【POG】まさかの最後の最後でダービー大的中…馬連と3連複万馬券のホームランを打ってしまう。しかし、とにかく今は期待されている新種牡馬の血統的な解説【2024~2025】
天才と呼んでください(今年初)
今年もダービーが終わりましたねぇ…しかし蒸し暑い。事前予想を見てくれた人はわかっているかもしれないですけど、馬券クソ当たりましたw 言ってた通り、ジャスティンミラノを軸でもう従来型のダービーで来やすいアメリカっぽい血統って挙げてた3頭にシンエンペラーでそのまま買ったらまさかの上位独占という結果。
かつてないほどのドンピシャで、ほんとゴチャゴチャ考えてたの何だったんだ?っていうw まぁどう考えても偶然の産物なんですが。マジで馬場がどっちに寄るかわからなかったですからね。
あとペースがあまりにも終わってたって言うのも大きい…w
ただ、馬券当てさせてもらったので1つだけ遠慮なく言わせてもらうと、酷い馬場だったことも相まって、まぁなかなか香ばしいレースになっちゃったというか。もちろん、乗ってた騎手の方々は何も悪くないですけどね。
悪いのは、あんな馬場を造る方なので。
正直、血統とか馬場状態とかマジでクソほど言いたいことも自慢したいこともあったのですけど、今週からもうあっという間に新馬戦が始まるとあって新種牡馬の解説を今しないと、する時間が無くなっちゃうっていう。というか、先週にするとか言ってて平気で約束破ったので自業自得…w
暑くてダルすぎたから文字通りサボってました。許して。
ちゅーことで、今週は先週に出来なかった新種牡馬の解説を以下でしていきたいと思います。
さっそく今週に新馬戦。本当に余韻に浸る暇もなく、あっという間に来年の活躍馬を探さなくちゃいけないこのサイクル…w
そして、こういうサイクルでやってくるのがPOGというお遊びです。オイラも大好きなのですけど、毎年のように新種牡馬の情報も見ていかないといけないのでそりゃもう大変なわけですよ。実際に、血統とかよくわからない人にとっては、こういう新しい情報を仕入れるだけでも膨大な時間が必要になりますからね。血統って結局は結果論ですから、新しい情報を精査するにしても新種牡馬の結果が出ないことにはただの予測で期待にしか過ぎないんですよね。
まぁ、そういった曖昧な情報を集める時間も楽しいわけですが。
というわけで、今回は2024年~2025年で初デビューを果たす新種牡馬の血統的な解説でもしようかなぁと思っています。客観的な解説…というよりかは、上記のように曖昧ながらも、POGを考慮したオイラの100%ゴリゴリの主観で解説をしていきますので、いつもオイラの記事を見てくれていて…
「あぁなんかこいつの言ってることわかりやすいな…」
「キャラのイメージが付きやすい」
って思ってくれている人には刺さると思います。なので、そういう人は参考にしてくれたらなぁ…と。
ちゅーことで、以下今年に注目を集めてる種牡馬の解説(/・ω・)/
サートゥルナーリア(キンカメ系)
シーザリオ牝系のキンカメ系。エピファネイアとかリオンディーズの近親。シーザリオっていうのは、ディープインパクトと同じ世代の牝馬。現役時代にアメリカンオークスを勝利したジャパニーズスーパースターなんですけど、本領を発揮したのは繁殖に回ってから。
産駒の有力馬はとにかくわかりやすくて…
1.早期に活躍できる
2.でも気性がオカシイ
3.体質も弱い
この3つ。2歳の時から活躍できるのが特徴なんですけど、走るごとに気性がオカしくなっていって突然走らなくなるとか本当に多い。あと、古馬になった途端に安定して活躍できなくなることも多い。コントレイルを倒して当時メチャクチャ強かったエフフォーリアですらそうなった。
これは早期に活躍できる弊害とか、斤量が増えた影響が大きいとか、体質が弱くて使うほど劣化するとか、色々と言われている。特に、体質面の弱さはシーザリオが現役時代から存在していたので、ここらへんは本当によく言われる。
最近でも、テーオーロイヤルとかテンハッピーローズが古馬戦で活躍しているけど、戦績やその後を見たらわかる通りやっぱり故障したりムラが多すぎて全然安定はしていない。こんな感じなので、サートゥルナーリアも将来的にそうなる可能性は結構高い。
ただ、早期完成するタイプなのでPOGではその点で期待されている背景も存在する。実際に、父親がロードカナロアになったのでよりマイル志向のスピードが高まっている可能性があるので、中山2000mみたいな皐月賞くらいの距離ならば十分にこなせると思う。
あと、父ロードカナロアになったことから、母系に短すぎる血統を持ってくると距離適性がさらにかなり短くなる可能性も考えておいた方が良い。
ロードカナロアよりも距離適性が長いエピファネイアですら母父は…
・エフフォーリア(母父ハーツクライ)
・デアリングタクト(母父キングカメハメハ)
・ステレンボッシュ(母父ルーラーシップ)
・テンハッピーローズ(母父タニノギムレット)
と、東京2400mや中山2500mで結果を出してきている中長距離血統が成功事例になっているので、サートゥルナーリアもこうなる可能性が高い。今のところ、シーザリオ牝系ってこんな感じで母系に中長距離血統を持ってきた方が大物が生まれやすい。
こう見ると、エピファネイアとか全て俺色に染めるロベルトなのに母方の良いところを出してて素晴らしいなぁと。まぁ、それこそダービーを勝ったダノンデサイルとかは母系が思いっきりアメリカ型なので、配合データが蓄積されていくともっと洗練されたものになるのかな、とは思う。
シーザリオ牝系そのものが、血統的には長い距離で向いているのに近年の超高速馬場にも対応できて、結構珍しい傾向。シーザリオそのものが、日本土着の血統を含んでいて、相手方の良いところを出すからどういう血統でも日本の馬場にマッチしているのかもしれない。ここらへんも、名牝たる所以。
なので、相手方の母系もきちんと見ておくこと。
POG的というか大手馬産的には、絶対に第一に成功させたいのはこの馬だろうなぁと。去年は、年末時点でスワーヴリチャードとモーリス、そしてエピファネイアの3頭を明らかに推してたのがわかりましたけど、今年は多分この馬だと。
だから、そういう意味でも注目。
ルヴァンスレーヴ(ロベルト系)
シンボリクリスエス産駒でロベルト系。同じ産駒のエピファネイアとは全然違って、ダートで期待されている種牡馬。現役時代からダートで走っていたけど、これは元々のシンボリクリスエス産駒の特徴。
シンボリクリスエスって面白い種牡馬で、現役時代は芝で鬼のように強かったのだけれど、種牡馬になると何故かダート戦線で活躍する産駒を大量に生産。理由は色々とあるのだろうけど、最もらしいのでは馬格がありすぎてスピードに乗せることが難しかったという事情があったから、とか囁かれてたりする。これが、オイラも一番シックリくる。
実際に、当時走っていたこの産駒達はあまりにも馬体が良すぎたせいで、サラブレッドに詳しかった玄人やプロの人達ですら…
「なんて良い馬体…これは走る……!!」
と、軒並み騙されていったw こんな良い馬体をしている産駒を量産できるのは素晴らしい、と。
でも、実はこれ芝じゃなくてダート向けの馬体だったってオチ。初年度からこんな感じだったので、サクセスブロッケンとかいう超絶な愛されキャラも生まれた。
面白いのが、この馬体の良さが生きたのか何なのか、後年に繁殖牝馬に回った各馬達がメチャクチャ良い産駒を量産したこと。これだけでも、シンボリクリスエスの役割は大きかった。サンデー系はもちろん、非サンデー系の受け皿になったので種牡馬の選択肢が多く生まれた。
最近の母父シンボリクリスエスの最強格としても、オジュウチョウサンやソングライン、レイデオロは記憶に新しい。
そのダート戦線におけるシンボリクリスエスの最高傑作がこのルヴァンスレーヴ。母系は社台縁のメチャクチャな名牝系。ダイナフェアリーという社台が大切にしてきた一族の最高傑作なので、ものすごく大切にされていることがわかる。人間で言うところの、典型的なお坊ちゃま。
実際に、母系を見ていくと…
ダイナフェアリー→セプテンバーソング→オータムブリーズ→マエストラーレ…と、全て社台生産馬。
ノーザンテースト、リアルシャダイ、そしてネオユニヴァースと社台が大切にしていた中長距離戦線の主役級の種牡馬を付けて行った繁殖に、シンボリクリスエスを種付けして誕生したのがこのルヴァンスレーヴ。
だから、ハッキリと種牡馬としてのポテンシャルはメチャクチャ高い可能性がある。
ただ、肝心のPOGという視点からはちょっと厳しいのかな…っていうのが本音。特に、JRA-VANみたいなサイトでは地方で行われるダート3冠路線のポイントは加算されないので、ダートで良い馬を生みそうなこの種牡馬にはなかなか期待がしづらい。
血統だけみると、芝馬を出しても全然おかしくはないんだけど、多分それも安定はしないと思う。なぜなら、ロベルト系だからw
ロベルト系は、色々な意味で怖い。元々、ロベルト系は安定株とは言えない種類の種牡馬なのでルヴァンスレーヴもそうなる可能性は高い。
実際に、ロベルトの3×5っていうメチャクチャなクロスを持っているので、これが良い働きをするかどうかがポイント。ロベルトは、1世代で強い馬を1頭か2頭を生み出してハイ終わり、っていうのが基本なので、POGで選択する場合にはその1頭から2頭を選択できる自信がないと結構厳しい。特に、ロベルトの強烈なクロスを持っているのなら尚更。
母系的にも、ダートに関してはマイル~中距離以上が基本的に強そうなのだが、2歳から3歳戦ではこの距離区分での賞金の高いレースはほとんど存在しない。だから、適性距離で走らされる前にPOG期間が終わっちゃう…ってこともありうる。
なので、逆にそういうギャンブル的な狙い方に興味がある人にはうってつけ。
ナダル(ロベルト系)
Blame産駒のロベルト系。クリスエスから派生している産駒…という意味ではシンボリクリスエスと同じだが、こっちはよりスピードに特化している感じ。
過去に日本にいたロベルト系の中でナダルに近い種牡馬は?って問われると、少しだけブライアンズタイムに似ている。
【ロベルト×母父リボー】
っていう組み合わせだったのだが、ナリタブライアンやマヤノトップガンを輩出していた当時は、母系のリボーの影響が強いんじゃないか?って実際にかなり言われていた。ロベルト系は安定力に欠けて一発特化型…というのはさっきの説明の通りだが、実はリボーもその手の傾向があったから。なので、ブライアンズタイムから生み出された爆発力はリボーの力が大きい、とか言う説が血統界隈でかなり言われていて、これはおそらく古い血統競馬ファンには今でも馴染みがある考え方。
肝心のナダルは…
【ロベルト×エーピーインディ】
という形でその後ろにリボーがいる状態。正直、この並びを見ているとやっぱりあんまり安定はしないんじゃないかな?っていうのが率直な感想。
というのもナダルのネックは、強烈なインブリード持ちであること。
実は、最近でもこの馬が持っている強烈なインブリードとほぼ似たような血統だった種牡馬が、初年度で大失敗している。そう、レイデオロ。
レイデオロも、血統内にクリスエスを持っていてミスプロの強烈なクロス持ち。で、ナダルもクリスエスを持っていて強烈なミスプロのクロス持ち。
血統的な解釈だと、ただでさえ一発特化型のロベルトなのに体質や性能面で不安定になるクロスを持っている時点で、産駒の安定供給が難しくなる可能性は考えておかなくてはいけない。
この手の種牡馬は、過去の傾向を見ていてもやっぱり1頭か2頭は世代に大物を出したり、初年度やどこかの世代だけメチャクチャ頑張って後は尻つぼみ…みたいなのが本当に多い。
だから、結局は上記のようにナダルの中に存在するリボーがどれだけ頑張ってくれるかだと思う。初年度だけ頑張ってくれることを願って、産駒を取るのもアリと言えばアリかもしれないがw
モズアスコット(ガリレオ系)
フランケル産駒のガリレオ系。この馬に関しては、とにかく強烈なインブリード祭りがどう出るか…の一言に尽きる。
元々、フランケルそのものもインブリードきつめの配合で、そのフランケルにさらにインブリードを濃くしたのがこの馬。母親もアメリカで走っていた馬で血統もモロにそっちなので、スピードごりごりという感じ。モズアスコット自体、短マイルで活躍していた馬なので産駒もその傾向になる可能性が高いのは言うまでもない。
で、気になるのがやっぱり安定供給できるかどうかという点。面白いのが、父親のフランケルは海外で活躍馬を多く出しているのでアベレージ型だと誤解をしている人も多い点で、現実は全然違う。同時期で活躍していたガリレオには手も足も出なかったし、その勢いが衰えてきた2022年も本場のイギリスでありながら普通にドバウィにも負けてる。2023年で見ても、直子のクラックスマン産駒のエースインパクトが勝ったので、フランスリーディングもそっちに負けた。
こんな感じで、フランケルは自身の濃いインブリードの影響で単発で強い馬は出せるけど、日本のディープインパクトやキングカメハメハのようなGⅠ馬を何年も安定して供給できるアベレージタイプではない。なのに、ガリレオやドバウィよりも優れている…みたいな論調で書いている人が多いのは、きちんとメディアの大規模な宣伝活動に騙されてるんだろうなぁと。
怪しい…っと思った人は本当に自分で調べた方が良いですよ。
例えば、モズアスコットがGⅠを勝った段階で海外と日本を含めて、産駒のGⅠ馬はデビュー3年目のこの年でも3頭。あれ…残りの内の1頭はソウルスターリングじゃないの?と思った人…正解。
つまり、海外では衝撃のたった1頭。
その後に同年でGⅠ馬2頭を何とか出したが、欧州全体で見てもこの時点でたった3頭。
ちなみに、フランケルの種付け料は初年度から日本円換算で1500万円くらい。なので、フランケルのこの水準で素晴らしい大成功と捉えるかは皆さん次第。
個人的には、競馬ド素人のメディアを上手く使った宣伝ができれば、こういう種牡馬を意図して作れるという典型だと思う。後は時間をかけて種をまく…という寸法。日本でも、似たような事例あるよね?って話。
実際に、実は日本の馬産も早い段階でここらへんは把握していて、そのような話を出していた生産者もいたくらい。だからこそインブリードが強くて一発がありそうなこういう種牡馬の産駒を導入できたのだと思う。
そういう意味でも日本の馬産は、本当にメチャクチャ優秀。
で、こういうフランケルが世界に先んじて日本で成功したのは、日本と相性の良いデインヒルを直近に持っていたからだと思う。今から見ると、フランケルの母親は高齢(って言っても誕生時点ではそうでもないか)でデインヒル直子なのでメチャクチャ珍しいのですけど、そういうのがマッチしたんだろうなぁと。
モズアスコットの場合、それに加えてストームキャットにゴリゴリのミスプロ直系のミスワキのクロス持ちだから、日本に合っているのは間違いない。だから、結局はこの安定供給がしづらい血統をどう捉えるかによる。
単純に血統で楽しんだり馬券を買うときには面白いんだろうけれど、POGって言う事を考えると番組編成的に正直なかなか手を出しづらいなぁと。
タワーオブロンドン(ミスプロ系)
Raven's Pass産駒。ミスプロ系だけどゴーンウェスト系とか言う人もたまにいる。
Raven's Pass(レイヴンズパス)は、欧州で活躍したマイラー寄りの馬だったのですけど、父系そのものはアメリカ寄り。イルーシヴクオリティもゴーンウェストもアメリカのダートで走っていた馬なので、スピード豊かな血統に違いない。
元々、ミスプロって配合相手によって色々な産駒を輩出してそれが種牡馬になっていったのだけれど、この系統もその1つ。アメリカで走ってた馬が、欧州の血統と交わって良い感じに多様性が出ているっていう。で、この血統を見てピーンと来た人はするどい。というのも、ある馬の血統に似ているから。
【ミスプロ系×母父ミルリーフ系×母の母の父サドラー系(凱旋門に強い血)】
そう、同じミスプロ系だと血統構成はドバウィにメチャクチャ近い。不思議というか面白いもので、ドバウィに似ている血統は海外だと中長距離戦の芝でメチャクチャ強いのだけれど、日本で走らせると何故か短マイル寄りの活躍になる。どういう血統でも、その手の走りになりやすくて、それだけ日本の馬場が特殊だという証拠でもある。
ちなみに、牝系のシンコウエルメスは世界的な名血でこの血筋が日本にいることが奇跡的。世界的名馬のジェネラスと同族。日本では、他にも同じ一族としてディーマジェスティが種牡馬として活躍している。ディーマジェスティを見ていてもわかる通り、血統構成は欧州の長い所でも余裕で走れそうなのに産駒傾向はやっぱり何故か短距離~マイルとかダートに出ている。
本当に不思議で面白いが、おそらくこの馬もそういう産駒が出やすいと思う。
フィエールマン(ディープ系)
ディープインパクト産駒。母親は欧州で走っていた馬で、超高速馬場で黄金配合だと言われていた母父アメリカ型ではなく、ディープ産駒の中ではちょっと異質。実際に、母親はゴリゴリの欧州血統。
母系のニジンスキーは言うまでもなく、最後の英クラシック三冠馬。そこから系統が繋がって出てきたGreen Tune。
フィエールマンは、「中距離寄りの長距離馬」みたいな扱いを受けていて実際に中距離でもメッチャ強かった。おそらく、そのスピードに対応できたのがこのニジンスキーのラインのおかげ。
Green Tuneは、母系ミスプロでスピードの影響が強かったからか、仏2000ギニーを勝った馬。母の母はラインゴールドのラインで、この馬は英ダービーで2着に入って凱旋門賞を勝ったくらいのコテコテの欧州血統。
だから、スピードを次代に伝えられているのはアメリカから持ってきたミスプロのおかげだと思う。
実際にこの時代のちょっと前から欧州では、スピード色の強い血統を入れようという動きがあって、その中で登場したのがミスプロ系のミスワキから誕生したアーバンシーという怪物中の怪物。
これに、欧州で強かったサドラーやダンジグへの回帰を試したら、ガリレオやシーザスターズが生まれたというもはや現代欧州競馬の伝説。ちなみに、この時代よりさらにちょっと前に活躍していたのがあのミエスク。
なので、この時代の欧州の牝系はスピード色が強い馬も多かったって話。
で、肝心のフィエールマンだけどこんな感じでスピードのラインが上記の1つくらいなので、今の日本競馬に対応させるならやっぱり母父に速い血統を持ってくるのがベストじゃないかなぁと。
他のディープ系、例えば【ディープ×ダート血統】みたいな種牡馬に、さらに母系に短い血統を持ってくると、明らかにキズナ以外は距離適性が短くなっていた。そのキズナも、ゴリゴリのスピード血統を母系に入れちゃうと、やっぱり2400mがギリギリの限界ライン。ベストは1600mから2000mくらいになっちゃう。
でも、フィエールマンの場合は血統的な字面だけ見るとそれ以上に距離適性を期待できるので、そういう母系の補い方はアリだと思う。
ただ、注意点もある。初期ディープ産駒が完全にそうだったけど、欧州色の強い血統は早期完成をしづらいので、ムリにクラシック時期に走らせると結果が出ない可能性もある。あと、やっぱり日本の馬場特有の欧州の好走条件とは異なる距離適性になる可能性も頭に入れておくこと。
ディープ産駒で欧州色の強い血統では、さっき例に挙げたディーマジェスティやディープブリランテ、そしてロジャーバローズがいるけど、産駒傾向を見ているとやっぱりドバウィあたりと同じで、日本では何故か距離適性が短めに出て、父親のディープとは全然違う好走傾向になる。ここらへんが、やっぱり面白いし不思議というか。
ゆっくり育てた方が良い欧州色が強い血統だと、今の日本の馬場と育成方針がこれらの血統に合っていないっていう解釈が正しいのかもしれないけれど。
現実的に、フィエールマンも春クラシックには間に合わなかったし、そもそも体質が良くなかったので産駒にもその傾向が現れる可能性があるのは知っておいた方がお得。
正直、新種牡馬の中では長い目で見てあげたい筆頭。
ノーブルミッション(ガリレオ系)
ガリレオ産駒。何故アレだけフランケルのことをあんなにも延々とコスってきたのかというと、この馬のためw
血統見て一目瞭然だが、フランケルの全弟。まさかの日本降臨。
なので、もう既に言うことはほぼない。
上記でも散々書いたが、結局フランケル産駒が初年度の時から日本の馬産は…
「あれ…なんかフランケル産駒って日本でしか活躍馬いなくない?」
ってわかってたってオチ。だから、同血統のこの馬には目を付けていて導入しようって考えたのだと思う。本当に優秀。
フランケルと同等…とまでは言わないけれど、ディープ産駒の兄貴だったブラックタイドみたいな活躍をしたら、馬産としては御の字かと。この系統の繁殖牝馬が増えるのも、馬産にとってはプラスだろうし。
ちゅーことで、長々と見てきましたがとりあえずこんなもので。
期待の種牡馬ではゴールドドリームとかもいるのですけど、やっぱりダートで期待されている馬ですからね。POGという観点からどうなのかなぁ?って思ったので今回は省略。近いうちにまたするかもしれないですが。
で、前々から口を酸っぱくして言っていますけど、種牡馬の結果を判断する場合は絶対に最低でも3年は見てあげましょうね。理想は5年。1年や2年じゃ何もわからないですから。
まだまだ言いたい事とかあるけど、今日はここまでです。来週からはGⅠの休み期間になるので、近年でウワサだった新興の種牡馬の個人的な論評とかまた色々と言っていこうかなぁって思っています。キタサンとかドゥラとかスワーヴとか諸々…。
安田記念はどうしようかなぁ…と。去年もそうでしたけど、オイラはやっぱり血統屋だからダービー終わると1年終了って感じで若干の燃え尽き症候群になるのですよね。宝塚記念も確か去年は全く予想しなかったですし。
ということで、気が向いたらまた週末あたりにするかも。
さっそく新シーズン始まりますけど、お互い緩く楽しみましょう(/・ω・)/
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