立憲民主党の蓮舫参院議員は27日、記者会見し、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への立候補を表明した。蓮舫氏は「自民党政治の延命に力を貸す小池百合子東京都政をリセットする先頭に立つのが使命だ」と、30分近く出馬理由などを熱弁した。蓮舫氏の冒頭発言や記者団との主なやり取りは以下の通り。
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まるでひとごとの答弁に怒り覚え
「私、蓮舫はこの夏予定されている東京都知事選に立候補する。国政で自民党が引き起こした政治とカネの問題への対応は急務。予算委員会で何度も岸田文雄首相(党総裁)にもたずねた。参院の政治倫理審査会では裏金議員で安倍派(清和政策研究会)幹部の世耕弘成参院議員にも問いただした。『記憶にない』、まるでひとごとのような、改革をしなければという本気度が感じられない答弁に怒りを覚えている。政治とカネの問題を正す提案や法案を提言しているが、自民の改革案から本気度が感じられない。非常に残念だ」
「長崎3区、島根1区、東京15区、3つの衆院補欠選挙が行われ、立憲民主党の議員が選ばれた。26日の静岡県知事選も静岡県民は野党候補を選んだ。国民の声ははっきりしている。裏金議員、政治とカネの自民党、この自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットしてほしい。その先頭に立つのが使命だ」
8年間の功績、実績はどうか
「8年前、自民党の国会議員でありながら『都議会自民党は伏魔殿』『都庁のブラックボックスを壊す』といい、都知事に立候補した小池さん。私から見てもまぶしくて格好よかった。でも、この8年間の彼女の功績、実績はどうか。(小池氏が平成28年都知事選で掲げた)7つのゼロ・公約はどこに行ったのか。介護離職ゼロ、残業ゼロ、都道電柱ゼロ、多摩格差ゼロ、満員電車ゼロ、どれもゼロにはなっていない」
「昨年突然18歳以下のお子さんに5000円を支給すると選挙の前の年に決め、選挙の年にも支給される。今年2月、突然都庁の外壁のプロジェクションマッピングが始まった。昨年11月から今年3月末までに突然8年ぶりに東京防災ブックがリニューアルされた。このデジタルの時代に、紙で防災ブックを作り配布された。都知事の顔写真が入ったメッセージが添付されている。公金を使った事前の選挙活動と思えてしまう。こうした予算を見直し、格差で光が当たらない、困っている人たちに政策を届けたい。仕事、食べ物、安心を、子供たちには教育の充実を届ける都政を作りたい」
変わり身の早さについていけない
「(小池氏は)自分を見せることは大変お上手だ。でも、この8年間、伏魔殿といった都議会自民党、ブラックボックスと言った都庁をどう変えたのか。都政改革よりも国政進出のために希望の党を作り、結果的に国会での野党を分断し、結果的に自民党を利している。驚いたのは萩生田光一自民党都連会長のお膝元の八王子市長選、政治とカネで逮捕された江東区の区長選で小池都知事は自民党の候補者を応援した。26日行われた目黒区の都議補選は自民党候補を公然と応援した」
「8年前の自分の公約よりも自民党と二人三脚。彼女の志からくる対応かもしれないが、この矛盾についていけない。発信力、存在感、選挙の強さ、どれをとっても圧巻している人だ。大きい人だと思う。ただ、こうした変わり身の早さについていけない。この分かりにくさを、小池都政をリセットするために私は立つ。もう一度言う。平成28年の『7つのゼロ』の公約はどこにいったのか」
思いついた政策ばかり印象に
「今は小池都知事からゼロ・公約の声は聞こえない。その代わり、突然思いついたかのような政策ばかりが印象に残る。小池都知事が手を挙げるのであれば、この8年間、自身が口にした公約についての説明を聞いてみたい。3選出馬するのであれば、自民党と一緒に行動していることを何と説明するのか聞いてみたい」
「私は一貫している。裏金議員、政治とカネの自民党を絶対に許さない。納税者の気持ち。誰よりも考えなければいけない都民の思いに寄り添いたい。反自民党政治、非小池都政、私は東京都知事選にこの姿勢で臨みたい。古い政治と決別して、本当に必要な政策に予算を振り向ける、そんな都政を作りたい。小池都政をリセットする夏、そんな東京都知事選挙に臨みたい。国政での経験、10人の首相に向き合ってきた。改革が私の政治の原点だ。行政改革に最も力を入れてきた。改革の果実を、政策の財源に充て、弱い方に振り向けたい」