サイバーと人権という、憲法に密接に関わりながら政府解釈が未成熟なこの分野で、政府は前者に対応すべく踏み出そうとしています。それだけにこの有識者会議の責任は重い。法曹や学界のメンバーの顔ぶれがどうなるか注目していましたが、法曹の方は情報セキュ

国会の動きで、これも大事です。記事に出てくる野田元首相にＧＷ連休前に同僚とインタビューしました。６月２３日の今国会会期末に向け、皇位継承の件で自民と落ち着いて合意を探ることと、政治改革の件で裏金問題を起こした自民に厳しく迫ることを並行して進

５０を超すと何かと躓いたり、風邪をひいたり。そんなちょっとしたバランスの崩れが命を脅かす事態に直結する世界を垣間見たのが、能登半島地震発生から３週間後、１月下旬の被災地への出張取材でした。倒壊、断水、吹雪、孤立…　もちろん春を迎えて状況は少

予算委員会と言えば基本は予算を審議する場で、その重みゆえに時々NHKの中継もあり、野党が与党の不祥事を追及するとよそでやれという声が出ることもあります。しかし昨日この審議をテレビを見ていて、議院内閣制において権力の行使に深く関わる与党への信

この記事に関する私の先のコメントについて、多くの厳しいご意見をいただきました。配慮を欠いたコメントであり、この場を借りておわびいたします。 　世界で起きている「不正義や理不尽」に対してご自身に「手立て」がないというご相談者の方のお悩みを読ん

米国は、かつて続けた中国への関与(engagement)で仲間に引き込めないまま、中国の台頭でいまさら封じ込め(containment)もできない。「コンゲージメント」という中間的なアプローチも探ったことがありますが、大統領選が内向きの対中

岸田首相が金正恩総書記と会うだけであれば、国際環境が整えばできなくはありません（どんどん難しくなっていますが）。 　ただし、拉致については２００２年の１度目の小泉首相訪朝で金正日総書記（正恩氏の父）が実行を認め、「５人生存、８人死亡」と伝え

昨夏に久々の富士登山で五合目までバスで往復した際、昼に富士急河口湖駅に寄ると、すごい数の外国人でした。このコンビニ前も通ったはずで、天気が悪かったからか印象に残っていませんが、当時すでにバズっていたんですね。五合目まで行くバスも満員で行列待

「そんなに心配なさっているのなら実際に戦場に出向いて…」。野沢さんの回答、ぶっ飛んでいるようで重いです。そこまでしなくても、沖縄に行かれて、本土ではまれな米軍基地と隣り合わせの生活をご覧になればどうでしょう。相談者の方がそこで「不正義や理不

この発言に関する報道に関しては「切り取り」「印象操作」との批判がネットで見られますが、「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」の「女性」を「男性」に置き換えると意味が通りません。 　女性にとっての出産を重んじ、また自民党推薦候補

「私はもう夢見ない　世界はこのままで十分だ」の最後の節。核兵器、環境破壊、加えて昨今はネットで自分の首を絞める人類への警句でしょうか。 　アホやなあと私も思いますが、谷川さんも御年まで悩まれたのだから、若輩の私はまだまだ向き合わねばと。「こ

こうした与野党の攻防で思い出すのは、２００９年の政権交代に向け民主が掲げた「直近の民意」論です。 　２００５年衆院選では与党自民が勝ちましたが、０７年参院選では野党第一党の民主が勝ち、参院で野党多数の「ねじれ」が生まれました。民主はこれが「

憲法から見れば、原告の脚本家の名誉（１３条）と、被告の脚本家の表現の自由（２１条）という基本的人権の私人間調整、というとらえ方ができます。話し合って一緒にいいものを作ろうとなればいいのにと思いますが、表現を生業とする故に互いに譲れない面もあ

1999年に自公連立政権ができて以降、自公での議員立法共同提出が不調に終わって自民単独で提出というケースは、ないのではないでしょうか。連立政権ができる前で、自民単独提出の議員立法をめぐる混乱といえば、93年の政治改革関連法案です。この欄で何

さあここからです。いつもの国会の光景、つまり政府提出法案を与党の自公が事前承認し、野党が問題点を指摘しても数の力でそのまま通過…という流れとは全く異なる展開になります。まずは衆院の特別委員会で各党案への他党の質問が行き交います。審議の場の外

巨星墜つ。昭和関西テレビっ子の私の脳内は、音楽的には半分ぐらいキダ・タローです。「アホの坂田」利夫さんも昨年末に亡くなるし…雲の上で、ぜひお二人でボケとツッコミをしていただきたいです。ご冥福を祈りつつ、受信料を納める視聴者として、今年の紅白

これも興味深い。国民の関心が高い法案への各党の姿勢が、次の国政選挙に向けた協力関係に影響することはよくあります。いまの自民と公明のすきま風がそうですし、この立憲と国民の再接近もそうです。最近では憲法解釈を変更して自衛隊の役割を拡大した安保法

大河ドラマ「自民党総裁選」的には興味深い。小泉氏が総裁で首相だった頃、総裁選で小泉氏に挑もうとする後輩を含む自民党議員らと会食していて、ライオンの生態を描いた番組の話を始め、若いライオンがボスに挑んでも背骨を折られて終わりと語った――という