが、それだけで頭が悪いということにはなりませんね。
1件の返信 0件のリツイート 1 いいね
新しい会話
花風仙
@hasenhu360
16 時間16 時間
はい。
思いのたけは、短くまとめられることばかりではありませんから。
なんでも、簡単にすませられるということは、ちゃんと受けとめてもらえないことも意味します。
そんなに簡単に短く理解できるのなら、世の中、喧嘩も戦争も起きないと思いますよ。
[
2024年5月23日に追加:
動物農場について 宮本靖介
http://www.clarte-net.co.jp/pre/clarte/04adult/animal/htmls/miyamoto.html
” 英国作家、ジョージ・オーウェルが世界各国で著名なのは、権力政治を風刺した「動物農場」によってであることは自明のことである。
この100ぺージ少々の動物寓話は第二次大戦の末期に執筆され、1945年8月に英国で出版され、出版と同時に今世紀最大のベストセラーのひとつになることを予感させた。最終的に数十ヵ国語に翻訳されて一千万部をはるかに上まわる発行部数に達した。日本へも早くから紹介されてきたが、この作品に対して本格的関心が持たれるようになったのは学園紛争が吹き荒れた1960年代後半であったかと思われる。これには、戦後国民あげて突っ走ってきた経済成長路線への反省と、1970年の安保条約改定へ向けて戦後思想の見直しを迫られていた時代背景が大いに関連していた。
ストーリーは簡単である。ジョーンズ氏の所有する「荘園農場」の動物たちが反乱をおこして農場を奪取して自主運営をはじめるが、動物仲間のうちに階級差が生じ、日ましに拡大していく。そして知的能力にたけて狡狙な一部の豚たちが集団を支配するようになる。この過程でスターリン(ナポレオン豚)とトロッキイ(スノーボール豚)との争いを想起させるような権力闘争が展開し、そのあおりを食って多くの動物たちは悲惨な境遇に追い込まれる。行きつくところは、覇権争いに勝利したメジャー豚(ソ連邦)と、元の農園主、ジョーンズらの人間たち(英、米、仏、三国)との妥協工作がなされ、商取引が復活する。この和解のための手打ち式ともいうべき祝賀パーティの場面を垣間見た他の動物たちは、豚と人間との顔の区別が全然つかないという嘆かわしい結末を迎える。
以上のようなストーリー展開であるが、ソ連邦の建国神話を痛烈に皮肉ったこの作品は、読者がたとえその具体的な政治背景を知らなくても充分に楽しんで読める構成になっている。オーウェルはこの作品のテーマである苛酷な政治的現実を憂慮していたが、執筆に際しては、楽しみながら書いたと述懐している。生来、動物好きだったオーウェルは、自分が知りつくしている動物たちの生態や特徴を愛情こまやかに、かつ的確に描写することによって、彼らの無垢さと可憐さを読者に実感させ、その後の彼らの悲惨な運命を暗示する。補足すると、丹精こめて描かれた動物たちの微細なしぐさや、喜怒哀楽に満ちた表情は、読者の心の琴線に触れて、感動を誘うものであり、�T劇劇画的光彩�Uを放っているといっても過言ではない。その意味でもこの作品は今回企画された�T人形劇�Uの素材としても最適であろうかと思われる。
さらに言うと、この物語の随所にちりばめられた現代を風刺する鋭いセリフによってもたらされる奇抜な発想の転換によっても読者の記憶に長く留められることであろう。その具体例をひとつあげてみよう。”動物農場”の7戒律において、「すべての動物は平等である」と平等精神を高らかに宣誓したが、この鉄則は、「すべての動物は平等である。しかし、一部の動物は他の動物たちより、より平等である。」という詭弁によって、いとも簡単に葬り去られてゆく。これを見守る観客は、舞台で繰り広げられる動物たちの、懸命などたばた劇を、他人事と笑っていられず、我が事として実感して、粛然とするのである。
” ※着色は引用者
2010年08月08日
【日本語訳】動物農場(Animal Farm)
https://blackcode.livedoor.blog/archives/1518842.html
”訳者あとがき
「動物農場」は1945年8月17日に出版された。その内容は当時、理想の社会と見られていたソ連を盛大に皮肉った内容であったため出版社数社に出版を断られたという逸話がある。
ご存知ない方のために書いておくと、この小説はメージャーはレーニン、ナポレオンはスターリン、スノーボールはトロツキー、犬たちはチェカという風に現実のソ連をモデルとした寓話になっている(Wikipedia「動物農場」)。しかし後のジョージ・オーウェルの代表作である「1984」がそうであるように全体主義に対する批判という側面もあり、現代にも通用する普遍性を得ることに成功していると言えるだろう。
翻訳の元となった原書は過去にProject Gutenberg Australia から入手したものを使用している。校正の段階では川端康雄さんによる翻訳「動物農場―おとぎばなし」(岩波文庫)を参照させていただいた。この本にはジョージ・オーウェル自身による動物農場の序文やヤギのミュリエルの写真なども載っている。
余談だが1954年にはアニメ化もされている。こちらは結末が小説とは少し違うようだ。
(2012年7月9日 追記)
公開後、以下の方から校正のご協力をいただきました。ありがとうございました。
”
「nekokan
? @nekokan
5時間5時間前
先ほど磁器健康器具商法のニュースを見ましたが勧誘やセミナーの言葉が「陽の気」にあふれていました。私が陽の者をあんまり信用しないのは詐欺の者は基本的に陽の者というのもあります。
1件の返信 4件のリツイート 1 いいね」
のようになんちゃら時間前とあることが時期特定に役立つ。
ただし、本記事作成用に保存していたとは限らない(本記事作成を開始するよりも前にどこかに保存していた場合、本記事の作成開始時期を特定できないってこと)。
https://x.com/nekokan/status/1121644027709808643
”nekokan
@nekokan
先ほど磁器健康器具商法のニュースを見ましたが勧誘やセミナーの言葉が「陽の気」にあふれていました。私が陽の者をあんまり信用しないのは詐欺の者は基本的に陽の者というのもあります。
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午後2:15 · 2019年4月26日”
(上記の続き)
nekokan
@nekokan
磁器健康器具では「健康」というキーワードで老人をつっていた。中世では「煉獄」だったが現代では「健康」をネタにすれば免罪符を売れるかもしれない。部分的には中世とメンタリティが変わっていない。
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午後2:15 · 2019年4月26日
https://x.com/terry10x12th/status/1121637335324434433
”輝井/terry@空手バカ異世界とかの人
@terry10x12th
「時計の長針と短針は11時台には重ならない。時を得る前にはタイミングがあわない、人生にはそういう時もある」
とか、
「日本人は伝統的にこういう文化だから今はこうなんだ」
っていう言説は「魔術」や「呪術」の領域で、まぁ一定の効果はあるよね。
午後1:49 · 2019年4月26日
”
いわゆる意識高い系とか、日本の伝統的企業文化の求める人材像って、この「魔術」に長けた人だよなぁ
まぁ、商品企画なんかもそんなとこはあるから間違ってはないのかもしれないけど。
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午後1:53 · 2019年4月26日
https://x.com/terry10x12th/status/1121643103713021952 とリプ
”輝井/terry@空手バカ異世界とかの人
@terry10x12th
魔術師と名乗ることそのものが魔術として機能するみたいな構造、面白いよね
午後2:12 · 2019年4月26日
Xたかお🥶
@takao_4321
なるほど……自分で自己の定義をしちゃうのはたしかに魔術の入り口っぽい。
午後5:06 · 2019年4月26日
”
BugbearR
@BugbearR
人工子宮早く作って、工場で必要なだけ量産が最終解なんだろうか。
午前9:38 · 2018年2月17日
https://x.com/Chimaera925/status/982778467799351296 と続き
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180405/k10011391471000.html
>性別を決めつけるような言動を避けることなどを盛り込んだ、職員や教職員向けの対応指針を策定しました。
モロにニュースピーク(1984年)の手法じゃねぇか。語彙を縮小してイデオロギーに反する思考をできなくする。適切な語彙が無ければそれについて思考できない。
午前9:33 · 2018年4月8日
言語と思考によって性差を超克するのではなく、言語、語彙を縮小して思考停止させることで性差について、男女の違いについて考える事ができないようにして性差を無くそうとする。この行き着く先は男女の違いが認められず、同じ水準で同じ役割を求められる社会なんだけどな。
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午前9:41 · 2018年4月8日
千葉は共同△の影響力が結構強そうだな。関連のNPO、差別利権ゴロやロビー団体を手広く支援。テレビに対して差別だと苦情の電話を逐一入れて自粛させる事で言葉狩りを行ったような団体と大して変わらんようなのも居そうだ。んで、男女がテレワーク、パソナで活躍か?
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午前10:44 · 2018年4月8日
ーーー
言語と思考によって性差を超克するのではなく、言語、語彙を縮小して思考停止させることで性差について、男女の違いについて考える事ができないようにして性差を無くそうとする。この行き着く先は男女の違いが認められず、同じ水準で同じ役割を求められる社会なんだけどな。
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午前9:41 · 2018年4月8日
メルトダウンやメルトスルー、原子力災害、放射能汚染という言葉を無くせば、それらは無くなるか?それに対する言葉が無ければ、それを表現することも思考することもできなくなる。イデオロギー的にはそれを言及できる者が居なくなるからなくなる。しかし、現象は消えない。そこで別の原因にすり替える
午前9:48 · 2018年4月8日
”
https://x.com/ashibetaku/status/1085104512379940864 と会話
”芦辺 拓
@ashibetaku
戦前かなりの盛り上がりを見せていた漢字廃止・ローマ字化運動は、実は漢字教育を廃止すれば小学校の年次を短縮でき、すぐ労働者として使役するのが目的で、てことは上流階級はこれまで通りの文字言語を学べる目論見だったはず。 #古典は本当に必要なのか という論議には、またかいという感じしかない
午後6:20 · 2019年1月15日
開田あや
@ayanekotunami
実用教科のみ教える学校と、古典はじめ教養も教える学校で、就職先も職種も分断されて、社会に階級差を固定したい、つまり、社会の指導層には俺らの子孫しかつけないようにしたいってことだと思うんだけど、賛成してる人は皆さん上流指導層階級の方なんすかねー。
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午後8:15 · 2019年1月15日
芦辺 拓
@ashibetaku
自分たちは自分たちのままで、下々の人間の知識教養を削ろうというところが図々しいです。
午後10:22 · 2019年1月15日
開田あや
@ayanekotunami
どう考えても、社会上流じゃなさそうな人でも賛成な人がいるのが不思議です。自分の子どもや孫に素晴らしく優秀な子が生まれてもチャンス与えられなくて才能無駄になるかもしれないって思わないのかな?
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午後10:37 · 2019年1月15日
開田あや
@ayanekotunami
どう考えても、社会上流じゃなさそうな人でも賛成な人がいるのが不思議です。自分の子どもや孫に素晴らしく優秀な子が生まれてもチャンス与えられなくて才能無駄になるかもしれないって思わないのかな?
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午後10:37 · 2019年1月15日
ーーーーー
芦辺 拓
@ashibetaku
戦前かなりの盛り上がりを見せていた漢字廃止・ローマ字化運動は、実は漢字教育を廃止すれば小学校の年次を短縮でき、すぐ労働者として使役するのが目的で、てことは上流階級はこれまで通りの文字言語を学べる目論見だったはず。 #古典は本当に必要なのか という論議には、またかいという感じしかない
午後6:20 · 2019年1月15日
南海電鉄は偉かった@六四天安門事件
@twincities21
漢字を廃止したら結果がどうなるかは、現在の朝鮮半島が如実に示していると思います。
午後4:45 · 2019年1月16日
芦辺 拓
@ashibetaku
「冥王星」の各国名称を調べていたら、ベトナムでも「閻王星」と呼んでいたのが、漢字廃止で今は音だけになっているとき聴きました。もう由来はわからないでしょうね。
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午後5:20 · 2019年1月16日
ーーーー
芦辺 拓
@ashibetaku
戦前かなりの盛り上がりを見せていた漢字廃止・ローマ字化運動は、実は漢字教育を廃止すれば小学校の年次を短縮でき、すぐ労働者として使役するのが目的で、てことは上流階級はこれまで通りの文字言語を学べる目論見だったはず。 #古典は本当に必要なのか という論議には、またかいという感じしかない
午後6:20 · 2019年1月15日
朱桜師匠@アイシテルイシカワ
@yamanonattou
過去には反管理教育界隈がまるっとゆとり教育推進に利用されましたよね。
漢字を廃止した韓国に至っては未だに新自由主義政策の痛手から立ち直れてないですし。
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午前9:22 · 2019年1月16日
芦辺 拓
@ashibetaku
NHKスペシャル「明治」でも、「詰め込み」と「ゆとり」の間を行ったり来たりする教育の苦悩が描かれていましたね。
午後2:12 · 2019年1月16日
”
https://x.com/Chimaera925/status/1754506524582355329 と続き
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
非常に読みやすく翻訳されているからライトノベルくらい読みやすい。ニューロマンサーもこれくらい読みやすく新訳してくれれば非常に助かるのだが、それはさておき1984年は附録の「ニュースピークの諸原理」だけでも読む価値がある。
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午後11:05 · 2024年2月5日
·
960
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あれは原文が悪文だから新訳しても読みにくいのは変わらんか。原文損なう程の大幅な意訳になるのはちょっとな。
午後11:12 · 2024年2月5日
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615
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「何て酷い翻訳なんだ、それなら原著を読んでやる」と手にとって「何て読みにくい文章なんだ。これを読めるように翻訳した翻訳家とんでもねぇな」と評価が一変するケースはちょくちょくある。
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午後11:28 · 2024年2月5日
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562
件の表示”
(カントとヘーゲルを思い出して笑ってしまった(笑))
https://x.com/Chimaera925/status/1186162633927348225 と続き
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
ポリコレモンスターの野良対戦も単純化されて「よつあしいい、ふたつあしだめ」になる
午後3:09 · 2019年10月21日
アジェンダ2030、SDGsの露払いだ。国際的な常識や政治的な正しさだとして、国連とその背後に居る連中に都合の良いグローバルスタンダードを受け入れさせる。移民や環境ビジネス、水、食糧、全てが多国籍企業の金儲けの道具になる。それは内政干渉にはならない。
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午後3:17 · 2019年10月21日
普段使っている言葉やその定義を人々は意識しない。それが、どれだけ人々の思考判断に影響を及ぼし、社会や世界を変革させてしまう危険な代物なのか自覚していない。それらを理解し、自らの利益になるように言葉や定義を作る者達が世界を自らの都合の良いように動かしていく。言葉は兵器だ。
午後3:29 · 2019年10月21日
”
https://x.com/Chimaera925/status/1186167618564050944
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
普段使っている言葉やその定義を人々は意識しない。それが、どれだけ人々の思考判断に影響を及ぼし、社会や世界を変革させてしまう危険な代物なのか自覚していない。それらを理解し、自らの利益になるように言葉や定義を作る者達が世界を自らの都合の良いように動かしていく。言葉は兵器だ。
午後3:29 · 2019年10月21日
”
https://x.com/Chimaera925/status/1193872335767404544 と続き
”
Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
>ワクチンを接種した豚が市場に出回るのを前に、風評被害を抑えるのが狙いという。
風評被害を抑える為にアルファベット三文字にする。そうすれば何の事か正しく認識できなくなる。よく解っているじゃないか。そうやって誤魔化して来ただけに。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO52032500R11C19A1CR8000?s=1
午後9:45 · 2019年11月11日
[
リンク先は
農水省、豚コレラを「CSF」に呼称変更
経済
2019年11月11日 18:33
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52032500R11C19A1CR8000/?s=1
”農林水産省は11日、家畜伝染病「豚コレラ」の呼称を「CSF(クラシカル・スワイン・フィーバー)」に変更すると明らかにした。ワクチンを接種した豚が市場に出回るのを前に、風評被害を抑えるのが狙いという。人に感染するコレラと混同される恐れがあるとして、自民党などから名称変更を求める声が上がっていた。
中国などで流行するアフリカ豚コレラも呼称を「ASF(アフリカン・スワイン・フィーバー)」にする。”
]
CSFの感染経路未解明 農相「神様が悪い」と発言 その後撤回
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191122/amp/k10012186321000.html
>ブタの伝染病のCSF、いわゆる豚コレラ
この解説はやがて省略、あるいは縮小されて最後にはCSFになるのだろうか。そうすれば、豚コレラの問題は無くなる。CSFの問題となるのだ。
午前0:18 · 2019年11月22日
>豚の伝染病であるASF、いわゆるアフリカ豚コレラが海外から持ち込まれるのを防ぐため
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191128/amp/k10012194851000.html
午後6:50 · 2019年11月28日
タイトルしか見ない層が大半を占めるなら、豚コレラの風評被害は解消されるだろうな。アンダーコントロールって奴。
午後6:52 · 2019年11月28日
ーーーー
CSFの感染経路未解明 農相「神様が悪い」と発言 その後撤回
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191122/amp/k10012186321000.html
>ブタの伝染病のCSF、いわゆる豚コレラ
この解説はやがて省略、あるいは縮小されて最後にはCSFになるのだろうか。そうすれば、豚コレラの問題は無くなる。CSFの問題となるのだ。
午前0:18 · 2019年11月22日
オーウェルの『1984』にあるようなニュースピーク語法だな。
午前0:21 · 2019年11月22日
>ニュースピークは思考の幅を拡大するためではなく、縮小するようにデザインされていて、この目的は言葉の選択肢を最小まで刈り詰めることで間接的に補助されていた。
https://open-shelf.appspot.com/1984/appendix.html
一九八四年, ジョージ・オーウェル
ニュースピークの諸原理より
open-shelf.appspot.comから
午前0:23 · 2019年11月22日
風評被害を消す、無かった事にする為に、その問題を指す言葉を削除する。あるいは見聞きして即座に意味が解らないようなアルファベットの羅列や全く異なる印象を抱く言葉に言い換えさせる。
例:ゴミの島→夢の島
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午前1:10 · 2019年11月22日
これらは幅広く使われている。FTAにしてもそう。FTAってタグがバズってトレンドに載ってもFTAが何か知らない者や興味を持たない者や、単語だけで理解した気になった者はその三文字が視界に入ったからといって何かする事はない。そして彼らの中で者は無かった事になる。
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午前1:14 · 2019年11月22日
これはマニア向けのアカウントだから略称で通すけど、一般向けに書くなら日米貿易協定も併記した方が良いだろうな。見も蓋も無い話、貿易分野以外にも影響及ぼすから、根本的に名付けの段階で不適切と言えるのだけど。
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午前1:22 · 2019年11月22日
ギャル語はまさにソレだったな。意味を知る者にしか解らない造語。知らない者には伝わらない。
午前1:24 · 2019年11月22日
囲い込みにも使われる。ウチとソトを分ける内輪でしか通じない言葉。方言も似たようなもの。
午前1:27 · 2019年11月22日
ーーーー
これはマニア向けのアカウントだから略称で通すけど、一般向けに書くなら日米貿易協定も併記した方が良いだろうな。見も蓋も無い話、貿易分野以外にも影響及ぼすから、根本的に名付けの段階で不適切と言えるのだけど。
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午前1:22 · 2019年11月22日
ただ、Twitterのトレンドで日米貿易協定なんてタグがトレンドに上がっても無関心な層は見ないだろうな。興味のあるジャンルだけを簡単に追いかける事ができてしまうのがこのツールだし。クラスタなんて無視してFTAについて書くアカウントがもっと増えれば広まるんだろうけど。ジャンル縛りがネック。
午前1:34 · 2019年11月22日
”
https://x.com/osito_kuma/status/1084759830294802433 と続き
”押井徳馬
@osito_kuma
#古典は本当に必要なのか
「古典にアクセスしづらい社会」とは、小説「1984年」の「ニュー・スピーク」の時代の様なものになり得ます。「限られたエリートだけが古典にアクセス出来、庶民は『ニュー・スピーク』訳しか読めない」社会とは、本を燃やしてないのに「焚書」と同じ様な状態の社会です。
画像
画像
午後7:31 · 2019年1月14日
「由らしむべし知らしむべからず」を憎むのであれば、庶民が古典にアクセスし理解出来る道を守るべきです。 #古典は本当に必要なのか
午後7:40 · 2019年1月14日
まあ現代の日本社会も、戦後の国語改革はまるで「ニュー・スピーク」そのものですが(断言)。現代口語文ですら「旧字旧かなで読みづらい」とこぼす人が多いのであれば、古文の教育がなくなるとどうなるか、想像するだけでも恐ろしい事です。 #古典は本当に必要なのか
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午後7:44 · 2019年1月14日
”
由らしむべし知らしむべからず(ヨラシムベシシラシムベカラズ)とは? 意味や使い方 - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E7%94%B1%E3%82%89%E3%81%97%E3%82%80%E3%81%B9%E3%81%97%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%97%E3%82%80%E3%81%B9%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%9A-655190
”由らしむべし知らしむべからず
《「論語」泰伯から》人民を為政者の施政に従わせることはできるが、その道理を理解させることはむずかしい。転じて、為政者は人民を施政に従わせればよいのであり、その道理を人民にわからせる必要はない。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ことわざを知る辞典 の解説
由らしむべし知らしむべからず
民衆は為政者に従わせればよく、施政の詳細を説明する必要はない。また、民衆は法によって従わせることはできるが、その道理を理解させることは難しい。
[解説] 「論語―泰伯」の「民は之に由らしむべし之を知らしむべからず」によるもので、原典は「べし」を可能の意と解するのが正しいとされますが、日本のことわざでは、賛否とは別に、「べし」を当然の意とする解釈が広く通用しています。
出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について
”
https://x.com/Chimaera925/status/191551941740998657
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
酒の肴に一九八四年。新訳版は巻末付録だけでも買う価値あり。ニュースピークについての記述がある。語彙がいかにして削減、意味の改竄、思考統制に用いられたか記されている。語彙の選択範囲が狭まれば思考そのものも狭められ、自由に思考する事すら出来なくなる。
さらに表示
午前0:41 · 2012年4月16日”
一九八四年 ニュースピークの諸原理 - Open Shelf
https://open-shelf.appspot.com/1984/appendix.html
”ニュースピークはオセアニアの公用語でイングソック、つまりイギリス社会主義の思想上の必要性から考案された。一九八四年当時においてはコミュニケーション、演説、執筆活動の手段としてニュースピークのみを使用する者は存在しなかった。「ザ・タイムズ」の主要記事はニュースピークによって書かれていたが、これは専門家にしか成し得ない精巧品だったと言える。最終的には二〇五〇年ごろにニュースピークがオールドスピーク(つまりは標準英語)に取って代わることが予測されていた。それまでの間にニュースピークは段階的に地歩を固め、全ての党員が次第にニュースピークの単語と文法構造を日常会話で使用するようになっていた。ニュースピーク辞書の第九版と第十版にまとめられた一九八四年当時のそれは暫定的なものであり、後に姿を消すことになる多くの不必要な単語と古い構造を含んでいた。本稿で私たちが検討するのは辞書の第十一版にまとめられた最終的な完成形についてである。
ニュースピークの目的は世界観を表現する手段やイングソックの信奉者として適切な精神的態度を育むことに留まらず、他の全ての思考方法を不可能にすることであった。完全にニュースピークに適応しオールドスピークを忘れると異端的思想……つまりイングソックの原則から外れる思想……は少なくともそれが言葉に依存する思想である限りは文字通り考えることができなくなるように意図されていたのだ。その語彙は党員が適切に表現したいと願う任意の意味を正確に、ときには非常に微妙な表現によって与えられるように構築されている一方で他の意味を排除し、またそれを間接的な方法で伝える可能性をも排除したものとなっている。これは部分的には新しい単語の発明によっておこなわれていたが主要な部分は望ましくない単語の抹消と残る単語における異端的な意味、二次的な意味の除去によっておこなわれた。一つ例を挙げよう。自由/免れる(FREE)という単語はいまだにニュースピークに存在している。しかしそれは「この犬はしらみから自由である/免れている」であるとか「この畑は雑草から自由である/免れている」といった文章でしか使用されない。「政治的自由」や「知的自由」という風に古い意味で使うことはできないのだ。なぜなら政治的自由、知的自由はもはや概念としてすら存在せず従って必然的に言い表すことなどできないからだ。明らかに異端的な単語の禁止は別として語彙の削減はそれ自体が一つの目標と見なされ、必要不可欠な語以外は生き残ることを許されなかった。ニュースピークは思考の幅を拡大するためではなく、縮小するようにデザインされていて、この目的は言葉の選択肢を最小まで刈り詰めることで間接的に補助されていた。
ニュースピークは現在の私たちの知る英語を基礎としているが、それが新しく作られた単語を含んでいない場合であっても多くのニュースピークの文章は現代の英語を話す者にとっては理解が難しいだろう。ニュースピークの単語は大きく三つに分けられる。A語彙群、B語彙群(複合語とも呼ばれる)、C語彙群だ。それぞれの区分に従って別々に議論したほうがわかりやすいが、この言語の文法的特徴についてはA語彙群の節で詳しく述べる。同じ規則が三つのカテゴリーでよく成り立つからである。
A語彙群。A語彙群は日常生活での雑事……飲食、労働、服を着る、階段の昇り降り、乗り物への乗車、庭の手入れ、料理など……で必要とされる単語で構成される。この語彙群は叩く(HIT)、走る(RUN)、犬(DOG)、木(TREE)、砂糖(SUGAR)、家屋(HOUSE)、畑(FIELD)といった私たちが使っている単語とほとんど同じ単語で構成されている……ただし現在の英語の語彙と比較するとその数は非常に少なく、また意味も非常にしっかりと定義されている。意味上の曖昧さや多義性は全て取り除かれているのだ。そのためこの区分に属するニュースピークの単語は明確に理解できる一つの概念を表すたんなる歯切れのいい音節でしかなくなっている。文学的な目的や政治的議論、哲学的議論のためにA語彙群を用いることは不可能と言っていいだろう。この語彙群は通常は具体的物体や肉体的行動を伴う単純で合目的な思考だけを表すものとされている。
ニュースピークの文法には二つの大きな特徴がある。一つ目は文の異なる部分間がほぼ完全に取り替え可能であることだ。言語内のどの単語(原則的にはもし(IF)、いつ(WHEN)といった非常に抽象的な単語であってもこれは適用できる)であっても動詞、名詞、形容詞、または副詞として使うことができる。動詞と名詞の間においてはそれが同じ語源を持つ場合はいかなる活用変化もおこなわれず、この規則によって多くの古い語形が消え去った。例えば思考(THOUGHT)という単語はニュースピークには存在しない。名詞と動詞の両方で使用される考える(THINK)という語によって置き換えられているのだ。語源に関する原則はここでは適用されない。元の名詞が維持される側に選ばれる場合もあるし、動詞が維持される場合もある。語源的なつながりのない名詞と動詞が意味として組み合わせられる場合さえあり、その場合はどちらかが消え去ることが普通である。例えば切る(CUT)という単語は存在しない。その語の意味するものはKNIFE(ナイフする)という名詞兼動詞で十分補うことができるからだ。形容詞は名詞兼動詞に~に満ちた(-FUL)という接尾辞を付けることで、また副詞は~方式で(-WISE)を付けることで作成される。例えばSPEEDFULは「速い」を意味し、SPEEDWISEは「速く」を意味するのだ。現在使われている形容詞のうち、良い(GOOD)、強い(STRONG)、大きい(BIG)、黒い(BLACK)、柔らかい(SOFT)といった特定のものはそのまま残っているがその数は非常に少ない。ほとんどの形容表現が名詞兼動詞に~に満ちた(-FUL)を付けることで事足りるのでそういったものの必要性は少ないのだ。元から~方式で(-WISE)で終わる極少数のものを除けば現在使用されている副詞でそのまま残っているものは存在しない。~方式で(-WISE)による接尾辞で全てが代用されているのだ。例えば良く(WELL)はGOODWISEに取って変わられている。
加えて……これは先ほどと同様に原則的には言語内の全ての単語に言えることだが……どの単語も非(UN-)という接辞を付けることで反対の意味にすることができるし、プラス(PLUS-)という接辞を付けることで強調することができる。さらに強調したい場合はダブルプラス(DOUBLEPLUS-)を付ければいい。例えばUNCOLDは「暖かい」という意味になり、PLUSCOLDとDOUBLEPLUSCOLDはそれぞれ「とても寒い」と「この上なく寒い」という意味になる。また現在使われている英語のように前(ANTE-)、後(POST-)、上(UP-)、下(DOWN-)などの接頭辞によってほとんど全ての単語の意味を変更することが可能だ。このような手法によって大幅な語彙の縮小をおこなうことが可能になった。例えば良い(GOOD)という単語を例にあげると悪い(BAD)という単語は不要であることがわかる。それによって言い表そうとする意味はUNGOODによって十分、同じように……いや、より良く……表現されるからだ。対になる二つの単語が存在する場合はどちらを取り除くかを決めるだけでいい。例えば闇(DARK)はUNLIGHTによって置き換え可能だし、光(LIGHT)をUNDARKによって置き換えてもいい。好きな方を選べばいいのだ。
ニュースピークの文法の二つ目の特徴はその規則性だ。後で述べる少数の例外を除けば全ての語尾変化は同じ規則に従う。例えば全ての動詞で過去形と過去分詞形は同じように-EDで終わる。盗む(STEAL)の過去形はSTEALED、考える(THINK)の過去形はTHINKED、言語全体を通してこういった具合であり、SWAM、GAVE、BROUGHT、SPOKE、TAKENといった語形は廃止されている。複数形は全て-Sまたは-ESを場合に応じて付けることで作られる。人間(MAN)、雄牛(OX)、生命(LIFE)の複数形はそれぞれMANS、OXES、LIFESとなる。形容詞の比較級、最上級も画一的に-ER、-ESTを付けることで作られ(GOOD、GOODER、GOODESTといった具合だ)、不規則変化形とMORE、MOSTによる語形は取り除かれているのだ。
不規則な語形変化が許容され続けているのは代名詞、関係代名詞、指示形容詞、そして助動詞だけだ。WHOMが不必要であるとして廃止されたこと、SHALL、SHOULDの時制が廃止されWILL、WOULDで代用されていることを除けばこれらは昔のままだ。また高速で簡単に話す必要から生じる語形変化の不規則性もいくらかは存在する。発音の難しい単語や聞き間違いしやすい単語はそれだけの理由で悪い単語と見なされる。ときには音の耳触りを理由に単語内に新たな文字が挿入されることもあったし、古風な語形が維持されることもある。しかしこの必要性については主にB語彙群での話である。なぜ発音のしやすさに大きな重要性が置かれるのかについては本稿の後半で明らかになるだろう。
B語彙群。B語彙群は慎重に作成された政治的な目的で使用される単語によって構成されている。単語群には必ずしも政治的な意味合いを持つものだけでなく、それを使う者に都合のいい精神状態を強要することを意図したものも含まれる。イングソックの原則に対する完全な理解がない場合、これらの単語を正しく使うことは困難である。場合によってはこれらをオールドスピークに翻訳することやA語彙群の単語で言い換えることも可能であるが通常の場合はそれには長い文章が必要となるし、特定のニュアンスが欠落してしまうことは避けようがない。B群の単語は概念の全てを数音節に圧縮した省略語であり、同時に通常の言葉よりもより正確で強力なものであると言えるだろう。
B群の単語はいずれの場合も複合語となっている[SPEAKWRITE(口述筆記)といった複合語はもちろんA語彙群にも見られるがそれらはたんに簡単のための略語であり特別な思想的意味合いはない]。これは二つ以上の単語、または単語の一部を発音しやすい形につなぎ合わせたものである。この合成の結果得られるものは常に名詞兼動詞となり通常の規則に従って語形変化する。例を一つ上げればGOODTHINK(良性思考)という単語は非常に大雑把には「正統」を意味する。あるいは動詞として見れば「正統なやり方で思考すること」となる。この語は名詞兼動詞ではGOODTHINK、過去形と過去分詞形ではGOODTHINKED、現在分詞ではGOODTHINKING、形容詞ではGOODTHINKFUL、副詞ではGOODTHINKWISE、動名詞ではGOODTHINKERといった風に語形変化する。
B群の単語は語源に基づいて系統的に作成されているわけではない。B群を構成する単語はどのような品詞でもいいし、配列順序も任意である。また派生元が分かる限りは発音しやすいように分解することも自由だ。例えばCRIMETHINK(思想犯罪)という単語ではTHINK(考える)は二番目に来ているがTHINKPOL(思想警察)では一番目になり、さらにはPOLICE(警察)の二音節目が欠落している。耳触りの良さを保つことが困難なため、B語彙群ではA語彙群よりも不規則に語形変化することがより一般的になっている。例えばMINITRUE(真理省)、MINIPAX(平和省)、MINILUV(愛情省)の形容詞形はそれぞれMINITRUTHFUL(真理省の)、MINIPEACEFUL(平和省の)、MINILOVELY(愛情省の)となる。これは単純に-TRUEFUL、-PAXFUL、-LOVEFULが非常に発音しにくいという理由のためだ。しかし原則的にはB群の単語は全て語形変化可能であり、その変化の仕方は完全に同一である。
B群の単語のいくつかは意味が非常に細かく分かれていて、そのため言語全体に習熟していない者にとっては理解することが困難である。例えば「タイムズ」の見出し記事にあるOLDTHINKERS UNBELLYFEEL INGSOC(旧思考者はイングソックに対して非心底共感である)という典型的な一文を考えてみよう。この文をもっとも短くオールドスピークに翻訳するとしたらこうなるだろう。「革命前に物心ついた者はイギリス社会主義の原則を完全に心から理解することはできない」しかしこれは適切な翻訳とは言えない。まず先に述べたニュースピークの一文の意味を完全に理解するためにはINGSOC(イングソック)によって意味される物の明確な理解が必要になる。さらに言えばイングソックを完全に把握している者だけが現在では想像することさえ難しい盲目的で熱狂的な支持を表すBELLYFEEL(心底共感)という単語や邪悪や退廃といった概念と密接に結びついたOLDTHINK(旧思考)という単語の非常に強い含意を理解できるのだ。しかしある種のニュースピークの単語が持つ特別な機能は意味を表すということよりもむしろ破壊するということだ。OLDTHINK(旧思考)はそういった単語のひとつだと言える。こういった単語は数の上では少ないがその意味を拡大していくことで様々な語群全体を飲み込み、飲み込まれた語群は広い意味を持つ一つの語句で十二分に代表される以上、廃止され忘れ去られることになる。ニュースピーク辞書の編集者が直面する大変な困難とは新しい単語を考案することではなく、考案した後でそれが何を意味するのかを確実にすることであり、その語が存在することでどれほどの範囲の単語を使用中止に追い込めるかを確定することだと言えるだろう。
すでに自由(FREE)という単語の場合で見たように異端的な意味を持つ単語であっても利便性を理由に維持されることはある。しかしその場合でも望ましくない意味は取り除かれる。誠実さ(HONOUR)、正義(JUSTICE)、モラル(MORALITY)、国際主義(INTERNATIONALISM)、民主主義(DEMOCRACY)、科学(SCIENCE)、そして宗教(RELIGION)などの数えきれない単語がその存在を抹消された。少数の単語がそれらの意味を包括し、その結果としてこれらの単語は廃止されたのだ。例えば自由と平等という概念によって大別される単語は全てCRIMETHINK(思想犯罪)という一語に集約されたし、客観性と合理主義という概念によって大別される単語は全てOLDTHINK(旧思考)という一語に集約された。過剰な正確さは危険なのだ。党員に要求されるのは古代人によく似た物事の見方だった。他のことに対しては無知だが自分たち以外の民族が全て「偽りの神々」を崇拝しているということだけはよく知っていたヘブライ人だ。彼らはその神々がバアル、オシリス、モロク、アシタロテといった呼び方をされていることを知る必要はなかった。おそらくはそれらについて無知であればあるほど自身の正統性が強まったことだろう。彼らはヤハウェとヤハウェの戒律は知っていた。つまりそれとは異なる名前と特徴を持つ神々は全て偽りの神だということは知っていたのだ。それと同じように党員は何が正しい行動を形作るのかを知っていて、非常に漠然とだが一般論としてどのようにすればそこから逸脱するのかを知っている。例えばその性生活は二つのニュースピークの単語、SEXCRIME(性犯罪)とGOODSEX(良性交)によって全体を規定されている。SEXCRIME(性犯罪)は全ての性的逸脱を意味する言葉だ。この言葉には私通、不倫、同性愛やその他の性的倒錯が含まれる。さらにはそれ自体を目的としておこなわれる通常の性交さえ含まれるのだ。それらの行為をそれぞれ列挙する必要はない。なぜなら全て等しく犯罪であり、原則に従えば全て死刑に値するからだ。科学と技術の用語から構成されるC語彙群であれば特定の性的倒錯に対して特別な命名をおこなう必要もあるだろうが一般市民には関係の無い話だ。彼らはGOODSEX(良性交)が何を意味するかを知っていれば十分なのだ……それは夫婦間での通常の性交であり、子供を得るという目的のためだけにおこなわれ、女性側には肉体的快楽は無い物を指すと言われている。それ以外は全てSEXCRIME(性犯罪)だ。ニュースピークではそれが異端的であると感じた瞬間にそれ以上、その異端思想について考えることができなくなる。その境界点を超えると考えを進めるのに必要な言葉が存在しないのだ。
B語彙群の単語で思想的に中立なものは存在しない。その非常に多くが婉曲表現なのだ。例えばJOYCAMP(強制労働キャンプ)やMINIPAX(平和省、つまり戦争省)といった単語は見かけ上意味しているように見える物のほとんど真逆を意味している。その一方で一部の単語はオセアニア社会の実状を率直に象徴する軽蔑的な意味を表している。例えばその一つがPROLEFEED(プロレ飼料)だ。この単語は党が大衆に投げ与えているごみ屑のような娯楽と嘘だらけのニュースを意味する。また他にも両義的な意味を持つ語もあり、それらは党に対して使われる際は「良い」という意味を持ち、党の敵対者に対して使われる際は「悪い」という意味を持つのだ。しかしこれらだけでは無く、一見するとたんなる短縮形に見えるがその思想的な意味合いが語の意味ではなく構造に由来するという単語が非常に多く存在する。
なんであれ政治的な意味を持つもの、あるいはその可能性があると思われるものは全てB語彙群に含まれる。全ての組織、あるいは人々の集団、主義、国、機関、公共施設の名前は必ずおなじみの形、つまり元の語源を維持できるもっとも少ない音節数で発音が容易な一つの単語に切り詰められる。例えばウィンストン・スミスが働く真理省の記録局(Records Department)はRECDEPと呼ばれ、創作局(Fiction Department)はFICDEPと呼ばれ、テレスクリーン番組制作局(Teleprogrammes Department)はTELEDEPと呼ばれるという具合だ。これはたんに時間を節約する目的のためだけにおこなわれているわけではない。二十世紀初頭の数十年においても単語やフレーズの短縮は政治用語の特徴の一つだった。そしてこういった省略語を使用する傾向は特に全体主義国家や全体主義的組織に多く見られたのだ。そういった語の例としてはナチ(NAZI)、ゲシュタポ(GESTAPO)、コミンテルン(COMINTERN)、インプレコール(INPRECORR)、アジプロ(AGITPROP)が挙げられる。当初この行為は無意識の内に適用されていたがニュースピークにおいては明確な目的意識をもっておこなわれている。名前を省略することによってそれにまとわり付く関連物の多くが切除され、その語の幅を狭め、微妙に意味を変えることができると考えられていたのだ。例えばコミュニスト・インターナショナル(COMMUNIST INTERNATIONAL)という語は人類の世界的な兄弟愛、赤い旗、バリケード、カール・マルクス、そしてパリ・コミューンといったものの組み合わせを想像させる。一方でコミンテルン(COMINTERN)が想起させるものはたんに緻密な組織と精巧に組み上げられた思想体系だけだ。ちょうどいすやテーブルのようにより簡単に認識できる目的上の限定物について言及できるのだ。コミュニスト・インターナショナル(COMMUNIST INTERNATIONAL)がそれを考える時には一瞬であれ何がしか思いを馳せなければならない語であるのに対してコミンテルン(COMINTERN)という単語はほとんど何の意識もせずに発音できる。同じようにMINITRUE(真理省)という単語が呼び起こす連想はMINISTRY OF TRUTHによって連想されるものよりも少なく、よりコントロールしやすいのだ。こうして可能な場合には常に省略をおこなう習慣が確立し、またそれぞれの語が簡単に発音できるようにすることに多大な労力が払われるようになった。
ニュースピークにおいては意味の正確さを除けば音の耳触りは他の何よりも重視されるのだ。必要とされる場合には文法上の規則性は常に犠牲にされる。そしてそれは正しかった。なぜならとりわけ政治用語に求められるものはすばやく発音でき、話す者の頭に最小限のものしか想起させず、間違えようのない意味を持つ短縮語なのだ。B語彙群の単語はその多くが非常に良く似ているという事実からさえも力を得ていた。それら……GOODTHINK、MINIPAX、PROLEFEED、SEXCRIME、JOYCAMP、INGSOC、BELLYFEEL、THINKPOLといった無数の単語……のほとんどは二音節か三音節からなり、最初の音節と最後の音節に同じようにアクセントが配置されている。これらの使用は話し方を早口にし、滑舌の良い一本調子なものにする。そしてそれこそがまさに狙いなのだ。話し方を、とりわけ思想的に中立でない話題での話し方を可能なかぎり意識から独立したものにすることこそが意図されているのだ。日常生活では話す前に考えることは間違いなく必要な、あるいは時に必要になることだ。しかし政治的、あるいは道徳的な判断を求められる党員は銃弾を浴びせかけるマシンガンのように自動的に正しい意見を浴びせかけることができるようになるべきなのだ。それができるように訓練する上でこの言語は間違いの無い道具立てと言葉の質感を与え、多大な貢献をしてくれる。それもその荒々しい耳触りとイングソックの精神に従った意図的な醜さによってのことである。
選択できる単語が非常に少ないという事実がそれを可能にしているのだ。私たちの言葉と比較するとニュースピークの語彙は非常に少なく、さらにそれを減らすための方策が常に提案されていた。ニュースピークはほとんどの他の言語とは異なり、その語彙は年を追うごとに多くなるのではなくむしろ少なくなっていく。削減が進むごとに利点が増えていくのだ。つまりそれぞれの削減によって選択できる領域はますます小さくなり、従って考えることに対する衝動もより小さくなっていくのである。究極的には高次の脳機能中枢を全く介さずに喉の震えだけで話ができるようになることこそが望まれていることだった。この狙いはニュースピークのDUCKSPEAK(あひる話法)という言葉に端的に認められる。この言葉は「あひるのように鳴く」という意味だ。B語彙群の他の単語と同じようにDUCKSPEAK(あひる話法)の意味も二面的だ。正統な者に対する評価で使われる場合、それは称賛以外の何ものでもない。もし「ザ・タイムズ」が党の演説家に対してDOUBLEPLUSGOOD DUCKSPEAKER(ダブルプラスグッドなあひる話法)と評すればそれは温かみのある価値ある褒め言葉なのだ。
C語彙群。C語彙群は他の語彙群を補うものであり、全体的には科学と技術の用語から構成される。これらは現在の科学の用語と類似していて同じ語源に基づくが、これまで述べてきたものと同じように厳密な定義と好ましくない意味を取り除いておくという処理が施されている。またこの語彙群の単語は他の二つの語彙群と同じ文法規則に従う。C群の単語が日常用語や政治演説で使われることはほとんど無い。また科学者や技術者は必要な単語であればどれでも自身の専門分野に特化して作成されたリストから見つけることができる。しかしそれ以外の分野のリストに載っている単語に関しては少しも知ることはない。全てのリストに共通する単語はわずかで、特定の専門にとらわれない考え方の習慣や思考方法といった科学の働きを表す語彙は存在しない。さらに言えば「科学」にあたる単語も存在しない。それによって表すことのできる意味はイングソックという単語によって既に十分にカバーされているのだ。
先の説明からニュースピークでは非正統な意見の表明はそれが些細なものであろうとほとんど不可能であることがわかるだろう。もちろん非常に大雑把にであれば異端的なことや冒涜的なことを発言することは可能だ。例えばビッグ・ブラザーは非良性だ(BIG BROTHER IS UNGOOD)と発言することは可能だ。しかしこの文は正統な者の耳にはあまりにも自明な矛盾に聞こえ、まともに議論することもできないだろう。そのために必要な単語が存在しないのだ。イングソックに敵対する考えはぼんやりとした言葉にならない形でのみ人々の頭に保持され、ひと塊になった非常に大雑把な表現で名前がつけられ、何が異端であるか定義されないまま全てひとまとめに糾弾されるのだ。実際のところニュースピークを非正統な目的のために使うには一部の言葉をオールドスピークに翻訳し直すしかない。例えばニュースピークで全ての人間は平等である(ALL MANS ARE EQUAL)という文を作ることはできる。しかしそれはオールドスピークで全ての人間は赤髪である(ALL MEN ARE REDHAIRED)というのと同じ程度の意味しかない。文法的な誤りは無いが意味することは明白な誤りだ……つまり全ての人間は同じ体の大きさであるとか、体重であるとか、身長であると発言することと同じなのだ。政治的な平等という概念はもはや存在せず、それにともなってEQUAL(等しい)という単語からはその二次的な意味が排除されている。オールドスピークがいまだ通常のコミュニケーション手段であった一九八四年においてはニュースピークの単語の使用時に元の意味を思い出すという危険性が理論的には存在した。しかし実際にはDOUBLETHINK(二重思考)を習得した者であればそんな事態を避けることは容易であり、二、三世代の内にはその可能性さえも消えてしまっただろう。ニュースピークを唯一の言語として育った者はもはやかつてEQUAL(等しい)に「政治的平等」という二次的な意味があったことも、FREE(免れる)に「知的自由」という意味があったことも知ることはない。ちょうどチェスのことを聞いたことが無い者がクィーンやルークに付随する二次的な意味を知ることがないのと同じことだ。単純に名前が無かったり、想像の範囲外であるために意思に反して犯される犯罪や失敗は数多くあっただろう。また時間の経過と共にニュースピークの特徴がより顕著になっていくことは容易に予想できる……その語彙数はどんどん少なくなっていき、その意味はより硬直化し、不適切な言葉を使う可能性は常に減り続けていくのだ。
オールドスピークが完全に消え去った時こそ過去との最後のつながりが切断される時である。歴史は既に書き換えられているが過去に関する文献の残滓はまだそこかしこに残り、検閲は完全ではない。オールドスピークに関する知識が存在し続ける限り、それを読み解くことが可能なのだ。しかしそれらがもし生き延びることができたとしても未来において、それは理解することも翻訳することもできないものになっているだろう。オールドスピークの文章をニュースピークに翻訳することはそれが何か技術的な操作についてのものか、あるいは何か非常に単純な日常の行動についてのものか、既に正統的な(ニュースピークで言うところのGOODTHINKFUL(良性思考的)な)性質のものでない限りは不可能だ。実際のところ、これは一九六〇年頃よりも以前に書かれた書籍で完全に翻訳できるものは一冊もないということを意味する。革命以前の文学は思想的な翻訳……それは言語的なものであると同時に意味における改変を意味する……を経てはじめて日の目を見るのだ。一例として独立宣言から有名な文章を挙げよう。
我々は以下の信念は自明であると考える。すなわち全ての人間は平等に作られていること。その創造主から固有の犯されざる権利を与えられていること。この権利には生存、自由、そして幸福の追求が含まれること。これらの権利を確実なものとするために人々によって政府が確立され、その権力は被統治者の合意に由来するものであること。いつの時点においても、いかなる形態の政府であろうとも、もしそれが破壊的な物に変化した場合はそれを改革し、あるいは廃止することは人々の権利であり、さらには新しい政府を設け……
これを元の意味を維持したままニュースピークで表現することは不可能だろう。もしそれができるとして、もっとも意味の近いこの文を表す単語はCRIMETHINK(思想犯罪)になるだろう。全訳は思想上の翻訳をともなってしかおこなえないだろうし、その場合にはジェファーソンの言葉は絶対的な政府に対する賛辞へと変貌してしまうだろう。
そして実際、過去の文学作品のかなりの部分は既にこのような方法で翻訳されているところだった。その名声を考慮すれば特定の歴史上の人物についての記憶は保持した方が望ましい。もちろん同時に彼らの偉業をイングソックの根本原理の一部に組み込んだ上での話だ。そのためシェイクスピア、ミルトン、スウィフト、バイロン、ディケンズといった様々な作家に対して翻訳作業がおこなわれていた。それが完了した暁には元の文章は残された他の全ての過去の文学作品と一緒に破棄されるのだろう。しかしその翻訳は時間のかかる困難な作業であり、二十一世紀の最初の十年、二十年の段階では終了しないだろうと予測されている。また膨大な量の単純な実用文書……必要不可欠な技術マニュアルといったもの……も存在し、それらも同じように扱われなければならない。ニュースピークの最終的な導入時期が二〇五〇年という遅い時期に設定されたのは主にこの翻訳作業の準備期間を考慮してのことだった。
終わり
” ※着色は引用者
弁護士 中原潤一
@lawyernakahara
勾留中の依頼者が、取調べを受ける際の心構えは「おかし」だと言っていた。
「押さない」(指印を)
「書かない」(署名を)
「喋らない」
天才だと思った。
午後0:57 · 2019年11月18日
なお、現在勾留中だという意味ではありません。勾留中に接見に行った際に、という趣旨です。念のため。
午後0:59 · 2019年11月18日
https://x.com/Chimaera925/status/769175153741737984
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
6.動物は他の動物を殺してはならない。
7.全ての動物は平等である。
頭の悪い動物は七戒を覚えられなかった。ナポレオンは「よつあしいい、ふたつあしだめ」の格言に要約できると宣言。羊達はこの格言を繰り返して、それ以上は考えなかった。
単純化は権力側によって政治的な目的で行われる
午後11:10 · 2016年8月26日
”
https://x.com/Chimaera925/status/1054676412605460480 と続き
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
悪いものは悪いと言っても具体的に何が悪いのか指摘できなければ改善できない。企業を批判するにしても、具体的に労基法に落とし込む事もせず、ブラック企業だなどと喚いたところでまともに取り合って貰えない。言語化しなくても察して貰えるのは大抵、相手に利点がある時はくらいなものだ。
午後7:10 · 2018年10月23日
言語化して説明するという行為は他者に働きかけるだけのものではなく、自分自身の理解度を深める行為でもある。理解していなければ説明できない。知らないものや考えられない事柄は言語化して説明することができない。言語化を続ける内に理解が深化していく。出力せずに入力だけしても完成しない。
午後7:17 · 2018年10月23日
全て言語化するべきだとは思わない。非言語の領域で双方だけが理解できる秘密の共有なんて共犯関係は対人関係で有効な場面もあるしな。何もかも言語にするのも無粋だし、言葉にしてしまえば途端に色褪せて安っぽくなる事柄もあるだろう。敢えて言葉にしないのと、出来ないからしないのは違う。
午後7:27 · 2018年10月23日
”
https://x.com/RC_StB/status/1139499704360689664
”STB
@RC_StB
情報技術は成り立ちからして少数者による多数者への支配(管理)を効率化するためのツールである。
「ITの発達はいいことばかりではない」のではなく、「悪いこと」が起きているのに乗っかる形で、生活/経済活動上の便益をおこぼれとして受けているに過ぎない。
午後8:47 · 2019年6月14日”
(上記の続き)
https://x.com/RC_StB/status/1139499705509928960
”STB
@RC_StB
「技術にはいい側面と悪い側面がある」式の優等生的定型で情報技術を評価すると、政治的側面を見誤る。
ネットは本質的自由を削減し制限付き自由をもたらす技術だ。
ネットの発達で人間は原子化し、古典的な紐帯技術が退化している。
ネットによって烏合の衆として容易に人間が管理捕捉されている。
午後8:47 · 2019年6月14日
”
https://x.com/Chimaera925/status/1139557116727816192
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
主戦場となっているのは我々の人体、頭の中。現実と創作の入り混じった編集物を現実だと信じ込ませたならば、人々はその現実があたかも存在するかのように振る舞うだろう。
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午前0:36 · 2019年6月15日
”
708とリサのエンタメ活字談義 第11回:G・オーウェル「1984年」
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34820614
(22分37秒以降の、1984年に影響された作品紹介の箇所にて、
コードギアスでも元ネタとして採用されていることが指摘されている。理由を要約すると、
「世界が三大超大国に分割されてて互いに勢力争いを繰り広げている」
「主人公が属しているのはイギリスの流れをくむ超大国」
作中出てくる最強兵器が「空中要塞」
R2のラストのカレンの独白
「みんな、ダモクレスというシステムより、名前のある一人の個人のほうが判りやすかったって事かしら……」は「1984年」のゴールドスタインの著作の内容と丸かぶり。
主人公が頭脳派と体力派のコンビで、しかも頭脳派のニックネームが「ゼロ」ってあたりは、村上龍の「愛と幻想のファシズム」の引用っぽい。
頭脳派主人公ルルーシュの父親の企みが明らかに「新世紀エヴァンゲリオン」を意識した内容。
[ゼロレクイエムって2分間憎悪の強化版だな]
https://x.com/poulet_pensant/status/6336879276
”rino
@Articlecrafter_
デスノートからピカレスク要素
ガンダム種から友達だった二人が対立
v for vendetta から仮面
愛と幻想のファシズムからゼロ
銀河英雄伝説の姉(ギアス の場合妹)の幸せを願う
午前11:54 · 2018年3月17日”
https://x.com/poulet_pensant/status/6336879276
”Toriniku 🤔 Knuckles 🤔
@poulet_pensant
7~8話まで見たギアスの感想は、「愛と幻想のファシズム+五分後の世界+デスノート+ロボット物」。まぁ多分影響を受けたのは確実だと思う
午後10:38 · 2009年12月4日”
元ネタであろう作品を書いてくれるのはありがたい)
ーーーーーーー
けいち
@beatbox_lover04
笑うに値する冗談には、必ずある思想が潜んでいる。それはたいてい破壊的な思想である。
よつあしいい。ふたつあしだめーで思い出した。
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午前3:52 · 2024年5月23日
·
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(私が本記事を完成させる作業のついでに、本記事の呟きをRTしていたからこの呟きが生まれた。「よつあしいい、ふたつあしだめ」が含まれる呟き群のことだ)
(「笑うに値する冗談には、必ずある思想が潜んでいる。それはたいてい破壊的な思想である。」で検索して出たのが、
『カタロニア讃歌』ノート
nii.ac.jp
https://meiji.repo.nii.ac.jp › record › files › daiga...
川端康雄 著 · 1983 — ディケンズ論のなかでオーウェルは、「笑うに値する冗談には、必ずある思想がひそんでいる。 それはたいてい破壊的な思想である」(CEJL,1, P.501)と言っ)
〔この
『カタロニア讃歌』ノート
は川端康雄の論文。
4ページ目より
"
ディケンズ論のなかでオーウェルは、「笑うに値する冗談には、必ずある思想がひそんでいる。
それはたいてい破壊的な思想である」(CEJL,1, P.501)と言った。
"
使用テキストにて、
George Orwell, The Collected Essays,Journalism and Letters of George Orwell ; 4 vols., ed. by Sonia
Orwell and Ian Angus, Penguin Books,1979.(本文および註ではCEJLと略記。)
とある。
〕
百年前新聞
@100nen_
速報◆27日、モスクワで、レーニンの葬儀がおこなわれる。スターリンが葬儀を取りしきったが、レーニンの後継者と目されていたトロツキーは、嘘の葬儀の日付を教えられたため、参列できなかった。代わってスターリンが存在感を増す。 =百年前新聞社 (1924/01/27)
▼レーニンの葬儀
画像
午後8:31 · 2024年1月27日
·
34.8万
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百年前新聞
@100nen_
速報◆23日、ロシア共産党第13回大会が始まる。レーニン没後、初となる大会で、事実上の後継者であるスターリンと、トロツキーの対立の場となる。スターリンが、トロツキー派を「プチブル」だと批判する。31日まで。 =百年前新聞社 (1924/05/23)
関連記事:
引用
百年前新聞
@100nen_
·
1月27日
速報◆27日、モスクワで、レーニンの葬儀がおこなわれる。スターリンが葬儀を取りしきったが、レーニンの後継者と目されていたトロツキーは、嘘の葬儀の日付を教えられたため、参列できなかった。代わってスターリンが存在感を増す。 =百年前新聞社 (1924/01/27)
▼レーニンの葬儀
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午後8:30 · 2024年5月23日
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【社主のニュース解説】《国際》
本日、ロシア共産党の第13回大会が始まりました。1月のレーニン没後、初めてとなる開催で、事実上、今後のソ連の政治における後継者争いの場です。トロツキー陸海軍人民委員とスターリン共産党書記長の対立の構図となり、冒頭から激しい攻撃の応酬となりました。
午後9:00 · 2024年5月23日
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【社主のニュース解説】《国際》
スターリン派のジノヴィエフ政治局員は、「レーニン氏が亡くなった今こそ、党が一枚岩にならなければならない」と述べました。そのうえで、トロツキー氏に向かっては「大会の前で自己批判をせよ。そうしない限り、党に平和は来ない」と強い口調で糾弾しました。
午後9:15 · 2024年5月23日
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【社主のニュース解説】《国際》
党員が公然と自己批判を要求されること自体が初めてのことで、出席した多くの代表に衝撃と恐怖を与えました。レーニン氏の生前まで、党内での議論や論争は比較的自由におこなわれていましたが、今回の大会ではいかに反対派の意見を封じ込めるかといった感があります。
午後9:30 · 2024年5月23日
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【社主のニュース解説】《国際》
これを受け、トロツキー氏は、意見の相違を派閥対立に発展させるのは誤った手法であると述べながら、皮肉交じりに自己批判を展開。「最後には常に党が正しい。今までの私の批判や意見、抗議のすべてが完全な間違いだったと認めることは、非常に簡単だ」と話しました。
午後9:45 · 2024年5月23日
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【社主のニュース解説】《国際》
トロツキー氏は、「しかし私は自分が誤っていたと言わない。なぜなら同志諸君、私がそう考えていないからである」と続けました。党の決定には従うが改心はしないとする発言は、いわばスターリン体制への挑戦を宣言したに等しい態度。両派の対立が激しさを増します。
午後10:01 · 2024年5月23日
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【社主のニュース解説】《国際》
トロツキー氏は、ソ連の存続には欧米からの支援が必要であるため世界革命が必須だと主張しています。これに対し、一国社会主義を主張するスターリン氏は、社会主義を逸脱した「プチブル」だと猛烈に批判。今後の国の方針をめぐるだけに論戦は終わりそうもありません。
午後10:15 · 2024年5月23日
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2024年5月23日の追加ここまで]
[2024年5月24日に追加:
本記事の呟き群の個所で、ツイッターの並びのままコピペしたので、順番が下から上に読むのが正しい箇所がある。
ツイッターは下から上に積みあがる形式だからだ。
上から下に並び替えると以下のようになる。
峨骨さんがリツイート
スラド 公式
@sradjp
https://srad.jp/story/18/10/23/0857222/
#gnu Stallman、対人コミュニケーションガイドラインを策定
午後6:45 · 2018年10月23日
(リンク先:
Stallman、対人コミュニケーションガイドラインを策定
ストーリー by hylom 2018年10月23日 18時31分ちょっと前に揉め事を起こしてた張本人が 部門より
https://srad.jp/story/18/10/23/0857222/
”Artane.曰く、
GNU創設者でありフリーソフトウェア活動で知られるRichard M. Stallman氏が、対人コミュニケーションにおけるガイドライン「GNU Kind Communications Guidelines」を発表しました(原文、Phoronix.com)。
最近、性的少数者の扱いや女性の扱いやそれらへの「見方」の違いでFOSS界隈がゴタゴタするケースが出てきてて、GNUのプロジェクトから人やプロジェクトが抜けたりまでしたり、女性がFOSSに余り貢献してないと言う指摘がされることが増えたように思いますが、そこら辺への対策のようです。
また、英語では対象となる相手の性によって3人称単数代名詞をheとsheで使い分けますが、これが理由で揉める事件も発生しているため、問題を回避する言い回しも提案されています。
今は性的少数者や女性など、ジェンダーにまつわる揉め事が発覚することが多いですけど、そう遠くない時期に宗教間の問題とかどの国や民族に属するかで揉める(例えばイスラム教徒とユダヤ教徒の間とか、ミャンマーや中国の多数民族と少数民族とか)ケースが発覚してくるんじゃないかと思ってますので、これが試金石になるのか、それとも有名無実化するのか、関心を持って見守ろうかと思ってます。
”
FOSS:Free and Open Source Software。
)
Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
後のニュースピークである。
午後6:49 · 2018年10月23日
峨骨さんがリツイート
https://x.com/Chimaera925/status/769208956409352192
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
まるで1984年のニュースピークだ。文法と語彙を単純化し、政治的に作られた合成語(日本だと輸入語も含む)政府や財界にとって好ましい思想を話者に植え付ける為の単語や定義が曖昧でイメージだけの単語、意図的に連想を防ぎ考えさせない為の略語等が用いられる。言語化できない事柄は思考できない
午前1:24 · 2016年8月27日”
Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
苦しみで成長だの位階が上がるだの変われるだのと、自分探しの延長でわざわざ苦しみに投じるようなトチ狂った真似しても無駄だからな。自分探しの場が外国や未知の世界でなく苦しみになっただけでな。これだけ苦しんだから何か得なくてはいけないという妄想や苦しみからの逃避で拗らせると手に負えん。
午後10:55 · 2018年10月23日
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https://x.com/Chimaera925/status/769174147783991296 と続き
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
動物農場 https://ja.m.wikiquote.org/wiki/%E5%8B%95%E7%89%A9%E8%BE%B2%E5%A0%B4
七戒
1.二本足で歩く者は誰であっても敵である。
2.四本足で歩く者または翼を持つ者は誰であっても仲間である。
3.動物は衣服を着てはならない。
4.動物はベッドで眠ってはならない。
5.動物は酒を飲んではならない。
午後11:06 · 2016年8月26日
6.動物は他の動物を殺してはならない。
7.全ての動物は平等である。
頭の悪い動物は七戒を覚えられなかった。ナポレオンは「よつあしいい、ふたつあしだめ」の格言に要約できると宣言。羊達はこの格言を繰り返して、それ以上は考えなかった。 単純化は権力側によって政治的な目的で行われる
午前2:14 · 2017年8月14日
〔リンク先より:
動物農場 - Wikiquote
https://ja.m.wikiquote.org/wiki/%E5%8B%95%E7%89%A9%E8%BE%B2%E5%A0%B4
” 第2部 編集
二本足で歩く者は誰であっても敵である。
四本足で歩く者または翼を持つ者は誰であっても仲間である。
動物は衣服を着てはならない。
動物はベッドで眠ってはならない。
動物は酒を飲んではならない。
動物は他の動物を殺してはならない。
全ての動物は平等である。
Whatever goes upon two legs is an enemy.
Whatever goes upon four legs, or has wings, is a friend.
No animal shall wear clothes.
No animal shall sleep in a bed.
No animal shall drink alcohol.
No animal shall kill any other animal.
All animals are equal.
第3部 編集
(中略)
四本足は善い。二本足は悪い。
Four legs good, two legs bad.
(中略)
第8部 編集
ミュリエルは彼女にその戒律を読んでくれた。そこには「動物は他の動物を殺してはならない。理由なくして。」と書かれていた。
But when Muriel reads the writing on the barn wall to Clover, interestingly, the words are, "No animal shall kill any other animal without cause."
(中略)
第10部 編集
農場が豊かになったにも関わらず、どうしたわけか動物たち自身は少しも豊かになったようには見えなかった・・・もちろん豚たちと犬たちは別だったが。
Somehow it seemed as though the farm had grown richer without making the animals themselves any richer — except, of course, for the pigs and the dogs.
四本足は善い、二本足はもっと善い!
Four legs good, two legs better!
全ての動物は平等である。
ただし一部の動物はより平等である。
ALL ANIMALS ARE EQUAL
BUT SOME ANIMALS ARE MORE EQUAL THAN OTHERS.
その動物の外見は豚から人へ、人から豚へ、そして再び豚から人へと変わっていった。もうどちらがどちらか区別することはできなかった。
The creatures outside looked from pig to man, and from man to pig, and from pig to man again; but already it was impossible to say which was which.
”
※最終編集履歴は
「2021年8月18日 (水)
前
21:42 Linus Acker +45 File」。
〕
弁証や修辞、人に説明したり説得する技法を学ばせず、掲げる主張の意味や目的も理解させず、ただ数として集めて単純化された「よつあしい、ふたつあしだめ」を叫ばせた所で、集められた人々はまた別の主人の奴隷となる。己の主人となる日は未来永劫やってこない。説明、説得、同意、契約これも無しに
午前2:18 · 2017年8月14日
https://x.com/Chimaera925/status/896783550602592257
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
「よつあしい、ふたつあしだめ」だけを覚えさせ、示威や力で何が出来るか。権力闘争くらいはできるだろうな。従わせて食い物にも出来るわな。悲しいかな、全ての者に学ばせても身に付けさせる事は出来ない。結社は一握りの人間にしかそりゃ教えんわな。だからと言って、隷属させて良いとは俺は思わん。
午前2:20 · 2017年8月14日”
ヒトラーやゲッベルスの姿など何処にも無くても、似た様な事を何処もやっている。情報過多の時代はこれからも続くし、情報の濁流はますます酷くなるだろう。こんなものに適応しようとすれば、自身が考え、主張し、人に伝え説得したり同意を得たりする訓練に費やされる時間はゼロに等しくなるだろう。
午前2:24 · 2017年8月14日
どうあれ、俺みたいな言説よりも感情を煽りつつ「戦争反対」「子供を守れ」「アベを倒せ」といった「よつあしいい、ふたつあしだめ」を連呼させる奴の方が支持が集まる。だからこそ、どれを経由しても全体主義になる。どう頑張っても民主主義や国民主権が実現出来ない訳だよ。外国でもそうだ。
午前3:27 · 2017年8月14日
ーーー
ヒトラーやゲッベルスの姿など何処にも無くても、似た様な事を何処もやっている。情報過多の時代はこれからも続くし、情報の濁流はますます酷くなるだろう。こんなものに適応しようとすれば、自身が考え、主張し、人に伝え説得したり同意を得たりする訓練に費やされる時間はゼロに等しくなるだろう。
午前2:24 · 2017年8月14日
https://x.com/Chimaera925/status/896785316559831040
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
言葉を尽くして、それより先へ進めなくなるまでは自身や他者に問い、仮説を立て、検証し、僅かながらでも確信を積み重ねていく必要がある。言語化できなくなるまで。非言語の神秘やスピリチュアルから入ると魔境だからな。妄想と確信の区別が付かなくなって、「よつあしいい、ふたつあしだめ」になる。
午前2:27 · 2017年8月14日
”
https://x.com/Chimaera925/status/896786004618629120
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
主観からどれだけ離れようとして客観視しても、客観視しているのは自身だから自身の物差しを離れられない。物差しなんぞ、世の中にいくらでもあるし、その平均値が真実でもない。真実など誰にもわからない、だがそれに近づこうとする事は出来る。人の数だけあるってのは嘘っぱちだからな。解釈は別だが
午前2:30 · 2017年8月14日
”
https://x.com/Chimaera925/status/896788459418820612
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
主観100%の神秘なんて、本当に毒にしかならんよ。自分が体験したから正しい、真実なんてな。確かにお薬やって生じた妄想をそれを体験した真実だと脳が嘘吐くことはあるだろうよ。脳って結構バカだからな。薬なんぞ無くても条件整えれば誰でも再現できる。記憶も改竄し放題だしな。神秘は先ず殺せ。
午前2:40 · 2017年8月14日
”
”
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https://x.com/Chimaera925/status/773411881172230144
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
百科辞典の語彙や定義が頭に入っていれば、そこにあるものだけであらゆるものごとを言葉で表現することができる。故事成語や四字熟語、歳時記に親しんでおくとより豊かな表現が可能となるだろう。
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午後3:45 · 2016年9月7日
”
https://x.com/Chimaera925/status/773417092741758977
”読む対象に適切な語彙のプールを選ぶのも要点か。多くの者に幅広く読まれたいと思うならば、携帯小説程度の語彙量に絞り漢字を減らし、ひらがなやカタカナの容量を増やす。漢字だらけの文章にすれば、変な輩が滅多に噛み付いて来ないという利点もあるが、読者を増やしたいならばお勧めはしない。
午後4:06 · 2016年9月7日
”
https://x.com/Chimaera925/status/773419456303403008 と続き
”Chimaera925/峨骨
@Chimaera925
ゲリラ豪雨などと味気ない造語が一般的に用いられるのは語彙力の低下から。ゲリラ(のイメージ)+豪雨の組み合わせで構成されている。定形のイメージをもたらす単語と単語の合成。
オーウェルの1984年では語彙や思考を縛り、党のイデオロギーに反する物事を考えられなくすることに成功している。
午後4:15 · 2016年9月7日
呼称がもたらすイメージで解った気にさせて、本質には突っ込ませない。ゲリラ豪雨の指すゲリラはあくまでイメージ上のゲリラであり、ゲリラの定義は含まれない。
法案や団体名でも同じ事だ。その呼称を聞いて中身まで解った気になって、その中身まで見ず、まして議論などしない。故に何の影響力もない
午後4:20 · 2016年9月7日
綺麗でそれっぽい看板を掲げておけば、納得して(言いくるめられて)しまう。子供騙しだが、語彙と思考が制限されると子供騙しに簡単に引っ掛かる。
定義や実体について議論しなくてはならないのに、イメージについてああだこうだと議論にもならん議論をする羽目になるのだ。
午後4:26 · 2016年9月7日
国語が不自由なのに、今まで以上に英語教育に力を入れるとなると、簡単に英語、それらの根幹となる文化や思想あるいは宗教にかぶれるだろうよ。
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午後4:29 · 2016年9月7日
”
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Nineteen Eighty Four - Appendix - ウェイバックマシン(2015年3月31日アーカイブ分) - Charles' George Orwell Links
https://web.archive.org/web/20150331223443/http://www.netcharles.com/orwell/books/1984-Appendix.htm
”Nineteen Eighty-Four
by George Orwell
1949
APPENDIX
The Principles of Newspeak
NEWSPEAK was the official language of Oceania and had been devised to meet the ideological needs of Ingsoc, or English Socialism. In the year 1984 there was not as yet anyone who used Newspeak as his sole means of communication, either in speech or writing. The leading articles in the Times were written in it, but this was a tour de force which could only be carried out by a specialist. It was expected that Newspeak would have finally superseded Oldspeak (or Standard English, as we should call it) by about the year 2050. Meanwhile it gained ground steadily, all Party members tending to use Newspeak words and grammatical constructions more and more in their everyday speech. The version in use in 1984, and embodied in the Ninth and Tenth Editions of the Newspeak Dictionary, was a provisional one, and contained many superfluous words and archaic formations which were due to be suppressed later. It is with the final, perfected version, as embodied in the Eleventh Edition of the Dictionary, that we are concerned here.
The purpose of Newspeak was not only to provide a medium of expression for the world-view and mental habits proper to the devotees of Ingsoc, but to make all other modes of thought impossible. It was intended that when Newspeak had been adopted once and for all and Oldspeak forgotten, a heretical thought—that is, a thought diverging from the principles of Ingsoc—should be literally unthinkable, at least so far as thought is dependent on words. Its vocabulary was so constructed as to give exact and often very subtle expression to every meaning that a Party member could properly wish to express, while excluding all other meanings and also the possibility of arriving at them by indirect methods. This was done partly by the invention of new words, but chiefly by eliminating undesirable words and by stripping such words as remained of unorthodox meanings, and so far as possible of all secondary meanings whatever. To give a single example. The word free still existed in Newspeak, but it could only be used in such statements as ‘This dog is free from lice’ or ‘This field is free from weeds’. It could not be used in its old sense of ‘ politically free’ or ‘intellectually free’ since political and intellectual freedom no longer existed even as concepts, and were therefore of necessity nameless. Quite apart from the suppression of definitely heretical words, reduction of vocabulary was regarded as an end in itself, and no word that could be dispensed with was allowed to survive. Newspeak was designed not to extend but to diminish the range of thought, and this purpose was indirectly assisted by cutting the choice of words down to a minimum.
Newspeak was founded on the English language as we now know it, though many Newspeak sentences, even when not containing newly-created words, would be barely intelligible to an English-speaker of our own day. Newspeak words were divided into three distinct classes, known as the A vocabulary, the B vocabulary (also called compound words), and the C vocabulary. It will be simpler to discuss each class separately, but the grammatical peculiarities of the language can be dealt with in the section devoted to the A vocabulary, since the same rules held good for all three categories.
The A vocabulary.
The A vocabulary consisted of the words needed for the business of everyday life—for such things as eating, drinking, working, putting on one’s clothes, going up and down stairs, riding in vehicles, gardening, cooking, and the like. It was composed almost entirely of words that we already possess words like hit, run, dog, tree, sugar, house, field—but in comparison with the present-day English vocabulary their number was extremely small, while their meanings were far more rigidly defined. All ambiguities and shades of meaning had been purged out of them. So far as it could be achieved, a Newspeak word of this class was simply a staccato sound expressing one clearly understood concept. It would have been quite impossible to use the A vocabulary for literary purposes or for political or philosophical discussion. It was intended only to express simple, purposive thoughts, usually involving concrete objects or physical actions.
The grammar of Newspeak had two outstanding peculiarities. The first of these was an almost complete interchangeability between different parts of speech. Any word in the language (in principle this applied even to very abstract words such as if or when) could be used either as verb, noun, adjective, or adverb. Between the verb and the noun form, when they were of the same root, there was never any variation, this rule of itself involving the destruction of many archaic forms. The word thought, for example, did not exist in Newspeak. Its place was taken by think, which did duty for both noun and verb. No etymological principle was followed here: in some cases it was the original noun that was chosen for retention, in other cases the verb. Even where a noun and verb of kindred meaning were not etymologically connected, one or other of them was frequently suppressed. There was, for example, no such word as cut, its meaning being sufficiently covered by the noun-verb knife. Adjectives were formed by adding the suffix -ful to the noun-verb, and adverbs by adding -wise. Thus for example, speedful meant ‘rapid’ and speedwise meant ‘quickly’. Certain of our present-day adjectives, such as good, strong, big, black, soft, were retained, but their total number was very small. There was little need for them, since almost any adjectival meaning could be arrived at by adding -ful to a noun-verb. None of the now-existing adverbs was retained, except for a very few already ending in -wise: the -wise termination was invariable. The word well, for example, was replaced by goodwise.
In addition, any word—this again applied in principle to every word in the language—could be negatived by adding the affix un- or could be strengthened by the affix plus-, or, for still greater emphasis, doubleplus-. Thus, for example, uncold meant ‘warm’, while pluscold and doublepluscold meant, respectively, ‘very cold’ and ‘superlatively cold’. It was also possible, as in present-day English, to modify the meaning of almost any word by prepositional affixes such as ante-, post-, up-, down-, etc. By such methods it was found possible to bring about an enormous diminution of vocabulary. Given, for instance, the word good, there was no need for such a word as bad, since the required meaning was equally well—indeed, better—expressed by ungood. All that was necessary, in any case where two words formed a natural pair of opposites, was to decide which of them to suppress. Dark, for example, could be replaced by unlight, or light by undark, according to preference.
The second distinguishing mark of Newspeak grammar was its regularity. Subject to a few exceptions which are mentioned below all inflexions followed the same rules. Thus, in all verbs the preterite and the past participle were the same and ended in -ed. The preterite of steal was stealed, the preterite of think was thinked, and so on throughout the language, all such forms as swam, gave, brought, spoke, taken, etc., being abolished. All plurals were made by adding -s or -es as the case might be. The plurals of man, ox, life, were mans, oxes, lifes. Comparison of adjectives was invariably made by adding -er, -est (good, gooder, goodest), irregular forms and the more, most formation being suppressed.
The only classes of words that were still allowed to inflect irregularly were the pronouns, the relatives, the demonstrative adjectives, and the auxiliary verbs. All of these followed their ancient usage, except that whom had been scrapped as unnecessary, and the shall, should tenses had been dropped, all their uses being covered by will and would. There were also certain irregularities in word-formation arising out of the need for rapid and easy speech. A word which was difficult to utter, or was liable to be incorrectly heard, was held to be ipso facto a bad word: occasionally therefore, for the sake of euphony, extra letters were inserted into a word or an archaic formation was retained. But this need made itself felt chiefly in connexion with the B vocabulary. Why so great an importance was attached to ease of pronunciation will be made clear later in this essay.
The B vocabulary.
The B vocabulary consisted of words which had been deliberately constructed for political purposes: words, that is to say, which not only had in every case a political implication, but were intended to impose a desirable mental attitude upon the person using them. Without a full understanding of the principles of Ingsoc it was difficult to use these words correctly. In some cases they couId be translated into Oldspeak, or even into words taken from the A vocabulary, but this usually demanded a long paraphrase and always involved the loss of certain overtones. The B words were a sort of verbal shorthand, often packing whole ranges of ideas into a few syllables, and at the same time more accurate and forcible than ordinary language.
The B words were in all cases compound words. They consisted of two or more words, or portions of words, welded together in an easily pronounceable form. The resulting amalgam was always a noun-verb, and inflected according to the ordinary rules. To take a single example: the word goodthink, meaning, very roughly, ‘orthodoxy’, or, if one chose to regard it as a verb, ‘to think in an orthodox manner’. This inflected as follows: noun-verb, goodthink; past tense and past participle, goodthinked; present participle, goodthinking; adjective, goodthinkful; adverb, goodthinkwise; verbal noun, goodthinker.
The B words were not constructed on any etymological plan. The words of which they were made up could be any parts of speech, and could be placed in any order and mutilated in any way which made them easy to pronounce while indicating their derivation. In the word crimethink (thoughtcrime), for instance, the think came second, whereas in thinkpol (Thought Police) it came first, and in the latter word police had lost its second syllable. Because of the great difficuIty in securing euphony, irregular formations were commoner in the B vocabulary than in the A vocabulary. For example, the adjective forms of Minitrue, Minipax, and Miniluv were, respectively, Minitruthful, Minipeaceful, and Minilovely, simply because -trueful, -paxful, and -loveful were slightly awkward to pronounce. In principle, however, all B words could inflect, and all inflected in exactly the same way.
Some of the B words had highly subtilized meanings, barely intelligible to anyone who had not mastered the language as a whole. Consider, for example, such a typical sentence from a Times leading article as Oldthinkers unbellyfeel Ingsoc. The shortest rendering that one could make of this in Oldspeak would be: ‘Those whose ideas were formed before the Revolution cannot have a full emotional understanding of the principles of English Socialism.’ But this is not an adequate translation. To begin with, in order to grasp the full meaning of the Newspeak sentence quoted above, one would have to have a clear idea of what is meant by Ingsoc. And in addition, only a person thoroughly grounded in Ingsoc could appreciate the full force of the word bellyfeel, which implied a blind, enthusiastic acceptance difficult to imagine today; or of the word oldthink, which was inextricably mixed up with the idea of wickedness and decadence. But the special function of certain Newspeak words, of which oldthink was one, was not so much to express meanings as to destroy them. These words, necessarily few in number, had had their meanings extended until they contained within themselves whole batteries of words which, as they were sufficiently covered by a single comprehensive term, could now be scrapped and forgotten. The greatest difficulty facing the compilers of the Newspeak Dictionary was not to invent new words, but, having invented them, to make sure what they meant: to make sure, that is to say, what ranges of words they cancelled by their existence.
As we have already seen in the case of the word free, words which had once borne a heretical meaning were sometimes retained for the sake of convenience, but only with the undesirable meanings purged out of them. Countless other words such as honour, justice, morality, internationalism, democracy, science, and religion had simply ceased to exist. A few blanket words covered them, and, in covering them, abolished them. All words grouping themselves round the concepts of liberty and equality, for instance, were contained in the single word crimethink, while all words grouping themselves round the concepts of objectivity and rationalism were contained in the single word oldthink. Greater precision would have been dangerous. What was required in a Party member was an outlook similar to that of the ancient Hebrew who knew, without knowing much else, that all nations other than his own worshipped ‘false gods’. He did not need to know that these gods were called Baal, Osiris, Moloch, Ashtaroth, and the like: probably the less he knew about them the better for his orthodoxy. He knew Jehovah and the commandments of Jehovah: he knew, therefore, that all gods with other names or other attributes were false gods. In somewhat the same way, the party member knew what constituted right conduct, and in exceedingly vague, generalized terms he knew what kinds of departure from it were possible. His sexual life, for example, was entirely regulated by the two Newspeak words sexcrime (sexual immorality) and goodsex (chastity). Sexcrime covered all sexual misdeeds whatever. It covered fornication, adultery, homosexuality, and other perversions, and, in addition, normal intercourse practised for its own sake. There was no need to enumerate them separately, since they were all equally culpable, and, in principle, all punishable by death. In the C vocabulary, which consisted of scientific and technical words, it might be necessary to give specialized names to certain sexual aberrations, but the ordinary citizen had no need of them. He knew what was meant by goodsex—that is to say, normal intercourse between man and wife, for the sole purpose of begetting children, and without physical pleasure on the part of the woman: all else was sexcrime. In Newspeak it was seldom possible to follow a heretical thought further than the perception that it was heretical: beyond that point the necessary words were nonexistent.
No word in the B vocabulary was ideologically neutral. A great many were euphemisms. Such words, for instance, as joycamp (forced-labour camp) or Minipax (Ministry of Peace, i.e. Ministry of War) meant almost the exact opposite of what they appeared to mean. Some words, on the other hand, displayed a frank and contemptuous understanding of the real nature of Oceanic society. An example was prolefeed, meaning the rubbishy entertainment and spurious news which the Party handed out to the masses. Other words, again, were ambivalent, having the connotation ‘good’ when applied to the Party and ‘bad’ when applied to its enemies. But in addition there were great numbers of words which at first sight appeared to be mere abbreviations and which derived their ideological colour not from their meaning, but from their structure.
So far as it could be contrived, everything that had or might have political significance of any kind was fitted into the B vocabulary. The name of every organization, or body of people, or doctrine, or country, or institution, or public building, was invariably cut down into the familiar shape; that is, a single easily pronounced word with the smallest number of syllables that would preserve the original derivation. In the Ministry of Truth, for example, the Records Department, in which Winston Smith worked, was called Recdep, the Fiction Department was called Ficdep, the Teleprogrammes Department was called Teledep, and so on. This was not done solely with the object of saving time. Even in the early decades of the twentieth century, telescoped words and phrases had been one of the characteristic features of political language; and it had been noticed that the tendency to use abbreviations of this kind was most marked in totalitarian countries and totalitarian organizations. Examples were such words as Nazi, Gestapo, Comintern, Inprecorr, Agitprop. In the beginning the practice had been adopted as it were instinctively, but in Newspeak it was used with a conscious purpose. It was perceived that in thus abbreviating a name one narrowed and subtly altered its meaning, by cutting out most of the associations that would otherwise cling to it. The words Communist International, for instance, call up a composite picture of universal human brotherhood, red flags, barricades, Karl Marx, and the Paris Commune. The word Comintern, on the other hand, suggests merely a tightly-knit organization and a well-defined body of doctrine. It refers to something almost as easily recognized, and as limited in purpose, as a chair or a table. Comintern is a word that can be uttered almost without taking thought, whereas Communist International is a phrase over which one is obliged to linger at least momentarily. In the same way, the associations called up by a word like Minitrue are fewer and more controllable than those called up by Ministry of Truth. This accounted not only for the habit of abbreviating whenever possible, but also for the almost exaggerated care that was taken to make every word easily pronounceable.
In Newspeak, euphony outweighed every consideration other than exactitude of meaning. Regularity of grammar was always sacrificed to it when it seemed necessary. And rightly so, since what was required, above all for political purposes, was short clipped words of unmistakable meaning which could be uttered rapidly and which roused the minimum of echoes in the speaker’s mind. The words of the B vocabulary even gained in force from the fact that nearly all of them were very much alike. Almost invariably these words—goodthink, Minipax, prolefeed, sexcrime, joycamp, Ingsoc, bellyfeel, thinkpol, and countless others—were words of two or three syllables, with the stress distributed equally between the first syllable and the last. The use of them encouraged a gabbling style of speech, at once staccato and monotonous. And this was exactly what was aimed at. The intention was to make speech, and especially speech on any subject not ideologically neutral, as nearly as possible independent of consciousness. For the purposes of everyday life it was no doubt necessary, or sometimes necessary, to reflect before speaking, but a Party member called upon to make a political or ethical judgement should be able to spray forth the correct opinions as automatically as a machine gun spraying forth bullets. His training fitted him to do this, the language gave him an almost foolproof instrument, and the texture of the words, with their harsh sound and a certain wilful ugliness which was in accord with the spirit of Ingsoc, assisted the process still further.
So did the fact of having very few words to choose from. Relative to our own, the Newspeak vocabulary was tiny, and new ways of reducing it were constantly being devised. Newspeak, indeed, differed from most all other languages in that its vocabulary grew smaller instead of larger every year. Each reduction was a gain, since the smaller the area of choice, the smaller the temptation to take thought. Ultimately it was hoped to make articulate speech issue from the larynx without involving the higher brain centres at all. This aim was frankly admitted in the Newspeak word duckspeak, meaning ‘ to quack like a duck’. Like various other words in the B vocabulary, duckspeak was ambivalent in meaning. Provided that the opinions which were quacked out were orthodox ones, it implied nothing but praise, and when the Times referred to one of the orators of the Party as a doubleplusgood duckspeaker it was paying a warm and valued compliment.
The C vocabulary.
The C vocabulary was supplementary to the others and consisted entirely of scientific and technical terms. These resembled the scientific terms in use today, and were constructed from the same roots, but the usual care was taken to define them rigidly and strip them of undesirable meanings. They followed the same grammatical rules as the words in the other two vocabularies. Very few of the C words had any currency either in everyday speech or in political speech. Any scientific worker or technician could find all the words he needed in the list devoted to his own speciality, but he seldom had more than a smattering of the words occurring in the other lists. Only a very few words were common to all lists, and there was no vocabulary expressing the function of Science as a habit of mind, or a method of thought, irrespective of its particular branches. There was, indeed, no word for ‘Science’, any meaning that it could possibly bear being already sufficiently covered by the word Ingsoc.
From the foregoing account it will be seen that in Newspeak the expression of unorthodox opinions, above a very low level, was well-nigh impossible. It was of course possible to utter heresies of a very crude kind, a species of blasphemy. It would have been possible, for example, to say Big Brother is ungood. But this statement, which to an orthodox ear merely conveyed a self-evident absurdity, could not have been sustained by reasoned argument, because the necessary words were not available. Ideas inimical to Ingsoc could only be entertained in a vague wordless form, and could only be named in very broad terms which lumped together and condemned whole groups of heresies without defining them in doing so. One could, in fact, only use Newspeak for unorthodox purposes by illegitimately translating some of the words back into Oldspeak. For example, All mans are equal was a possible Newspeak sentence, but only in the same sense in which All men are redhaired is a possible Oldspeak sentence. It did not contain a grammatical error, but it expressed a palpable untruth—i.e. that all men are of equal size, weight, or strength. The concept of political equality no longer existed, and this secondary meaning had accordingly been purged out of the word equal. In 1984, when Oldspeak was still the normal means of communication, the danger theoretically existed that in using Newspeak words one might remember their original meanings. In practice it was not difficult for any person well grounded in doublethink to avoid doing this, but within a couple of generations even the possibility of such a lapse would have vaished. A person growing up with Newspeak as his sole language would no more know that equal had once had the secondary meaning of ‘politically equal’, or that free had once meant ‘intellectually free’, than for instance, a person who had never heard of chess would be aware of the secondary meanings attaching to queen and rook. There would be many crimes and errors which it would be beyond his power to commit, simply because they were nameless and therefore unimaginable. And it was to be foreseen that with the passage of time the distinguishing characteristics of Newspeak would become more and more pronounced—its words growing fewer and fewer, their meanings more and more rigid, and the chance of putting them to improper uses always diminishing.
When Oldspeak had been once and for all superseded, the last link with the past would have been severed. History had already been rewritten, but fragments of the literature of the past survived here and there, imperfectly censored, and so long as one retained one’s knowledge of Oldspeak it was possible to read them. In the future such fragments, even if they chanced to survive, would be unintelligible and untranslatable. It was impossible to translate any passage of Oldspeak into Newspeak unless it either referred to some technical process or some very simple everyday action, or was already orthodox (goodthinkful would be the NewsPeak expression) in tendency. In practice this meant that no book written before approximately 1960 could be translated as a whole. Pre-revolutionary literature could only be subjected to ideological translation—that is, alteration in sense as well as language. Take for example the well-known passage from the Declaration of Independence:
We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal, that they are endowed by their creator with certain inalienable rights, that among these are life, liberty, and the pursuit of happiness. That to secure these rights, Governments are instituted among men, deriving their powers from the consent of the governed. That whenever any form of Government becomes destructive of those ends, it is the right of the People to alter or abolish it, and to institute new Government. . .
It would have been quite impossible to render this into Newspeak while keeping to the sense of the original. The nearest one could come to doing so would be to swallow the whole passage up in the single word crimethink. A full translation could only be an ideological translation, whereby Jefferson’s words would be changed into a panegyric on absolute government.
A good deal of the literature of the past was, indeed, already being transformed in this way. Considerations of prestige made it desirable to preserve the memory of certain historical figures, while at the same time bringing their achievements into line with the philosophy of Ingsoc. Various writers, such as Shakespeare, Milton, Swift, Byron, Dickens, and some others were therefore in process of translation: when the task had been completed, their original writings, with all else that survived of the literature of the past, would be destroyed. These translations were a slow and difficult business, and it was not expected that they would be finished before the first or second decade of the twenty-first century. There were also large quantities of merely utilitarian literature—indispensable technical manuals, and the like—that had to be treated in the same way. It was chiefly in order to allow time for the preliminary work of translation that the final adoption of Newspeak had been fixed for so late a date as 2050.
” ※着色は引用者
英語の勉強用にどうぞ。
『1984年』ジョージ・オーウェル
https://owlman.hateblo.jp/entry/20081025/1224924614
”[絶望の世界]
George Orwell 1984 , 1949.
一九八四年 (ハヤカワepi文庫)
一九八四年 (ハヤカワepi文庫)
作者:ジョージ・オーウェル,高橋 和久
発売日: 2012/08/01
メディア: Kindle版
「戦争は平和である 自由は屈従である 無知は力である」
「オーウェル的世界」という言い回しがある。新聞や研究書で、監視社会や情報統制を批判する時に「すべての人間の情報をストックする……オーウェル的世界が現実となる」といった表現を目にした。こういう使われ方は正直あまり好きではないが、それだけ本書が与えたインパクトは強いということだ。『華氏451度』『すばらしい新世界』に並んで、三大ディストピア小説に数えられる。
1984年。3つの超大国によって世界は分断された。そのひとつオセアニアは、偉大な兄弟<ビッグ・ブラザー>によって、すべて監視されている世界。
「戦争は平和である 自由は屈従である 無知は力である」というスローガン、二重思考<ダブル・シンク>、真理省、新語法<ニュー・スピーク>など、世界観が強烈である。オーウェルは徹底したアンチ共産主義、アンチ全体主義だったから、彼の描くディストピアは、冷戦時代の西側諸国に、熱狂的に迎え入れられた。
世界を牛耳るには、パニックと情報と教育を押さえればいい、ということがよく分かる。浦沢直樹『20世紀少年』でも、「ともだち」は同じことをやっているし。
最初から最後まで救いがない。「絶望」とは1%の望みも断ち切られることだ。普通は、そこまで絶望することは滅多にない。だけど、本書はまさしく「絶望」的だ。なんといっても、最後の一文が、もっとも絶望的なのだから。
recommend:
ディストピア小説、アンチ共産主義関係。
レイ・ブラッドベリ『華氏451度』・・・言葉狩りへの、作家の強烈な「NO」。
アンソニー・バージェス『時計じかけのオレンジ』・・・管理された社会への風刺。
オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』・・・幸福であるがゆえのディストピア。
ふくろう (id:owl_man) 15年前 読者になる
” ※着色は引用者
『すばらしい新世界』オルダス・ハックスリー
https://owlman.hateblo.jp/entry/2013/04/08/103629
" 「しかし、それが安定のために、われわれが払わなくちゃならない犠牲なのだ」——オルダス・ハックスリー『すばらしい新世界』
完璧で幸福な世界
人に、涙は必要だろうか?
“Brave new world”、尊敬すべき自動車王フォードを崇拝し、十字架のかわりにT字架が信仰されるこの「すばらしい新世界」においては、人々は悲しむこともなく、心を痛めず、不満も不安も感じない。
すばらしい新世界 (講談社文庫)
すばらしい新世界 (講談社文庫)
作者: ハックスリー,Aldous Huxley,松村達雄
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 1974/11/27
メディア: ペーパーバック
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人々は母を人工培養で試験管からうまれ、「母親」や「家族」といったものは忌むべき旧習としてあつかわれる。誰かひとりに執着しないよう誰とでもセックスし、不安を感じればすぐに「ソーマ」を飲んで鬱を吹き飛ばす。与えられた仕事と階級に、誰ひとり不満は抱かない。知性は階級ごとに制御され、睡眠学習で「満足すること」を教えられている。
彼らは感情を揺さぶられることがないから、感情からうまれるさまざまな不幸を持ち合わせない。愛するがゆえに高まる嫉妬、憎悪から生まれる流血の連鎖、愛を失う絶望、老いと病の悲しみ、他者への不満からうまれる不穏、シェイクスピアが悲劇で描いたモチーフは、注意深く、徹底的に排除されている。
レイ・ブラッドベリ『華氏451度』やジョージ・オーウェル『1984年』の世界とは異なり、世界は恐怖と抑圧ではなく、ほほえみと幸福によって支配されている。どの世界でも文学と歴史は消え失せ、大いなる無知のうえに成り立っていることに変わりはないが、「すばらしい新世界」では戦争は起こらず、人々は涙の味を知らない。
「なにも分らないわ。とりわけ」彼女は、言葉の調子を変えて言いつづけた、「あなたにそのような怖ろしい考えが浮かんで来たとき、なぜソーマを飲まないのか、ということが。飲めばそういうことはみんな忘れてしまうわ。そしてみじめな気持になる代りに、愉快になれるのよ。とても陽気にね」
人生に、痛みと悲しみは必要だろうか?
シェイクスピアが涙を知らなかったら、まちがいなく傑作はうまれなかっただろう。「もし私の人生の良かったことを挙げるなら、貧しかったことと、私が受けたすべての苦悩である」と、イタリアの写真家マリオ・ジャコメッリは書いている。
感情の揺さぶりは、ものをつくる原点だ。作家や芸術家は、みずからを実験台として悲しみと絶望を食らい、創造のエネルギーに変える。しかし、そうでない人もいる。感情を殺したい、とわたしの友人はつぶやいた。感情を揺さぶられたくない、自分の浮き沈みのせいで、他の人に迷惑をかけたくない。穏やかで優しくありたいのに、と彼女は泣いた。
「恐ろしいわ、恐ろしいわ」
T字架や「フォード、フォード」と時を刻むロンドン塔、「フォードはその安自動車に、世はすべてこともなし」*1、「自己滅却に乾杯」というばかばかしい文句や設定が黒い笑いをさそうが、この世界の骨格は「穏やかな世界、平和な世界に生きたい」という願いのうえに立つ。この願いはおそらく多くの人々が抱えているもので、だからこそ「こんな世界はばかばかしい」と言い切れない、歯切れの悪さがある。
いかにもイギリス人の作者らしく、本書ではシェイクスピアが重要な役割を果たしている。『すばらしい新世界』というフレーズはシェイクスピア最後の作品『テンペスト』からの引用*2であるし、いわゆる私たちの似姿である「野蛮人」はシェイクスピアを読んで育ち、ことあるごとにシェイクスピアの美しい言葉を口にしては、幸福な人々を困惑させる。そして、世界をこのようにしむけた「総統」もまた、シェイクスピアの熱心な読者であった。
総統と野蛮人——おそらくこの世界においてシェイクスピアを愛読する唯一の人々——の対話は、本書でもっとも読みごたえがあった。とりわけ、総統のキャラクターには目を奪われる。
世界が捨てたものの価値を知り、どこまでも正気でありながら、彼は涙を捨てる道を選んだ。この世界でもっとも力を持つ人でありながら、もっとも孤独で不幸な人間だといえるだろう。彼の心のうちを想像しだすと、とまらなくなる。
「それはわれわれの世界が『オセロ』の世界と同じではないからだ。鋼鉄なしに安自動車は作れないだろう——そして社会不安なしには悲劇は作れないのだ。今では社会は安定している。人々は幸福だ。欲しいものは手に入るし、手に入らないものはみんなほしがらない。人々は暮しが楽で安全だ。病気にもならない。死ぬことを恐れもしない。激情や老齢などというものはさいわい知らない。母親や父親に煩わされることもない。妻や子供や恋人などという、激しい感情の種になるものもない」
善悪というわかりやすい白黒を示さず、この物語はロンドンにうずまく灰色の霧で、読む者の心に浸食してくる。暴力沙汰よりもむしろこの灰色の静かさのせいで、砂をふくんだ綿飴のように、ざらりとした後味の悪さが残る。
幸福と涙を天秤にかけ、世界はいつも傾いでいる。すばらしい新世界は前者に、すばらしいこの世界は反対側に。
How beauteous mankind is! O brave new world
That has such people in't!
人間がこうも美しいとは! ああ、すばらしい新世界だわ、
こういう人たちがいるとは!
――シェイクスピア『テンペスト』第5幕1場
Aldous Huxley"Brave new world",1932.
recommend
レイ・ブラッドベリ『華氏451度』……本読みが発狂するディストピア。
ジョージ・オーウェル『1984年』……「戦争は平和である。自由は隷属である。無知は力である」
ジョージ・オーウェル『動物農場』……後味の悪さがぴかいち。
シェイクスピア『テンペスト』……シェイクスピアという魔法の終焉。
宮崎駿『風の谷のナウシカ』……漫画版では、おそらく同じ問いが提示されている。そして姫は、別の道を選んだ。
シェイクスピア全集……どうせなら、ついでにシェイクスピアも。
上田敏『海潮音』……ロバート・ブラウニング「春の朝」のすばらしい訳出。
*1:ロバート・ブラウニングの詩「春」より、「神は天にいまし、全て世はこともなし」のパロディ。
*2:ナポリ王アロンゾーとミラノ大公プロスペローが、ともに死んだと思っていた息子ファーディナンドと娘ミランダにばったり再会した場面。ミランダが驚いて発した言葉。
ふくろう (id:owl_man) 11年前 読者になる
" ※着色は引用者
小説『侍女の物語』ラストネタバレ有【ディストピア】
https://www.mitsukaruko.net/entry/handmaids-tail
"◆マーガレット・アトウッド『侍女の物語』
Huluで配信中の海外ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」をご存じですか?
私も最近見始めたけれどあまりの鬱展開に心を痛めながらも続きが気になる。
気になりすぎて
その原作マーガレット・アトウッド『侍女の物語』
を読むことにしました。
1985年に発表されたこの小説はいわゆるディストピア小説。
(理想郷を意味するユートピアと反対の意味で使われるのがディストピア)
ディストピア小説と言うと
ジョージ・オーウェルの『1984年』
オルダス・ハクスリーの『すばらしい新世界』らが有名でしょうか。
そしてこの『侍女の物語』は
女性の自由と尊厳が奪われた管理社会を鬱々と描いている小説です。
侍女の物語 (ハヤカワepi文庫)
侍女の物語 (ハヤカワepi文庫)
作者: マーガレットアトウッド,Margaret Atwood,斎藤英治
出版社/メーカー: 早川書房
発売日: 2001/10/24
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◆旧約聖書『創世記』第30章より
『侍女の物語』において冒頭で、旧約聖書『創世記』より引用されています。
この部分がこの小説の種のようになっています
ラケルはヤコブとのあいだに子供ができないとわかると、姉をねたむようになり、ヤコブに向かって言った。「わたしにもぜひ子供をお与えください。与えてくださらなければ、わたしは死にます」
するとヤコブはラケルに激しく怒って言った。「わたしが神に代われると言うのか。お前の胎に子供を宿らせないのは神御自身なのだ」
ラケルは言った。「わたしの仕え女のビルハがいます。彼女のところに入ってください。彼女が子供を産み、わたしがその子を膝の上に迎えれば、彼女によってわたしも子供を持つことができるでしょう。
(『創世紀』第30章より)
ざっくり言い直すとこんなことが書いてあります。
ラケルはヤコブの妻。
レアはラケルの姉であり、ヤコブの妻です。
ラケルは自分には子供ができていないのに
レアとヤコブとの間に子供ができたことに嫉妬をして、
ビルハという女にヤコブとの子供を産ませ、自分の子としました。
ただ、これは一部の引用でその前後にも物語はあり、
ヤコブはレアよりもラケルを愛していた…
そのあとレアも自分の侍女にヤコブとの子を産ませた…
最後にはラケルもヤコブとの子を産んだ…とか
複雑に展開していくので一度『創世記』を読んでみると
また違った印象を持つかもしれませんね。
◆あらすじ
・「侍女」子供を産ませるための道具
アメリカでキリスト教原理主義者がクーデターを起こし
ギレアデ共和国を建国した。
当時環境汚染や性病によって出生率は著しく低下していた。
子供を産ませるために
政府は女性から仕事と財産、自由と尊厳を取り上げ、管理を始めた。
主人公であるオブフレッドもまたその犠牲者だった。
娘を取り上げられ、夫も娘も消息不明。
出産経験のあるオブフレッドは
出産可能な女「侍女」として子供を産むための存在となった。
反抗した者は「不完全女性」としてコロニーと呼ばれる施設で、
汚染物質の清掃などを強制され病気になって死んでいった。
「司令官」と呼ばれる地位の高い男の元に派遣され
彼の子供を産むために生かされている。
オブフレッドという名前も、本当の名前を取り上げられ
後からつけられたものだった。
Offredは of fred 【フレッドの所有物】という意味だ。
侍女たちはオブグレン、オブウォーレンと、仕える男の名前にofをつけられた。
オブフレッドは侍女として司令官フレッド・ウォータフォードに仕えることになる。
侍女として、「儀式」を行う。
「儀式」※先に引用した『旧約聖書』を思い出しましょう。
司令官の妻・セリーナは両脚を開きベッドに仰向けで寝る。
侍女はその足の間に入り、仰向けで、頭はセリーナの腹に乗せる形で寝た。
妻と侍女が一体になったような体制を取り
司令官は侍女に挿入する。
これは侍女を孕ませるための儀式であり、仕事だ。
この儀式は繰り返されるがそこに侍女と司令官の愛はない。
司令官は妻との間に子供設けられないので
侍女との間に子供を作り、それを夫婦の子とするのだ。
・オブフレッドと司令官の密会
司令官と侍女の間に特別な感情や行為をもつことは禁じられている。
わたしたちは二本の脚を持った子宮にすぎない。(p.252)
オブフレッドもそれを固く守らなければいけないと考えている。
だが、ある夜オブレッドは司令官から一人で書斎にくるように誘われる…
オブフレッドは司令官の求めているものを知り
できることなら弱みを握りたいと考える。
彼女はまだ、逃亡を諦められずにいたからー
しかし、二人で会った夜、そこで行われたのはただのゲームだった。
ゲームの相手をしてほしい、と司令官は言った。
それ以降もまたオブフレッドは司令官の書斎を訪れた。
ゲームをし、ささやかなプレゼントを貰っていた。
2人の関係は緊張感を保ちながらも少しずつ砕け変化していくが…
◆ディストピアは2195年過去になる【感想・ラストネタバレ有】
オブフレッドの視点で物語が進行していきます。
その視点が現在と過去が高い頻度で切り替わるので
オブフレッドの受け入れがたい現実をより切実に感じさせます。
まるで健全ではない不安定さや危機感とか怯えを感じさせるような作りに思います。
なにもかもひどくてつらい。
儀式のあとにオブフレッドの、自分とセリーナのどちらがつらいのかー
という語りがあります。
オブフレッドだけでなくセリーナもつらい
そしてきっと司令官もまた孕ませなければいけない。
まんま『旧約聖書』のようです。
他の侍女も女中も自由な人はいなくなり
誰もが希望を押し殺して暮らしているような世界でした。
そしてオブフレッドは司令官との密会を重ねていきますが
そこにキスはあれど彼女を深く傷つけるようなものはありませんでした。
司令官ていい人なのかもー
もしかしてオブフレッドを逃がしてくれるのかもー
そんなちいさな望みを抱いてしまいましたが
彼がオブフレッドを連れてきたのは娼館のようなところ。
しかもそこでセックスするっていう…。
株価急落。
そして詰めが甘すぎてセリーナに見つかるという最悪の展開。
オブフレッドは自殺をぼんやり考えだしたところで
見知らぬ男たちとニックが部屋にやってくる。
ニックは連れ出すから信じろと言うが
それを素直に信じることもできない。
騙されているかもしれない。
それでもその男たちに連れられていくしか、オブフレッドには道がなかった。
で、この物語が終わったと思いきや
最後の章「歴史的背景に関する注釈」が始まります。
これがある意味で救いではあります。
時は流れて2195年
「『侍女の物語』に関する信憑性の問題」についての講演が始まります。
オブフレッドの視点で語られてきたこの物語は
過去のギレアデ政権時代の資料で
カセットに録音されたものを書き起こしたものでした。というオチ。
この『侍女の物語』と名付けられた歴史的資料についての
未来からの考察が語られます。
そして過去、彼女たちのいた闇は
光の中にある現在からでは正確に判読できないと結論付けられます。
後味悪いのに面白かったです。悔しい。
ドラマの方も見ていますが、ドラマはオリジナルの展開もあるので
小説を読んでも楽しめるかと思います。
-------
個人的にずしーんときた司令官のお言葉
我々は女性からいろいろなものを奪いましたが、それ以上のものを与えたんですよ、と司令官は言った。(中略)楽に男を手に入れられる娘と、なかなか 男を手に入れられない娘とのあいだに残酷な差別があったのです。それを忘れましたか?絶食して痩せたり、胸にシリコンをいっぱい注入したり、鼻を削り取ろうとしました。その人間の惨めさを考えてごらんなさい。(p.400)
"
『華氏451度』レイ・ブラッドベリ
https://owlman.hateblo.jp/entry/20081031/1225445708
"[本は燃えているか]
Ray Bradbury FAHRENHEIT 451 ,1953.
華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)
華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)
作者: レイブラッドベリ,Ray Bradbury,宇野利泰
出版社/メーカー: 早川書房
発売日: 2008/11
メディア: 文庫
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大御所SF作家が描く、焚書の世界。アンチ・ユートピア=ディストピアを描いた名作のひとつとして名高い本編。ディストピア文学の中では、絶望の度合いがやわらかい。
華氏451度は、摂氏でいえば233度くらい。つまりは本が燃える温度のこと。偉大なる本の虫だったブラッドベリにとっては、本が焼かれる世界はまさに「ディストピア」だったろう。もちろんこの本を手に取る、多くの本読みたちにとっても。
真実をつぶし、心をつぶし、見たくないものにはふたをする。フォークナー、ホイットマン、聖書、シェイクスピアも、全部燃えて灰になる。そんな監視と制裁につつまれた世界は、見ているこちらを憂鬱にさせる。
しかし、ジョージ・オーウェル『1984年』が徹底的に悲惨だったのに対して、ブラッドベリは何かしらの希望の余地を残してくれる。
この本の一番の見どころは、少女クラリスだろう。
「たしかにあたし、あんたの知らないことを知っているわね。夜明けになると、そこら一面、草の葉に露がたまるのを知っていて?」
彼女は前半の一瞬にしか出てこない。だけど彼女は、まるで映画『シンドラーのリスト』の白黒世界に、一人だけカラーで出てくる、赤い服の少女のように、主人公モンターグの心に決定的な変化を与える呼び水となる。
そして話が進むにつれて、無機質な世界を反映した文章の中、はっとするような花の描写や自然の描写が入ってくる。ビルの中を歩いていて、ふと空の青さに気づくような目線の移動が印象的。
本を読めることは幸せだ、本当に。最後に、クラリスとモンターグの会話から。
「あんた、幸福なの?」
「ぼくが―――なんだって?」
かれはさけんだが、彼女はいってしまった―月光の中を走って。
レイ・ブラッドベリの著作レビュー:
『火星年代記』
recommend:
ディストピア、もしくは本と検閲の話。
ジョージ・オーウェル『1984年』……「戦争は平和である 自由は屈従である 無知は力である」
有川浩『図書館戦争』……図書館と本を守る。
ザミャーチン『われら』……ソビエトのアンチ・ユートピア。
ハックスリー『すばらしい新世界』……シェイクスピアを失った世界。
ふくろう (id:owl_man) 15年前 読者になる
"
1984年 - Wikiquote
https://ja.wikiquote.org/wiki/1984%E5%B9%B4
2024年5月24日の追加ここまで]
[2024年5月26日に追加:
2024年5月24日の追加箇所は、本記事公開前に追加し終えた。
https://x.com/kitsuchitsuchi/status/1794049217192972438
”子×5(ねここねこ。子子子子子。五つ子)
@kitsuchitsuchi
あ、「正確で、しばしば正常に巧妙でもある表現 」は書き間違いだ。原文は「exact and often very subtle expression」なので「正常」ではなく「非常」だ。
私は記事をDL保存と、ウェブ魚拓保存する(埋め込み呟きは保存されないことに注意)https://megalodon.jp/2024-0525-0139-06/yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-325.html
のだが今回は中央揃えに変わる謎。
megalodon.jpから
午前1:53 · 2024年5月25日·442 件の表示
”
この呟きの記事の画像だと中央揃えではないのに開くと中央揃え。別ブラウザで開いても同様。
確か読むきっかけの1つが狼先生の呟きなので狼先生に感謝します↓
https://x.com/wolvesknow/status/832169681586790400
”狼たちは知っている
@wolvesknow
マキアヴェッリの君主論、オーウェルの1984年と、動物農場。この三つを読んどけば、支配者層が未だにこれを超えられず、繰り返していることがわかる。強固なシステムを作ったので、今はどんな馬鹿でも回ってるわけ。壊す糸口も見つかるはず。
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午後7:08 · 2017年2月16日
”
https://x.com/AXv4075LUC78949/status/1794006943276921230
”触おぢ
@AXv4075LUC78949
ニュースパーク・「語彙の欠乏・消滅『計画』」と断じるのであれば、徹底して正名に糺していくほかない
意志・自由意志というのは「表現の獲得」によって成立しているものであって、それを時限ある存在が解釈していった結果でしかない
であるならば、文語若しくは過去の語彙の再収集からであろう
午後11:06 · 2024年5月24日·324 件の表示”
(狼先生「 壊す糸口も見つかるはず」の実例が徹底した正名)
https://x.com/AXv4075LUC78949/status/1794008045733003678
”触おぢ
@AXv4075LUC78949
ニッポンブンカとほざくなら「文語の復活」をまずいうべきです
これも今から20年近く前に話あったことなんだけどね、段階的にとは思っているがね
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午後11:10 · 2024年5月24日·282 件の表示”
https://x.com/AXv4075LUC78949/status/1794015665713766475
”触おぢ
@AXv4075LUC78949
ところがどっこい「反」聖書であるならば、聖書に対してのアンチテーゼでしかないので「聖書の影響の元での『反』」でしかなく、それを言い換えたものでしかない
もし、完全な「反」を想定するならば、そこから逸脱するしかないのよ
即ち、物理な制限なく「動物である」と再定義が必要だったの
午後11:40 · 2024年5月24日·214 件の表示
”
「謀議追及者は、〈陰謀論〉がけっきょくはひとつの格言、つまり「きりすといい、ゆだやだめ」に要約できるのだと宣言しました。この人が言うには、これは〈陰謀論〉の根本原理を含んでいるのであり、これを徹底して把握していれば、聖書の影響を受けずにすむのだそうです。」に対してか確信が持てないが、思いついたので書く(少なくともきっかけの1つだと思う)。
これは不完全だよ。「きりすといい、ゆだやだめ」って言っている時点で不完全になるのは確定だよ。「これを言い換えた陰謀論ばかりだよ」って書くと元ネタの改変文にならないので仕方ない。
支配層製の陰謀論には、聖書というか既存の伝統的なキリスト教を否定するくせに、構造がキリスト教だったりするからね。「きりすといい、ゆだやだめ」の「きりすと」と「ゆだや」を別の言葉に置き換えたものばかりだ。新キリスト教だからどこまでいっても聖書という名の建物を出られない。無神論(無ゴッド論)がゴッド論の建物の中なのと同じだな。建物を出たいなら仏教の実体否定論でないとね。
聖書といえば、メージャー爺さんって元ネタはレーニンなのだが、イエス・キリストも意識しているんだろうなーと思っていたら、過去の自分が「メージャーじいさん(教祖) 」や「教義体系を整備するのは教祖ではなく頭の良い弟子 」と書いているので、過去の自分もそう考えていたようだ(キリスト教に限定せず、もっと広い範囲で考えていたと思う)。
https://x.com/AXv4075LUC78949/status/1794015665713766475
”触おぢ
@AXv4075LUC78949
ところがどっこい「反」聖書であるならば、聖書に対してのアンチテーゼでしかないので「聖書の影響の元での『反』」でしかなく、それを言い換えたものでしかない
もし、完全な「反」を想定するならば、そこから逸脱するしかないのよ
即ち、物理な制限なく「動物である」と再定義が必要だったの
午後11:40 · 2024年5月24日·214 件の表示”
https://x.com/AXv4075LUC78949/status/1794016432277356981
”触おぢ
@AXv4075LUC78949
ふたつあしだろうと、なんぼんあしであっても「動物という意志があるなら動物である」と定義出来ていない時点でダッジャール・「偽預言者」でしかない
その時点で1984は読む価値がないゴミなんだけど、仕方がない「神学やっていないゴミ」なので「浅慮な寝言を『出版』できた理由」で考察する方が早い
午後11:43 · 2024年5月24日·231 件の表示”
https://x.com/AXv4075LUC78949/status/1794016770598281569
”触おぢ
@AXv4075LUC78949
動物農場か、どちらにせよゴミである
定義が間違っていれば全て間違いである
午後11:45 · 2024年5月24日
·245 件の表示
”
私は『動物農場』はゴミとは思わないが、『1984年』の付録の「ニュースピークの諸原理」より読む優先度は何段階も下だ。「ニュースピークの諸原理」って付録扱いなのだが、付録[=本体(小説)に添えられたもの]ではなく、「ニュースピークの諸原理」が本体だ。少なくとも謀議追及においては間違いなく本体だ。小説の方で重要なのは勿論、新語法(ニュースピーク)関係の箇所だ。テレスクリーン(今ならスマホ)とか二重思考とか「びっぐぶらざーいい、ごーるどすたいんだめ」に基づく二分間憎悪など重要箇所はあるけど、 新語法よりは重要度は下がる。
統治手法については、『1984年』式が悪役(サタン)で、『すばらしい新世界』式が本命(キリスト)だろう。
『動物農場』の出版はすんなりできなかったらしい。
「その中心的なアイデアに関して言えばこの本の着想を得たのは一九三七年のことだったが、書き始めたのは一九四三年の終りだった。書き始めた時でもこの本を出版するのが非常に難しいだろうことは明らかだったが(本と名のつくものであれば間違いなく何であっても「売れる」という現在の本不足の状況にもかかわらず)結局、四つの出版社に出版を断られた。その中で思想的な理由で断ったのは一社だけだ。二社はずっと以前から反ロシア的な書籍を出版していたし、もう一社はこれといった政治色の見られない出版社だった。出版社のひとつは最初この本を受け入れたが、出版の準備が終わった後になって情報省[1]におうかがいをたてることに決めた。」
https://open-shelf.appspot.com/AnimalFarm/TheFreedomOfThePress.html
(オーウェル「出版の自由:「動物農場」前書き」)
もっと詳しい経緯は、
2018年4月30日月曜日
『動物農場』でジョージ・オーウェルを読んだ
https://maxowl.blogspot.com/2018/04/blog-post_30.html
”ジョージ・オーウェル、ジャーナリスト・作家、は1903年旧英領インドに生まれた。本名エリック・アーサー・ブレア。インド植民地の官吏だった父親の退職後、英国に戻っての生活は裕福ではなかったが、奨学金を得てイートン校を卒業した。ビルマの警察に職を得たが帝国主義になじまず中途退職した。作家を目指しながら低階層の暮らしに関心をもった。1936年結婚とほぼ同時にスペイン内戦が勃発、夫婦で人民戦線に参加して、戦線で喉を撃ち抜かれる重傷を負って後送された。外国人が普通参加する国際旅団ではなく偶然の事情からPOUM義勇軍に加わったのだったが、共産党がトロッキストの弾圧をはじめた。ロシアではスターリンの大粛清が始まっていたのだ。POUMはトロッキスト側だったのでオーウェルたちはたちまち追われる身になり、逮捕されれば銃殺という危険の中をなんとか脱出できた。
帰国してみるとロンドンではソヴィエト・ロシアの評判が、それまでに聞き知った実情と全く違って政府も市民もほぼ賛美一色であることに驚いた。ロシアは社会主義どころか悲惨な階層社会に変貌しつつあったのに、そういうことが英国では全く理解されずにもっぱら社会主義礼賛だった。このことに危機感を抱いたオーウェルはどうにかしてロシアの実情を伝えたいと考え、その方法として、誰にでも簡単に理解できて他国語にも簡単に翻訳できる物語を書くことを思いついた。こうして書き上げられたのが『動物農場』のおとぎばなしである。
” ※着色は引用者
だそうだ。
https://x.com/AXv4075LUC78949/status/1794019796478243019
”触おぢ
@AXv4075LUC78949
存在の精神「性」が脆弱であることをわかっているのでならば、肉体性や精神性で何かを固定することは「定義」とはならない
しかし、意志というものが堅いとするならば、精神も肉体も堅いと再定義せざるを得なくなるの
となれば、7戒の定義自体が間違いであると断言出来ないと除外となるわけ
午後11:57 · 2024年5月24日
·
321
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”
(七、すべての動物は平等である。)
https://x.com/AXv4075LUC78949/status/1794293433278030170
”触おぢ
@AXv4075LUC78949
意味が曖昧なものは「定義」を作れないので、それは「用いて良い単語」ではないの
例の言葉ではないが、愚者や煽動家に資本家と「その犬と豚」が曖昧に使う言葉は寝言でしかないので必ず直す必要がある
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午後6:04 · 2024年5月25日
·
514
件の表示”
(新語法は、意味が曖昧で範囲が広い単語で、他の単語を意図的に破壊している。つまり、用いることが良くない単語を多くすることが新語法だ。
「ある種のニュースピークの単語が持つ特別な機能は意味を表すということよりもむしろ破壊するということだ。OLDTHINK(旧思考)はそういった単語のひとつだと言える。こういった単語は数の上では少ないがその意味を拡大していくことで様々な語群全体を飲み込み、飲み込まれた語群は広い意味を持つ一つの語句で十二分に代表される以上、廃止され忘れ去られることになる。ニュースピーク辞書の編集者が直面する大変な困難とは新しい単語を考案することではなく、考案した後でそれが何を意味するのかを確実にすることであり、その語が存在することでどれほどの範囲の単語を使用中止に追い込めるかを確定することだと言えるだろう。
(中略)
イングソックに敵対する考えはぼんやりとした言葉にならない形でのみ人々の頭に保持され、ひと塊になった非常に大雑把な表現で名前がつけられ、何が異端であるか定義されないまま全てひとまとめに糾弾されるのだ。実際のところニュースピークを非正統な目的のために使うには一部の言葉をオールドスピークに翻訳し直すしかない。」
https://open-shelf.appspot.com/1984/appendix.html
※着色は引用者)
https://x.com/exa_desty/status/1715001437317689493
”苦行むり
@exa_desty
私達が使用している言葉、外来語は近代なら主に西洋圏からの翻訳された言葉でそれの背景には西洋の観念と概念が含まれる、翻訳の際にも結社の観念が入るので世界観から抜け出すのはとてつもなく難しいし腹が立つよね。我々は常に誰かの思想と観念で生きている。
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午後10:46 · 2023年10月19日
·
6,878
件の表示”
https://x.com/kitsuyome/status/1794349994033729781
”狐の嫁入り前
@kitsuyome
RTねここねこさんありがたや🙏動物農場と1984年は一度は読んだ方がいい書籍だと思う。でもそのまま読んでも何が何やらとなるかもしれないので、そういうときはねここねこさんの記事や皆さんの呟きを参考にするのがいいと思う。するとより物語を自分なりにでも深く知ることが出来ると思う。
引用
子×5(ねここねこ。子子子子子。五つ子)
@kitsuchitsuchi
5月24日
『動物農場 おとぎばなし』 『1984年』。新語法の実例
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-325.html
『動物農場 おとぎばなし』
”七戒
一、二足で歩くものはすべて敵である。
二、四本足で歩くもの、あるいは羽根があるものはすべて友だちである。
三、動物は服を着るべからず。
四、動物はベッドで寝るべからず。
五、
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午後9:49 · 2024年5月25日·4 件の表示
”
ねここねこさんの記事を読んで改めて思ったのは、言葉は本当に扱いが難しく、相当勉強してやっと使えるような、それでも私は使いこなせる自信はないが、そのような凄いものだということ。なので影響力も相当のもので、何気なく生きているとあっという間に誰かが都合よく作った言葉に無意識から支配され
午後9:52 · 2024年5月25日·7 件の表示
いつの間にかその言葉を使っている、その言葉を持つ意味に支配されている、みたいなことありそう。例えばネット用語とかをネットの中だけだからと思い、頻繁に使っていると、いつの間にかその言葉に支配されて、その言葉の意味にいつの間にか支配されるような。笑うことを特に意識もせず草と表現し続け
午後9:55 · 2024年5月25日·6 件の表示
ると、もしかしたら頭の中の笑うということの意味が、ネットで使う草と言う表現の雰囲気、意味に上書きされるかもしれない。すると、ネットで使う草の意味に当てはまらない笑いが理解できなくなるかもしれない。何度も繰り返し行うことは、いざというときにも同じ行動を行ってしまうように、
午後9:59 · 2024年5月25日·10 件の表示
ネットだけに限らず、日常でもかしこまった場所でも、つい出て来てしまうかもしれない。生きているとどうしても自分が置かれた環境に親しみを感じ馴染むもの。もし、ネット用語や流行語など、大勢の人が頻繁に毎日毎時間使う言葉を作れたなら、自分に都合がよい言葉を作り流行らせれば、
午後10:03 · 2024年5月25日·8 件の表示
自分の思想とかそういうものが、あっという間に世間に大勢に広がり、言葉の出どころも、なぜその言葉が誰によってつくられたのかも使っている大勢はわからず、疑問に持たず、考えず。そして大勢が自分と同じような考えに段々染まって行ったりして。
さらに表示
午後10:05 · 2024年5月25日·10 件の表示
あと、これは個人的な感想だが、言葉を自在に使いこなし、その言葉を使い人々に思想や考えや色々なことを無意識に植え付けることが出来る者が魔術師と言うなら、本当にそれは魔術師と言われると思う。それほど言葉の威力はすさまじい。でも魔術師はそれとは別に、見えないものにお願いをして
午後10:08 · 2024年5月25日·7 件の表示
願いを成就する、これも魔術師でもあると本を読んで私は思ったので、魔術師は何種類も種類のようなものがあるのか、それとも言葉もみえない存在もどちらにも精通して初めて魔術師なのか。何か疑問がわいてきた。
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午後10:11 · 2024年5月25日·11 件の表示
(新語法の考案者が悪の魔術師なのは間違いないよ)
https://x.com/nagoyabookclub/status/1500584508373880835
”名古屋名著読書会
@nagoyabookclub
オーウェル『動物農場』
人間を追い出して自由な農場を実現したと思った動物たち。しかし、権力を握った豚は独裁者となり、犬たちを使って反対者を粛清していく。
ロシア革命後のソビエト全体主義を風刺しているようだけど、そんなことを考えなくても皮肉っぽい寓話として楽しめる作品だと思う。
画像
午前6:30 · 2022年3月7日
”
https://x.com/nagoyabookclub/status/1500585099565289475
”たぶんこういう対応関係
ジョーンズ=帝政ロシアの王侯貴族
ビルキントン=大英帝国
ナポレオン(豚)=スターリン
スノーボール(豚)=トロツキー
メージャー(豚)=レーニン
犬たち=秘密警察
ボクサー(馬)=トハチェフスキー元帥
モーゼ(カラス)=ロシア正教会の司祭
雌鶏たち=ウクライナ人
午前6:32 · 2022年3月7日
”
https://x.com/tagatatsu1/status/1675124085754585090
”タガタツ@読書垢
@tagatatsu1
『動物農場』#読了
以前読んだ『1984年』の姉妹作品ということなので、読んでみた。
動物が人間を追い出して、農場経営をする話なんだけど、とにかくソ連をディスりまくっててすごい
豚が農場を実質的に支配するようになるのだが、メージャー爺さん=レーニン、スノーボール=トロツキー、ナポレ↓
画像
午後9:47 · 2023年7月1日·191 件の表示”
https://x.com/tagatatsu1/status/1675124089084862466
”オン=スターリンとなっているようだ
どうやら、作者のジョージ・オーウェルがスペイン内戦で味方である共産主義者達の卑劣な弾圧テロ行為などに嫌気がさして、この小説を書くようになったらしい
午後9:47 · 2023年7月1日
·
43
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”
ニュースピーク - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AF
”ニュースピークにつながるジョージ・オーウェルの思考の起源は、1946年のエッセイ『政治と英語』(Politics and the English Language)に表れている。ここで彼は同時代の英語の貧困化を嘆き、メタファーの劣化、気取ったレトリック、意味のない言葉などが思考のあいまいさや論理的思考の欠如の原因となると述べている。エッセイの終わりでオーウェルは述べている。
……私は、われわれの言葉の堕落は治療可能だと先に述べた。これに反対する者は、もし真っ向から議論するのなら、言葉は現実の社会情勢の単なる反映に過ぎず、語彙や文法をどう直接つぎはぎしても、その発展に影響を及ぼすことはできないと議論するだろう。
オーウェルの時代の英語の退廃が、話者を抑圧するために故意に悪用されている状況を比喩的に描いたものが、『1984年』におけるニュースピーク使用の強制についての描写である。
[中略]
思考と認識のコントロール
2050年までには - たぶんもっと早めに - 旧語法に関する実際的な知識はことごとく消滅してしまっているだろうね。過去の全文学も抹殺されているだろう。チョーサー、シェイクスピア、ミルトン、バイロン - 彼らだって新語法の版でしか存在すまい。全く異質のものに変わっているばかりではない、実際にはもとの姿とは正反対のものにさえ変わっているのだ。党の文学だって変わるよ。スローガンも変わるね。自由の概念が廃棄されたら、「自由は屈従である」というスローガンの存在価値はあるだろうか。思想の全潮流は一変してしまうだろう。現実にいまわれわれの理解しているような思想は存在しなくなる。正統とは何も考えないこと - 考える必要がなくなるということだ。正統とは意識を持たないということになるわけさ
— 新語法の専門家サイムの、主人公に対する言葉(オーウェル『1984年』)[8]
[中略]
8. ^ オーウェル 1972, p. 69 より引用。
[中略]
ジョージ・オーウェル、新庄哲夫(訳)、1972年2月、『1984年』、早川書房〈ハヤカワ文庫NV〉 ISBN 4-15-040008-3
[中略]
最終更新 2023年10月22日 (日) 10:51 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
” ※着色は引用者
1984年 - Wikiquote
https://ja.wikiquote.org/wiki/1984%E5%B9%B4
”第5章
• 単語の破棄は美しいものだよ。もちろん動詞や形容詞には多いに無駄がある。しかし同じように取り除くことができる名詞が数百もあるんだ。同義語だけじゃない。反義語もそうだ。結局のところ単に他の単語の反対なのにどんな存在意義がそれにあるっていうんだ?単語はその反対の意味も自身に含んでるのさ。例えば『良い』を考えてみよう。『良い』のような単語があるのに『悪い』という単語が存在する必要があるだろうか?『非良い』で十分事足りるだろう・・・いや改善されてるよ。正に反対になっているからね。もう一方はそうなってはいない。あるいは『良い』を強調したいとしよう。『素晴らしい』だの『見事』だの不便であいまいな言葉の存在意義はなんだ?『プラスグッド』で十分だ。もしさらに強調したければ『ダブルプラスグッド』でいい。もちろんこういった形式を我々は既に使っている。だがニュースピークの最終版ではこういったもの以外は存在しなくなるんだ。つまるところ善と悪の全概念はたった六つの単語で表される・・・実際にはたった一つの単語だ。美しいと思わないかね、ウィンストン?
It's a beautiful thing, the destruction of words. Of course the great wastage is in the verbs and adjectives, but there are hundreds of nouns that can be got rid of as well. It isn’t only the synonyms; there are also the antonyms. After all, what justification is there for a word which is simply the opposite of some other word? A word contains its opposite in itself. Take “good,” for instance. If you have a word like “good,” what need is there for a word like “bad?” “Ungood” will do just as well — better, because it’s an exact opposite, which the other is not. Or again, if you want a stronger version of “good,” what sense is there in having a whole string of vague useless words like “excellent” and “splendid” and all the rest of them? “Plusgood” covers the meaning, or “doubleplusgood” if you want something stronger still. Of course we use those forms already. But in the final version of Newspeak there’ll be nothing else. In the end the whole notion of goodness and badness will be covered by only six words — in reality, only one word. Don’t you see the beauty of that, Winston?
• ニュースピークの全体目標は思考の幅を狭めることだということはわかっているだろう?最終的には思想犯罪を文字通り不可能にしてしまうんだ。表現するための言葉を無くすことによってね。今まで必要とされてきたそれぞれの概念がたった一つの言葉で表されるようになる。その意味は厳密に定義されて他の付随する意味は全て拭い去られて忘れられてしまうんだよ。
Don’t you see that the whole aim of Newspeak is to narrow the range of thought? In the end we shall make thoughtcrime literally impossible, because there will be no words in which to express it. Every concept that can ever be needed, will be expressed by exactly one word, with its meaning rigidly defined and all its subsidiary meanings rubbed out and forgotten.
• 正統性とは意識しないことなのだ
Orthodoxy is unconsciousness
(中略)
付録
• ニュースピークの目的は世界観を表現する手段やイングソックの信奉者として適切な精神的態度を育むことに留まらず、他の全ての思考方法を不可能にすることであった。
The purpose of Newspeak was not only to provide a medium of expression for the world-view and mental habits proper to the devotees of Ingsoc, but to make all other modes of thought impossible.
(中略)
このページの最終更新日時は 2023年2月26日 (日) 03:46 です。
”
(以下では、「英社主義」に「イングソック」とルビがふられている。イングソックはEnglish Socialismの略称)
『1984年』
Nineteen Eighty Four (1949)
ジョージ・オーウェル
山形浩生 訳 (hiyori13@alum.mit.edu)
2023年11月
第 I 部 第5章
https://genpaku.org/1984/1984_1.html#chapter5
“第5章
(中略)
振り向くと、調査部で働く友人のサイムだった。「友人」というのは必ずしも適切なことばではないかもしれない。最近では友人なんかおらず、同志がいるだけだ。だが同志の中には、一緒にいると他の同志よりは心地よい人物がいた。サイムは文献学者で、ニュースピークの専門家だ。実はかれは、ニュースピーク辞典第十一版の編纂に従事している専門家の大軍勢の一人なのだった。かなりのチビで、ウィンストンより背が低く、黒髪と飛び出したような大きな目をしていて、それが哀れみと嘲笑を同時にたたえており、話しかけているときにはこちらの顔を間近に観察するかのようだった。
(中略)
「辞書はどんな具合?」ウィンストンは騒音に負けないよう声を張り上げた。
「ぼちぼち。形容詞にかかったところ。すばらしいぜ」
(中略)
「第十一版は決定版なんだ。言語を最終形に仕立ててる——他のだれもこれ以外の言葉をしゃべらなくなったときの形なんだよ。おれたちの仕事が完成したら、君みたいな人はそれを最初っから学び直さないとダメだ。敢えて言うが、きみはおれたちの主な仕事が新語の発明だと思ってるだろう。だが大まちがい! おれたちは言葉を破壊してるんだよ——それも大量に、毎日何百もね。言語を骨までそぎ落とす。十一版には、2050年までに古くなるような単語は一語たりとも入ってない」
(中略)
「何とも美しいんだな、この言葉の破壊ってやつは。もちろん大量に始末されるのは動詞や形容詞なんだが、処分できる名詞だって何百もある。同義語だけじゃない。反対語だってある。だって、何か別の言葉の単なる反対語なんて、存在が正当化できるかね? 言葉はそれ自身の中にその反対語を含んでいる。たとえば「良い」を考えよう。「良い」という言葉があるんなら、「悪い」なんて言葉がなんで要るね? 『非良い』でも十分に用が足りる——いや、むしろこのほうがいい。こっちはずばり反対のことばだけれど、『悪い』だとそうはいかないから。あるいはまた、『良い』の強調版がほしいなら、『すばらしい』『見事』とかその他あれこれ、漠然とした役立たずな言葉をあれこれ抱えているのがまともと言えるか?『プラス良い』でその意味はカバーできる。あるいはもっと強いものが欲しいんなら『二重プラス良い』でいい。もちろん、いまの形式はすでに使われているけれど、ニュースピークの最終版ではそれ以外のものはなくなる。最終的には良さ、悪さの概念すべてがたった六語でカバーされる——現実にはたった一語で。この美しさがわからないか、ウィンストン? もちろんもとはBBのアイデアだ」と彼は後付のように付け加えた。
ビッグ・ブラザーの名前が出て、ウィンストンの顔には生気のない熱意のようなものがチラリと浮かんだ。それでもサイムはすぐに、ある種の熱意欠如を感じ取った。
「ウィンストン、おまえニュースピークが本当に分かってないなあ」と彼はほとんど悲しげに言った。「自分でそれを書いているときにすら、おまえは相変わらずオールドスピークで考えてる。おまえが『タイムズ』に書くその手の記事をたまにいくつか読むよ。それなりにいいが、でも翻訳だ。内心ではおまえ、オールドスピークにこだわって、そのあいまいさや役立たずの意味の陰影を残したいんだろう。言葉の破壊の美しさがつかめていない。ニュースピークは世界中で、語彙が1年毎に減る唯一の言語だって知ってたか?」
ウィンストンは、もちろんそのくらい知っていた。彼はにっこりしてみせた。
「ニュースピークのそもそもの狙いは、思考の幅を狭めることなんだってのがわからんか? 最終的に我々は思考犯罪そのものを文字通り不可能にする。それを表現する言葉がなくなるからだ。必要とされるあらゆる概念は、ずばり一語で表現され、その意味は厳密に定義され、その付属的な意味はすべてもみ消され忘れ去られる。すでに第十一版でその地点にかなり近づいている。だがプロセス自体はきみやおれが死んでからもずっと続く。毎年ことばはどんどん減る。今でももちろん、思考犯罪を犯す理由も口実もあり得ない。単なる自己規律、現実統制の問題だ。だが最終的にはその必要性さえなくなる。言語が完璧になれば革命は完全になる。ニュースピークは英社主義で英社主義がニュースピークだ」とかれは、何やら神秘めかした満足をこめて付け加えた。「ウィンストン、どんなに遅くても2050年には、存命中の人間はだれ一人として、いま我々が交わしているような会話は理解できなくなるというのがわかるか?」
「ただし——」とウィンストンは疑念をこめて始めたが、そこで口を閉じた。「プロレ以外は」とほとんど舌の先まで出かかっていたが、自分を抑えたそうした発言が何らかの形で非正統的ではないと完全には確信できなかったのだ。だがサイムは、かれが何を言おうとしていたかを感じ取ってしまっていた。
「プロレどもは人間じゃないから」とかれは事もなげに言った。「2050年には——おそらくはもっとはやく——オールドスピークのまともな知識はすべて消えてる。過去の文学すべては破壊される。チョーサー、シェイクスピア、ミルトン、バイロン——すべてニュースピーク版しかなくなる。何かちがうものに変えられただけじゃない、もともとの作品とは矛盾するようなものに変えられるんだ。党の文献すら変わる。スローガンでさえ変わる。「自由は奴隷」というスローガンなんて、自由の概念が廃止されたらあり得ないだろう? 思考の環境そのものが丸ごとちがったものになる。実際、いま理解されているような意味での思考はなくなる。正統性とは考えないこと——考える必要がないことだ。正統性は無意識なんだ」
いつの日か、サイムは蒸散されるぞ、とウィンストンはいきなり深く確信した。知的すぎる。はっきりものが見えすぎ、率直に語りすぎる。党はそういう人間がお気に召さない。いつの日かこいつは消えうせる。それはかれの顔にはっきり書かれていた。
(中略)
左側のテーブルでは声高な人物がまだ何の反省もなく喋り続けていた。彼の秘書かもしれない若い女性が、ウィンストンに背を向けてすわっていて、彼の話に耳を傾け、その発言すべてに熱心に同意しているようだった。ときどきウィンストンは、若々しくいささかバカのような女性的な声でつぶやかれる、「ほんとにおっしゃる通りだと思います、心底同意します」といった発言が耳に入ってきた。だがもう一つの声は一瞬足りとも、女子がしゃべっている時ですら止まることはなかった。ウィンストンはその男を見かけたことはあったが、創作部のお偉いさんだということ以外は何も知らなかった。30歳くらいの男性で、筋肉質ののどと、大きくよく動く口を持っていた。頭を少し後ろに傾けていて、そのすわっている角度のおかげでメガネに光が反射して、ウィンストンのほうには目のかわりに、黒い何もない円盤が二つ見えるだけだった。ちょっと恐ろしかったのは、彼の口から流れ出る音の流れから、単語一つたりとも識別できないということだった。たった一度だけ、ウィンストンは一節を聞き分けられた——「ゴールドスタイン主義の完全かつ最終的な排除」——がきわめて急速に出てきて、まるでひとかたまりの、まとめて鋳造された一行の活字のようだった。それ以外の部分はただの雑音、ガアガアガアという鳴き声だった。だがそれでも、男が言っていることを実際には聞き取れなくても、その全般的な性質についてはまったく疑問の余地はなかった。ゴールドスタインを糾弾し、思考犯罪者やサボタージュ犯への対応厳格化を要求しているのかもしれない。ユーラシア軍の残虐行為について激怒しているのかもしれない。ビッグ・ブラザーか、マラバール前線の英雄たちを賞賛しているのかもしれない——どれだろうと何のちがいもなかった。それがなんであろうと、そのあらゆる単語は純粋な正統教義、純粋な英社主義なのは断言できた。目のない顔のあごが急速に上下に動くのを見ているうちに、ウィンストンはこれが本当の人間ではなく、一種の木偶人形なのだという不思議な感覚にとらわれた。しゃべっているのはこの男の脳ではなく、声帯なのだ。彼から出てくるものは言葉で構成されてはいるが、それは本当の意味での発話ではない。それは無意識のうちに発せられる雑音で、アヒルがガアガア鳴くようなものなのだ。
サイムはしばらくだまっていて、スプーンの絵でシチューの淀みの中にパターンをくりかえしなぞっていた。向こうのテーブルからの声は急速にガアガア言い続け、まわりの喧噪にもかかわらず容易に聞き取れた。
「ニュースピークにある単語で、おまえが知ってるかはわからんが。ダックスピーク、アヒルのようにガアガア鳴くこと。二つの矛盾した意味を持つ面白い言葉の一つなんだ。敵について使うとそれは罵倒で、同意する相手に使うとそれはほめ言葉になる」
間違いなくサイムは蒸発させられるな、とウィンストンは再び考えた。
“ ※着色は引用者
補遺:ニュースピークの原理
https://genpaku.org/1984/1984_appendix.html
” ニュースピークはオセアニアの公式言語であった。これは英社主義、またはイギリス社会主義のイデオロギー上のニーズを満たすために考案された。1984年には、ニュースピークを唯一の通信手段として使う人物は、発話でも文書でも、まだだれもいなかった。『タイムズ』の記事はニュースピークで書かれていたが、これは専門家にしか実行できないような力業なのだった。ニュースピークは、最終的にオールドスピーク (あるいは私たちなら普通の英語と呼ぶもの) を2050年頃に置きかえるものと期待されていた。一方で、それは着実に浸透した。あらゆる党員はニュースピーク用語やその文法的構築を、ますます日常会話で使うようになっていったからだ。1984年に使われていたバージョンで、『ニュースピーク辞典』第九版と十版に体現されていたものは暫定的なものであり、多くの無駄な単語や不自然な形態が多く含まれ、これらは後日抑圧されることとなる。私たちがここで扱うのは、辞典の第十一版に体現された、最終的な完成版である。
ニュースピークの目的は、英社主義の献身者にとって適切な、世界観や精神的な習慣の表現媒体を提供することだけではなかった。むしろ、それ以外のあらゆる思考様式を不可能にするのが目的であった。ニュースピークが全面的に採用され、オールドスピークが忘れられたら、邪説的な思考——つまり英社主義の原理から逸脱するような思考——は文字通り考えられなくなる、少なくともその思考が言葉に依存している限りは不可能になることが意図されていた。その語彙は、党員が表現したいと適切に願うあらゆる意味に、厳密かつしばしばきわめて微妙な表現を与え、それ以外の意味をすべて排除し、さらに間接的なやり方でそうした意味に到達する可能性も排除するように構築されていた。これは部分的には新しい言葉の発明により行われたが、主な手法は望ましくない言葉を削除し、残った言葉からは非正統的な意味をはぎ取り、できる限りあらゆる二次的な意味をすべて排除するというものであった。一つ例を挙げよう。ニュースピークには「自由」という言葉はまだ存在していたが、「このイヌはシラミから自由だ」あるいは「この平原は雑草から自由だ」といった発言でしか使えない。「政治的に自由」「知的に自由」といった古い意味での使用はできない。というのも、政治的、知的な自由は概念としてすらもはや存在せず。したがって必然的に名前がないからだった。まちがいなく逸脱的な言葉の弾圧とはまったく別に、語彙の削減はそれ自体が目的と見なされており、排除できる言葉はすべて残存が許されなかった。ニュースピークは、思考の幅を広げるのではなく、削減するよう設計されており、この目的は言葉の選択を最低限に切り詰めることで間接的に支援されていた。
ニュースピークは現在の我々が知っているような形での英語に基づいていたが、多くのニュースピーク文は、新たに創られた言葉を含まない場合ですら、いま現在の英語の話者にはほとんど理解不可能であろう。ニュースピーク単語は三つの明確な区分に分類されていた。これはA語彙、B語彙 (複合語とも呼ばれた)、C語彙で構成される。各分類を個別に論じるほうが容易ではあるが、この言語の文法的な特異性は、A語彙に当てられる部分で論じることができる。というのも同じルールがこの三つの区分すべてに当てはまったからである。
A語彙
A語彙は、日常生活のやりとりに必要とされる単語で構成されていた——たとえば食べる、飲む、働く、着る、階段を上り下りする、車に乗る、造園する、料理する、といったものである。それはほとんどが、私たちがすでに持っている単語で構成されちていた。打つ、走る、イヌ、木、砂糖、家、野原などである。だが今日の英語の語彙と比べると、その数はきわめて限られ、その意味ははるかに厳格に定義された。あらゆる曖昧さや意味合いの濃淡は、粛清されて排除された。この区分のニュースピーク語は、実現可能な限り、明確に理解される概念を一つだけあらわす、単なるスタッカートの音だったのである。A語彙を文学目的や政治、哲学の議論に使うのは、まったく不可能であったはずである。A語彙は単純で、目的性を持つ思考の表現だけを意図したものであり、通常は具体的な物体や身体行動に関わるものだけを扱うものであった。
ニュースピークの文法は二つの突出した特異性を持っていた。
その最初のものは、発話のちがう部分がほとんど完全に入れ替え可能だったということである。言語のあらゆる単語 (原理的にはIFやWHENなどのきわめて抽象的な単語にすら適用できる) は、動詞、名詞、形容詞、副詞のどれとしても使える。動詞とその名詞形は、同じ語根を持つなら、まったくちがいがない形となった。このルールだけでも、多くの古い形式の破壊をもたらした。たとえば「THOUGHT/思考」という言葉はニュースピークには存在しなかった。代わりに使われたのは「THINK/考」である。これは名詞と動詞の両方の役目を果たした。ここでは語源的な原則は一切準拠されなかった。場合によっては、残されたのは元の名詞であり、場合によっては動詞であった。似たような意味を持つ名詞と動詞があって、それらが語源的にはつながっていない場合でも、そのどちらかがしばしば抑圧された。したがって「CUT/切る」という単語はなかった。その意味は、名詞=動詞である「KNIFE/刀」で十分にカバーされたからである。形容詞は名詞=動詞に「-FUL/的」という接尾辞をつけて、副詞は「-WISE/様」をつけることで構築された。よって例えば「SPEEDFUL/速的」は「速い」という意味であり「SPEEDWISE/速様」は「速く」という意味になる。今日の形容詞、よい、強い、大きい、黒い、柔らかいなどは維持されたが、その総数はきわめて少なかった。そうしたものの必要性はきわめて小さかった。というのもほとんどあらゆる形容詞的な意味は、名詞=動詞に「-FUL/的」をつければ導けるからである。今日存在する副詞は、いますでにWISEで終わっているごく少数を除けばまったく維持されなかった。WISE語尾は変える余地がなかった。たとえば「WELL/良好」という言葉は「GOODWISE/好様」で置きかえられる。
加えて、あらゆる単語——これもまた原理的には言語のあらゆる単語に適用される——は接頭辞「UN/不」をつければ否定化できるし、強調するには接頭辞「PLUS-/超」またはさらなる強調には「DOUBLEPLUS/超々」をつける。だから、たとえば「UNCOLD/不寒」は「温かい」の意味であり、「PLUSCOLD/超寒」と「DOUBLEPLUS/超々寒」はそれぞれ、「とても寒い」「ものすごく寒い」という意味になる。また今日の英語と同じく、ANTE、POST、UP、DOWNなどの前置的な接頭辞により、ほぼあがゆる単語の意味を変えることができる。こうした手法により、語彙のすさまじい削減が可能であることがわかった。たとえば「GOOD/好」という単語があれば、「BAD/悪」という単語は要らない。必要な意味は「UNGOOD/不好」により同じくらい——いやもっとうまく——表現できるからである。二つの単語が自然な反対語を形成するあらゆる場合に必要なのは、どちらを抑圧するかを決めることだけであった。たとえば好み次第で、「DARK/暗」を「UNLIGHT/不明」で置きかえてもいいし、「LIGHT/明」を「UNDARK/不暗」で置きかえてもいい。
ニュースピーク文法の二番目の突出した特徴は、その規則性である。以下で述べる少数の例外を除けば、あらゆる語形変化は同じ規則に従う。したがって、あらゆる動詞の過去形と過去完了形は同じであり、EDが最後につく。「STEAL/盗」の過去形は (現在の英語の「STOLE」ではなく)、「STEALED」となる。「THINK」の過去形は「THOUGHT」ではなく「THINKED」という具合に、言語すべてにこの規則が貫徹され、「SWAM」「GAVE」「BROUGHT」「SPOKE」「TAKEN」といったものは廃止された。あらゆる複数形は最後にSまたはESをつけることで作られる。MAN、OX、LIFEの過去形はMANS, OXES, LIFESとなった。形容詞の比較級や最上級は一貫して -ER, -EST をつけるものとなる (GOOD, GOODER, GOODEST)。不規則形やMORE, MOSTをつけることによる比較級、最上級の表現は抑圧された。
相変わらず不規則な語形変化が許された単語の区分は、代名詞、関係詞、指示形容詞、助動詞だけである。これらすべては古代の用法に従ったが、Whomは不要として廃止され、shall、shouldの形は捨てられた。それらの利用はwill, would でカバーされたからである。またすばやく簡便な発話のために登場する単語形成にもある種の不規則性があった。発音しにくい単語や、聞き間違いされやすい言葉は、まさにそのために悪い単語とされた。したがってときどき、語呂の良さのために追加の文字が単語に挿入されたり、古代の語形が維持されたりした。だがこの必要性は主に、B語彙とのつながりで主に登場した。なぜ発音の容易さがそれほど重視されたかという理由については本論で後述する。
B語彙
B語彙は、意図的に政治目的のために構築された用語から成る。つまりは、あらゆる場合に政治的な意味があるだけでなく、それを使う人物に望ましい精神的態度を課すように意図されていたのであった。英社主義の原理を総合的に理解していないと、これらの単語を正しく使うのは困難である。場合によってはそれをオールドスピークに翻訳することは可能だったし、またA語彙からの言葉に代えることですら可能ではあったものの、これは通常は長い言い換えを必要としたし、常にある種の含みを喪失することになってしまった。B用語はある種の言語的な簡略表現であり、しばしば広範な概念を数音節に押し込め、同時に一般言語よりも正確で力強いものとなったのである。
B用語はあらゆるものが複合語である (「SPEAKWRITE/話筆機」といった複合語はもちろんA語彙にもあったが、これは単なる簡便な短縮形であり、特にイデオロギー的な色合いはない)。複数の単語または単語の部分で構成され、それを発音しやすい形にくっつけたものであった。結果として生じる寄せ集めは常に名詞=動詞となり、すべて通常の規則変化に従う。一つ例を挙げよう。「GOODTHINK/好考」というのは、かなり大ざっぱにいえば「正統性」という意味であり、また動詞として捉えるのであれば、「正統的な形で考える」という意味であった。その変形は以下の通り:名詞=動詞としては「GOODTHINK/好考」、過去形および過去完了形「GOODTHINKED」、現在進行形「GOOD-THINKING」、形容詞「GOODTHINKFUL/好考的」、副詞「GOODTHINKWISE/好考様」、動詞的名詞「GOODTHINKER/好考者」。
B用語は何か語源的な原則に基づいて構築されたものではなかった。それを作り上げたあらゆる単語は、発話のどんな部分でもかまわず、どんな順番でそれを並べ、どんな形で切り刻んでもいいので、発音しやすく、同時にそれがどこから派生したのかが示せればよかった。たとえば「CRIMETHINK/罪考」(思考犯罪) では、「THINK/考」は二番目にくるが、「THINKPOL/考察」(思考警察) ではそれが最初に来ており、さらに二つ目の用語「POLICE/警察」は二音節目を失っている。語呂の良さを確保するのがきわめてむずかしいため、不規則変化はA語彙よりB語彙のほうがよく見られた。たとえば「MINITRUE/真省」「MINIPAX/平省」「MINILUV/愛省」 の形容詞形は、それぞれ「MINITRUTHFUL/真省的」「MINIPEACEFUL/平省的」「MINILOVELY/愛省的」となった。これは単に「-TRUEFUL」「-PAXFUL」「-LOVEFUL」がちょっと発音しにくいからというだけの理由であった。だが原則としてすべてのB用語は変形するし、その変形はすべて完全に同じ規則に従っていた。
B用語の一部はきわめて微妙な意味を持っており、言語を全体として習得していない人物にはほとんど理解不能となっていた。たとえば『タイムズ』巻頭記事の「OLDTHINKERS UNBELLYFEEL INGSOC/旧考者、英社が腹落ちず」という文を考えよう。この一文をオールドスピークでできる限り手短に書き直すなら「革命前に思想が形成された者たちはイギリス社会主義国の原理について完全な情動的理解はできない」となる。だがこれは正確な翻訳ではない。そもそも、いま引用したニュースピーク文の完全な意味を把握するには、「INGSOC/英社」が何を意味するかについて明確な考えがなくてはならない。さらに英社主義に完全に根差した人物でなければ、「BELLYFEEL/腹落ち」なる単語の全容を理解できない。この用語は、今日では想像しづらい、盲目的で熱烈な受け入れを意味したのである。あるいは「OLDTHINK/旧考」という単語は、邪悪さと大半の概念と分かちがたく結びついていたが、その意味の全容も把握できない。だが一部のニュースピーク用語 (OLDTHINK/旧考もその一つ) の特別な機能は、意味を表現するよりはむしろ、それを破壊することなのだった。こうした単語は、必然的に数は少ないが、その意味が極度に拡張され、やがてその中に山ほどの単語の意味が含められるようになる。それらが単一の包括的な用語で十分にカバーできるようになったら、元の言葉は捨て去って忘れてかまわないのだ。『ニュースピーク辞典』編纂者が直面する最大の困難は、新語を発明することではなく、発明した言葉が、確実にその意図した通りの意味を持つようにすることなのだった。つまり、その言葉の存在により、どの範囲の単語がキャンセルできたかを明確にするということだった。
すでに「FREE/自由」の例で見たように、かつては逸脱的な意味を持っていた単語も、ときには利便性のために温存されたが、そのときにも望ましからぬ意味は排出されねばならなかった。栄誉、正義、道徳、国際主義、民主主義、科学、宗教といった言葉はあっさり存在しなくなった。少数の包括的なことばがそれらをカバーし、カバーすることでそうした言葉を排してしまった。たとえば、自由や平等の概念を中心にまとめられる単語はすべて、「CRIMETHINK/罪考」という単一の単語に含まれ、客観性は合理主義の概念を中心とした用語群は、「OLDTHINK/旧考」という一語に包含された。それ以上の厳密さは危険だっただろう。党員に必要とされたのは、古代ヘブライ人と同じような考え方だったのである。古代ヘブライ人は、自分以外のあらゆる民族が「偽の神」を崇拝しているのだと知っており、それ以外のことはほぼ何も知らなかった。そうした神々が、バール、オシリス、モロク、アスタロトなどと呼ばれていたことは知る必要がなかった。おそらく、そうしたものをなるべく知らないほうが、彼の正統性にとっては好都合だっただろう。エホバとエホバの十戒は知っていた。したがって、他の名前や他の属性を持つ神々はすべて偽神だというのを知っていた。同様に、党員は何が正しい行動であるかを知っており、極度にあいまいな漠然とした用語で、そこからどのような逸脱があり得るかも知っていた。たとえば党員の性生活は、ニュースピーク語二つ、SEXCRIME/性罪 (性的不道徳) とGOODSEX/好性 (貞節) で完全に統制されていた。性罪は、なんであれあらゆる性的によからぬ行為をすべてカバーしている。姦淫、不倫、同性愛などの倒錯すべてがここに含まれ、さらには通常の性交でも性交自体のために行われるものはここに含まれた。それらを個別に羅列する必要はなかった。というのもすべて等しく有罪であり、原則としてすべて死罪だったからである。科学技術用語を構成するC語彙では、特定の性的逸脱に専門的な名前を与える必要があったかもしれないが、一般市民はそんなものに用はなかった。かれは好性の意味を知っていた——これは男と妻の間の、子どもを作るためだけに行われる通常の性交であり、女性側に肉体的快楽はない。その他すべては性罪である。ニュースピークにおいては、それがまさに逸脱だという認識以上にその逸脱的な考えを進めることはほとんどできなかった。そこから先で必要な言葉は存在しなかった。
B語彙の用語は一つとしてイデオロギー的に中立ではなかった。その多くは婉曲表現だった。たとえば「JOYCAMP/歓容所」(強制労働キャンプ)、「MINPAX/平省」(平和省つまりは戦争省) は、字面とはほぼ正反対の意味を持っていた。その一方で一部の用語は、オセアニア社会の実情について、率直かつ侮蔑的な理解を示していた。その一例が「PROLEFEED/プロ餌」である。これは党が大衆に施してやる、ゴミクズじみた娯楽とインチキなニュースを意味する。また一部の単語はどっちつかずであり、党に適用されたら「よい」という意味合いを持ち、敵に使われたら「悪い」という意味合いを持つ。だがそれに加えて、一見するとただの短縮形にしか見えない単語で、そのイデオロギー的な色彩は、その意味からではなく構造からもたらされるものが大量にあった。
どんなものであれ、政治的な意味を持つ、あるいは持ちかねないものはすべて、ねじこめる限りB語彙に押し込まれた。あらゆる組織名や団体名、ドクトリン、国、機関、公共建築は、例外なくお馴染みの形に切り詰められた。つまり、最小限の音節で発音しやすく、派生元の単語を保った一語に変えられたのだった。たとえば真実省では、ウィンストン・スミスが働いていた記録部は「RECDEP/録部」、創作部は「FICDEP/創部」、テレビ番組部は「TELEDEP/テレ部」といった具合だった。これは単に時間節約のために行われたのではなかった。二十世紀の最初の数十年ですら、畳まれた用語やフレーズは、政治言語の特徴の一つではあった。そしてこの種の短縮形を使う傾向は、全体主義諸国や全体主義組織で最も顕著であることが指摘されていた。そうした例としては、ナチス、ゲシュタポ、コミンテルン、イプレコール、アジトプロプなどがある。当初このやり方は言わば直感的に採用されていたが、ニュースピークではこれは意識的な目的を持って使われていた。このように名前を短縮することで、そうしない場合にそれにつきまとう連想のほとんどが切り捨てられて、その意味がせばめられ、微妙に改編されるものと考えられた。たとえば共産主義インターナショナルという用語は、普遍的な人類の友愛、赤い旗、バリケード、カール・マルクス、パリ・コミューンといった複合的なイメージを想起させる。これに対して、コミンテルンという言葉は、単に緊密にまとまった組織と、明確に定義されたドクトリン体験を示唆するだけとなる。椅子やテーブルと同じくらいすぐに認識できて、目的も限られたものを指す用語となる。コミンテルンは、何も考えずに口走れる用語だが、共産主義インターナショナルという用語は、一瞬なりとも考えをめぐらさずにはいられないものなのである。同様に、「MINITRUE/真省」といった言葉が想起させる連想は、「MINISTRY of TRUTH/真実省」による想起よりも少ないし、統制しやすい。可能な限りすべてを短縮するという習慣だけでなく、あらゆる言葉を発音しやすくするために、極端とすら言えるほどの注意が払われたのは、これが理由なのであった。
ニュースピークでは語呂の良さが意味の厳密性以外のあらゆる配慮を上回るものとなっていた。必要とあらば文法の厳密性は常に語呂の良さの犠牲となった。そしてそれはきわめて正当なことだった。というのも、何より政治的な狙いに照らして必要とされたのは、誤解の余地のない意味を持つ、簡潔に切断された用語であり、すばやく発言できて、話者の心に最低限の反響しか残さないものだったからである。B語彙の用語は、そのほとんどがきわめて似通っているという事実により、なおさら力を増した。——「GOODTHINK/好考」「MINIPAX/平省」、「PROLEFEED/プロ餌」、「SEXCRIME/性罪」、「JOYCAMP/歓容所」、「INGSOC/英社」、「BELLYFEEL/腹落ち」、「THINKPOL/考察」といった無数の用語——は二、三音節の単語であり、アクセントは最初の音節と最後の音節で同じとなっていた。これを使うことで、ギャアギャアした発話が奨励されることになり、スタッカートでありながら単調に聞こえる。そしてまさにそれが狙いなのだった。意図は発話、特にイデオロギー的でない主題についての発話を中立的にして、できる限り意識とは独立にすることなのであった。日常生活のためには、確かにときどきは発言する前に考えることが必要となったのはまちがいないが、政治的、倫理的な判断を求められた党員は、機関銃が銃弾をぶちまけるように、正しい意見を自動的にぶちまけられねばならなかった。そうするように訓練で仕向けられ、そして言語はほぼ失敗しようがない道具を提供し、英社主義の精神に従って激しい音とある種の意図的な醜さを持つ語呂の支援により、そのプロセスがさらに推し進められたのであった。
また、使える単語がきわめて少ないという事実もそれを支援した。私たちの英語に比べれば、ニュースピークの語彙はきわめてわずかであり、それを減らす新しい手法が絶えず考案されていた。実際、ニュースピークは語彙が毎年拡大するどころか縮小するという点で、他のほぼあらゆる言語とちがっていた。言葉が減るたびに一歩前進となった。というのも選択の余地が狭まれば、それだけ考えようという誘惑も小さくなるからだ。最終的には、脳の高次中枢がまったく関与することなしに、声帯からきちんとした発話が行えるようにしたいというのが望みだった。この狙いはニュースピーク語「DUCKSPEAK/アヒル話」 (アヒルのようにガアガア鳴くこと) で率直に認知されていた。B語彙の他の各種用語と同様に、「DUCKSPEAK/アヒル話」の意味はどっちつかずであった。そこでガアガアと発せられる意見が正統なものであれば、これは文句なしの賞賛であり、『タイムズ』が党の演説家のだれかを「DOUBLEPLUSGOOD DUCKSPEAKER/超々好アヒル話者」と呼ぶときには、これは温かく重要な賛辞を述べていたのである。
C語彙
C語彙は他の二つに対する補助的なものであり、科学技術用語だけで構成されていた。これらは今日使われている科学用語に似ており、同じ語源から構築されていたが、それを硬直した形で定義し、望ましからぬ意味をはぎ取るための通常の配慮は行われていた。他の二種類の語彙で見られたのと同じ文法規則に従っていた。C用語のうち、日常会話や政治発言で流通するものはほとんどなかった。どんな科学労働者でも技術者でも、必要な用語はすべて、自分の専門分野のために作られた用語表から見つけられたが、他の用語表に登場する用語など、ごくわずか以上に知っていることはほとんどなかった。すべての用語表に共通することばはきわめて少なく、どの分野であれ、科学の機能を心の習慣や思考様式として表現する語彙はなかった。そもそも「科学」をあらわす用語はなかった。それが表現しそうな意味はすべて、「INGSOC/英社」という言葉で十分にカバーされていたからである。
これまでの記述から、ニュースピークでは逸脱意見の表明は、きわめて低次のものを越えるとほぼ不可能に近いことがわかるだろう。もちろんきわめて粗野な邪説を口走ることはできた。一種の罵倒のようなものは可能だった。たとえば「ビッグ・ブラザーは非好だ」と言うことはできた。だがこの発言は、正統化された耳には単に自明の不条理としか聞こえないし、理性的な議論で裏付けられるものではなかった。なぜなら、それに必要な言葉がなかったからである。英社主義に敵対的な思想は、漠然とした言葉のない形で抱けるだけであり、それを表現するにはきわめて漠然とした用語しか使えない。そうした用語は逸脱思想の集合を大量にまとめて糾弾するものであり、しかもそれに際してそうした逸脱思想を定義はしなかったのである。それどころか、ニュースピークを非正統的な目的で使うためには、単語の一部を非正統的にオールドスピークに訳し戻すしかなかった。たとえば「あらゆる人は平等である」というのはニュースピークで可能な文ではあるが、それは単に「あらゆる人は赤毛である」というのがオールドスピークで、文としては可能だというのと同じ意味においてでしかない。文法的なまちがいはないが、露骨な不真実を含んでいる——つまりあらゆる人は同じ身長、体重、強さだ、と言っていることになるのだった。政治的平等性の概念はもはや存在せず、それに伴いこの二次的な意味は、「平等」ということばから排出されてしまっていた。まだオールドスピークが通常のコミュニケーション手段であった1984年には、ニュースピーク用語を使うと元の意味を思い出しかねないという危険が理論的には存在した。実際には、二重思考をしっかり身につけた人物であれば、そんなことは容易に回避できたが、一、二世代もすればそうした逆戻りなど、可能性さえも消え去っていたはずだ。ニュースピークを唯一の言語として育った人物は、平等というのが「政治的な平等性」という二次的な意味を持っていたことも、自由というのがかつては「知的自由」を意味したなどということも知らなかっただろう。それはチェスについて聞いたことがない人物が「クイーン」だの「ルーク」だのに伴う二次的な意味について知りようがないのと同じである。その人物が犯しようもない犯罪や誤りが大量に存在することになる。そもそもそうした犯罪などに名前が無く、したがってその人物にはそれが思いもよらないから、ということである。そして時間がたつにつれて、ニュースピークを特徴づける性質がますます強調されることが予想されていた——その単語がますます減り、その意味はますます硬直し、それを不適切な用途で使う可能性は常に減り続けるというわけなのだった。
ひとたびオールドスピークが全面的に克服されたら、過去との最後のつながりが断ち切られることになっただろう。歴史はすでに書き直されていたが、検閲が不完全なため、過去の文献の断片があちこちに生き残っており、オールドスピークの知識を保持していれば、それを読むことも可能だった。将来的にはそうした断片は、たまたま生き残ったとしても、理解不能で翻訳不能となる。何か技術プロセスやきわめて単純な日常行為や、もともと正統的な傾向を持つもの (ニュースピーク的に言えばGOODTHINKFUL/好考的) でもない限り、オールドスピークのどんな一節でもニュースピークに翻訳するのは不可能となる。現実的には、これはつまり1960年頃以前に書かれた本はすべて、全訳が不可能だったということである。革命前の文献は、イデオロギー的翻訳しかできない——つまり言語だけでなく意味も変えねばならない。たとえばアメリカ独立宣言の、次の有名な一節を例にとろう。
われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。すなわち、すべての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられているということ。こうした権利を確保するために、人々の間に政府が樹立され、政府は統治される者の合意に基づいて正当な権力を得る。そして、いかなる形態の政府であれ、政府がこれらの目的に反するようになったときには、人民には政府を改造または廃止し、新たな政府を樹立し、人民の安全と幸福をもたらす可能性が最も高いと思われる原理をその基盤とし、人民の安全と幸福をもたらす可能性が最も高いと思われる形の権力を組織する権利を有するということ、である。
原文の意味を維持しつつこれをニュースピーク化するのはまったく不可能であっただろう。それに最も近いこととしてできるのは、この下りすべてを「CRIMETHINK/罪考」の一語に飲み込んでしまうことだ。この全訳はイデオロギー的翻訳しかあり得ず、そうなればジェファソンの言葉は絶対政府の賞賛に変えられてしまう。
過去の文学の相当部分は、実際にすでにこのような形で変換されつつあった。名声を考慮して、一部の歴史的人物の記憶を温存するのは望ましいこととされたが、同時にその業績は英社主義哲学と整合するものにする必要があった。シェイクスピア、ミルトン、スウィフト、バイロン、ディケンズといった人々は、このため翻訳が進んでいた。この作業が完了すれば、その原著作は、過去の文学で生き残った他のすべてと同様に破壊される。こうした翻訳は緩慢で困難な仕事であり、二十一世紀の最初の十年また二十年までは終わらないだろうと予想されていた。また同じ形で処理されるべき、単純で機能的な文献も大量にあった——不可欠な技術マニュアルなどだ。ニュースピークの最終的な採用が2050年という実に遅い時期に設定されたのは、こうした翻訳という準備作業の時間をとるためなのだった。
“ ※着色は引用者
オーウェル『1984年』訳者あとがき
https://genpaku.org/1984/1984transnote_j.html
”本書の意義については、今さら言うべきにも非ず。全体主義監視社会の暗黒未来を描いた、傑作ディストピア小説だ。一応、著者のなんたるかと本書の位置づけについては、2003年版にトマス・ピンチョンが書いた序文の冒頭部分をそのまま丸写ししておこう。
ジョージ・オーウェルは、1903年6月25日にエリック・アーサー・ブレアとして、ネパール国境近くのベンガルにあり、きわめて生産的なアヘン地帯の真ん中の小さな町モティハリで生まれた。父親はそこで、イギリス阿片局の官吏として働いており、その育成者を逮捕するのではなく、その製品の品質管理を監督していた。この製品をイギリスは長きにわたり独占してきたのだ。一年後に若きエリックは、母親と妹と共にイギリスに戻り、1922年まで生まれた地域には戻らなかった。そのときにはインド帝国警察の下士官としてビルマに赴いたのだった。この仕事は高報酬だったが、1927年に休暇で故国に戻ると、父親が大いにがっかりしたことだが、その仕事を投げ打つことにした。というのも彼が人生でやりたいのは作家になることだったからだ。そして、彼はそれを実現させた。1933年に処女作『パリ・ロンドン放浪記』で、彼はジョージ・オーウェルという筆名を採用し、その後はこの名前で知られるようになる。オーウェルは、イギリスを放浪するときに彼が使った名前の一つで、サッフォークにある同名の川からとったのかもしれない。
『1984年』はオーウェルの最後の本だった——それが刊行された1949年までに、彼はすでに12冊を刊行しており、そこにはきわめて評価が高く人気のあった『動物農場』も含まれていた。1946年の夏に書かれた「なぜ私は書くのか」というエッセイで彼はこう回想している。「『動物農場』は私が、完全に自分のやっていることを自覚しつつ、政治的な狙いと芸術的な狙いを一つの全体にまとめようとした最初の本だった。7年にわたり私は長編小説を書いていないが、かなり近いうちに書くつもりだ。これは失敗作になるはずだ。あらゆる本は失敗作なのだが、自分が書きたいのがどんな本か、私はかなり明瞭にわかっているのだ」。その後間もなく、彼は『1984年』に取りかかっていた。
オーウェルはもちろん、この作家デビュー頃からずっと、社会下層の苦しみに注目してきた人物であり、社会主義に深く傾倒した。そしてスペイン内戦にも参加したのだが、そこでスターリン配下の「正統」社会主義者たちが、トロツキー系の社会主義者たちを弾圧する様子をまのあたりにし、その後もスターリン社会主義の蛮行が次々にあらわになっても見て見ぬふりをするどころか、あれこれ擁護論の詭弁まで弄しつつ、一方で自国政府に対しては勇ましくふるまってみせる、西側の「社会主義者」(特にイギリス労働党) に対して激しい批判を続けている。有名な『動物農場』も、そして本書も、そうした反ソ・反スターリン的な意図は充分に持つ。同時に、もっと普遍的に、社会主義そのもの、ひいては当時/現代の全世界のあり方と将来に対する強い批判と懸念の書でもある。
いつか、これを商業出版したいという奇特な出版社が登場すれば、本書が持つ現代的な意義についてはあれこれ書いてはみるけれど、ここではまあいいか。
翻訳について
さて本書は当然ながら既訳がある。古いものの中で、もっとも広く普及していたのは、早川書房から出ていた新庄哲夫訳だろう。ぼくが最初に読んだのもこれだった。ちょっと古くさいところがあるのは仕方ないし、ビッグ・ブラザーが「偉大なる兄弟」になっているのはまあ仕方ない。でも特に不満もなかったし、大きな問題があるとは思わない。
(…)
高橋和久の翻訳の常として、漢字の多い (そしてルビの多い)、固い訳になっていて、雰囲気としては新庄訳より後退している印象さえ受けた。せっかく新訳するなら、もうちょっとなんとかしたいところ。また、著作権が切れたからだろうか、角川から田内志文の翻訳が2021年に出ている。フラットな翻訳ではあるが、あまりにフラットすぎて、プロレの訛りなどを完全に無視。やはり、それはちょっとオーウェルの意図を無視しすぎではないだろうか? 訛りを変な関西弁にしてみたりするのもアレではあるし、全部は出せないのだけれど (特に歌でHを発音しないコックニー訛りを表現するのは無理!) 原文にある工夫の存在くらいは匂わせたいところ。
またいずれも、ジュリアちゃんの話し方が、完全な女性役割語のものすごく上品でていねいなものになっていて、ウィンストンと会ったとき「ごきげんよう」とあいさつしないのが不思議なくらいになっている。かなり下品で粗野な話し方をする、と文中で書いてあるのに。本書では、なるべく周辺の口の悪い知り合い女性の口の利き方を参考にしてみた。役割語がなくてだれの発言か少しわかりにくくなる部分もあるうえ、たぶんなじめない人もいるんだろうね。だがフリー文書なので、そこを自分なりに直して別バージョンを作っていただくことも可能ではある。
さらに、ニュースピークとかの処理もいろいろある。が、個人的に特にこれまでの訳で気になったのは、悲しいところ、優しいところのちょっとしたヒントの処理なのだ。その代表が、何度か繰り返される以下の詩だ。
オレンジにレモン、とセントクレメントの鐘
お代は三ファージング、とセントマーチンズの鐘
お支払いはいつ、とオールドベイリーの鐘
お金持ちになったら、とショーディッチの鐘
この二行目、「お代は三ファージング」の部分は、「You owe me three farthings」というのが原文で、これまでの翻訳はどれも「お前に3ファージングの貸しがある」というような訳になっている。だがそれだとなんだかいきなり借金取りが追いかけてきたような、おっかない感じだ。なんでオレンジやレモンがいきなり借金取りの話に? 詩としても脈絡がない。
この詩自体は、マザーグース的なもので、必ずしもその意味がはっきりしているわけではない。最後の、頭を切り落とす話から、ずいぶん残酷な事件の比喩という説もある。だから、まあいきなり借金取りが来てもいけないという法はない。が、ここの部分のやりとりはもう少し優しいものと考えたほうがいいと思う。
実は「you owe me xxxx」というのは、買い物の常套句なのだ。スーパーマーケットでは出ないけれど、そこらのお店にいったら「xxxxになります」という代わりに「you owe me xxxx」と言われる。特に子どもがお使いで行くと、店のおじさんによく言われたものだ。「3ファージングちょうだいねー」くらいの感じだろうか。すると最初の一行は、オレンジとレモンくださいな、といった雰囲気になる可能性が高い。庶民が普通にオレンジやレモンを買って、それが手元不如意で、ああお金持ちになったらいいな、という空想につながり、それがロンドン中の鐘の音として響いているという、庶民の日常と生活のちょっとした苦しさと淡い希望の詩、と解釈できるのだ (その後、「それっていつ?」「わかりません」という太いやりとりにはなるのだけれど)。そしてそれが、ウィンストンの満たされぬ思いと淡い希望と絡み合う。だからこそ、それはウィンストンの心に響くのだ。
どうせ翻訳では、そこまでの雰囲気は出ないのだけれど、でもその心は多少は汲んであげたいとは思う。そうでないと、なぜウィンストンがこの詩に惹かれるのかも感じ取りにくくなってしまう。他のところも、こうしたちょっとした郷愁みたいなのはなるべく活かすようにしてみた。
というわけで、フリーの翻訳ではあるけれど、既訳よりはかなり改善されているとは思う。こうした部分以外にも、理論的な解説となるゴールドスタインの本『寡頭制集産主義の理論と実践』や、補遺のニュースピークの原理の部分も、既訳よりはかなりわかりやすくしたつもりではある。ところで、『寡頭制集産主義』はもっとたくさん書かれていたらしく、本書で使われた部分はそこから抜粋したような話も聞く。残りの部分はどっかに残っていないのだろうか? オーウェルが考えていた、不平等を維持しなければならない根本的な動機とは何なんだろうか? オブライエンは第3部でそれを、「権力の自己目的化」と述べるが、ぼくから見るとそれは「なぜ?」にはまともに答えていない。上層階級の自己保身、というそれまでの部分の説明のほうがずっと「なぜ?」に答えられているような気もする。さて本当に答はあるのだろうか? (実はオーウェル自身も思いついておらず、なんか思わせぶりに終わっただけ、という気もするが……)
おまけ
この本は、書いた年(風刺の対象とした年)が1948年だったので最後の数字をひっくり返して『1984年』にしたのだ、という説をずっと昔にきかされて、特に疑うこともなくそれを信じていたが、どうもそうではないらしい。ペンギン版についたピーター・デヴィッドソンの説明によると、実際の草稿を検証すると、もともと『1980年』の予定で、病気のせいもありそれが長引いて『1982年』になって、仕上げたときに『1984年』にしたそうな。
へえ、そうなんだと思う一方で、なぜ執筆に時間がかかると題名の年を先送りしなければいけないのかはよくわからない。刊行からXX年先に題名を設定したい、というふうに考えたということか? まともな執筆開始は1946年だったとのこと。これで1980年だと34年先。キリが悪いなあ。1980年に意味はあったのかな? ご存じの方がいれば教えてほしい。
さて冒頭で引用したトマス・ピンチョンの序文は、ハヤカワ文庫の新訳版に収録されている (Kindle版には含まれていないのでご注意を!)1。だがそれ自体は、シャープさに欠けて、さほどの慧眼は見られない。ただそこで唯一おもしろい指摘がある。本書は、完全に壊れたウィンストン・スミスとジュリアで終わる、このうえなく暗い話ではあるが、その後に「補遺:ニュースピークの原理」という論説がついている。なんだか不思議な、蛇足めいた印象さえある (出回っているフリーの本などでは、これがあることにさえ気がつかずに章をわけずそのまま続けてしまったり、ひどい場合にはこのところを削除してしまったりしたものさえある)。だがピンチョンは、この最後の論説が完全に過去形になっていることを指摘し、この後のどこかでオセアニアとビッグ・ブラザーの監視社会が滅び、ニュースピークは過去のものとなり、それについて自由に語れる社会が実現する、という希望がここにあるのでは、と述べる。
これはなかなか面白い指摘ではある。どうだろうか。もちろん、執筆当時の視点からオーウェルが俯瞰して書いているだけ、とも読める。が、小説の読み方は人それぞれなので、読む人が自分なりに様々な解釈をしてくれれば、訳者としては幸甚。ピンチョン的な読みも可能にするために、この部分はちょっと過去形に気をつかった訳にしている。それがどこまで成功しているかどうかは、仕上げをごろうじろ。では。
2023年11月 デン・ハーグにて
山形浩生 (hiyori13@alum.mit.edu)
おや、なぜかこんなところに翻訳があるようだ。https://cruel.hatenablog.com/entry/2023/11/14/043834不思議だなー。↩︎
” ※着色は引用者
上記のリンク先は、
山形浩生の「経済のトリセツ」
各種の書評など。
トマス・ピンチョン「『1984年』への道:オーウェル『1984年』序文」
https://cruel.hatenablog.com/entry/2023/11/14/043834
”『1984年』への道
トマス・ピンチョン
訳:山形浩生
ジョージ・オーウェルは、1903年6月25日にエリック・アーサー・ブレアとして、ネパール国境近くのベンガルにあり、きわめて生産的なアヘン地帯の真ん中の小さな町モティハリで生まれた。父親はそこで、イギリス阿片局の官吏として働いており、その育成者を逮捕するのではなく、その製品の品質管理を監督していた。この製品をイギリスは長きにわたり独占してきたのだ。一年後に若きエリックは、母親と妹と共にイギリスに戻り、1922年まで生まれた地域には戻らなかった。そのときにはインド帝国警察の下士官としてビルマに赴いたのだった。この仕事は高報酬だったが、1927年に休暇で故国に戻ると、父親が大いにがっかりしたことだが、その仕事を投げ打つことにした。というのも彼が人生でやりたいのは作家になることだったからだ。そして、彼はそれを実現させた。1933年に処女作『パリ・ロンドン放浪記』で、彼はジョージ・オーウェルという筆名を採用し、その後はこの名前で知られるようになる。オーウェルは、イギリスを放浪するときに彼が使った名前の一つで、サッフォークにある同名の川からとったのかもしれない。
『1984年』はオーウェルの最後の本だった——それが刊行された1949年までに、彼はすでに12冊を刊行しており、そこにはきわめて評価が高く人気のあった『動物農場』も含まれていた。1946年の夏に書かれた「なぜ私は書くのか」というエッセイで彼はこう回想している。「『動物農場』は私が、完全に自分のやっていることを自覚しつつ、政治的な狙いと芸術的な狙いを一つの全体にまとめようとした最初の本だった。7年にわたり私は長編小説を書いていないが、かなり近いうちに書くつもりだ。これは失敗作になるはずだ。あらゆる本は失敗作なのだが、自分が書きたいのがどんな本か、私はかなり明瞭にわかっているのだ」。その後間もなく、彼は『1984年』に取りかかっていた。
ある意味でこの長編は、『動物農場』成功の犠牲となってきた。ほとんどの人は『動物農場』を、ロシア革命の悲しい運命に関するストレートな寓話として呼んで満足してきた。『1984年』の第2段落目で、ビッグ・ブラザーの口ひげが登場したとたん、多くの読者はすぐスターリンを連想し、前作からのあらゆる点についてのアナロジーを読み取る習慣を持ち込むのが常だった。確かにビッグ・ブラザーの顔はスターリンだし、嫌悪される党の異端者エマニュエル・ゴールドスタインの顔はトロツキーだが、この両者は『動物農場』のナポレオンとスノーボールほどは、そのモデルときれいに整合していない。それでもこの本は、何の不都合もなくアメリカで一種の反共文書として売り出された。1949年に出た本書はマッカーシー時代に登場した。「共産主義」が公式に、一枚岩の世界的な脅威として糾弾され、スターリンとトロツキーを区別する手間など、羊飼いがヒツジたちにオオカミを細かく見分ける方法を教えるのと同じくらいの無駄と考えられた時代だったのだ。
(中略)
愛情省を離れる頃には、ウィンストンとジュリアは永続的に二重思考/ダブルシンクの状態に陥る。殲滅の控えの間とでも言うべき状態で、愛し合ってはおらず、ビッグ・ブラザーを同時に憎悪しつつ愛せるようになっている。考えられる限り暗い結末だ。
だが奇妙なことに、そこで終わりではないのだ。ページをめくるとその補遺として、何やら批評論説『ニュースピークの原理』が出てくる。冒頭で、脚注により、巻末に移ってそれを読む選択肢を与えられていたのを思い出す。そうする読者もいるし、しない読者もいる——最近ではハイパーテキストの初期の例だと考えてもいいだろう。1948年には、この最後の部分はどうやらアメリカのブック・オブ・ザ・マンスクラブのお気に召さず、そこと、エマヌエル・ゴールドスタインの本から引用している章を削除しないと、クラブの推薦図書に入れないと要求した。これでアメリカでの売上4万ポンドを失うことになるのに、オーウェルは変更を拒否してエージェントにこう告げた。「本は、バランスの取れた構造物として構築されているので、全体を丸ごと作り直す覚悟でもない限り、あちこちからでかい固まりを単純に取りのぞいたりはできません。(中略) 自分の作品がある程度以上いじくりまわされるのは、本当に認められませんし、それが長期的に見返りがあるとさえ思えないのです」。三週間後、ブッククラブ側が折れたが、疑問は残る。なぜこれほど熱っぽく、暴力的で暗い本を、学術的な補遺らしきもので終えるのだろうか?
その答は、単純な文法にあるのかもしれない。「ニュースピークの原理」はその最初の一文から一貫して過去形で書かれており、何かもっと後の、ポスト1984年の歴史の一時期、ニュースピークが文字通り過去のものとなった時代を示唆しているかのようだ——まるで何やらこの論説の匿名著者が、いまやニュースピークを本質としていた時代の政治体制について、批判的かつ客観的に、自由に議論できるとでもいうようなのだ。さらに、この論説を書くのに使われているのは、私たち自身のニュースピーク以前の英語だ。ニュースピークは2050年には普通になっているはずだったが、どうもそれほど長続きはせず、まして勝利などおさめず、標準英語に内在する古代の人文主義的な考え方が滅びず、生き残り、最終的には勝利して、ひょっとするとそれが体現している社会道徳秩序さえも、どうにかして復活したらしいのだ。
” ※着色は引用者
出版の自由:「動物農場」前書き - Open Shelf
https://open-shelf.appspot.com/AnimalFarm/TheFreedomOfThePress.html
”その中心的なアイデアに関して言えばこの本の着想を得たのは一九三七年のことだったが、書き始めたのは一九四三年の終りだった。書き始めた時でもこの本を出版するのが非常に難しいだろうことは明らかだったが(本と名のつくものであれば間違いなく何であっても「売れる」という現在の本不足の状況にもかかわらず)結局、四つの出版社に出版を断られた。その中で思想的な理由で断ったのは一社だけだ。二社はずっと以前から反ロシア的な書籍を出版していたし、もう一社はこれといった政治色の見られない出版社だった。出版社のひとつは最初この本を受け入れたが、出版の準備が終わった後になって情報省[1]におうかがいをたてることに決めた。情報省はこの本の出版に対して警告を発したか、少なくとも強く熟慮を求めたらしい。出版社からの手紙の一部を引用する。
情報省のある高官の動物農場への反応については述べたとおりです。この意見表明に私は深く考え込んでしまったことを告白しなければなりません……現時点での出版は不見識なものと見なされるだろうというのが今の私の考えです。もしこの寓話が独裁者全体と独裁体制一般に関するものであれば出版には何の問題もないでしょう。しかし私の見たところではこの寓話は間違いなくロシア・ソビエトの状況とそこにおける二人の独裁者をモデルにしていて、当てはまるのはロシアだけで他の独裁体制は排除されています。もうひとつあります。この寓話での支配階級が豚でなければもっと穏当なものになっただろうということです[下記注記]。支配階級として豚を選んだことは間違いなく多くの人々、とりわけ少々怒りっぽい人々には不快感を与えるでしょう。そしてロシア人がそうであることは疑いありません。
[注記:この修正案が某氏の独自のアイデアなのか情報省の発案なのかははっきりしないが、これに関しては公的な警告に思われる(オーウェルによる注記)]
こうしたことは良い兆候ではない。公的な資金提供を受けていない書籍に対して政府機関が多少たりとも検閲する力(戦時であれば誰も反対しないような安全保障のための検閲は別だ)を持つということは明らかに望ましいことではない。しかし現在、思想と言論の自由に対して起きている大きな危機は情報省やその他の公的機関による直接的な干渉ではない。出版社や編集者が特定のテーマを出版から排除するとすれば、それは起訴されることではなく世論を恐れてのことなのだ。この国では作家やジャーナリストが直面する最大の敵は知的な臆病さであるが、この事実に対してそれにふさわしいだけの議論がされているように私には思えないのだ。
報道の経験を持ち、公平に物事を判断する人物であれば誰しも今回の戦争の間、公的な検閲はそれほど厄介な問題になっていないということを認めるだろう。そうなってもおかしくはなかったかもしれない全体主義的な「調整」に私たちは従わずに済んでいる。報道はもっともな不満の声をいくらか漏らしてはいるが全体的に見れば政府はうまくことを運んでいるし、驚くほど少数意見に寛容だ。イングランドでの文学の検閲で不吉なのはその大部分が自発的におこなわれているということなのだ。
評判の悪い考えは沈黙させられ、不都合な事実が暗闇に閉じ込められる。それにはどのような公的な禁止令も必要とはされない。外国で長く暮らしたことがある者であれば誰しも衝撃的なニュース記事……本来の価値からすれば大きな見出しをつけられてしかるべきものが、イギリスでの報道から完全に排除されている例を知っているだろう。それは政府による介入ではなく、特定の事柄に関しては言及「すべきでない」という広がった暗黙の了解によるものなのだ。日刊紙のやり方を見ればそれを容易に理解することができる。イギリスの報道機関は極度に中央集権化され、そのほとんどは特定の重要なテーマに対して不誠実になる動機を十分に持った裕福な人物に所有されているのだ。しかし同様の隠れた検閲は書籍や定期刊行物でもおこなわれている。演劇や映画、ラジオも同様だ。どんな時でも正統な思想体系というものは存在し、正しい考えを持った人々であれば疑問の余地なくそれを受け入れるものだと考えられている。それについてとやかく言うことが明確に禁じられているわけではないが、そう「すべきでない」のだ。それはちょうどビクトリア時代のさなかには女性がいるところでズボンのことを口に出すのは「すべきでなかった」のと同じだ。広く受け入れられている正統に戦いを挑む者は誰しも自らが驚くほど効率的に沈黙させられることに気がつく。大衆紙だろうと高尚な定期刊行物であろうと、誠実で流行りに乗らない意見に耳が傾けられることはほとんどない。
現在、広く受け入れられている正統が要求しているのはソビエト・ロシアへの無批判な称賛だ。全ての者がこれを知っていてほとんどの者がそれに従っている。ソビエト体制に対する強い批判、ソビエト政府が隠しておきたいだろうと思われる事実を出版することはほとんど不可能な状態だ。そして私たちの同盟国へのお追従という国全体に広がるこの共謀は奇妙なことに知識人たちの心からの寛容を背景としているのだ。ソビエト政府への批判は神経の働きが許さない一方で、少なくとも自国への批判はある程度自由におこなわれる。スターリンへの攻撃を出版しようというものはほとんどいないがチャーチルへの攻撃はそれが書籍でも定期刊行物であってもまったく問題にならない。そして戦時の五年間を通して見ると私たちが国家の存亡をかけて戦っていたそのうちの二、三年の間は、譲歩して講和すべきであると主張する無数の書籍、パンフレット、記事が何の障害もなく出版されていた。さらに言えばそれらの出版にはたいして非難の声も上がらなかった。ソビエト連邦の威信に関わることでなければ言論の自由の原則はおおむね守られていたのだ。他にもタブーとなっているテーマはあるし、そのうちのいくつかについてここで言及してもいいが、ソビエト連邦に対する広く受け入れられている態度は中でもとりわけ深刻な症状を示している。それらは一貫して自発的におこなわれ、どのようなものであれ圧力団体によって強いられてのものではないのだ。
イギリスの知識人の大半が受け入れているこの奴隷根性と一九四一年以来続く繰り返されるロシアのプロパガンダには、もしそれに先立ついくつかの機会で彼らが同じように振る舞っていなければ実に驚かされたことだろう。次々に起きる議論を呼ぶ問題でロシアによる見解は検証されることなく受け入れられ、歴史的真実や知的な慎みを完璧に無視して出版された。ひとつだけ例を挙げるとBBCは赤軍の二十五周年をトロツキーに触れることなく祝った。これはネルソンに触れずにトラファルガー海戦の記念日を祝うことに等しいが、イギリスの知識人から抗議の声が上がることはなかった。さまざまな被占領国での内部紛争ではイギリスの報道機関はほとんどの場合においてロシアの意に適った派閥の側に立って反対の派閥を中傷し、時には都合の悪い物的証拠を隠しさえした。それがとりわけ目立った例がユーゴスラビア・チェトニック[2]の指導者だったミハイロヴィッチ大佐だ。独自のユーゴスラビア支援をチトー元帥に与えていたロシア人たちはミハイロヴィッチがドイツと手を結んでいると非難した。この非難は即座にイギリスの報道機関に取り上げられたが、ミハイロヴィッチの支持者たちに反論の機会が与えられることはなく、この非難と矛盾する事実は完全に印刷対象から取り除かれていた。一九四三年七月、ドイツはチトー捕縛に十万クラウンの懸賞金をかけ、ミハイロヴィッチ捕縛にも同様の懸賞金をかけた。イギリスの報道機関はチトーにかけられた懸賞金については「大きく」書き立てたが、ミハイロヴィッチにかけられた懸賞金について報じたのは一紙だけ(それも小さな記事だった)で、ドイツと手を結んでいるという告発はその後も続けられた。スペイン内戦でもとてもよく似たことが起きていた。その時もロシアが壊滅させることを決めた共和国側の派閥に対してはイギリスの左派報道機関から無根拠な中傷の声が浴びせられ、擁護の声はたとえそれが投書であっても公表を拒否された。現在ではソビエト連邦に対する強い批判は不適切であると考えられているだけでなく、そういった批判が存在するということさえもが場合によっては秘密のままにされている。例えばトロツキーは死ぬ少し前にスターリンの伝記を書いていた。それがまったく偏りのないものであると考える人間はいないだろうが、よく売れるだろうことは明らかだった。アメリカのある出版社が発行の準備をし、その本は出版された……書評用のコピーが送られてきたのだ……そしてソビエト連邦が参戦した。本はすぐさま回収された。この本については一語たりともイギリスの報道には現れなかった。そういった本が存在すること、そしてそれが隠されたことには明らかに数段落を費やすだけのニュース価値があるのにもかかわらずだ。
イギリス文学界の知識人たちが自発的に取り組んでいる検閲と圧力団体によって時に強いられる検閲を区別することは重要だ。「既得権益」が理由で特定のテーマについて議論できないことは有名だろう。最も有名な例は特許薬にまつわる騒動だ。またカトリック教会も報道に対してかなりの影響を持ち、自らへの非難をある程度までは口止めさせることができる。カトリックの司祭が関わるスキャンダルはほとんどおおやけになることはないが、英国教会の司祭がやっかいごとに巻き込まれた場合(例えばスティフキーの教区牧師[3])は大見出しのニュースになる。それが何であれ反カトリック的なものが舞台や映画に現れることは非常にまれだ。どの役者に尋ねても言うだろう。カトリック教会を攻撃したり笑いものにしたりする劇や映画は報道からボイコットされやすく、多くは失敗に終わるのだと。しかしこれらはたいした害もないし、少なくとも理解可能なものだ。巨大な組織は可能な限り自らの利益に気を配るものだし、あからさまにおこなわれるプロパガンダは反対すべきものでもない。デイリー・ワーカー紙がソビエト連邦に関する不都合な事実を報じる可能性はカトリック・ヘラルド紙がローマ法王を非難する可能性とたいして変わらない。しかし思慮ある人であれば誰しもデイリー・ワーカー紙やカトリック・ヘラルド紙が何のためのものかは知っている。不安なのはソビエト連邦とその政策が関係する場合には賢明な批判は期待できないということ、さらには多くの場合そうであるように、意見を捻じ曲げようとする直接的な圧力の下にないリベラルな作家やジャーナリストのごく当たり前の公正ささえ期待できないということなのだ。スターリンは神聖不可侵であり、その政策の特定の側面について真剣な議論をおこなうことは許されない。一九四一年以来、このルールはほとんど全ての場所で観察されている。しかしこれまでときおり見られたよりもその程度が増しているとはいえ、それに先立つ十年の間もおこなわれていたことだ。当時からソビエト体制に対する左派からの批判は大変な苦労なくしては耳を貸してもらえなかった。反ロシア的な文学作品は大量に書かれていたがそのほとんど全てが保守の立場からのものであり明白に不誠実かつ時代遅れで、卑しむべき動機に基づくものだった。一方で同じくらい大量で、ほとんど同じくらい不誠実な親ロシアのプロパガンダの潮流もあり、極めて重要な疑問について成熟したやり方で議論しようとする者は誰であろうと排斥しようという動きもあった。確かに反ロシア的な本を出版することはできるだろうが、そうしたところで高尚な報道機関全体からは私のように無視されるか間違ったことを伝えられるだけだ。公的にも私的にも「そうすべきでない」と警告を受けることだろう。その発言は真実である可能性もあるが「不適切」であり、あれやこれやの反動主義者に都合のいいように利用されてしまうというのだ。こうした態度は普通は国際情勢、そして英露同盟の緊急の必要がそれを要求していることを理由に擁護される。しかしこれが言い訳であることは明らかだ。イギリスの知識人、その大部分はソビエト連邦に対するナショナリスティックな忠誠心を育んでいるが、彼らはスターリンの英知へ疑問を投げかけることをある種の冒涜行為であると心の中で感じているのだ。ロシアでの出来事と他の土地での出来事は異なる基準で判断される。一九三六年から一九三八年にかけての粛清での終わりなき処刑は生涯にわたる死刑反対論者によって称賛された。飢饉がインドで起きた時にはおおやけにし、ウクライナで起きた時には隠蔽する、それはどちらも同じように適切な振る舞いであると見なされた。戦争前の時期のこれらが真実であるとすれば、知識人たちの空気は間違いなく今も良くなってはいない。
しかし今は私のこの本の話に戻ろう。ほとんどのイギリス知識人のこの本に対する反応は実にシンプルなものだろう。「出版されるべきではなかった」だ。当然のことではあるが、中傷の技術に長けた書評者たちは政治的な背景でなく文学的な背景に対して攻撃をしかけることだろう。退屈で馬鹿げた本であり、恥ずべき紙の浪費だと言うことだろう。それは真実かもしれないが、それで終わる話でないことは明らかだ。ただ粗悪な内容であるというだけの本が「出版されるべきではなかった」と言われるはずがない。そもそも大量の駄作が毎日のように印刷されているが、それにいらだっている者などいないのだ。イギリスの知識人、あるいはそのほとんどがこの本に反対するのはこの本が彼らの指導者を非難し(彼らが考えるところでは)進歩の原動力に対して有害であるからなのだ。もしこれが逆だったら、明らかな文学的失敗が十倍あったところで何の声も上がらないことだろう。例えばここ四、五年にわたるレフトブッククラブの成功は、下品でぞんざいな著作にどれだけ彼らが寛容に振る舞うつもりかを示し、彼らが何を耳にしたいのかを教えてくれる。
ここで重要になる点は非常にシンプルなものだ。全ての意見は、たとえ評判が悪くとも……さらには馬鹿げたものである場合でさえも……聞くに値するものなのか? こうした形で質問すればほとんど全てのイギリスの知識人は「イエス」と答えるべきだと感じることだろう。しかし具体的な例を出して「スターリンに対する攻撃はどうか? 聞くに値するか?」と尋ねれば、たいていは「ノー」と答える。現在の正統に対して異議申し立てがなされている場合には言論の自由の原則もなおざりにされるのだ。さて、人が言論と出版の自由を求める時、それは絶対不変の自由を求めているわけではない。組織だった社会を維持する以上、ある程度の抑圧というものは必ず存在するし、いずれにせよ存在し続けるだろう。しかし自由とはローザ・ルクセンブルク[4]が言うように「他者のための自由」なのだ。同じ原則はヴォルテール[5]のあの有名な言葉「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」にも含まれている。疑いなく西欧文明の特徴のひとつであるこの知的自由が何がしかを意味するとすれば、それは全ての者が自らが真実と信じることを口にし、印刷し、コミュニティーの他の全員に害をなさない限りにおいて何らかのまったく間違いのないやり方で提供するということを意味しているのだ。資本主義民主主義、西欧版社会主義の両方がつい最近までこの原則を当然のこととして扱っていた。既に指摘したように私たちの政府はこの点についてはまだいくらかは配慮を示している。通りを行く普通の人々は……おそらく部分的には、それらに不寛容になるほどの関心がないせいもあるだろうが……漠然とだがまだ「誰しも自分の意見を持つ権利はあるものだ」と考えている。理論においても実践においても自由を嫌悪し始めているのは唯一、あるいは主に文学と科学に通じた知識人たち、まさに自由の守護者であるべきその人たちなのだ。
私たちの時代に特有な現象のひとつは自由主義に対する背信である。「ブルジョワの自由」は幻想であると主張するおなじみのマルクス主義者に加えて、民主主義を守れるのは全体主義的方法だけであるという議論が現在、広く見られる。その議論では、民主主義を愛しているのであればその敵を叩き潰すのに手段を選ぶべきではないとされるのだ。民主主義の敵とは誰なのか? 意識的な攻撃を公然としかける者だけでなく、誤った考えを広めることで「客観的」に危険を及ぼす者もそう見なされるのが常だ。この議論は例えばロシアでの粛清を正当化するのに使われた。熱烈なロシア愛好家のほとんどは粛清の犠牲者が全員、起訴された罪状全てで有罪であるとは信じていなかった。しかし異端的な意見を持つことで彼らは「客観的」に体制に害をなしているのであるから、間違った告訴理由で汚名を着せ、虐殺することはまったくもって正しいことなのだ。同じ議論はスペイン内戦でトロツキストとその他の共和派少数派に対して左派の報道機関がおこなった完全に自覚的な虚偽報道を正当化する際にも使われた。そして一九四三年にモズレー[6]が釈放された際に人身保護令状に対して吼えたてる理由として再び使われたのだ。
こうした人々が理解していないのは、もし全体主義的方法を推し進めればそれが自らに対して使われる時が来るかもしれないということだ。裁判なしでファシストを投獄することが当たり前になれば、その対象がファシストに留まることはおそらくない。デイリー・ワーカー紙への発禁処分が解除されたすぐ後、私はサウス・ロンドンの労働者向けの大学で講義をおこなったことがある。聴衆は労働階級と下位中流階級の知識人……レフトブッククラブの支部で出会うのと同じ種類の人々だ。その講義では出版の自由に触れていたのだが、講義の最後で驚いたことに数人の質問者が立ち上がって私にこう質問した。デイリー・ワーカー紙への発行禁止措置の解除は大きな誤りだと思わないか? なぜかと尋ねると、忠誠に疑問のある新聞であり戦時では許容できないものだと彼らは答えた。気がつくと私はひどいやり方で一度ならず私を中傷していたデイリー・ワーカー紙の弁護をしていた。しかしこうした人々はいったいどこでこの本質的には全体主義的であるものの見方を学んだのだろう? まず間違いなく彼らは共産主義者そのものからそれを学んだのだ! 寛容と礼儀正しさはイングランドに深く根ざしたものだが絶対破壊不可能なものではなく、なかば自覚的な努力によって生かし続けるべきものだ。全体主義的な教義を説くことによってもたらされるのは、何が危険で何が危険でないかを判断する自由な人々の直観の弱体化なのだ。モズレーの例がそれを描き出している。一九四〇年においては彼が実際に犯罪をおこなっていようがいまいがモズレーの拘禁は完全に正しいものだった。私たちは自らの命をかけて戦っていて、売国者である可能性がある者を自由にしておく余裕はなかった。一九四三年においては裁判なしで彼の拘禁を続けることは侵害行為だ。大勢の人間がこれを理解できないのは悪い兆候である。たとえモズレー釈放への反対運動であげられている不満の声には不自然なものともっともなものが入り混じっていることが真実であってもこれは変わらない。しかしファシスト的思考方法へと向かう現在の地滑りのどれほどが過去十年の「反ファシズム」とその不誠実さを原因としているのだろうか?
現在見られるロシアに対する熱狂は西側における自由主義の伝統の全体的な弱体化の現れのひとつに過ぎないことを理解することは重要である。この本の出版に対して情報省が口出ししたり最終的には禁止したりしたところで、イギリスの知識人の大半はそれに何ら不安を感じないだろう。ソビエト連邦に対する無批判な忠誠こそが現在の正統であり、ソビエト連邦の利害に関わるとなれば彼らは検閲だけでなく意図的な歴史の改竄でさえも容認するつもりなのだ。ひとつ例を挙げよう。「世界をゆるがした十日間」……この本はロシア革命初期を直接取材している……の著者であるジョン・リードが死んだ時、この本の著作権はイギリス共産党の手にわたった。リードが遺贈したのだろう。数年後、イギリス共産党は可能な限り完璧にオリジナル版を破壊し、事実をねじ曲げた版を出版した。トロツキーへの言及は消し去られ、レーニンによって書かれた前書きも省略されていたのだ。もしラディカルな知識人がまだイギリスに残っていれば、この偽造行為は全国の文芸誌の全てで暴露され非難されたことだろう。実際には抗議の声はほとんど上がらなかった。イギリスの知識人の多くにとってはそれは当然の行為に思われたのだ。そしてこの明白に不誠実な行為に対する寛容はロシアに対する称賛という当時の流行以上の意味を持つ。流行の一種であればそれがずっと続くことなどあり得ない。この本が出版される頃にはソビエト体制に対する私の見解が一般に受けいれられるものになっているかもしれない。しかしいったいそれに何の意味があるだろう? ある正統が別の正統へと変わることが常に進歩であるとは限らない。敵は蓄音機のような精神なのだ。その瞬間に演奏されているレコードの内容が同意できるものかどうかは関係ない。
思想や言論の自由に反対する議論について……そんな自由は存在し得ないという主張も、認めるべきでないという主張も……私はよく理解している。端的に言えばそれらが私を納得させることは無かったし、四百年の期間にわたる私たちの文明に至る過程は逆の理解を基礎としている。過去十年の全体にわたってロシア体制のあり方はだいたいにおいて邪悪なものだったと思うし、そう口にする権利を私は主張したい。たとえ私が勝利を望んでいる戦争で私たちがソビエト連邦と同盟を結んでいようとそれは変わらない。もし自身を正当化するための言葉を選ばなければならないと言うのであれば、ミルトン[7]の言葉を引用しよう。
古くからの自由のよく知られたしきたりによって。
「古くからの」という言葉は、知的自由は深く根差した伝統であること、それ無しで私たち特有の西欧文化が存続し続けるかは強く疑問であることを強調している。多くの知識人たちがこの伝統に背いていることは明らかだ。彼らはある本が出版されるべきか規制されるべきか、称賛されるべきか非難されるべきかはその本の持つ価値ではなく政治的都合によって決まるという原則を受け入れてしまったのだ。そして実際にはこの考え方を持っていない他の者たちはまったくの臆病からこれに賛成している。その例のひとつがロシアの軍国主義に対して広まる崇拝へ向かってイギリスの多くの声高な平和主義者が反対の声をあげられないでいるという事実だ。彼ら平和主義者によれば暴力は全て悪であり、降伏か、少なくとも講和を選ぶべきだと戦争の全ての段階で彼らは呼びかけてきた。しかし赤軍によっておこなわれている戦争も同様に悪であると唱えた者が彼らの中に何人いるだろうか? どうやらロシア人たちは自衛の権利を持つが、私たちが同じことをおこなえばそれは死に値する罪であるようなのだ。この矛盾を説明する方法はひとつしかない。多くの知識人との良好な関係を続けたいという臆病な欲求によるもので、その知識人たちは自らの愛国心をイギリスよりもソビエト連邦へと向けているのだ。イギリス知識人たちの臆病と不誠実に十分な理由があることはわかる。彼らが自らを正当化するために繰り広げた議論を私は暗記してしまったほどだ。しかし少なくともファシズムから自由を守るということについてこれ以上、馬鹿げたことを続けるべきではない。もし自由に何がしかの意味があるとすれば、それは人々が耳にしたくないことを彼らに告げる権利を意味するのだ。一般の人々は漠然とではあるがまだこの原則を受け入れ、それに従って行動している。私たちの国においては……全ての国で同じというわけではない。共和政フランスではそうではなかったし、現在のアメリカ合衆国でも違う……自由を恐れるのは自由主義者であり、知性を汚そうとするのは知識人たちなのだ。この事実に注意を促すために私はこの前書きを書いた。
1945年
1. ^情報省:第一次世界大戦末期、第二次世界大戦中に設立された情報機関。一九四六年に中央情報局へ改組された。
2. ^チェトニック:第二次世界大戦中にセルビア人将校を中心にユーゴスラビアで組織されたナチス・ドイツに対する抵抗組織
3. ^スティフキーの教区牧師:1932年に起きたスティフキーの教区牧師であるハロルド・デイビッドソンによるスキャンダルを指す
4. ^ローザ・ルクセンブルク:ドイツで活動したポーランド出身のマルクス主義思想家、革命家。ドイツ共産党創設者のひとり。
5. ^ヴォルテール:フランスの哲学者、作家、文学者、歴史家。ルソーやロックとともに啓蒙主義を代表する人物のひとり。
6. ^モズレー:オズワルド・モズレー。イギリスファシスト連合の指導者。
7. ^ミルトン:ジョン・ミルトン。イギリスの詩人。
” ※着色は引用者
2024年5月26日の追加ここまで]
[2024年5月30日に追加:
この記事に以前コピペ保存した
Nineteen Eighty Four - Appendix - ウェイバックマシン(2015年3月31日アーカイブ分) - Charles' George Orwell Links
https://web.archive.org/web/20150331223443/http://www.netcharles.com/orwell/books/1984-Appendix.htm
の「The B words were in all cases compound words. They consisted of two or more words, or portions of words, welded together in an easily pronounceable form. 」
において、Youtubeで見つけた朗読動画の読み上げとの違いを見つけた。
本記事内で紹介した和訳だと
「B用語はあらゆるものが複合語である (「SPEAKWRITE/話筆機」といった複合語はもちろんA語彙にもあったが、これは単なる簡便な短縮形であり、特にイデオロギー的な色合いはない)。複数の単語または単語の部分で構成され、それを発音しやすい形にくっつけたものであった。」
や
「B群の単語はいずれの場合も複合語となっている[SPEAKWRITE(口述筆記)といった複合語はもちろんA語彙群にも見られるがそれらはたんに簡単のための略語であり特別な思想的意味合いはない]。これは二つ以上の単語、または単語の一部を発音しやすい形につなぎ合わせたものである。」における、SPEAKWRITE を含む箇所が無いのだ。
版の違いなのかわからないが、 SPEAKWRITEの箇所(「[Compound words such as SPEAKWRITE, were of course to be found in the A vocabulary, but these were merely convenient abbreviations and had no special ideological colour.] 」)も含んでいるのが以下だ。
Project Gutenberg Australia
Nineteen eighty-four
http://gutenberg.net.au/ebooks01/0100021h.html
”APPENDIX.
The Principles of Newspeak
Newspeak was the official language of Oceania and had been devised to meet the ideological needs of Ingsoc, or English Socialism. In the year 1984 there was not as yet anyone who used Newspeak as his sole means of communication, either in speech or writing. The leading articles in 'The Times' were written in it, but this was a TOUR DE FORCE which could only be carried out by a specialist. It was expected that Newspeak would have finally superseded Oldspeak (or Standard English, as we should call it) by about the year 2050. Meanwhile it gained ground steadily, all Party members tending to use Newspeak words and grammatical constructions more and more in their everyday speech. The version in use in 1984, and embodied in the Ninth and Tenth Editions of the Newspeak Dictionary, was a provisional one, and contained many superfluous words and archaic formations which were due to be suppressed later. It is with the final, perfected version, as embodied in the Eleventh Edition of the Dictionary, that we are concerned here.
The purpose of Newspeak was not only to provide a medium of expression for the world-view and mental habits proper to the devotees of Ingsoc, but to make all other modes of thought impossible. It was intended that when Newspeak had been adopted once and for all and Oldspeak forgotten, a heretical thought—that is, a thought diverging from the principles of Ingsoc—should be literally unthinkable, at least so far as thought is dependent on words. Its vocabulary was so constructed as to give exact and often very subtle expression to every meaning that a Party member could properly wish to express, while excluding all other meanings and also the possibility of arriving at them by indirect methods. This was done partly by the invention of new words, but chiefly by eliminating undesirable words and by stripping such words as remained of unorthodox meanings, and so far as possible of all secondary meanings whatever. To give a single example. The word FREE still existed in Newspeak, but it could only be used in such statements as 'This dog is free from lice' or 'This field is free from weeds'. It could not be used in its old sense of 'politically free' or 'intellectually free' since political and intellectual freedom no longer existed even as concepts, and were therefore of necessity nameless. Quite apart from the suppression of definitely heretical words, reduction of vocabulary was regarded as an end in itself, and no word that could be dispensed with was allowed to survive. Newspeak was designed not to extend but to DIMINISH the range of thought, and this purpose was indirectly assisted by cutting the choice of words down to a minimum.
Newspeak was founded on the English language as we now know it, though many Newspeak sentences, even when not containing newly-created words, would be barely intelligible to an English-speaker of our own day. Newspeak words were divided into three distinct classes, known as the A vocabulary, the B vocabulary (also called compound words), and the C vocabulary. It will be simpler to discuss each class separately, but the grammatical peculiarities of the language can be dealt with in the section devoted to the A vocabulary, since the same rules held good for all three categories.
THE A VOCABULARY. The A vocabulary consisted of the words needed for the business of everyday life—for such things as eating, drinking, working, putting on one's clothes, going up and down stairs, riding in vehicles, gardening, cooking, and the like. It was composed almost entirely of words that we already possess words like HIT, RUN, DOG, TREE, SUGAR, HOUSE, FIELD—but in comparison with the present-day English vocabulary their number was extremely small, while their meanings were far more rigidly defined. All ambiguities and shades of meaning had been purged out of them. So far as it could be achieved, a Newspeak word of this class was simply a staccato sound expressing ONE clearly understood concept. It would have been quite impossible to use the A vocabulary for literary purposes or for political or philosophical discussion. It was intended only to express simple, purposive thoughts, usually involving concrete objects or physical actions.
The grammar of Newspeak had two outstanding peculiarities. The first of these was an almost complete interchangeability between different parts of speech. Any word in the language (in principle this applied even to very abstract words such as IF or WHEN) could be used either as verb, noun, adjective, or adverb. Between the verb and the noun form, when they were of the same root, there was never any variation, this rule of itself involving the destruction of many archaic forms. The word THOUGHT, for example, did not exist in Newspeak. Its place was taken by THINK, which did duty for both noun and verb. No etymological principle was followed here: in some cases it was the original noun that was chosen for retention, in other cases the verb. Even where a noun and verb of kindred meaning were not etymologically connected, one or other of them was frequently suppressed. There was, for example, no such word as CUT, its meaning being sufficiently covered by the noun-verb KNIFE. Adjectives were formed by adding the suffix -FUL to the noun-verb, and adverbs by adding -WISE. Thus for example, SPEEDFUL meant 'rapid' and SPEEDWISE meant 'quickly'. Certain of our present-day adjectives, such as GOOD, STRONG, BIG, BLACK, SOFT, were retained, but their total number was very small. There was little need for them, since almost any adjectival meaning could be arrived at by adding -FUL to a noun-verb. None of the now-existing adverbs was retained, except for a very few already ending in -WISE: the -WISE termination was invariable. The word WELL, for example, was replaced by GOODWISE.
In addition, any word—this again applied in principle to every word in the language—could be negatived by adding the affix UN-, or could be strengthened by the affix PLUS-, or, for still greater emphasis, DOUBLEPLUS-. Thus, for example, UNCOLD meant 'warm', while PLUSCOLD and DOUBLEPLUSCOLD meant, respectively, 'very cold' and 'superlatively cold'. It was also possible, as in present-day English, to modify the meaning of almost any word by prepositional affixes such as ANTE-, POST-, UP-, DOWN-, etc. By such methods it was found possible to bring about an enormous diminution of vocabulary. Given, for instance, the word GOOD, there was no need for such a word as BAD, since the required meaning was equally well—indeed, better—expressed by UNGOOD. All that was necessary, in any case where two words formed a natural pair of opposites, was to decide which of them to suppress. DARK, for example, could be replaced by UNLIGHT, or LIGHT by UNDARK, according to preference.
The second distinguishing mark of Newspeak grammar was its regularity. Subject to a few exceptions which are mentioned below all inflexions followed the same rules. Thus, in all verbs the preterite and the past participle were the same and ended in -ED. The preterite of STEAL was STEALED, the preterite of THINK was THINKED, and so on throughout the language, all such forms as SWAM, GAVE, BROUGHT, SPOKE, TAKEN, etc., being abolished. All plurals were made by adding -S or -ES as the case might be. The plurals OF MAN, OX, LIFE, were MANS, OXES, LIFES. Comparison of adjectives was invariably made by adding -ER, -EST (GOOD, GOODER, GOODEST), irregular forms and the MORE, MOST formation being suppressed.
The only classes of words that were still allowed to inflect irregularly were the pronouns, the relatives, the demonstrative adjectives, and the auxiliary verbs. All of these followed their ancient usage, except that WHOM had been scrapped as unnecessary, and the SHALL, SHOULD tenses had been dropped, all their uses being covered by WILL and WOULD. There were also certain irregularities in word-formation arising out of the need for rapid and easy speech. A word which was difficult to utter, or was liable to be incorrectly heard, was held to be ipso facto a bad word; occasionally therefore, for the sake of euphony, extra letters were inserted into a word or an archaic formation was retained. But this need made itself felt chiefly in connexion with the B vocabulary. WHY so great an importance was attached to ease of pronunciation will be made clear later in this essay.
THE B VOCABULARY. The B vocabulary consisted of words which had been deliberately constructed for political purposes: words, that is to say, which not only had in every case a political implication, but were intended to impose a desirable mental attitude upon the person using them. Without a full understanding of the principles of Ingsoc it was difficult to use these words correctly. In some cases they could be translated into Oldspeak, or even into words taken from the A vocabulary, but this usually demanded a long paraphrase and always involved the loss of certain overtones. The B words were a sort of verbal shorthand, often packing whole ranges of ideas into a few syllables, and at the same time more accurate and forcible than ordinary language.
The B words were in all cases compound words. [Compound words such as SPEAKWRITE, were of course to be found in the A vocabulary, but these were merely convenient abbreviations and had no special ideological colour.] They consisted of two or more words, or portions of words, welded together in an easily pronounceable form. The resulting amalgam was always a noun-verb, and inflected according to the ordinary rules. To take a single example: the word GOODTHINK, meaning, very roughly, 'orthodoxy', or, if one chose to regard it as a verb, 'to think in an orthodox manner'. This inflected as follows: noun-verb, GOODTHINK; past tense and past participle, GOODTHINKED; present participle, GOOD-THINKING; adjective, GOODTHINKFUL; adverb, GOODTHINKWISE; verbal noun, GOODTHINKER.
The B words were not constructed on any etymological plan. The words of which they were made up could be any parts of speech, and could be placed in any order and mutilated in any way which made them easy to pronounce while indicating their derivation. In the word CRIMETHINK (thoughtcrime), for instance, the THINK came second, whereas in THINKPOL (Thought Police) it came first, and in the latter word POLICE had lost its second syllable. Because of the great difficulty in securing euphony, irregular formations were commoner in the B vocabulary than in the A vocabulary. For example, the adjective forms of MINITRUE, MINIPAX, and MINILUV were, respectively, MINITRUTHFUL, MINIPEACEFUL, and MINILOVELY, simply because -TRUEFUL, -PAXFUL, and -LOVEFUL were slightly awkward to pronounce. In principle, however, all B words could inflect, and all inflected in exactly the same way.
Some of the B words had highly subtilized meanings, barely intelligible to anyone who had not mastered the language as a whole. Consider, for example, such a typical sentence from a 'Times' leading article as OLDTHINKERS UNBELLYFEEL INGSOC. The shortest rendering that one could make of this in Oldspeak would be: 'Those whose ideas were formed before the Revolution cannot have a full emotional understanding of the principles of English Socialism.' But this is not an adequate translation. To begin with, in order to grasp the full meaning of the Newspeak sentence quoted above, one would have to have a clear idea of what is meant by INGSOC. And in addition, only a person thoroughly grounded in Ingsoc could appreciate the full force of the word BELLYFEEL, which implied a blind, enthusiastic acceptance difficult to imagine today; or of the word OLDTHINK, which was inextricably mixed up with the idea of wickedness and decadence. But the special function of certain Newspeak words, of which OLDTHINK was one, was not so much to express meanings as to destroy them. These words, necessarily few in number, had had their meanings extended until they contained within themselves whole batteries of words which, as they were sufficiently covered by a single comprehensive term, could now be scrapped and forgotten. The greatest difficulty facing the compilers of the Newspeak Dictionary was not to invent new words, but, having invented them, to make sure what they meant: to make sure, that is to say, what ranges of words they cancelled by their existence.
As we have already seen in the case of the word FREE, words which had once borne a heretical meaning were sometimes retained for the sake of convenience, but only with the undesirable meanings purged out of them. Countless other words such as HONOUR, JUSTICE, MORALITY, INTERNATIONALISM, DEMOCRACY, SCIENCE, and RELIGION had simply ceased to exist. A few blanket words covered them, and, in covering them, abolished them. All words grouping themselves round the concepts of liberty and equality, for instance, were contained in the single word CRIMETHINK, while all words grouping themselves round the concepts of objectivity and rationalism were contained in the single word OLDTHINK. Greater precision would have been dangerous. What was required in a Party member was an outlook similar to that of the ancient Hebrew who knew, without knowing much else, that all nations other than his own worshipped 'false gods'. He did not need to know that these gods were called Baal, Osiris, Moloch, Ashtaroth, and the like: probably the less he knew about them the better for his orthodoxy. He knew Jehovah and the commandments of Jehovah: he knew, therefore, that all gods with other names or other attributes were false gods. In somewhat the same way, the party member knew what constituted right conduct, and in exceedingly vague, generalized terms he knew what kinds of departure from it were possible. His sexual life, for example, was entirely regulated by the two Newspeak words SEXCRIME (sexual immorality) and GOODSEX (chastity). SEXCRIME covered all sexual misdeeds whatever. It covered fornication, adultery, homosexuality, and other perversions, and, in addition, normal intercourse practised for its own sake. There was no need to enumerate them separately, since they were all equally culpable, and, in principle, all punishable by death. In the C vocabulary, which consisted of scientific and technical words, it might be necessary to give specialized names to certain sexual aberrations, but the ordinary citizen had no need of them. He knew what was meant by GOODSEX—that is to say, normal intercourse between man and wife, for the sole purpose of begetting children, and without physical pleasure on the part of the woman: all else was SEXCRIME. In Newspeak it was seldom possible to follow a heretical thought further than the perception that it WAS heretical: beyond that point the necessary words were nonexistent.
No word in the B vocabulary was ideologically neutral. A great many were euphemisms. Such words, for instance, as JOYCAMP (forced-labour camp) or MINIPAX (Ministry of Peace, i.e. Ministry of War) meant almost the exact opposite of what they appeared to mean. Some words, on the other hand, displayed a frank and contemptuous understanding of the real nature of Oceanic society. An example was PROLEFEED, meaning the rubbishy entertainment and spurious news which the Party handed out to the masses. Other words, again, were ambivalent, having the connotation 'good' when applied to the Party and 'bad' when applied to its enemies. But in addition there were great numbers of words which at first sight appeared to be mere abbreviations and which derived their ideological colour not from their meaning, but from their structure.
So far as it could be contrived, everything that had or might have political significance of any kind was fitted into the B vocabulary. The name of every organization, or body of people, or doctrine, or country, or institution, or public building, was invariably cut down into the familiar shape; that is, a single easily pronounced word with the smallest number of syllables that would preserve the original derivation. In the Ministry of Truth, for example, the Records Department, in which Winston Smith worked, was called RECDEP, the Fiction Department was called FICDEP, the Teleprogrammes Department was called TELEDEP, and so on. This was not done solely with the object of saving time. Even in the early decades of the twentieth century, telescoped words and phrases had been one of the characteristic features of political language; and it had been noticed that the tendency to use abbreviations of this kind was most marked in totalitarian countries and totalitarian organizations. Examples were such words as NAZI, GESTAPO, COMINTERN, INPRECORR, AGITPROP. In the beginning the practice had been adopted as it were instinctively, but in Newspeak it was used with a conscious purpose. It was perceived that in thus abbreviating a name one narrowed and subtly altered its meaning, by cutting out most of the associations that would otherwise cling to it. The words COMMUNIST INTERNATIONAL, for instance, call up a composite picture of universal human brotherhood, red flags, barricades, Karl Marx, and the Paris Commune. The word COMINTERN, on the other hand, suggests merely a tightly-knit organization and a well-defined body of doctrine. It refers to something almost as easily recognized, and as limited in purpose, as a chair or a table. COMINTERN is a word that can be uttered almost without taking thought, whereas COMMUNIST INTERNATIONAL is a phrase over which one is obliged to linger at least momentarily. In the same way, the associations called up by a word like MINITRUE are fewer and more controllable than those called up by MINISTRY OF TRUTH. This accounted not only for the habit of abbreviating whenever possible, but also for the almost exaggerated care that was taken to make every word easily pronounceable.
In Newspeak, euphony outweighed every consideration other than exactitude of meaning. Regularity of grammar was always sacrificed to it when it seemed necessary. And rightly so, since what was required, above all for political purposes, was short clipped words of unmistakable meaning which could be uttered rapidly and which roused the minimum of echoes in the speaker's mind. The words of the B vocabulary even gained in force from the fact that nearly all of them were very much alike. Almost invariably these words—GOODTHINK, MINIPAX, PROLEFEED, SEXCRIME, JOYCAMP, INGSOC, BELLYFEEL, THINKPOL, and countless others—were words of two or three syllables, with the stress distributed equally between the first syllable and the last. The use of them encouraged a gabbling style of speech, at once staccato and monotonous. And this was exactly what was aimed at. The intention was to make speech, and especially speech on any subject not ideologically neutral, as nearly as possible independent of consciousness. For the purposes of everyday life it was no doubt necessary, or sometimes necessary, to reflect before speaking, but a Party member called upon to make a political or ethical judgement should be able to spray forth the correct opinions as automatically as a machine gun spraying forth bullets. His training fitted him to do this, the language gave him an almost foolproof instrument, and the texture of the words, with their harsh sound and a certain wilful ugliness which was in accord with the spirit of Ingsoc, assisted the process still further.
So did the fact of having very few words to choose from. Relative to our own, the Newspeak vocabulary was tiny, and new ways of reducing it were constantly being devised. Newspeak, indeed, differed from most all other languages in that its vocabulary grew smaller instead of larger every year. Each reduction was a gain, since the smaller the area of choice, the smaller the temptation to take thought. Ultimately it was hoped to make articulate speech issue from the larynx without involving the higher brain centres at all. This aim was frankly admitted in the Newspeak word DUCKSPEAK, meaning 'to quack like a duck'. Like various other words in the B vocabulary, DUCKSPEAK was ambivalent in meaning. Provided that the opinions which were quacked out were orthodox ones, it implied nothing but praise, and when 'The Times' referred to one of the orators of the Party as a DOUBLEPLUSGOOD DUCKSPEAKER it was paying a warm and valued compliment.
THE C VOCABULARY. The C vocabulary was supplementary to the others and consisted entirely of scientific and technical terms. These resembled the scientific terms in use today, and were constructed from the same roots, but the usual care was taken to define them rigidly and strip them of undesirable meanings. They followed the same grammatical rules as the words in the other two vocabularies. Very few of the C words had any currency either in everyday speech or in political speech. Any scientific worker or technician could find all the words he needed in the list devoted to his own speciality, but he seldom had more than a smattering of the words occurring in the other lists. Only a very few words were common to all lists, and there was no vocabulary expressing the function of Science as a habit of mind, or a method of thought, irrespective of its particular branches. There was, indeed, no word for 'Science', any meaning that it could possibly bear being already sufficiently covered by the word INGSOC.
From the foregoing account it will be seen that in Newspeak the expression of unorthodox opinions, above a very low level, was well-nigh impossible. It was of course possible to utter heresies of a very crude kind, a species of blasphemy. It would have been possible, for example, to say BIG BROTHER IS UNGOOD. But this statement, which to an orthodox ear merely conveyed a self-evident absurdity, could not have been sustained by reasoned argument, because the necessary words were not available. Ideas inimical to Ingsoc could only be entertained in a vague wordless form, and could only be named in very broad terms which lumped together and condemned whole groups of heresies without defining them in doing so. One could, in fact, only use Newspeak for unorthodox purposes by illegitimately translating some of the words back into Oldspeak. For example, ALL MANS ARE EQUAL was a possible Newspeak sentence, but only in the same sense in which ALL MEN ARE REDHAIRED is a possible Oldspeak sentence. It did not contain a grammatical error, but it expressed a palpable untruth—i.e. that all men are of equal size, weight, or strength. The concept of political equality no longer existed, and this secondary meaning had accordingly been purged out of the word EQUAL. In 1984, when Oldspeak was still the normal means of communication, the danger theoretically existed that in using Newspeak words one might remember their original meanings. In practice it was not difficult for any person well grounded in DOUBLETHINK to avoid doing this, but within a couple of generations even the possibility of such a lapse would have vanished. A person growing up with Newspeak as his sole language would no more know that EQUAL had once had the secondary meaning of 'politically equal', or that FREE had once meant 'intellectually free', than for instance, a person who had never heard of chess would be aware of the secondary meanings attaching to QUEEN and ROOK. There would be many crimes and errors which it would be beyond his power to commit, simply because they were nameless and therefore unimaginable. And it was to be foreseen that with the passage of time the distinguishing characteristics of Newspeak would become more and more pronounced—its words growing fewer and fewer, their meanings more and more rigid, and the chance of putting them to improper uses always diminishing.
When Oldspeak had been once and for all superseded, the last link with the past would have been severed. History had already been rewritten, but fragments of the literature of the past survived here and there, imperfectly censored, and so long as one retained one's knowledge of Oldspeak it was possible to read them. In the future such fragments, even if they chanced to survive, would be unintelligible and untranslatable. It was impossible to translate any passage of Oldspeak into Newspeak unless it either referred to some technical process or some very simple everyday action, or was already orthodox (GOODTHINKFUL would be the Newspeak expression) in tendency. In practice this meant that no book written before approximately 1960 could be translated as a whole. Pre-revolutionary literature could only be subjected to ideological translation—that is, alteration in sense as well as language. Take for example the well-known passage from the Declaration of Independence:
WE HOLD THESE TRUTHS TO BE SELF-EVIDENT, THAT ALL MEN ARE CREATED EQUAL, THAT THEY ARE ENDOWED BY THEIR CREATOR WITH CERTAIN INALIENABLE RIGHTS, THAT AMONG THESE ARE LIFE, LIBERTY, AND THE PURSUIT OF HAPPINESS. THAT TO SECURE THESE RIGHTS, GOVERNMENTS ARE INSTITUTED AMONG MEN, DERIVING THEIR POWERS FROM THE CONSENT OF THE GOVERNED. THAT WHENEVER ANY FORM OF GOVERNMENT BECOMES DESTRUCTIVE OF THOSE ENDS, IT IS THE RIGHT OF THE PEOPLE TO ALTER OR ABOLISH IT, AND TO INSTITUTE NEW GOVERNMENT...
It would have been quite impossible to render this into Newspeak while keeping to the sense of the original. The nearest one could come to doing so would be to swallow the whole passage up in the single word CRIMETHINK. A full translation could only be an ideological translation, whereby Jefferson's words would be changed into a panegyric on absolute government.
A good deal of the literature of the past was, indeed, already being transformed in this way. Considerations of prestige made it desirable to preserve the memory of certain historical figures, while at the same time bringing their achievements into line with the philosophy of Ingsoc. Various writers, such as Shakespeare, Milton, Swift, Byron, Dickens, and some others were therefore in process of translation: when the task had been completed, their original writings, with all else that survived of the literature of the past, would be destroyed. These translations were a slow and difficult business, and it was not expected that they would be finished before the first or second decade of the twenty-first century. There were also large quantities of merely utilitarian literature—indispensable technical manuals, and the like—that had to be treated in the same way. It was chiefly in order to allow time for the preliminary work of translation that the final adoption of Newspeak had been fixed for so late a date as 2050.
” ※着色は引用者
英単語が覚えられないたった一つの決定的な理由 : 404 Blog Not Found
2008年11月03日05:30
https://dankogai.livedoor.blog/archives/51133522.html
”その英単語がなぜ覚えられないか?
英語ができないたった1つの決定的な理由
あえて言おう。英語回路とかどうでもいいから、まず英単語覚えろ。
答え:英語で覚えていないから
1000語とか2000語とか10,000語とかよく言うけど、大事なのは数じゃない。そもそもこういうのを数える時って、派生語はどうしているのだろう。go/went/goneは1語?それとも3語?
より大事なのは、一つの文を英語で作れること。そのためには、「均等に」1000語知っていることよりも、「よく使われる」単語を、「より多彩」に使えるようになるのが先決。
例えば、"prepare"という言葉を、「準備する」と覚えちゃ駄目。"get ready"と覚えないと。そのためには、getを「深く」知らなければならない。このgetにsetを加えると、8割ぐらいの動詞は、動詞そのものではなく (get|set) + 名詞で言い換えられる。native usersもよく使うけど、名詞指向な日本語の話者には特にありがたい。
asin:1405862211
Longman Dictionary of Contemporary English
というわけで、最もおすすめなのがこれ。
404 Blog Not Found:Life is so soa?ring.
一番の特徴は、単語の説明に使うための2000語程度からなるThe Longman Defining Vocabularyという、「単語を定義するための単語リスト」が用意されていて、辞書内の説明が(固有名詞などを除けば)すべてそれでなされているという点。要はこれだけの単語の意味をしっかり把握していれば、あとはこれらのDefining Wordsで言い換えてしまえばいい。"obtain"がわからなくても"get"できるというわけです。私も塾の講師をしていた時にさんざんお世話になったし、生徒たちにも英和辞典を封じてこれを使うように薦めてました。
現時点で、その数2,185。覚えるなら、このdefinining wordsを徹底的に使えるようにするのがいい。その過程で1万語ぐらいは覚えてしまう。そしてこのdefinining wordsを英語で説明できるようになったら充分、というか英語で飯が食えるレベルといっていいだろう。
あと、英単語を覚えるのにその単語ばっかり読み書きするのは愚の骨頂。必ず文(whole sentence)を作るようにすること。そもそも人間は「無意味なデータの羅列」を記憶できるようにはなっていないし、文を作る過程、頻度的によく現れる単語を繰り返し覚えることも出来る。
中学までの英語の授業は、このLongmanを各自で使えるようになるまでとすればいいのになあ。実際、きちんとやればそうなるのだけど。
”
早速やってみよう。先述のappendixに何度も登場するretainの場合、
retain | ロングマン現代英英辞典でのretainの意味 | LDOCE
https://www.ldoceonline.com/jp/dictionary/retain
”1 to keep something or continue to have something
You have the right to retain possession of the goods.
The state wants to retain control of food imports.
(中略)
2 to store or keep something inside something else
A lot of information can be retained in your computer.
Limestone is known to retain moisture.
”
要は、keepに近い意味だ。
ロングマン現代英英辞典でのretentionの意味 | LDOCE
https://www.ldoceonline.com/jp/dictionary/english-japanese/retain
” 1 <性質・権利など> を保つ, 維持する
• The town has retained much of its old-fashioned charm.
その町には昔ながらの魅力がたっぷり残っている.
retain your independence / freedom / identity
自立[自由,独自性]を保つ
retain control / possession of something
<…>の支配[所有]を維持する
• Russia wants to retain control of the islands.
ロシアはその島々の支配を維持することを望んでいる.
2 <書類など> を保管する
• You should retain copies of the documents for at least three years.
書類の控えは最低でも3年間は保管しておくべきだ.
”
2024年5月30日の追加終わり]
お読みくださり感謝!
| 随時追加シーア兄貴(来世触手)2024/5/15~。バフォメットは悪魔に非ず。外国語学習法。ローマの休日と連邦とギア巣と1984年 »
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