渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ドラレコインカムと頭部の位置アングル

2024年05月29日 | open

【自分で取り付け】日本初!
バイク用ドラレコインカムが
簡単で最強!?高機能すぎる商品
レビュー【配線不要】


この案件の商品、開発の着想
はとても良いが、重大な弱点
がある。
実装しての実走行においては
物理的なかなりの難
点がある。
というのは、ライダーの頭部
は走行状況によってかなり前
後上下左右に動くのが正しい
オートバイの乗り方だからだ。
この製品だと、カメラは頭部
固定の固着ガチガチ載り専用
になるだろう。

バイクは通常クルージング時
と加速時、旋回時、ブレーキ
ング時で運転者は頭部の位置
を可変させる。
身体の中で一番の重量部位が
頭部であり、成人で5kg前後
ある。仮に最大で6kgとして
ヘルメットを含むと約7.5kg。
ほんの僅かな位置の変更で
二輪走行のバランスに大きな
影響を及ぼす。
逆にそれを使って走行のバラ

ンスを有利に働かせる操縦を
二輪適正運転においては採る。
しかも、どんな状況でも頭部
が同位置固定というのは適正
走行
では絶対にあり得ない。

二輪の運転は加速の際には前
面投影面積を
減少させるため
に頭部は前下
に沈めるし(高さ
をほんの5センチ沈めるだけで
まるで異なる)、通常巡行走行
も頭部位置を一番高い所に
持って行く背骨直線伸ばしの
直立姿勢などはあり得ない。
それは不適正姿勢だ。

そのような灯篭や観音石仏の
ような載り方は物理特性がヤ
ジロベエのようになって
しま
い、二輪走行に不適正な
姿勢
となってしまうからだ。

二輪の走行では運転者は丸く
丸くなるようにするのが適正
乗車フォームなのである。

SHOEIの風洞実験。
通常のクルージング走行でも
この姿勢こそがカウル付きSS
モデルでは正しい姿勢だ。


巡行クルージング時の適正
フォーム。

この女性は実に綺麗な乗車
フォームを採っている。
頭部位置はカウルの空力を
利用して風圧が直撃しない
位置まで下げている。これが
正解。正しいカウル付マシン
の巡行走行の乗り方。


全開走行ではサーキットでは
こうなる。
だが、公道でも加速時には
これに近いフォームになる。


公道でも加速時および高速道
路等での
高速度巡行時には前
傾姿勢と
なるのが正しい。

カウル付前傾モデルの通常
走行
時の旋回ではこのような姿勢に
なるのが適正。
ありとあらゆる観点から、そう
したマシンでの乗車姿勢の正解
はこれしかない。
レーシーなポジションのモデル
で灯篭乗りはあり得ない。
ネイキッドであれ物理的要因は
同じなので身体は丸くする。


状況が即変しそうな場所での
停止時の適正フォーム。
上体の作り方、頭部位置と角
度、上半身の肘や肩や手首に
注目。
信号停止でも何が起きるか分
からないので決して気を抜か
ない方がよい。

低速発進直後。
スピードスタートの場合には
上体を低く前傾させるが、一
般道での通常時発進では前に
は伏せない。
顎を引き、ほんの僅かに上体
は丸く前傾させ、Gを頭から
背中方向に抜けさせるような
姿勢を取る。
停止時には上体は起こして
発進時には走行ポジション
するためやや前傾し、巡行に
入るとさらに身体を丸く頭部
沈める。


超低速走行時には上体は起こ
してバランスを取る。これは
ネイキッドでもカウル付でも
同じ。
だが、背骨を直立硬直させて
顎出し腕突っ張りで体重支え
するような姿勢は絶対に取ら
ない。走行が不能になるから
だ。安定のポイントはフット
部でステップを「掴む」よう
にし、カカト内側でマシンを
軽くキュッと締めこむ。ニー
グリップは力を入れずにタン
ク横に沿わせて密着。股間部
がタンク末端に密着する程前
の位置で乗ったらニーグリッ
プはバイクの構造上物理的に
できない。拳半分以上タンク
と股間の間には隙間を作る。


上体直立の唯一の例外として、
教習所等での免許取得の為の
一本橋走行のみは上体を直立
せたほうがバランスが取り
やすい。(私は16才の時のRD
350使用の卒検前で27秒。
検時には17秒。解除の時は18
秒。失敗で脱輪した時の試験
官の計測では橋の真ん中手前
段階で12秒。遠くを見ろは嘘。
走行する場所を見えるように
する。そのやや先を目の下で
視界に捉えるのが正解。進路
を見ないで走れる訳がない。
嘘教えに注意。現に私は30秒
くのタイムをマークしてい
る。ほぼ停止スタンディン
に近いが着座でそのタイムを
出している。タイム競技では
ないが、超低速安定性を実現
させるには、物理的な要点が
ある。嘘を見抜いてそれを理
解すると容易に超低速直線走
行などは実現できる。物理的
原理は不変なので、16才時で
あろうが還暦過ぎであろうが
操作操縦に変動は無い)

一本橋に限り背骨を延ばすの
は、これはヤジロベエの原理
逆に利用して操作性を増す
ためだ。試験場だけでなく、
公道でも信号が変わる直前で
の信号手前の超低速走行でも

勿論使える用法だ。
だが、超低速走行領域を抜
たら、上体直立頭部高位
置で
背骨直立のままでは二輪は適
正走
行の操縦が物理的にでき
い。腹を引っ込め、肩の力
は抜いて落とし、背骨も上
も脱力させて、身体は丸
く下
に沈める心持ちにて
しなやか
に柔らかくリラッ
クスさせた
乗車運転をする。

それが正しい。


オートバイは走行状況によっ
てライダーの頭部位置は可変
する。
むしろ可変させなければなら
ない。
固定させたままの硬直は危険
なので駄目だ。カウル付二輪
のヘッドライト
や四輪車のラ
イトではないの
だから。

そうした動作位置の物理的ポ
ジションを考えた場合、前後
別カメラとはいえ、よほどの
広角レンズや360度カメラの
ような物でないと撮影不能の
状態が多発するように思える。
前傾したらメーター下と空し
か写っていない、というよう
な。カメラアングルをドローン
のように自動追跡で道路を捉
えるようなシステムが今後開
発されたならベストだろう。


頭部位置の可変は、当然、左
確認や後方確認の時にも生
じる。



ちなみに白バイ隊員は加速時
に身体を丸めて前傾する。
そして速度旋回では完全な
ハングフォームになる。
ロードレースと異なるのはイ
の膝を開かないだけだ。
安全運転のお手本である白バ
隊員で、顎出し腕突っ張り
上体
硬直直立の固まり灯篭載
りをし
ている隊員などは全国
で一人も
存在しない。
それは二輪車の乗り方ではない
からだ。



 
 

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